注目興行だらけだった日本時間2/27(日)。
「ビッグマッチ」と呼ばれる試合はありませんでしたが、スーパーライト級の4団体統一王者ジョシュ・テイラーががイギリスで防衛戦を行い、日本では世界をうかがう日本王者、ユーリ阿久井政悟の登場。そしてアメリカでは井岡一翔の次の対戦相手と目されるジェルウィン・アンカハス、怪物級のプロスペクトゲイリー・アントワン・ラッセル、そして次期世界王者候補のクリス・コルバートと我々日本のボクシングファンにとっても非常に楽しみなボクサーたちが次々と登場するPBC興行。
かなり濃い1日ですね。
ということで今回は、ラスベガスで行われたPBC興行の観戦記です。
↓プレビュー記事
2/26(日本時間2/27)ラスベガス
IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ
ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)33勝(22KO)1敗2分
vs
フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)13勝(8KO)無敗
無敗のマルティネス、以前の試合映像を見る限りは非常に優れたファイターだと思います。ファイタータイプながら足も速い、良いボクサー。今回はゴールドとブルーの髪色にしており、これはウクライナ国旗を意識しているかもしれません。
アンカハスはいつも通り、赤いイメージカラーで統一した出立ちでゴングを待ちます。
現在9度防衛のアンカハスは、現役世界王者の中では2番目の長期政権を築いているそうです。
初回のゴング。
アンカハスが距離を取ろうとし、マルティネスがプレスをかけていくという展開ですが、マルティネスのガードはかなり固く、その左フックには想像以上に威力がありそうです。
頭の位置を変えながらもスッと入って、左右の強烈なフックを叩き込むマルティネス。このハンマーのようなフックは速く、ハンドスピードではアンカハスを上回るか。
アンカハスは距離をキープしてストレート主体で戦いたいですが、マルティネスのプレスにやや押され、自分から攻めこむ時間が少ない。アンカハスのパンチングパワーは、パッキャオ同様、踏み込む時にこそ発揮されると思うので、マルティネスを下がらせたいですね。
2R、アンカハスはスーパーフライ級の中では大きい方で、パワーもある方だと思います。しかしそのアンカハスをして、上体のビルドアップもパンチングパワーもマルティネスが上。これはマルティネスというボクサーを完全に見誤っていました。一発のパンチはアンカハスにあると思いましたが。。。
アンカハスはこのラウンド、ジャブから組み立てようとしています。この距離で、マルティネスが入ってきたところに左ボディ。これは良いパンチ。こういう戦い方ができれば良い。
マルコス・マイダナが来ています。マルティネスのプロモーター?
3R、マルティネスがギアをあげて、踏み込みが鋭くなりました。アンカハスにストレートの距離で釘付けにされないための策、なのでしょうが、これは怖い。
マルティネスは全弾フルスイングのように見えますが、それでいて返しが早く、しかも手数も出ます。特に右フックは全体重を乗せて打っているようなパンチで、これはガードの上からでも食いたくない。
終盤、アンカハスの左ストレートでマルティネスは腰を落とします!驚異的なパワーを持つマルティネスに、アンカハスは上手く戦っています。さすがV9王者です。
4R、それでも一切怯むことのないマルティネスは、体だけでなく当然心も強い。このボクサーの強さは、やるべきことが非常にシンプルで、そのために練り上げてきたボクシングだというふうに思いますね。とにかくどのようにしてか、フックを当てるというシンプルなもの。
このラウンド、マルティネスがアンカハスのタイミングを掴んできたのか、相打ちを繰り出したり、躱して打ったりとちょっと危険なタイミングでパンチが交錯します。
マルティネスは左目上をカット。バッティングのようです。
5R、マルティネスの勢いがやばい。マルティネスのジャブの打ち終わりに右から入るパターン、そして左フックを強振。このラウンドはマルティネスが素晴らしいアッパーを決めています。
後半、マルティネスの突撃を受けてたったアンカハスですが、接近戦での印象的なパンチはマルティネスの方が多いです。
6R、序盤にマルティネスの入りぎわにアンカハスが引っ掛けるような右フックをヒット。バランスを崩したマルティネスでしたが、ダウンはせず。アンカハスはここで追撃できれば良かったと思うのですが、その後は近い距離での攻防。
アンカハスは足を使わないのか使えないのか、この接近戦での攻防では明らかにマルティネスが上回ります。アンカハスはここまでのダメージなのか、パンチに力があまり入っていないように見えます。
このラウンド後半はマルティネスが一方的。アンカハスの力のないパンチはマルティネスの固いガードに阻まれ、マルティネスの強烈なフック、アッパーがアンカハスを襲います!
やはり、これまでのダメージでアンカハスは危ないのかもしれません。
7R、マルティネスは超元気。アンカハスはパンチのキレはほとんどなく、ダメージを与えられるパンチではないかもしれません。
打ち続けたマルティネスにもやや疲れは見えるものの、こちらのパンチは超強烈。
8R、このヘビーな戦いの中でも、アンカハスは若干回復してきたのでしょうか。ラウンド序盤、ワンツーで攻め込みますがこのワンツーはキレを少し、取り戻しているように見えます。
しかしアンカハスがワンツーで攻めれば、4発以上返すマルティネス。体の頑丈さ、心の強さ、パンチの強さに加え、この衰えのなさを考えるとスタミナもすごい。
アンカハスも手数で応戦する場面も作りますが、軸がぶれてしまう分、的中率も悪い。マルティネスはもらいながらでも相手をしっかりと見据え、自分の軸を全くブラさない分、ミスブローはあまりありません。
9R、懸命にジャブを突き、距離を取ろうとするアンカハス。しかしマルティネスの突進と回転力は止められません。
アンカハスはかなりの被弾を受けており、かなり危険な感じがしますがそれでも尚、諦めることなく打ち返します。このファイティングスピリッツは本当に感動ものです。
10R、勢いよく飛び出るマルティネス!フィニッシュを狙っているか?
大振りになったところにアンカハスの右フック!ややぐらついたマルティネス!!
逆転の芽は、マルティネスが攻めてきて大振りになったところのカウンターにこそ、あります。
アンカハスもボクサーズ・ハイとでもいうのでしょうか、いつの間にかパワーが戻ってきています。それでもマルティネスも連打をまとめるなどの見せ場を作り、大激闘の10Rが終了。
11R、ポイント的に後がないアンカハスは、このラウンド手数で攻め込んでいきます。しかしマルティネスの左フックを浴び、やや後退。マルティネスは右ストレートのこの返しの左フックが非常に素晴らしく、右ガードが下がってしまうアンカハスはこの左フックの格好の餌食。
そしてもう一つ、マルティネスが良いのは、非常にコンパクトな左右のアッパー。
特に左アッパーのコンパクトさは、やや外側から回るフック系統のパンチと比較してものすごくコンパクト、この格差は大きければ大きいほど効果的だと思います。
ラストラウンド、当然のごとく、のっけから打撃戦。両者ともに手を休めませんが、やはりマルティネスの方がパワー、回転力に勝ります。まさかここまで上回ってくるとは思いもしませんでした。
そして幾度も幾度もマルティネスの左右を浴びているアンカハスも素晴らしいタフネス。体は中盤くらいに限界を迎えていたように思いますが、彼が膝をつかないのは王者としてのプライドか、ボクサーとしての意地か。
規定の12Rを終了し、フィリピン人とドミニカ人、2人のボクサーは、ラスベガスの会場から大きな大きな拍手を浴びました。
12Rを通してのパンチスタッツが出ていますが、アンカハス192/816に対して427/1046のマルティネス。鬼。確かに的中率は非常に差があったイメージです。
判定は、117-111が1人、118-110が2人で、新王者、フェルナンド「プーマ」マルティネスのコール!
アンカハスが取れたラウンドは、3R、4Rの二つ+αくらいだったかと思いますので、至極妥当な判定だと思います。
涙ながらにインタビューに答えるマルティネス、これは非常に強い王者が誕生しました。完全に正攻法で、真正面からアンカハスを降して見せました。
エストラーダ、ロマゴン、シーサケット、クアドラスの4強、そしてIBF王者のアンカハス、WBO王者の井岡。
これらのボクサーたちの影に隠れて見えなかったボクサーたちが、2022年、次々と台頭してきている波を感じます。この波はスーパーフライ級全体に押し寄せてきているように感じるので、これはもしかするとロマゴンも危ういかもしれません。こういう流れは関係ないはずですが、関係あるかもしれません。
いや〜、しかし。
マルティネスの王座戴冠は祝福すべきものですが、やはり「勝てば井岡戦」という絵を描いていた分、我々日本人ボクシングファンにとっては非常に辛い結果となりました。
これで5月か6月に予定されていた井岡vsアンカハスは事実上消滅、リマッチ条項があるという話をしているようですが、余程の事がない限りはダイレクトリマッチは認められないでしょう。
なのでもしリマッチをするとしてもマルティネスが初防衛を行った後でのリマッチであり、もしそれにアンカハスが勝ったとしても、井岡vsアンカハスが実現するのは早くても年末、普通に考えれば年明けでしょうか。
しかし、完全に実力でアンカハスを降してみせたマルティネス、もし再戦があったとしても実力差は埋まらないのではないか、とも思います。。。
ゲイリー・アントワン・ラッセル(アメリカ)14勝(14KO)無敗
vs
ビクトル・ポストル(ウクライナ)31勝(12KO)3敗
怪物プロスペクト、ゲイリー・アントワン・ラッセル。ラッセル家の末っ子?なのかな??プロボクサーでは元王者のゲイリー・ラッセルJr、ゲイリー・アントニオ・ラッセルの弟、超期待のプロスペクトです。
対してウクライナ出身の元王者、ビクトル・ポストル。ボクシング強豪国、ウクライナは現在ロシアの脅威にさらされており、正直この試合をキャンセルしても誰も文句は言わないと思うのですが、しっかりと仕事をするあたりはプロ意識を感じます。
しかし、家族をウクライナに残してラスベガスのリングに立つ。そのメンタル、モチベーションについては想像を絶します。
世界が平和であれば、アントワンの快勝を期待したいのですが、このような状況の中、そうなっても手放しでは喜べない状況でもあります。ポストルにも頑張ってもらいたい。
さて、ゴング。
ラスベガスデビュー、若きサウスポーラッセルは勢いよく攻め入ります。
ポストルはさすが落ち着いており、バックステップで距離を作って対応。
構わず攻めるラッセルの攻撃は非常に鋭く、そのプレスは非常に強いです。そしてかなりのハイペースで動くラッセルは、ハナからフルラウンド戦う気は無いように見えます。
ポストルは細かなバックステップ、そしてサイドに回り込み、今の所はこのラッセルのプレスを躱しています。
2R、気持ち良いほどの攻撃力のラッセル。とにかく距離を詰めて強いパンチを叩き込むことをプログラミングされたマシーンのようにポストルを追い回します。
ポストルはステップワークの他、コンパクトなカウンターで対抗しますが、ラッセルの勢いに押されることもしばしば。
3R、ラッセルは左ボディを起点として攻め込むパターンが多いですg、ややワンパターン。ポストルはうまくサイドに回りますが、ここまではポイントを取るまでに至っていないと思います。
4R、ちょっと距離が詰まってきました。ポストルの足が止まりかけている気がします。ラッセルは軽い恋だから強いパンチを返したり、調子を上げていきます。
このラウンド中盤にポストルがカウンターの右アッパーかr右フックというコンビネーションをヒットすると、ラッセルも左ストレートをヒット。
5Rは後半以降、ポストルがプレスをかける展開となり、ラッセルはやや休憩気味か。
6Rも序盤はポストルがアグレッシブ、しかし破格のパワーを持つラッセルの反撃にあうとやはり距離を取ります。それでも常にカウンターの準備だけはしているポストル、常に前に出ようとするラッセルの距離は縮まり、互いにクリーンヒットを奪い合う展開です。
7R、ポストルがリズムよくボクシング。しかし常に攻め続けるラッセルにポイントは流れていそうです。8Rも展開は変わらず、ポストルの右アッパーのタイミングも良いですが、印象的なのはやはりラッセルのワイルドな右フック。
9R、ラッセルはスタミナもありますね。その追い足は衰えず、パンチのキレも変わらずハイペースな攻め。相打ちでガードの上に当たるパンチでも、ポストルは押されてしまいます。
ラストラウンドもしつこく追ってパワーパンチを振るうラッセル。中盤に右フックをヒットする等、その強いプレスを活かした戦い方でポストルを追い回し、後半30秒のところで連打の中でアッパー?を効かせ、ラッセルは後退!
ラッセルが攻め入ったところでレフェリーは試合をストップ、ゲイリー・アントワン・ラッセル、ラストラウンドTKO勝利!!
ちょっとストップは早かったように感じます。とはいえ、早すぎるストップはない、というのもまた真理。心情的には後30秒、やらせてあげて欲しかったです。
もしこれが、PBCのスター候補であるアントワンのパーフェクトレコードを守るためのものであったとするならば、愚行です。まあ、微妙なところでしたが。
ともあれ、ゲイリー・アントワン・ラッセルはパーフェクトレコードを維持。今後はもう1〜2ステップ、元王者なり実力者を降せば、世界挑戦の権利は誰の目から見ても明らかでしょう。
クリス・コルバート(アメリカ)16勝(6KO)無敗
vs
エクトル・ルイス・ガルシア(ドミニカ共和国)14勝(10KO)無敗3NC
本来はこの日、WBA世界スーパーフェザー級タイトルに挑戦予定だったクリス・コルバート。王者、グティエレスが離脱、代役としてエクトル・ルイス・ガルシアを相手にします。
コルバートは元WBAの暫定王者で、指名挑戦権を得ているわけですが、今回の一戦でこのガルシアと「ファイナル・エリミネーター」を争うとされています。ガルシアはWBAのフェザー級のコンテンダーです。前戦からスーパーフェザー級で戦っています。
さて、ゴング。
初回、やはり素早いコンビネーションから攻めこむコルバート。前手を少し下げた構えのガルシアの攻撃にはよく反応、調子は良さそうです。ただ、あまり手は出ません。いや、まだ様子見か。
ガルシアは強いジャブ、強いストレートで踏み込みます。下の階級ながら、(パワーレスの)コルバートと比べれば、パワーはありそうですね。
2R、ガルシアは一発で当たらないと見るや連打で攻め込み始めます。コルバートは固いガードでそれを凌ぎ、さすがの速いコンビネーションをリターン。
相手の土俵で戦うコルバートですが、接近戦のスキルですらやはりガルシアよりも上手に見えます。ディフェンススキルも上回るコルバートは、ガルシアの攻撃を難なくディフェンス、自分のコンビネーションだけを当てます。
3R、コーナー、ロープを背負ってすらパンチをもらわないコルバート、余裕の戦いぶり。これでパンチングパワーがあれば最強なんですが。
ただ、あまりにも手数が少なく、ガルシアの攻勢点を取られてもおかしくないと思います。
4R、やや待ちのボクシングながら、かわして打つ、かわして打つ、ブロックしてコンビネーションというコルバートはこれぞクリス・コルバートという戦い方。
体ごと突進してくるガルシアに、押されてしまう分、非常に見栄えはよくないです。明確にもらってはいないんですが。。。
5R、いつものペースになると途端につまらなくなってしまうのは、コルバートのスキルが高すぎるからでしょう。コルバートが距離をキープし始めると、ガルシアのパンチは当たる気がしません。かといって、コルバートは一発で相手を倒してしまうほどのパンチングパワーを有していません。
ガルシアはこのラウンド終盤、クリーンヒットこそないものの軽いストレートの連打で攻め込み、会場を沸かせます。
6R、右へ左へ動くコルバート、避けざまにカウンター。ガルシアが体で押してコルバートをコーナーに詰めても、ボディムーブとブロッキングでパンチは無効化、クリーヒットはほとんどありません。ただ、非常に手数の少ないコルバートに対してよく攻めたガルシアにポイントを与えて良いと思います。
そう考えるとここまでほとんどフルマークでガルシアになってしまうのですが、これは仕方のないことなのかもしれません。ジャッジはどう見ているのか。
7R、ここも快調に距離をキープしていたコルバートでしたが、いつものようにガルシアのパンチを躱して踏み込んだところで何とガルシアの左がクリーンヒット!!
ステップインしたところにまっすぐもらったこの左ストレートで、コルバートはダウン!!
後ろに弾け飛んだようなダウンで、完全にダメージはあるものの、このラウンドの残りの時間のガルシアの攻撃を何とか凌いだコルバート。
私を襲い始めた眠気も、一気に吹き飛びました。
8R、ダメージの残るコルバートに詰め寄るガルシア、1分頃にはコーナー側でラッシュ!レフェリーは止めるタイミングをはかっているようにも見えます。
その後も強いパンチを確実に、ガードの上からでも当てていくガルシア。コルバートはなかなか手が出ません。
終盤、コルバートもコンビネーションで攻め込みますが、回転力こそ上回るもののパワーはガルシア。
9R、コルバートは回復してきたか、サウスポーにスイッチしてガルシアに対して接近戦を挑みます。コルバートはガードも固く、すっぽりと顔面を覆うガードポジションにはガルシアも強引に攻めきれません。
体が密着するほどの距離になればともに荒々しいフックを振るうエキサイトな展開。
10R、非常にエキサイトしたコルバートは強引に振っていき、レフェリーにプッシングの注意を受ける場面も。
コルバートの右ジャブに対してのガルシアの左カウンターを受けて下がったコルバート、誘っているのか効いているのかは微妙なところ。後半にかけて手数が減っているところを見ると、ダメージがあるのかもしれません。
ラウンド終盤はガルシアは走りながらコルバートを追いかけます。
11R、大きなサークリングでスタートしたコルバート、陣営はポイント優位という計算か。それとも、回復に務めているのか。
大きく逃げ回るコルバートを、ガルシアも捕まえ切ることはできませんが、コルバートの手数は極端に少なく、さすがにこれはコルバートにポイントを与えられないでしょう。
両手を挙げてボクシングをしようとアピールしたガルシアに対して、コルバーとも両手を挙げてアピール。。。。何の?
ラストラウンド、グイグイ攻めるガルシアに対して、応戦する形でスタートしたコルバート。しかしその後はステップワークで軽いカウンター狙い、会場は大ブーイング。
完全に逃げ切りモードのコルバートですが、もし前半を獲っている計算だとしても既に逆転されているはずです。何をどのように考えているのか。とりあえず倒されないように逃げ回っているだけで、勝つつもりはないのか。
この絵は見たことがある、そう、カシメロvsリゴンドーのようです。
ラウンド終了ゴング前から、もうやることがなくなって勝利をアピールしたガルシア。
判定は119-108が1人、118-109が2人でガルシア!
超妥当な判定が出ました。ぶっちゃけアメリカ人のネクストスター候補、コルバートにかなり有利な判定が出て炎上というところまで覚悟していましたので、びっくりです。
それを見越してコルバートは最後まで攻めず、ダウンを奪われて大差の判定でも綺麗な顔のまま試合を終えている、とも思いましたが、陣営は、コルバートは勝つ気があったのでしょうか。前半に早々に諦めた、ということは流石にないと思いますが、ダウンを奪われて以降は危ない場面も度々ありましたから、攻めなかったというよりは攻められなかったのかもしれません。
まあ、これでコルバートが勝ってしまった日には、逃げていれば勝てる、になってしまいますから、安心しました。
これでエクトル・ルイス・ガルシアはグティエレスに挑戦できることになりました。グティエレスもどちらかというと足を使うタイプのボクサーなので、ガルシアは追い続けなければいけません。ただ、コルバートよりはファイトしてくれると思います。
これはなかなか良い勝負になりそうです。
スーパーフェザー級戦線、楽しみですね!