信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

ティム、カンボソス、マロニーBros。。。オーストラリア人ボクサーの躍進に期待。

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オーストラリアのボクサーで、史上初めて世界王者となったのはジミー・カラザースというバンタムだそうです。

このカラザースはイギリス人夫婦がオーストラリアへ移住後、オーストラリアで生まれたそうです。1948年のロンドン五輪に出場、その後1952年にバンタム級の世界王者となりました。1954年に19戦全勝で引退、その後1961年に復帰した後は6勝4敗と振るわず、晩節を怪我してしまったようです。(Wikipediaより)

オーストラリアのボクサーとして思い浮かぶのは、ライオネル・ローズ。オーストラリアの原住民、アボリジニの子孫であるということを考えれば、このローズが本当の意味での「オーストラリア人ボクサー初の世界王者」かもしれません。

ファイティング原田からタイトルを奪ったことで有名なこのボクサーは、ヘスス・ピメンテル(メキシコ)が原田への挑戦をキャンセルしたことでお鉢が回ってきた代役挑戦者で、そこでまさかのアップセット、見事世界バンタム級王者となりました。1962年のことですね。

 

ファイティング原田絡みでいえばジョニー・ファメンションもオーストラリア人。

評価の高い王者でいえばやはりジェフ・フェネック、コスタヤ・チュー。

チューは今ロシアにいるとのことで、フェネックはオーストラリアのボクシング中継にたびたび解説者として登場しています。

チューもそうですが、リアルタイムで見た中で印象深いのはビック・ダルチニアン、アンソニー・ムンディン、あとはビリー・ディブ。(三浦隆司戦でのあの倒され方。。。死んだんじゃないかと思いました。)

 

その他にもオーストラリアは、日本ほどではないにしろ、多くの世界王者を輩出しています。

アジア・オセアニアの地域でいうと中・重量級の盟主。中央アジア進出後は、その盟主としての座は危ういものですが、昔から世界で戦おうとするオーストラリア人ボクサーは応援しています。

オーストラリアにおいて、ボクシングは決してメジャーな競技ではないものの、ここ最近、世界に名を馳せるボクサーが次々と登場しているように思います。

ということで今回は、2022年の躍進に期待、オーストラリア人ボクサーについて書いていきたいと思います。

 

オーストラリア人唯一の世界王者

ジョージ・カンボソスJr(ライト級)20勝(10KO)無敗

2021年、素晴らしいパフォーマンスを見せてアップセットを演じ、一気に3団体統一世界王者となったジョージ・カンボソス。待ちに待たされたアンダードッグは、一世一代のパフォーマンスを見せた、とも言えますね。

とはいえ、Undisputed(議論の余地なき)チャンプではない、ということも事実。

ロマチェンコ、ヘイニーは「オーストラリアに行ってもいい」と語るほど対戦を熱望しています。特にロマチェンコはファイトマネーもそんなにいらない、と言っているので、カンボソスさえその気になれば対戦のハードルも高くありません。が、流石に初防衛戦でロマチェンコは選ばないでしょう。

いずれにしろ真価が問われる2022年、カンボソスの奮戦に期待したいですね。

 

元世界王者

アンドリュー・マロニー(スーパーフライ級)22勝(14KO)2敗

元世界王者、と読んで良いのかどうかわかりませんが、マロニーは2019年11月にWBA暫定王座を獲得しており、その後正規王者に昇格後の初防戦でジョシュア・フランコ(アメリカ)に判定負け。再戦は2Rで不運なノー・デシジョン、良い滑り出しだっただけに非常に残念。3戦目では明確な判定負けを喫し、王座返り咲きに失敗しています。

しかし、2021年末、フローイラン・サルダール(フィリピン)を相手に素晴らしいパフォーマンスを披露して再起。攻撃的スタイルに磨きがかかり、今後の期待を抱かせる戦いでした。

ちなみに、アンドリュー・マロニーは、オーストラリア人ボクサーが獲得した中で最も軽い階級の世界王者(それまではバンタム級)。

2022年中には井岡一翔への挑戦をアピール。その動向に目が離せません。

 

ジェフ・ホーン(スーパーウェルター級)20勝(13KO)3敗1分

2017年にマニー・パッキャオ(フィリピン)を破ってWBO世界ウェルター級王座を獲得したジェフ・ホーン。ホーンは引退しているんでしょうか?BoxRecにはInactiveの表記、2020年8月のティム・チュー戦から試合を行なっていません。

今後に期待のボクサーたち

マイケル・ゼラファ(ミドル級)29勝(18KO)4敗

そんな元王者、ホーンから一度は勝ち星を挙げたゼラファ。リベンジを許したあとは元王者、アンソニー・ムンディンを初回KO(ムンディンには引退を強く望みます)、その後も勝利して次戦は4/6だそうです。2021年にはティム・チューとの一戦が決まりましたが、直前でキャンセル。正直、期待は薄いです。

 

ジェイソン・マロニー(バンタム級)22勝(18KO)2敗

みんな大好き、ジェイソン・マロニー。井上戦から10ヶ月後、ジョシュア・グリア(アメリカ)を破って復帰。これは結構なサバイバルマッチでしたが、しっかりと完勝しましたね。

その後IBFから指名挑戦者決定戦をオーダーされたマロニーでしたが、これを辞退。王者がちょっと強すぎるから、という事でしょう。決してリー・マクレガー(イギリス)にビビった訳ではないと思います。

好漢、マロニーブラザーズには是非とも世界王者になってほしい。そう思っているファンはオーストラリアだけでなく、きっと日本にも多いでしょう。

井上尚弥転級後のバンタムに期待。

ティム・チュー(スーパーウェルター級)20勝(15KO)無敗

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カンボソスよりも、マロニーブラザーズよりも、最も期待の高いのはやっぱりこのボクサー。最強の遺伝子を受け継ぎ、「オーストラリア」という地にボクシングファンが熱視線を送るのは、きっとこのティム・チューが原因です。

これまで数々の地域タイトルを総ナメにしてきたチューは、しっかりと地盤固めをして、元王者ジェフ・ホーンを撃破。豪州のライバルを次々と蹴散らし、前戦では日本最強の井上岳志(ワールドスポーツ)を寄せ付けず、判定勝利。

強豪相手の連続KOこそ途切れたものの、ここでフルラウンドを経験できたことはきっと大きいでしょう。

このチューが人を引きつけられるところは、父・コスタヤが偉大だったということもありますが、そのオーセンティックなスタイルにあると思います。少なくとも私はそう思っています。

彼の名前は「ティム・チュー」であり、「コスタヤの息子」ではない。世界王者となることで、ようやくそのことから脱却できるのだと思います。

そして、今後議論となってほしいのは、「全盛期のコスタヤ・チュー」vs「ティム・チュー」、戦ったらどっちが強いのか?です。このティムには、是非ともその位置まで上り詰めてもらいたいです。

 

プロスペクト!

オーストラリアのプロスペクトはやはり重量級が多いです。マロニーブラザーズやチューもそうですが、割とファイティングポーズがしっかりとしていて、バランスが良く、基本に忠実というのが印象的ですね。

下に書いたプロスペクトたちも、非常に基本的技術がしっかりしており、アマボクあがりの私からすると好感の持てるボクシングをします。

リアム・パロ(スーパーライト級)22勝(13KO)無敗

25歳のサウスポー、パロ。180cmというリーチを活かし、非常によく伸びるジャブとストレートを武器に戦うボクサーファイターです。IBFインターナショナルとWBOグローバルの王座を防衛し続けるこのボクサーは、打ち終わった後の頭の位置、バックステップが非常に優れています。スピードとコンビネーションを戦うタイプのボクサーで、ここ最近は無敗かそれに近い選手と戦っています。

WBOとIBFではランキング上位につけており、状況次第では今年中の世界挑戦、もしくは決定戦出場もあり得るのかもしれません。

 

ジャイ・オペタイア(クルーザー級)21勝(17KO)無敗

26歳、こちらもサウスポー。WBOグローバル、IBFアジア・オセアニア、WBAオセアニアその他、多くの地域タイトルを獲得しています。

ヒラヒラ系のトランクスを好んで履いているだけあって、このボクサーは速い。ハンドスピードも速く、ステップワークも良いこのオペタイアは、非常に回転力もあるコンビネーションパンチャーです。

IBF、WBOの世界ランクにランクインしているこのオペタイアはなかなか華やかなボクサーですね。

個人的に、重量級にあってスピードを武器に戦う選手は応援してしまいます。そしてKO率を見れば分かる通り、当然パンチもあります。

 

 

ということで、今回はオーストラリアのボクサーについて書いてみました。理由は、マロニー兄弟の誕生日だとツイッターで流れていた(1/10?)のと、その日にティム・チューvs井上岳志がWOWOWでやっていたからです。

折角なので、今後のオーストラリアン・ボクサーにも注目してみて下さい。

 

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