信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】エロール・スペンスvsヨルデニス・ウガス!大注目のW級統一戦は、WOWOW!!

未だに頭の中はゲンナディ・ゴロフキンと村田諒太が支配しています。

日本のボクシングファンの頭の中は、ずっとあの戦いが巡っているのではないか、とすら思います。

しかし、私の住んでいるボクシング不毛の地では、その会話は皆無。私がゴロフキンと村田の話を延々とするので、これは結構嫌がられている可能性もあります笑。別に良いですけど。

ともあれ、この一戦が終わって抜け殻になっている状態でも、ここからも次々とビッグマッチが押し寄せてきます。ということで「まずは」とプレビュー記事を書くのが、超がつくほど強いカードです。

エロール・スペンスJr.vsヨルデニス・ウガス。ShowtimeのPPVで放映されるこのカードは、日本ではWOWOWが中継してくれます。やっぱりWOWOWは神さまだ。

 

4/16(日本時間4/17)

WBAスーパー・WBC・IBF世界ウェルター級王座統一戦

エロール・スペンスJr(アメリカ)27勝(21KO)無敗

vs

ヨルデニス・ウガス(キューバ)27勝(12KO)4敗

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wowow

WBC・IBF世界ウェルター級王者、エロール・スペンスJr。アマ時代から国内タイトルを獲得、世界選手権やロンドン五輪に出場したエリートです。ちなみに、このスペンスが出場した2011年の世界選手権、2012年のロンドン五輪は村田諒太も出場(世界選手権で銀、ロンドン五輪で金を獲得)しています。ロンドン五輪組、ですね。

2012年のプロデビュー以降は期待通りの快進撃を続け、2017年5月、敵地イギリスに乗り込んで、当時のIBF世界ウェルター級王者、ケル・ブルック(イギリス)に11RTKOで勝利、世界初戴冠を果たします。これは決してアップセットとは言えませんが、非常に鮮烈な王座交代劇でしたね。

その後、レイモント・ピーターソン、カルロス・オカンポを圧勝で降すと、当時無敗のマイキー・ガルシアを迎えます。

 

この一戦は、ライト級王者だったガルシアが、一気に2階級上げて挑んだ試合で、ガルシアにとってはやや無謀な挑戦とも言われていました。マイキー・ガルシアを完璧に封じ込めたスペンスは、続いてウェルター級の門番的存在、超強豪で当時のWBC王者のショーン・ポーター(アメリカ)との王座統一戦に進みます。これこそ本当のビッグマッチでした。ポーターのハートの強さと、スペンスの巧さが激突した名勝負。

この大激闘にダウンを奪ってのスプリット判定で勝利したスペンスでしたが、その試合の約2週間後、愛車のフェラーリで大事故を起こし、ファンを心配させました。幸い大きな怪我はありませんでしたが、このニュースを聞いた時、大場政夫のことが頭をよぎった日本のファンは多かったのではないでしょうか。

その後はダニー・ガルシアを防衛戦で退け、今回の統一戦を迎えます。

対してWBAスーパー王者のヨルデニス・ウガス。

こちらもアマ時代の経歴は申し分なく、2005年の世界選手権で金メダル、2008年の北京五輪で銅メダルを獲得している元トップアマです。

その後、故郷のキューバから亡命、2010年にアメリカでプロのリングを踏むと、コツコツと勝利を積み上げて2019年3月に世界初挑戦。

 

当時のWBC世界王者、ショーン・ポーター戦は非常に接戦で、ウガス勝利を推す声も多いようです。世界初挑戦までに要した月日は、9年。スペンスとは大きく違いますね。

その後再起したウガスは、2020年9月にアベル・ラモスとの決定戦を経て、プロ10年目にして世界王座へと辿り着きました。この試合も、ウガスがしっかりとポイントをピックアップしていっていたように見えましたが、蓋を開けてみればなんとスプリット判定。ウガスは判定に泣かされそうになりましたが、結果だけはオーライ。

兼ねてから、世界王者クラスの力を持っていたウガスは、その強さから大きく敬遠されてきたボクサーでした。基本的にはディフェンシブなボクサーで、ディフェンススキルがよく、それでいてフィジカルがものすごく強い。

この「誰もやりたくない」ヨルデニス・ウガスというボクサーは、世界王者となってさえも、誰からも相手にされないのではないか、とすら思っていました。

しかし、そんな風向きが変わったのは、マニー・パッキャオ復帰のニュース。

パッキャオはスペンスと戦うべく、リングに戻ってくることになりました。

しかし、スペンスは試合の直前に網膜裂孔が発覚し、試合をキャンセル。その穴を埋めるべく、白羽の矢が立ったのがウガスでした。

 

この試合でウガスは普段通り、強いフィジカルを活かしたガードと、カウンター狙いを徹底し、パッキャオの攻撃を無効化。見事殊勲の勝利を挙げて見せました。

この時、ウガスにとってラッキーだったのは、このパッキャオvsスペンスのアンダーカードに出場予定で、トレーニングや調整をしっかりとしていたこと、そしてパッキャオは加齢やおそらくモチベーション等の問題で、やはり全盛期のボクシングではなかったこと。

それでも、ビッグネーム・パッキャオを破ったことは、ウガスにとって自信にもなったでしょうし、一気にメジャーになったことも、良かったことだと思います。

さて、おそらく、総合力が高いのはエロール・スペンスJr。おそらくオッズもスペンス優位で間違いはないでしょう。

個人的には、前戦ダニー・ガルシアを降したスペンスには、事故の後遺症というものは感じませんでした。しかし、ここ数戦のスペンスは、かつての勢いはないように思います。それは、対戦相手がマイキー・ガルシア、ショーン・ポーター、ダニー・ガルシアだからなのかもしれません。

そして、最もわからないのは、網膜裂孔を患ったことの後遺症です。

私も過去、網膜裂孔と軽い網膜剥離を患ったことがありますが、それ以来視力は落ち、今はどんなに矯正しても0.6以上にはなりません。その部分は「問題ない」という判断だからこそ、この試合を組んだとは思いますが、事故の後遺症やこの網膜裂孔の後遺症、そういったものがスペンスの体をいかに蝕んでいるのかは、本人ですらもわからないかもしれません。

 

さて、対してウガスは充実しています。パッキャオ相手に自分のボクシングを貫いたウガスは、元々相手によって戦い方を変えるボクサーではありません。

戦い方を変えるのは、いつだって対戦相手の方です。

ショーン・ポーターは、いつもゴリゴリのプレッシャーファイターですが、ウガスのフィジカルに敵わず、アウトボックスを選択したりもしました。

ウガスは基本的にあまり動かず、どっしりと構えたところでボクシングをします。果たして、「ややパワーレス」と感じる最近のスペンスの攻撃(これは、スピードを重視して軽めに打っているのかもしれません。クリーンヒットを奪うために)が、あのウガスのガードを突き破れるか、というとあまりそうは思いません。

ただ、スペンスであればウガスのガードの少ない隙をつけるのかもしれません。すペンスにとって必要なことは、先に動いてウガスのガードをずらし、そこにパンチを打ち込むことではないでしょうか。それも、カウンターを取られないよう、ワンパターンにならずに、さまざまな拳のアングル、ポジションから攻撃的に攻めいる必要がありそうです。

もし、スペンスがじっと見てしまうようなら、少しずつ、ウガスのペースになっていくかもしれません。そのうちに、ウガスがプレスをかけ始める、というように。

おそらく、ウガスは万全で、この試合にかけるモチベーション、普通に考えれば不利予想となる現在の状況を鑑みると、しっかりと準備をしてくることが予想され、過去史上最強のウガスが出来上がってくるのではないでしょうか。

 

後はスペンス次第。スペンスの出来が、良いか、悪いか。悪い場合は、どの程度悪いのか。

答えは、当日のリングの上にしかありません。

ライト級10回戦

イサック・クルス(メキシコ)22勝(15KO)2敗1分

vs

ユリオルキス・ガンボア(キューバ)30勝(18KO)4敗

セミファイナルもまた、大変興味深い戦い。いつの間にやらAサイドに躍り出てきたイサック・クルスは、世界最強と言われる犬種である「ピットブル」をニックネームにもつ凶暴なメキシカン。

そのニックネームそのままに、全弾をフルスイングする様は、見ていて爽快なものがありますね。

163cmというライト級においてかなり小さい部類のボクサーだからこそ、この小兵が現在の強者揃いのライト級をかき乱してくれると、非常に面白くなります。

さて、対戦相手は元世界王者、ユリオルキス・ガンボア。現時点で40歳、残念ながら衰えは顕著であり、前戦ではデビン・ヘイニー(アメリカ)、その前はジャーボンタ・デービス(アメリカ)に黒星を喫し、現在2連敗中です。

 

なので、この試合も、ガンボアはある種のアンダードッグとしての扱いであり、イサック・クルスにとってはジャーボンタ・デービス戦からの復帰戦をなるべくネームバリューのある相手と戦いたい、という思いからのマッチアップと思われます。

かつて、衝撃的な強さを誇ったガンボアは、2004年のアテネオリンピックの金メダリスト。ただ、当時はフライ級です。そこからムキムキになってプロデビューしているので、こちらもライト級では低身長の方。

かつてあった驚異的なアジリティは失われたガンボアは、クルスの強いプレスにさらされ、すりつぶされてしまうのが筋書きのようにも思います。

ただ、ガンボアにはキャリアがあります。クルスがあまり舐めてかかったり、対策をせずに直感的攻撃だけでガンボアを追い詰めようとするならば、ガンボアを捕まえきれない可能性だってあります。

とはいえ、クルスは前戦でも成長を見せ、ただのプレッシャーファイターからカウンターを警戒してみたり、スピーディな踏み込みがあったり、ヘッドムーブがあったりしました。今戦、さらに成長しているようなら、序盤から中盤にかけて衰えたガンボアを倒し、ライト級トップ戦線への参入を歓迎される状態になりそうです。

ライト級10回戦

ホセ・バレンズエラ(アメリカ)11勝(7KO)無敗

vs

フランシスコ・バルガス(メキシコ)27勝(19KO)3敗2分

セミが23歳のイサック・クルス。その前は、PBCが大切に育てている感のある22歳、ホセ・バレンズエラの登場です。

 

PBCホープ、バレンズエラは、非常に落ち着きのある、既にある程度完成されたボクサーに見えますね。非常に視野が広く、相手のガードの空いているところを狙ってパンチをコネクトできるスキルを持っている、恐ろしいボクサーです。メキシコ生まれ、現在はアメリカ国籍を取得しています。

そんなバレンズエラのステップアップファイトは、フランシスコ・バルガス。三浦隆司との激闘ももう7年近く前、ミゲル・ベルチェルトに王座を追われ、再戦でも敗北。

そして2021年6月にはイサック・クルスに完敗、ここで負ければ自身初の連敗を経験することになります。

このバルガスも衰えが見えているボクサーですが、そのハート自体はまだ健在。クルス戦でも最後まで攻めの姿勢は崩しませんでした。

そんなバルガスは、ホープ・バレンズエラをそのしつこい攻撃で困らせることができるか。

正直、バレンズエラはどこ吹く風でバルガスをいなしてしまい、パンチを打ち込みそうな感じもしますが、若きホープを困らせるのはこういうボクサーのような気もします。

バレンズエラ優位ながらも、どこかで少し、バルガスにも期待してしまいます。

ウェルター級10回戦

コーディ・クロウリー(カナダ)20勝(9KO)無敗

vs

ホセシト・ロペス(アメリカ)38勝(21KO)8敗

とにかく未来あるホープたちを次々にアンダーカードに据えている今回のShowtime PPV。PPVのオープニングマッチは、このコーディ・クロウリー。ホープとはいえ29歳、カナダのボクサーです。

 

無敗ながらも、さほど名前がなかったクロウリー(意外と、カナダのボクサーは北米でも名前が出にくいイメージですね。近いのに。)は、前戦でクドラティーリョ・アブドカホロフ(ウズベキスタン)との無敗対決を制し、生き残りました。

この一戦は、アブドカホロフが余裕で勝つかと思っていましたが、クロウリーは終始プレスをかけ続け、判定勝利。この勝利は大きかったですね。

非常にバランスの取れたボクサーファイターだと思っていましたが、このアブドカホロフ戦を見ると左ストレートからスイッチしながら攻め入ったり、押し負けないフィジカルの強さを持っていたりとスタイル的には非常にアグレッシブ。手数も多く、多少の被弾も気にしないタイプのボクサーなので、試合は面白くなりますね。

対してホセシト・ロペスは世界戦も経験のある、キャリア47戦のベテランです。キャリア倍以上のロペスに対して、クロウリーはどのようなボクシングを見せるか。

ところでこのロペスの戦歴はものすごい。カネロやマイダナ、ベルト、サーマン。。。対戦相手としてリングに立ったメジャーなボクサーを挙げるときりがないほどです。

しかし、これがPPVの一角というのは、「その他のアンダーカード」のリストを見ると納得いかないことも。。。

 

その他のアンダーカード

超長くなってしまいそうなので、その他のアンダーカードについては別でまた書きます。

一応触れておくと、WBAレギュラーの世界ウェルター級タイトルマッチ、ラジャブ・ブタエフvsエイマンタス・スタニオニスの超注目カード、そしてプロスペクト、ブランダン・リーが登場します。なぜPPV外なのかは意味不明。

ちなみに、これらのPPVの枠から外れてしまった2つの注目カードは、Showtimeが普通に中継するようです。

時間は一応東部標準時間(現在はサマータイム)でPM7:00〜PM9:00までの放送枠が取られており、これは日本時間になおすと4/17(日)AM8:00〜AM10:00。

放送・配信

74.99$という高額(と言ってもよくある値段)のPPVで売り出されるShowtime興行。しかし、我々日本のボクシングファンには、WOWOWがあります。

月額たったの2500円程度で、アメリカで買えば約75$というPPVを見れてしまう。。。これは本当にすごいことです。

 

しかも、このPPV放送が月に1回どころではない、というのもまたすごいところ。

ということで、この一戦は、日本では我らがWOWOW様で4/17(日)11:00からオンデマンド生配信!こちらはWOWOWオンデマンドでの配信なので、録画したいという方は4/18(月)21:00からWOWOWライブで放送されるタイムリーオンエアで録画も可能です。

WOWOWは、プラットフォームが増えまくったこのご時世においても、ボクシングファンとしてはやっぱりマストですね。

尚、ShowtimePPVは東部標準時間でPM9:00開始、サマータイムを加味すると日本時間では翌4/17(日)10:00の開始です。なので、WOWOWでの放送はもしかするとクロウリーvsロペスが抜かれて3試合かもしれません。(あっという間に終わったならば、流れるかもしれませんが。)

だとすれば、メインは12:30-13:00頃にスタートでしょうか。当然試合の進行具合によりますので、わかりませんけど。

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