信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

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【プレビュー】カネロvsサンダース。充実のカネロに、サンダースはどう闘う?

みなさんはゴールデンウィーク、どのようにお過ごしなんでしょうか。

週末は興行もありましたが、海外のウィークデイはボクシングの試合もありませんね。

どこへも行けず自粛の日々を送るのか、それともどこかへ遊びにでかけるのか。

まあ、私は毎年のごとく仕事なので余り関係はありませんが、車通りはやや少なく、飲食店も例年よりは空いているような気がしますね。

さて、そんなウィークデイですが、今回のブログではいよいよ週末に迫った超大注目興行、カネロvsサンダースをメインとした、マッチルーム興行のプレビューです。

 

 

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WBAスーパー・WBC世界スーパーミドル級王者

サウル・アルバレス(メキシコ)55勝(37KO)1敗2分

おそらく世界で最も著名なボクサー、サウル・アルバレス。通称「カネロ」。

30歳という若さで既に58戦もの戦績をこなし、ここまでにスーパーウェルター、ミドル、スーパーミドル、ライトヘビー級の4階級を制覇しています。

唯一の敗戦はフロイド・メイウェザーJr(アメリカ)、引き分けのふたつはキャリア初期(5戦目)と、2017年にゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)と戦った1戦目。

元々は若くしてフロイド・メイウェザーJrと戦ったり、誰もが嫌がるエリスランディ・ララ(キューバ)と戦ったりと強敵を恐れないマッチメイクではありました。

 

ただ、ゴロフキンの衰えを待っているような時期があったり、その1戦目ではゴロフキン勝利を推す声も多く、それ以前のララ戦でも多くはカネロは負けていた、と言われる事が多く、「カネロ判定」という疑義は否めないところもあります。

ただ、ここ最近の充実ぶりは目をみはるものがあり、前々戦のカラム・スミス戦は本当に圧巻。評価の高いカラム・スミスが本当に何もできずに終わりました。

スミスがガードした腕を壊すという、常人離れした反則(ではないんですが)級の技をやってのけたカネロですが、ここまで強くとも対戦相手には困りません。

それは彼が莫大なマネーを生むドル箱スターだからでしょう。

誰もがカネロと戦いたい、そんなボクサーとなったカネロ。

前戦ではアブニ・イルディリム(トルコ)に圧勝。カネロはまるでマススパーのようなボクシングでイルディリムを圧倒、ダウンを奪われたイルディリムは早々に棄権。イルディリムは何のためにリングに上がったのか。。。ただただ、お金を稼ぐための噛ませ犬に成り下がってしまいました。

そんなカネロに挑むのは、WBO世界同級王者のビリー・ジョー・サンダース(イギリス)。

 

WBO世界スーパーミドル級王者

ビリー・ジョー・サンダース(イギリス)30勝(14KO)無敗

「ザ・アウトボクサー」と言っても良いほどの技巧、やりづらさを誇るサンダース。こちらもWBO世界ミドル級に続き、同スーパーミドル級を制した2階級制覇王者、実績は十分です。

弱冠18歳で北京オリンピックに出場するほど、若い頃から才能あふれるボクサーでしたが、同時にアマ時代から問題を起こし、英のアマボク協会から謹慎処分を言い渡されたのを機に2009年、プロ転向。

キャリア初期〜王者となる前までは問題を起こさず(表に出なかっただけかもしれません)順調にキャリアを積んでいましたが、ミドル級王者となる前後からは怪我で試合が流れることも増え、その後も自身の振る舞いからくるトラブル、薬物陽性反応等、人として、ボクサーとしてあるまじき行為が度々世間を騒がせます。

はっきり言って応援したくはないボクサーと成り果てたサンダース、2020年にカネロ戦が決まりかけますが、またも自身のDV啓発発言によりライセンス停止処分となり、破談(コロナのせいとも)。

 

しかし、このスーパーミドル級で4団体統一を目指すカネロにとっては、サンダースの持つこのWBOタイトルが必要であり、サンダースにとっても大金を生むカネロ戦はやる価値が大いにある一戦。

サンダースに大金が入るのはあまり歓迎したくはありませんが、今回ようやくこの一戦が締結しました。

canelo vs superb

さて、充実のカネロにサンダースはどのように闘うのでしょうか。

カネロは攻めてよし、守ってよし、PFPキングらしく自分のボクシングを貫く闘い方で、次々と対戦相手を粉砕してきています。

一時期ライトヘビー級までいったカネロは、このスーパーミドル級での破格のパワーを誇り、ディフェンス技術も素晴らしい。

足りないものはリーチのみですが、そのリーチ差はカネロのフェイントをかけながらの踏み込みの前で意味を成しません。

サンダースとしては、まずはカネロのパワーに臆さない、ということが勝利、というか勝負になるかならないかの絶対条件。

 

カネロのパワーに臆してしまえば、フルラウンドを闘い抜けたとしてもカラム・スミスのようにサバイバルするだけになってしまうでしょう。

サンダースのアウトボクシングを、カネロが捕まえられない、そんな展開は想像しづらい。

更に、ご存知のようにカネロに判定で勝利するのは困難。そんな芸当ができたのは、これまでフロイド・メイウェザーJrただ一人なわけで、サンダースがその域に達しているかというとそれはないと断言できます。

勿論、ボクシングに三段論法は通用しません。

ただ、どんなにサンダースの勝ち筋を探しても、正直見つかりません。

あのカラム・スミスとのリーチ差を「なかったことにした」ほどのカネロのプレスを、12Rにわたりかわし続ける事は不可能のように思います。

更に、闘うたびに階級にフィットしてきているであろうカネロは、この短い試合間隔をトレーニングの一貫として捉え、闘うたびに強くなっている気さえします。

そんな絶対不利の中、サンダースがどのような作戦を立ててくるのか。

カラム・スミスも、アブニ・イルディリムも、無策すぎました。あるいは、想像を超えてカネロが強かったのか。

 

正直、何が起ころうともサンダースに勝ってほしいとは思わないと思うので、カネロ攻略の糸口はどこにあるのかというその一端を示してくれさえすれば、このサンダースの役目は御免。

私はボクサーに聖人君子を求めてはいませんし、問題を起したボクサーにも寛容な方だと自認していますが、サンダースのことは人として嫌いです。

なので今回はカネロを応援します。応援なんてしなくても、勝つでしょうけど。

という試合がメインなので、俄然セミに注目。

WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ

エルウィン・ソト(メキシコ)18勝(12KO)1敗

vs

高山勝成(寝屋川石田)32勝(12KO)8敗1NC

2016年にプロデビューしたソトは、デビュー3戦目で苦杯をなめるも、その後は連戦連勝。ただ、強豪との対戦もなく、長いラウンドもほとんど戦っていなかった2019年、アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)への挑戦が決まった時には「誰?」と思ったほど。

そこまで、試されていなかった部分も大きかったソトですが、強打を思い切り振り回し、この試合を最終回TKO勝利、見事初挑戦で世界タイトルを初戴冠。

 

ガードを上げてプレスをかけ、強打を振るうというプレッシャーファイターで、メキシカンによくいるシントゥーラ、身体の振りはやや少ない。頭の位置が動かないため、ディフェンスにはかなり難があるようにも思いますが、ここまで2度の防衛に成功しています。

パンチがありますが巧さは感じません。まだ24歳、経験を積んでいる途中かもしれません。

対して高山は、試合数日後に38歳となるベテラン。

高山の濃密なキャリアは、ここでは語り尽くせませんが、長くボクシングを見ているファンなら、2000年デビューの高山が、2003年に当時の日本王者、畠山昌人(協栄札幌)に挑戦した試合も心に残っているのではないでしょうか。

デビュー10連勝で臨んだホープ、高山は、この試合で初黒星。きっとこの敗戦で学んだ事は大きかったはずです。

その後2005年にWBC世界ミニマム級王座を獲得、初防衛戦でイーグル京和(角海老宝石)に敗れる。そして2006年にWBA世界ミニマム級暫定王座を獲得、初防衛戦で正規王者、新井田豊(横浜光)に敗れ陥落。2008年に新井田を破ったローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に挑戦、当時無敵のロマゴン相手に判定まで粘るも敗北。

その後は当時JBCが認めていなかったIBF王座へ何度もチャレンジ、2013年にそれを獲得。

 

翌2014年に行われたWBO王者、フランシスコ・ロドリゲス(メキシコ)との統一戦は大激戦となりましたが敗北、IBFタイトルを失います。その後ロドリゲスは折角統一した両王座を返上、IBF・WBO王座の決定戦として高山は大平剛(花形)と戦い、7RTKO勝利で2冠王者に。

ここで獲得したWBO王座は返上、IBF王座を2度防衛のあと、2015年にホセ・アルグメド(メキシコ)に敗れて陥落。しかし2016年、WBO世界ミニマム級王座決定戦をホープ加納陸(大成)と争い、勝利によって戴冠しました。

その後は東京オリンピックを目指し王座を返上&引退、アマの国内予選に参戦するも敗北。

そして2020年、プロに戻り、復帰戦で世界ランカー小西伶弥(サンライズ)を破り、戦線復帰。

JBCを飛び出し、何の後ろ盾もなく闘い、IBF、WBO王座を獲得し、更にプロ・アマの垣根をこわし、プロ→アマへの道筋をつくりました。

とにかくものすごい行動力ですね。

 

そんな高山ももう38歳、さすがにもう終わりは近づいていると思います。幾度となくジムを移籍してきた高山が、(おそらく)最後に選んだのは寝屋川石田ジム。

そして復帰一戦目を戦ったのち、とんでもないチャンスが転がり込んできました。

↓ライトフライ級戦線について書いています。

boxingcafe.hatenablog.com

 

ソトは、アコスタ戦後、思うようなパフォーマンスは見せられていないように思います。エドワード・ヘノ戦では後半巻き返しましたが、アコスタ戦では中盤以降スタミナ切れが目立ちました。それでも巻き返してストップ勝利をしたのは立派でしたが、この辺りのペース配分は得意ではないのかもしれません。

逆に高山は、先日の復帰戦では、6回戦ながら小西伶弥を完封、錆びつくどころかアマチュアボクシングを経験し、技術は上がったようにさえ見えました。もともとスタミナ、そしてタフさには定評のある高山は、小西戦で見せたようなステップワークと、試合運びでソトを攻略できるかもしれません。

プロ引退前の高山は、とにかく頭の位置が悪く、負傷判定が目立っていました。12Rの世界戦であっても、見る側としては今回も負傷判定か、という予想がたってしまうほどに。

 

しかし前戦の小西戦では、足を使ってしっかりとしたアウトボックス。アマでは頭を下げるとすぐに反則を取られてしまうので、そこを修正し、またプロに来たとするならば非常に良いアマ経験だったのかもしれません。

とかく、前戦を見ただけに非常に楽しみとなった今回の一戦。

個人的には、ソトの評価はあまり高くありません。高山がフルラウンドにわたり、しっかりアウトボックスできるのであれば、勝機はいくらでもあるような気がしています。

高山としては、ソトの強打につかまらず、序盤アウトボクシング、ソトに無理をさせた上で、中盤から後半にかけては落ちてくるソトに対して足を止めての打合いという選択肢もあるかもしれません。頭には気をつけて、気持ちよくここで戴冠してくれることを願います。

このマッチルーム興行は、DAZNで生配信!

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中継は日本時間5/9(日)9:00〜です。セミはお昼頃からでしょうか。

チケットは60,000枚売れているとか。非常に大きな興行ですね。そんな中、セミのこの試合にいかほどの観客が入っているかはわかりませんが、高山には期待したいですね!

 

 

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