信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】リバスvsロジッキー、WBC世界ブリッジャー級初代王座決定戦とその是非。

昨日はいよいよ来週に迫る、国内の大注目興行、フェニックスバトルについての記事を書きました。

そしてこちらも、「いよいよ」と言っても良いのかどうか。10/22(日本時間10/23)に行われる、WBC世界ブリッジャー級初の王座が決まる決定戦、オスカル・リバス(コロンビア)vsライアン・ロジッキー(カナダ)の一戦。

このブリッジャー級に関しては、賛否両論、というか「否」の意見と「無関心」しかないような気もしますが、今回のブログでは一応この試合のプレビュー記事、そして個人的に思うブリッジャー級という階級について書いていきたいと思います。

 

10/23(日本時間10/24)

WBC世界ブリッジャー級王座決定戦

オスカル・リバス(コロンビア)27勝(19KO)1敗

vs

ライアン・ロジッキー(カナダ)13勝(13KO)無敗

まず、この試合は、本来オスカル・リバスの対戦相手はブライアント・ジェニングス(アメリカ)でした。

このリバスvsジェニングスは2度目の対決であり、初回はリバスが12RTKOで勝利。その後ジェニングスはジョー・ジョイス(イギリス)にも敗北して2連敗を喫した所で何故かブリッジャー級王座決定戦のチャンスが訪れていました。

これだけでも懐疑的になるのは十分でしたが、9月下旬、ジェニングスがコロナワクチン接種拒否、このワクチン接種を条件としていた(らしい)WBCはジェニングスを降ろし、代わりにライアン・ロジッキーなるボクサーをリバスに宛てがいました。

 

このリバスは、ヘビー級のボクサーであり、2019年7月にディリアン・ホワイト(イギリス)とWBC世界ヘビー級暫定王座決定戦を争い、敗北を喫しています。

そして対戦相手のロジッキーは、全勝全KOという非常に素晴らしい戦績を誇っていますが、クルーザー級を主戦場として戦うボクサーです。

26歳という年齢はこの重量級としては若く、試合を見てみるとしっかりとジャブを突き、破壊力のある右ストレートを叩き込む、基本に忠実な部類のボクサーです。

 

上下への打ち分けもなかなか上手く、ガードもしっかりとしている意外にも期待できそうなプロスペクトだと思います。

しかし、このロジッキーは10/14現在、WBCのブリッジャー級のランキングに名前はなく、クルーザ級の18位というところに名前があるのみ。

それでこのブリッジャー級の決定戦に出場する資格があるのか、という問題と、200lbs(90.719kg)上限のブリッジャー級で戦うロジッキーは勿論これまでの試合も200lbs以下で戦っており、対してリバスは200lbs以上で上限なしのヘビー級、前戦は221.25lbsで戦っていますが、その前は230〜240lbsで戦っています。

そして、ブリッジャー級は200〜224lbsという階級。

 

おそらくリバスは224lbsの上限いっぱいに合わせてくるでしょうが、さてロジッキーは224だと普段の試合時よりも10kgほど重くなってしまいます。

そもそもこれでいいのか、WBC。

なぜロジッキー?

これから試合までに、WBCのランキングが更新されたとするならば、ロジッキーはブリッジャー級の上位にランキングされるのでしょう。しかし、前述の通りこの記事を書いている10/14現在は、WBC世界クルーザー級18位。

 

なぜこのロジッキーに白羽の矢がたったのか、を推察すると、単にコロンビア人のリバスが主戦場としているのがカナダであり、今回のタイトルマッチの開催地もカナダ、だったらカナダ人を挑戦させよう、という魂胆がミエミエです。

ロジッキーにとってはチャンスと思って受けたのかもしれませんが、WBCの都合でボクサーを振り回すのはどうかと思います。

しかもこのロジッキー、結構未来のあるボクサーにも思います。

 

そもそも不要論

WBAが突然暫定王者廃止、ゴールド王者廃止に踏み切ってもう1ヶ月以上経ちますが、これは予想外に順調に進んでいますね。

レギュラー王者も徐々に減ってきており、WBAは業界、ファンを混乱に陥れた王座乱立問題に自ら終止符を打とうとしています。まあ、いつ復活するのかはわかりませんが笑

そして代わりに台頭してきたのが、WBCの王座乱立問題。WBCは謎のダイヤモンドベルト、フランチャイズ王者の認定等を行ってきており、最近は謎の暫定王座設置も増えてきていましたね。WBAのビジネスモデルに追従する動きです。

そしてここに来て、ブリッジャー級。

新たに階級が設定されたのは、1986年にミニマム級(当時はストロー級)が創設されて以来のことです。その前は1980年にクルーザー級、でしょうか。

 

そもそもクルーザー級も盛り上がりに欠ける階級であり、日の目をみない階級だったのが、WBSSの1stシーズンが開催されたことにより注目を集めた、という経緯があります。

現在のヘビー級は大型化しており、クルーザー級とヘビー級の間に大きな隔たりがある、という言は認めますが、だからこそ、ヘビー級へのチャレンジが難しく、それが良いことだとも思います。

現実問題、クルーザー級という階級は、そこを制してヘビー級への優先的な挑戦権を得るのに適した階級であり、存在意義はそこにもあると思います。

 

「クルーザー級王座」そのものにも勿論価値はありますが、もっとその先、「クルーザー級王者」が「ヘビー級に挑戦」することに価値があると思うのです。

ヘビー級は、無差別級がゆえに、アップセットが起きやすいとも言えます。どんなにテクニカルなボクサーであっても、一発当たれば終わってしまう可能性があり、それが2戦続けば一気に商品価値がなくなってしまいます。

クルーザー級を制してヘビー級に挑戦するボクサーは、キャリア初期をヘビー級で戦うよりも間違いが起こりにくい、というアドバンテージがあり、「失敗しても仕方ない」という精神で挑むことができます。

ヘビー級は、ある種神聖であったほうが良い。

 

しかも、個人的に思うのは、今のヘビー級は「次の世代」という部分において、タレント不足にも思えます。他の団体が追随しないような階級をつくるよりも、最もお金が動くヘビー級を盛り上げる術を考えるとか、クルーザー級をヘビー級への架け橋的な階級としてもっともっと機能させていく、ということを考えたほうが良いと思います。

そのヘビー級への通り道的な階級は、今のクルーザー級で十分。そう思うのは至極当然のことだと思います。

ライアン・ロジッキーに期待

ライアン・ロジッキー、思ったより良いボクサーです。ヘビー級然としたオスカル・リバスよりも、基本的技術に優れ、スピードもキレもあり、こういうのが「ヘビー級以外」のボクシングです。

ヘビー級以外の階級で、ヘビー級のようなボクシングを見せられるのは正直つまらない。

ということで、ここはロジッキーに勝利してもらい、王座獲得後すぐに返上、そして本来のクルーザー級に戻して活躍してもらいたいです。

 

そして王座が空位になれば、もっともっと不要論は湧いてくるのでしょう。

そして永遠に王座が決まらなければ、きっと自然消滅。

超強引ですけど、それぐらいいらない、ということで。

 

このブリッジャー級を「是」と言っている人を本当に見たことがありません。もしいたら、教えてほしいです。

ブリッジャー・ウォーカーくんには何の恨みもありませんが、ブリッジャー級は必要はない。ヘビー級への登竜門的な階級はクルーザー級で引き続きやれば良いですし、他団体も承認料目当てで追随しないでもらいたい、と思います。

この一戦は、今の所FITE.TVのPPVで購入できます。「今の所」といったのは、先日、ナバレッテvsゴンザレスが突然FITE.TVのリストから消えてしまったからです。本当にびっくりしましたね。

ということで、本当に「今の所」です。がんばれロジッキー!

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