信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】勅使河原弘晶vsマーロン・タパレス!ホールから飛び出してカリフォルニアへ!

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12/5(日)、いよいよ勅使河原弘晶が渡米!

12/29(水)に予定されていたゲンナディ・ゴロフキンvs村田諒太のWBAスーパー・IBF世界ミドル級王座統一戦、そして12/31(金)に予定されていた井岡一翔vsジェルウィン・アンカハスのIBF・WBO世界スーパーフライ級王座統一戦は相次いで延期、そして中止が発表。

ゴロフキンvs村田については早々に「延期」という報告であり、早ければ2022年2月に日本で開催される、とのこと。帝拳の本田会長は「2週間ほど様子を見て」と語っていたので、オミクロン株の感染状況を鑑みて、早ければ今月中には延期日程についての結論は出そうです。

 

対して、井岡vsアンカハスの方はほぼ白紙、というような状況のよう。とりあえず12/31の大晦日決戦はなし、アンカハスは1月に別の場所で防衛戦を行うというニュースもありました。

井岡の大晦日登場については、「日本人挑戦者」をピックアップして防衛戦、という線もあるそうですが、WBOのランキングに入っている日本人は福永亮二、田中恒成、石田匠。田中、石田は12/11に決戦を控えているためあり得ず(それでなくともあり得ませんが)、福永も1月に防衛戦を控えています。

この1月の防衛戦をキャンセルして、井岡の持つタイトルに挑むには、防衛戦の相手方(市野ジムの中村祐斗)にも了解を得なければならないし、何よりPFPランクに名を連ねる王者に挑むのに時間がなさすぎる、というのも現実。個人的には井岡vs福永を無理やりやるよりは、井岡にはこの大晦日は我慢して、なるべく早いタイミングでアンカハスとの統一戦に進んでもらいたい、と思っています。

 

さて、話が大きくそれましたが、結局のところ大きな試合が流れに流れ、今月、日本人絡みで最も楽しみな試合がこの試合に変わりました、ということです。

今回のブログでは、個人的に日本人ボクサーが登場する試合で、最も楽しみな試合、勅使河原弘晶vsマーロン・タパレスのプレビュー記事です。

12/11(日本時間12/12)

IBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦

勅使河原弘晶(三迫)22勝(15KO)2敗2分

vs

マーロン・タパレス(フィリピン)34勝(17KO)3敗

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場所はカリフォルニア州カーソン、日付は現地時間12/11。メインイベントはノニト・ドネアvsレイマート・ガバリョによるWBC世界バンタム級王座統一戦で、Showtimeのイベントは「トリプルヘッダー」と銘打ってセミファイナルにクドラティーリョ・アブドカホロフvsコーディ・クロウリー、セミセミにブランダン・リーvsファン・ヘラルデスという、中量級の大注目プロスペクトが登場する注目の興行です。

その「トリプルヘッダー」の3試合に引っかからないアンダーカードとして組まれたこの一戦は、個人的には上記の3試合よりも勿論注目。

我らが勅使河原弘晶が、世界への階段を登る一戦だからです。

長くIBF3位というランクを維持してきた勅使河原は、前戦が2020年10月なのですでに1年以上のブランク。

 

↓コロナになって初めて行った後楽園ホール。

boxingcafe.hatenablog.com

この時も約10ヶ月のブランクでしたが、それは全くものともしない内容。しかもこの河村戦は、三迫ジムへの移籍初戦でもありました。

この試合、勅使河原は以前よりも非常にバランスが優れていた、という感じがしましたが、その後のインタビューを読むと「ガードができるようになった」とのこと。

基本的にはノーガードで足でさばくスタイル、というかガードを上げるとパンチが出しづらかったようですが、それを克服、ガードができるようになれば近い距離でも振り回す事なく、ブロッキングで相手のパンチを受けながらパンチを返すということも可能になり、引き出しは更に増えます。

 

勅使河原は、ここのところは特にですが、一戦一戦力をつけてきていると思います。

勅使河原のブログを読むと、一日一日を大切に過ごし、強くなるためにはどうするかということを考えて過ごしているのが見て取れます。

きっと、12/11日、アメリカのリングに立つ頃には、昨年10月よりももっともっと大きな力を持った勅使河原を見せてくれるはずです。

これは期待しかありません。

しかし、対戦相手のマーロン・タパレスも、ご存知の通りの強豪。

2008年にプロデビューしたタパレスは、2009年にフィリピンのフライ級タイトルに挑みますが敗北。キャリア初期といえる9戦目での初黒星でした。

しかしその後も連戦して連勝を重ねたタパレスは、2013年にWBCスーパーフライ級シルバー王座決定戦に臨みます。ここは後のWBA世界スーパーフライ級暫定王者、メキシコのダビド・サンチェスに0-2の判定負け。敵地メキシコでのこの0-2のマジョリティ判定というのは、内容的には推し量るべきかもしれません。

 

2015年に大森将平(Woz)を破ってWBO世界バンタム級への挑戦権を獲得すると、2016年、赤穂亮(横浜光)を破って王者となっていたプンルアン・ソーシンユー(タイ)を11RKOで屠り戴冠。しかしこの王座は2017年の初防衛戦で体重超過、試合(大森将平との再戦)には11RTKOで勝利したものの、無冠となりました。

その後チャンスを待ったタパレスは、2019年12月、岩佐亮佑(セレス)とのIBF世界バンタム級暫定王座決定戦で敗北、2020年11月に再起戦を戦い、2RTKO勝利でカムバックを果たしています。

このボクサーは、上手くて強い。岩佐戦でのタパレスが来る、と思っていると、足元をすくわれかねません。タパレスは現在ワイルドカードジムでトレーニングを積んでおり、タパレス陣営は「これまでとは別のタパレスを見せる」と意気込んでいます。

ワイルドカードジムは、あのパッキャオもトレーニングしていたフレディ・ローチのいるジムであり、同ジムでジェルウィン・アンカハスとともにトレーニングを積んでいる、とのこと。アメリカの地への慣れ、というアドバンテージがタパレスにあり、更に言うまでもなくトレーニング環境としても最高でしょう。

 

タパレスは歴戦の雄ですが、年齢はまだ29歳、そう考えるとまだ化ける可能性もあり、岩佐戦での敗戦から学んだことで、過去最強のタパレスが出てくる可能性も否定はできません。

この一戦の勝者は、WBAスーパー・IBF王者であるムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)に挑戦することになりますが、このアフマダリエフはなんといっても怪物級。

タパレスを11R、左カウンターで屠った岩佐亮佑も、アフマダリエフ相手にはほとんど何もできずに完敗でした。

つまり、勅使河原がこのアフマダリエフに期待を持って挑むには、このタパレスに勝利するだけでは足らず、完封、または圧倒的な力を持って打ち倒すというくらいの差がほしいもの。

当然、勝つ事が第一。

そして、初めて後楽園ホールを出て闘う勅使河原、これがデメリットにはなりえないメンタルを持っている事はわかっているので、ぜひぜひ本場アメリカのリングでアピールできるようなパフォーマンスを、試合だけでなく入場他の場でもお願いしたい。

 

とにかく、ドネアvsガバリョのアンダーカードで、現地ファンの間で話題になるくらいに目立ってきてほしい。

おそらく、放映枠に乗らないカードのお客さんは少ないでしょう。しかし、その中でも「Hiroaki Teshigawara」という、リングアナ泣かせの名前を、一人でも多くのファンに植え付けて帰ってきてほしい。

強敵タパレス相手にも、絶対に勝ってくれる、世界ヘのチケットを日本に持って帰ってきてくれる、そんな安心感が今の勅使河原には、あります。

荒々しいだけではない、素晴らしいパフォーマンスを期待しています。

放送・配信

この試合は、先に書いたように、Shotimeの放送カードからは外れてしまっています。しかし諦めきれない私は、一応Showtimeに問い合わせ。Google翻訳を使って、追加になった勅使河原とタパレスの試合は放送ラインに乗っていないか、もし乗っていない場合は何処かで見れないかを聞いてみました。

↓Shotimeからの返事

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「現在のところ、放映予定はない」との回答でした。こういう声が多かったら放送するようになるものなのでしょうか。。。?

もともとドネアvsガバリョは、「トリプルヘッダー」とうたっており、放送時間もガッチリ決められているのできっと難しいのでしょうね。しかも、Showtimeは前の週のPPVファイト、ジャーボンタ・デービスvsイサック・クルスを再放送する、とのこと。非常に残念。

と思っていたら。

 

WOWOWでは放送予定とのこと!ShowtimeとWOWOWは放送時間が一緒なので、多分Showtimeがデービスvsクルスの試合を流している間に勅使河原vsタパレスを流してくれるのでしょう。その他のアンダーカードの進行具合によりライブ放送になるかもしれませんし、早めに進行していればディレイ放送になると思います。とどのつまり、一番最初!しらんけど!

まあともかく、どうせ私はリアルタイムで見れないので、完全に情報をシャットダウンして、帰宅してから見ます。

ちなみに、現地オッズはタパレス優位だそうです。なのでスポーツベットをやっている人は大チャンスですね。てっしーにつぎ込んで下さい!!

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