信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】ホルヘ・リナレスvsアブドゥラエフ!ベネズエラの侍がロシアに立つ。

緊張状態のロシア。そのエカテリンブルグという都市で、我らが「El Nino de Oro」ホルヘ・リナレスがWBC世界ライト級挑戦者決定戦に臨みます。

WBCシルバータイトルを保持するザウル・アブドゥラエフ(ロシア)は、リナレスと同じくWBC王者、デビン・ヘイニー(アメリカ)に敗れたボクサーでもあります。

ただ、その試合内容は自ら試合を放棄してような試合で、リナレスの負け方とは全く異なります。

映像を見る限りでは、リナレスの勝利は固く、唯一の懸念事項としては敵地・ロシアであることぐらい。

リナレスは倒しきらなければいけないかもしれません。

ともあれ、今回のブログでは、ESPNで放送されたアブドゥラエフvsリナレスをメインに据えた、ロシアのプロモーション会社であるRCCプロモーション興行の観戦記です。

(日本での放送は残念ながらありませんでした。WOWOWで3/28に放送予定です。)

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2/19(土)ロシア・エカテリンブルグ

ESPNでの放送は全5試合。多いなぁ。。。日曜日も仕事なんですけど。

これが終わったら次はカーンvsブルックがそのままESPNで放送のようですが、ライブ視聴はこれだけにしておこうと思います。

ハコは小さめ、初戦はヘビー級戦、2試合目はライトヘビー級戦で、それぞれ8回戦。

2試合目に登場したライトヘビー級ジョージー・クシタシュビリ(ロシア)というボクサーは、アマのナショナル王者で、世界選手権でも好戦績を残したボクサーのようで、ハードパンチャーと紹介されています。

さすがに良いボクサー、ここまで9勝(8KO)1敗というニカラグアのセグンというボクサーを初回からコンビネーションで圧倒、左フックでダウンを奪い、2Rにも右ストレートで倒してTKO勝利。これで2勝(2KO)。

スーパーライト級10回戦

イワン・コズロフスキー(ロシア)4勝(2KO)無敗

vs

ゾラボール・ペトロシアン(ウクライナ)12勝(5KO)1敗

WBCアジアベルトがかかった一戦のようです。ロシアvsウクライナ。。。結果こうなってしまった、のでしょうが、この緊迫情勢の中でなんだか恐ろしい。

リングアナウンサーがしゃべる時はESPNの放送では現地音声が途切れます。ロシア語だから?何かしらの問題があるんでしょうか。

 

初回は中間距離での攻防、プレスをかけるのはペトロシアン、下がりながら対応するのはサウスポーのコズロフスキー。どちらもハンドスピードが速く、フットワークも素晴らしい。まるでアマチュアボクシングの試合を見ているような感じ。

ガードを上げてグイグイとプレスをかけていくペトロシアンですが、ガードを下げて誘うコズロフスキーの方がサイドへのステップワークとボディムーブに優れ、パンチのアングルも良い。ペトロシアンはガードを上げている分、コンビネーションに融通が効かないというイメージですね。3Rには明確にコズロフスキーが抜け出します。

4Rもコズロフスキーペースですが、このラウンドにコズロフスキーは左目上?をカット。5Rもスピードで上回るコズロフスキーが自由にボクシングスキルを発揮しますが、終盤にペトロシアンも攻め込んで意地を見せます。

6Rは前半、コズロフスキーがアグレッシブなコンビネーションで魅せ、後半はヒットアンドアウェイ。7Rはまたもコズロフスキーがサークリングしながら、時折素早いコンビネーションをヒットします。このボクサーは本当に上下の打ち分けが巧い。ペトロシアンも非常に優れたボクサーだとわかりますが、なかなか捕まえきれません。

8Rもペトロシアンは強いプレス、それをいなすコズロフスキー。9Rはコズロフスキーが迎え討ち、ボディを交えたコンビネーションをヒット。

 

ラストラウンド、やや距離が近くなるという場面はあるものの、ここでもコズロフスキーのボディが冴えます。ただ、ペトロシアンも最後まで落ちることなくプレスをかけ続け、手数を出し続けました。このボクサーもまた、ただのファイターではありません。

ともにハイレベルな、良い試合でした。エキサイティングさにはやや欠けましたが。

その中でポイントをピックアップしていったのはやはりコズロフスキーだったようで、コズロフスキーが判定勝利。

判定の瞬間は、CMに入ってしまっていて見れず。しかも、音声も切られています。

良いんですけど、メインとかも判定のコール聞けないのか??

スーパーフェザー級12回戦

マーク・ウルバノフ(ロシア)20勝(10KO)2敗1分

vs

アンヘル・ロドリゲス(ベネズエラ)19勝(10KO)1敗

WBA世界スーパーフェザー級の挑戦者決定戦、という位置付けのようです。

7連勝中のウルバノフ、11連勝中のロドリゲス、ともに上り調子であり、興味深い一戦です。

初回は距離の探り合い。ロドリゲスはリーチに勝りますね。

2R、ウルバノフは初回から見せているボディジャブは良いですね。そこから2発目を出せればもっと良いですが。中盤にロドリゲスの大きな右ストレートがヒット、少しぐらついたように見えるウルバノフ。

攻め入ったロドリゲスに対して、今度はウルバノフが左右のフックで応戦。

 

あまり距離が近くなるとウルバノフのパンチも怖いロドリゲス、ストレートの距離で戦うのがベターでしょう。終盤も互いの左フックが危険なタイミングで交錯、一気に緊張感が出てきますが、会場はさほど盛り上がっていません。。。

3R、体を振ってプレスをかけようとしているウルバノフですが、ロドリゲスはパンチの回転力もあってタイミングも良い。とかくこのロドリゲスの左ジャブ、左フックはウルバノフにとって非常に厄介。

4R、ちょっと下がり始めたようにみえるロドリゲス。ウルバノフのプレスが機能しはじめたのか。それとも、ロドリゲスが狙っているのか。

5R、お互いへの慣れか、ヒット率は互いに下がったラウンド。ともにパンチを出すのも躊躇する場面もありますね。

ただ、後半にウルバノフの右クロスがヒット、この展開の中でのクリーンヒットはポイント上大きいでしょう。

6R、フェイントのかけあい、ウルバノフは学習能力が高いのか、ロドリゲスは序盤のようにパンチを当てられません。7R、クリーンヒットをもらっているわけでないのに、押されている雰囲気のロドリゲス。ウルバノフはロドリゲスのタイミングと軌道をほぼ見切っているようにも見えますね。終盤に相打ちのタイミングで右左を繰り出します。両者ともに当たりませんが、これはどちらにとっても危険なタイミング。

8R、ウルバノフに当てられないロドリゲス、空振りが非常に多い。ウルバノフはクリーンヒットは奪えないまでもロドリゲスの体やガードに当てられており、この差は徐々に大きくなっていくのではないでしょうか。これはスキル差、というものかもしれません。

 

と思っていたら、終盤にまたも左フックの相打ちのタイミング、今度はロドリゲスの左フックがヒット!!これは効いたように見えたウルバノフ!ロドリゲスは詰めますが、ゴング。

やっぱり危険なタイミング。ロドリゲスは引き続き、この相打ち気味のカウンターにかけても良いかもしれません。

9R、ここで、プレスをかけられるのはやはりウルバノフのボクシングIQの高さと言えるでしょう。強めのプレス、多めの手数でロドリゲスに攻め込みます。ロドリゲスも単発で終わらず応戦しますが、やはり外されてしまう場面も多い。

10R、ウルバノフの右ボディストレートやボディジャブが良い。中盤にはアッパーを交えたコンビネーションで攻め込み、ロドリゲスの攻撃に対してはダッキングや距離をとってしっかりはずしています。

11R、ともに手数を増やし、勝利への執念を見せます。ここまで巧く戦っているのはウルバノフだと思いますが、まだロドリゲスにもチャンスはあります。

ラストラウンドも展開は変わらず、ロドリゲスのパンチの的中率は良くありません。ウルバノフはよく対応していますし、ロドリゲスはややワンパターン。

 

ウルバノフも軽いパンチを体のどこかやガードの上に当てられてはいるものの、クリーンヒットは余り奪えていません。

微妙なラウンドも多かったですが、ホームの利もあり、ここはウルバノフの勝利となるのでしょうか。試合全体を通して試合を支配していたのはウルバノフ、よりダメージを与えたのはロドリゲス、という感じですが。

また判定の場面は映らず、勝者はアンヘル・ロドリゲス!!!

スプリット判定だそうですが、少なくともジャッジはロシアとはいえ公平です。ポイントの詳細は不明ですが、見事アンヘル・ロドリゲスが敵地で挑戦者決定戦に勝利!!

ライト級12回戦

ザウル・アブドゥラエフ(ロシア)14勝(8KO)1敗

vs

ホルヘ・リナレス(ベネズエラ/帝拳)47勝(29KO)6敗

そしていよいよメインイベントが始まります。日本時間では2/20(日)2:10を過ぎています。5:30起きで仕事なので、本当は2:30には寝たかった。リナレスの序盤KOを望みます笑。

WBCシルバーのタイトルマッチ、WBC世界ライト級の挑戦者決定戦。

初回は中間距離をキープしてジャブの差し合いからスタート。リナレスのハンドスピードの方が明らかに速いですが、アブドゥラエフもこのジャブに対応しています。

後半にはリナレスが印象的な左右のボディをヒット。

 

2R、明らかにリナレスのジャブが打ち勝ってきました。アブドゥラエフのジャブは当たりません。リナレスの方が手数、ヒット数ともに多いように見えますが、ハイガードのアブドゥラエフを攻めきれないともとれます。まだ、様子見か。

3R、ヒットしていないアブドゥラエフのパンチで観客は沸きますが、リナレスが注意しなければいけないのはアブドゥラエフの右オーバーだと思います。この声援はばかにならないですね。基本的にはリナレスのペースだとは思いますが。

4R、このラウンド中盤、アブドゥラエフの浅く当たったパンチで会場が沸くと、リナレスが突然本気を出したようにコンビネーション。やっぱり速い。

後半にも左ボディを交えたコンビネーション、アブドゥラエフは全くと言っていいほど対応できていません。が、とにかくガードは固い。

5R、アブドゥラエフがプレスを強めます。これがこのボクサーの持ち味でしょう。

距離がやや近くなり、アブドゥラエフのジャブも届き始めます。リナレスは下がりつつ対応、ただここは先に攻めたいですね。

 

6R、序盤、攻め込んでくるアブドゥラエフにリナレスは右アッパー。巧い。

その後もジャブでアブドゥラエフの前進をストップ、今日は本当にリナレスのジャブが機能しています。

距離が近い分、アブドゥラエフのジャブも届きますが、左ボディ、顔面への右アッパーと印象的なパンチを当てるのはリナレス。

7R、序盤にアブドゥラエフの右クロス。大してウェイトは乗っていない、浅いパンチですが見栄えとしては悪くないです。

その後も強いプレスでリナレスを追いかけるアブドゥラエフ、それでもやはりリナレスのジャブをとりたいラウンドです。

8R、序盤から快調にリナレスのジャブが当たっていましたが、後半、アブドゥラエフの右が嫌な感じでリナレスにヒットし始めます。リナレスの打たれ脆さを考えると、一発もらうだけでも怖い。終盤にも右をもらい、リナレスは鼻から出血?

9R、足を使い始めたリナレス。アブドゥラエフに危険な何かを感じたということでしょう。

ちょっと集中力の切れた場面を見せるホルヘ・リナレス。心配です。

アブドゥラエフは地元の声援を糧として、グイグイと攻め込んできます。

リナレスはローブローを打たれてレフェリーにアピールする場面が何度かありました。しかし、そこでもアブドゥラエフは追撃を止めないのでかなり危険。そこでもらってしまっては元も子もありません。

10R、このラウンドも序盤にアブドゥラエフの右がヒット。グイグイ攻めるアブドゥラエフ、それでも足を使って鋭いジャブでその突進を阻むリナレス。

 

中間距離は大丈夫、問題は接近してもみ合いの距離くらいになった時。

距離が少し近くなってアブドゥラエフがフックで攻め込むというタイミングもありますが、会場は沸くもののリナレスはしっかりとディフェンス、クリーンヒットはもらっていません。

11R、このラウンドのファーストヒットはアブドゥラエフのジャブ。アブドゥラエフは更にプレスを強め、手数も増やしてきました。

リナレスはやはり鋭いジャブを突いてボックス、アブドゥラエフのチャージにもしっかりとディフェンスしてクリーンヒットをもらいません。

ただ、近い距離になった時のアブドゥラエフの右オーバーハンドには気をつけなければいけませんね。このラウンド中盤にも右オーバーをヒットされています。

リナレスは右をほとんど使いません。故障じゃなければ良いですが。

リナレスがかなり疲れているのは事実。何とか逃げ切ってもらいたい。

ラストラウンド、気合を込めて攻め込むアブドゥラエフ。いきなり右ストレート、左フックをもらってしまうリナレス。

その後は打ち返し、ジャブで対応するリナレスですが、中盤に右の相打ち。

 

その後も左フックの相打ち!これでリナレスはダウン!!!

立ち上がったリナレスに襲いかかったアブドゥラエフ、左フックをヒットしてリナレスは再度ダウン!!

再開、これでもかとパンチを打ち込んだアブドゥラエフ、ガードがおぼつかなくなったリナレス、そしてレフェリーはストップ。

劇的な、逆転最終回TKO。

ここまでのポイントは、リナレスだったのではないかと思います。(ESPNの採点では、11R終了後1ポイント差でリナレスでした)

これは残念すぎます。

今回、リナレスはキレのあるジャブこそ良かったものの、途中集中力を欠くタイミングもあり、アブドゥラエフのジャブをよくもらい、コンビネーションは少なかった。

日本を発つ際に、「スタミナ」と言っていたように、何かしらの不安事項があったのかもしれません。後半、明らかに疲れているようにも見えました。

いやー、本当に残念。

ボクシングでは充分上回っていましたが。

確かRCCボクシングとは複数契約、またロシアの地で試合に臨むのでしょうか。

キャリアが終わりに近づいているであろうリナレスの勇姿は、どうにかしてもう一度生で見たいものです。

アブドゥラエフは見事、後半にかけて調子を上げていき、自分のスタイルを貫きました。

私は失意のうちに、2時間だけ寝て、仕事へ行きます。。。。。

 

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