信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】スーパーライト級・無敗・世界ランカー対決!アーノルド・バルボサJr.vsダニエリト・ゾリラ!

皆さんがどれくらい興味があるかわかりませんが、週末のトップランク興行。

メインイベントはスーパーライト級のコンテンダー、アーノルド・バルボサJr(アメリカ)がWBOインターコンチネンタル戦。相手は無敗のダニエリト・ゾリラ(プエルトリコ)です。

バルボサはWBC11位、WBO8位という世界ランカーですが、このゾリラもWBO10位。

ハイレベルな攻防が期待できますね。

そしてセミも同じくスーパーライト級戦、こちらはプロスペクト、レイモンド・ムラタヤ(アメリカ)がハイエ・バルティエラ(メキシコ)との一戦。バルティエラも16勝1敗という戦績、アップセットをかます事の多いメキシカンとあって、油断ならない一戦です。

 

このトップランク興行のアンダーカードには、2人のヘビー級プロスペクトが登場しています。16勝(12KO)無敗の戦績を持つステファン「ビッグショット」シャウ(アメリカ)はベルナルド・マルケス(アメリカ)初回KOで退け、デビュー以来の連勝を17に伸ばしています。

また、同じくヘビー級プロスペクト、東京五輪銀メダリストのリチャード・トーレスJr(アメリカ)も初回58秒でKO勝利、こちらはまだキャリアの形成時期ながらも、しっかりと強さを照明しています。

このあたりのアメリカン・ヘビー級が、アメリカにヘビー級復権をもたらすのか。数年後も楽しみですね。

さて、ということで、メインカードで放送された2試合の観戦記です。

 

7/15(日本時間7/16)

スーパーライト級8回戦

レイモンド・ムラタヤ(アメリカ)14勝(12KO)無敗

vs

ハイエ・バルティエラ(メキシコ)16勝(8KO)1敗

初回、まずはジャブを飛ばすのはバルティエラ。鋭く、良いジャブです。

ムラタヤはサークリング、パリングとステップ、ヘッドスリップデコのジャブをいなします。バルティエラは低い姿勢から右オーバーハンドから左ボディ、これもなかなか鋭い。ムラタヤは前半をほぼディフェンスに割き、後半に入るとややプレスをかけつつ左起点のコンビネーション。2年くらい前に見たときよりも随分上半身が発達しており、体全体のパワー、安定感を感じますね。

2R、中間距離からムラタヤがプレスをかけたり、バックステップでかわしたりと上手く戦います。ムラタヤは体の分厚さ、体全体のパワー、そしてスピード、コンビネーションに勝ります。

バルティエラのジャブを右パリーしてそのまま右ストレートカウンター、これは巧い。そして左ボディも素晴らしく、打ち終わりのディフェンスも良いためちょっと差がついてきたイメージです。

3R、バルティエラも反応はよく、その攻めはメキシカンらしく鋭くしつこく、怖さのあるボクサー。ただ、ムラタヤは非常に安定感があり、よほどのことがない限りパンチをもらわなそうです。

後半、ムラタヤのプレスで下がる場面の多かったバルティエラでしたが、渾身のコンビネーション!ここで退かず、左ボディからの顔面ヘの左フックでバルティエラに反撃したムラタヤ。

 

4Rは前半にムラタヤが左フックのダブルから右をつなげ、バルティエラはバランスを崩します。強気に反撃するバルティエラに対して、今度はバックステップから左右のフック。それでも強気に打ち返すバルティエラ、ここでマチズモの本領発揮。

その後もムラタヤの単発には反応できるものの、コンビネーションとなるとつなぎがスムーズすぎてやや反応が悪いバルティエラ。中盤、ムラタヤの軽めのコンビネーション、ジャブワンツーフックの最後のフックがバルティエラのテンプルにクリーンヒット、バルティエラはダウン!!

なんという脱力したコンビネーション、これは本当に素晴らしい。

立ち上がったバルティエラに対して、ムラタヤは焦らずにじっくりとチャージ。バルティエラは必至にフックを振るって応戦、なんとか終了のゴングに逃げ込みます。

5R、ムラタヤは技ありの左アッパーカウンターをヒット、その後もジャブを起点としたコンビネーションでプレス。

幾度となくムラタヤの右がバルティエラの顔面を襲いますが、バルティエラは非常にタフ、しっかりと顎を引いた状態でムラタヤを睨めつけ、強いフックを振るいます。

5Rまでのパンチスタッツは、ムラタヤが150/312、バルティエラが21/196と圧倒的。

 

6R、このラウンドもムラタヤのジャブ、コンビネーションが冴えます。圧倒しながらも倒しに行けないのは、バルティエラのパンチがまだ生きているからでしょう。ムラタヤは非常に冷静です。

7R、後がないバルティエラはアグレッシブに攻め入ります。中盤以降はムラタヤもこれに応戦、接近戦が繰り広げられます。ここでも非常に多彩なアングルからパンチを放ち、打った後のケアも素晴らしいムラタヤ。

ラストラウンド。ムラタヤはプレスをかけ、バルティエラが出てきたところにカウンター。攻めては様々なアングルから上下へのコンビネーション、バルティエラはブロッキングもできません。

圧倒されながらも、最後まで諦めずに強いパンチを打ち返したバルティエラ。このムラタヤに限って、パワーレスということはないと思うので、バルティエラが異常なタフさなのでしょう。

規定の8Rを終えて、判定は3者ともに80-71で綺麗な顔のムラタヤ。

まあ、これは仕方ありません。実力が違いすぎました。

レイモンド・ムラタヤ、強いですね。久々に見ましたが、バランスと力強さが増し、そのディフェンス力にも磨きがかかっていました。

 

スーパーライト級10回戦

アーノルド・バルボサJr(アメリカ)26勝(10KO)無敗

vs

ダニエリト・ゾリラ(プエルトリコ)16勝(12KO)無敗

初回、まずはジャブの差し合いからスタート。

中盤以降、バルボサはワンツーを主体としたコンビネーションも出しますが、とにかく速い。ゾリラはどちらかというとカウンター狙い、初回は先に仕掛ける事が多いバルボサの方が、クリーンヒットを奪っている印象。

2R、バルボサはハンドスピードだけでなく、体全体のスピードが非常に速い。まずバルボサが先に仕掛ける事がほとんどですが、ゾリラがジャブを一発打てばそれを距離で外してすぐにリターンがとんできます。これはゾリラ、どうしようもありません。

そして時には、ゾリラが動こうとしたところでバルボサが反応、先似攻撃してしまう始末。

これはゾリラきつい、と思っていたところで、バルボサのジャブにあわせたゾリラの右クロスがヒット!!これはきれいに入りました!

その後も浅くもこのパンチをヒットしたゾリラ、タイミングを掴んだのかもしれません。これでもしバルボサのジャブが減るようなら、面白い展開になるかもしれません。

 

3R、相変わらず先手のほとんどはバルボサ。ただ、ゾリラもこのラウンドはこれまで以上にしっかりとジャブを出せています。やはりこれはバルボサのジャブが減っているのかもしれません。前ラウンドのゾリラの右カウンターは、想像以上に効果的だったということでしょう。

4R、バルボサが速いコンビネーションで攻め込み、ゾリラはブロッキングで対応。クリーンヒットこそ少ないですが、やや見栄えは悪い。ゾリラのジャブがまた減ってしまったのは、バルボサが次々と仕掛けるから、でしょう。早速対策をしてきたバルボサ。

ゾリラは守勢に回る時間が多すぎますが、強振する一発にはアップセットを起こせるパワーを感じます。

5R、明らかにプレスを強めたゾリラ。ガードを固めてグイグイとプレスしてパンチを打ち込んでいきます。しかしバルボサはそのゾリラの前進をストップするジャブとストレート、近づきすぎれば自らクリンチと距離の把握に長けています。

中盤、ゾリラの右ストレートが一発当たるも、ゾリラのヒットはこの一発くらいじゃないか、と思うほどのバルボサのパーフェクトゲーム。

6R、戦いは激しさを増します。先手は相変わらずバルボサですが、ゾリラは前に出てこれをブロッキングで受けると強いパンチをリターン。

そのリターンに対して、バルボサは倍返しで、コンビネーションからまたコンビネーションをつなげるという負けず嫌いっぷり。後半には10発近くのコンビネーションでゾリラを追い詰めます。

 

7R、バルボサはワンツーで攻め込み、ゾリラはブロッキングからリターン、このリターンのあとバルボサがまた攻める、という展開。

こうなってくるとゾリラはジリ貧です。

中盤、バルボサはゾリラにワンツーで攻め込み、そのままラッシュ。ゾリラも強いパンチを打ち返してクリーンヒットを奪いますが、それも気にせず更にラッシュをかけるバルボサ。

バルボサの最も優れたところは、この決して揺るがないハートの強さなのかもしれません。

8R、ワンツー、ワンツーで攻めてきて、ジャブから右アッパーのコンビネーションをクリーンヒットしたバルボサ。このパンチで顎を跳ね上げられたゾリラは弱気になったのか、なかなか手が出ません。

その後も変わらずコンビネーションで攻め込むバルボサ、ゾリラはそのパンチをブロッキングした後に強振、強いパンチで一発逆転を狙います。

9R、バルボサのコンビネーションは、非常に多彩で、オンガードのポジションからなるべくモーション少なく出ます。教科書的ボクサー。

そのバルボサに対して、ゾリラが強振で対応するのは間違った対応方法ではない、と思います。しかしセミに続いて、この試合もレベルが違います。

 

ラストラウンド、ストップを狙っているのか強気に攻めるバルボサ。やや荒々しくゾリラをコーナーに詰めたところで、ゾリラが渾身のワンツー!これがバルボサにヒット、バルボサはたたらを踏みます!

後退したバルボサ、ゾリラは大チャンス!バルボサはクリンチに逃れで事なきを得ますが、その後もダメージが残るのかステップワークとクリンチでエスケープ!

その後も攻め続けるゾリラに対し、このままではいけないと思ったのかパンチを返したバルボサは、今度は右カウンターを喰らってしまいます!

ここにきて、まさかの大チャンスのゾリラ、大ピンチのバルボサ!!

残り1分ほど、カウンターを狙っているフリをして、ガードを固めてジリジリと下がるバルボサ、ゾリラが強く攻め込めばクリンチ!

こうして何とか試合終了のゴングに逃げ込んだアーノルド・バルボサJr、ラストラウンドだけは非常に危なかった。

判定は、98-92、97-93×2でアーノルド・バルボサJr。

このボクサーは、非常に攻防のバランスが取れたボクサーですね。セミに登場したムラタヤもそうですが、正直こういった「総合力が高い」ボクサーというのは非常に増えています。

これは確かに素晴らしい事ですが、逆に言うと個性的なボクサーが少なくなっている、ということも言えると思います。

ともあれ、世界タイトルに直結するWBOインターコンチネンタルタイトルを獲得したバルボサ。ジョシュ・テイラーが統一したのち、非常に動きが悪くなってしまったスーパーライト級への世界挑戦を果たすのは、いつになるのでしょうか。

 

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