信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】いわくつきPPVファイト、デビン・ヘイニーvsライアン・ガルシア!アンダーカードでも波乱だらけ!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

日に日に楽しみになっていく興行というのは多いですが、日に日に楽しみが少なくなっていく興行というのへは珍しい。

きっとそれでも楽しみなファンも多いのかもしれませんが、私としてはすでに興味は薄れています。それでも結局PPVを購入するというのはボクシングファンの悲しい性、そしてそれ以上にこの長時間興行を見る価値があるのかないのか、が気になるところです。

かといって結果を知ってから見るというのもちょっと違うな、と思うので、ディレイ視聴ながらも情報遮断にてDAZN PPVを購入。

ということで今回のブログは、ヘイニーvsガルシアをメインに据えたDAZN PPVファイトの観戦記。

 

 

 

4/20(日本時間4/21)アメリカ

チャールズ・コンウェル(アメリカ)18勝(13KO)無敗

vs

ナサニエル・ガリモア(アメリカ)22勝(17KO)7敗1分

プロスペクト、コンウェルが古豪・ガリモアをそのように乗り越えるのか、に期待された一戦。ハードパンチを持つガリモアに対して、コンウェルは真正面からのファイト。

かなり近い距離での打撃戦を展開しており、力で捩じ伏せようという感じ。勝ち方が問われるというコンウェル、この選択はファンにとって悪くありません。

この近い距離というのはパンチが当たる分、ガリモアにとってもチャンスがある距離と思われますが、コンウェルの力強いパンチの着弾率たるや素晴らしいものです。唯一、大きなアッパーカットは自身の顎も上がり、かなり危険なパンチに見えますね。カウンター浴びたらひとたまりもなさそう。

コンウェルはさまざまな角度からパンチを打ち込み、またその回転力にも優れています。幾度もガリモアのガードをすり抜けてコンウェルのパンチが届く中、結末は6Rのレフェリーストップ。打たれすぎということなのか、比較的唐突なストップにも見えますが、コンウェルが圧倒したと言っても過言ではないでしょう。

チャールズ・コンウェル、6RTKO勝利。

 

 

 

WBA世界スーパーフライ級暫定王座決定戦

ジョン・ラミレス(アメリカ)13勝(9KO)無敗

vs

デビッド・ヒメネス(コスタリカ)15勝(11KO)1敗

さて、この興行の私的メインイベントはこの試合です。

井岡一翔が君臨するWBA世界スーパーフライ級の暫定王者を決める戦い。世紀王者の井岡はIBF王者のフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)との統一戦に進むために設けられた暫定王座戦は、アメリカ期待のジョン「スクラッピー」ラミレスとあのダラキアンに善戦したデビッド・ヒメネスによる戦いです。

初回、開始早々にラミレスが転んでのスタート。いきなりリングに倒れるなんてスリップであっても幸先の悪いスタートですね。

上体を忙しく動かすヒメネス、ラミレスは鋭いジャブ。やや後ろ荷重のスタイルからカウンターを狙ういつものスタイルは、その背格好も含めてジャーボンタ・デービスによく似ています。

ヒメネスも流石のものでやや変則的な入り方でラミレスにカウンターを使わせず、インサイドに入れています。

2R、揉み合いからスタート。ヒメネスは徹底的に距離を詰めるという作戦に出たようで、見栄えこそ良くないもののこれはラミレス対策として良い方向かも。

 

 

 

組合から素早くサイドに回り込みボディアッパーを叩き込むヒメネス、この距離への慣れがないラミレスはちょっと出すパンチに苦労している感じ。しかも体力も削られてしまいますね。ここは対応力が必要なところであり、ボクシングキャリア7年というスクラッピー弱点の一つかもしれません。

3R、頭をくっつけて押し込んでくるヒメネス、近くなればラミレスの片腕を抱え込むようにして封じ、自らのコンビネーションの後は頭を捩じ込んできます。この距離での戦い方としてはダーティながらもヒメネスがうまい。

このまま行くとラミレスはまずいかもしれません。

4R、ラミレスが距離をとって戦おうとしていますラミレスのステップワーク、ジャブ、ストレートによりヒメネスは近づくことに苦労しており、この距離をキープできればラミレスが良い。

しかし後半、ヒメネスはまた頭を押しつけてラミレスをロープに詰め、接近戦。このガムシャラさは嫌いではありませんが、みたいものとは異なりますね。執念は認めざるを得ません。

5R、前半、中間距離でラミレスの右がヒット。このラミレスの長いパンチが活きる距離でもらいたくないヒメネスにとっては、やはり活路は体と体が触れ合う距離の超接近戦。

6Rも非常にアクションが多いヒメネス。手数はヒメネス、インパクトはラミレスという戦いで、これはジャッジも困る試合ですね。

ヒメネスのガチャガチャとした攻撃に対してなかなか突破口を見出せないのはラミレスの方だと思われます。ヒメネスの方がやりたいボクシングができています。

 

 

 

7Rも展開は変わらず。押し込んでいくヒメネスに対して、ラミレスも応戦してはいるものの、スタッツには大きな差ができていそう。

8Rも同様、からやはりヒメネスは自分の思い描くボクシングができているからなのか、やや余裕を持ち始めているように見えます。

距離を取るときもありますが、そこでも自由自在に動き回るヒメネスは、とにかく打ち始めたら手が止まりません。一発強打を狙うタイプではないですから、自然とカウンター封じにもなっているイメージ。

9R、さて、もう随分なピンチを迎えているであろうラミレス。ここにきても当然ヒメネスの手数は衰えず、この左右の連打はラミレスの攻撃に割く時間を奪っています。

ラウンド後半、ラミレスの顔面が幾度も揺れ、ここまでスタミナを削られてきたラミレスは限界が近いかもしれません。対してヒメネスは自分のファイトなので、まだまだ元気。

10R、ヒメネスはゴーサインが出たのか、ラウンド開始から猛チャージ!これまで以上に力の入った強打を振るってラミレスに迫ります。

ここまでのパンチスタッツが出ますが、ラミレス120/417に対してなんとヒメネスは140/542。

ガムシャラにパンチを振るうヒメネスですが、打ち終わりにはしっかりと頭を動かしてリターンを外しています。

 

 

 

11R、このラウンドは若干距離が空いているスタートながらも、この距離でもヒメネスのパンチの回転は止まらず。スクラッぴーラミレスは疲労もあるのでしょうが、押される場面が目立ちます。着弾率もいつからか非常に落ちており、逆転の芽はどんどん摘まれていきます

ラストラウンド、ここもヒメネスの土俵。このガチャガチャスタイルに巻き込まれてしまったラミレスも最後の最後まで打ち合いますが、このスタイルながらも自分のペースで試合を運んでいるヒメネスに対し、この距離で勝利するのは至難。

最後までハートを見せたラミレスですが、無情にも逆転のパンチは当たらず、試合は終了。

判定は、117-111×2、116-112でデビッド・ヒメネス!

アメリカ期待のジョン「スクラッピー」ラミレス、敗れる。素晴らしいパワー、センスの持ち主、アメリカに突如として現れた軽量級の本格派でしたが、ここで初黒星を喫しました。

ヒメネスのボクシングは美しくはありませんが、かなり扱いにくいですね。ボクシングキャリアの浅いスクラッピーは対応ができなかった、という感じで、相性というものを感じました。

新王者となったヒメネス、このボクサーは鬼のようなスタミナとタフネスを誇る怖いボクサー。このボクサーと対峙するのはかなり疲れそうですね。

 

 

 

ベクテミル・メリクジエフ(ウズベキスタン)13勝(10KO)1敗

vs

ピエール・ディボンベ(フランス)22勝(12KO)無敗1分

初回からプレスをかけるのはメリクジエフ。ウズベクボクサーたちはプロ転向後、メキシカンスタイルを教わるボクサーが多いように思いますが、これは元々のフィジカルの強靭さと合わせて相性が良いように思いますね。

初回からディボンベは右目上をカット(バッティング?)、メリクジエフのプレスをちょっと持て余し気味に見えます。

ディボンベはメリクジエフの打ち終わりを狙っており、2R終盤には良い攻撃を見せていますね。ディボンベは自ら攻撃後すぐにクリンチしてメリクジエフの追撃を阻止。技術のあるボクサーですが、幾度かちょっとバランスを崩す場面が目立ちます。(リングが滑るのかもしれません)

3Rにメリクジエフの左オーバーハンドをもらった後も、ディボンベは激しいリターン。ここで勝てば大きく道が開けるであろう一戦、ディボンベの気合いもかなりのものです。

ただ、技術もパワーも上なのはメリクジエフなのでしょう。4Rにメリクジエフはうまく左を当て、その後もディボンベのガードもお構いなしに左強打。ここでディボンベもやられっぱなしにならず、コンビネーションをリターンします。これも結構当たっているようにも見えますが、もらった後のリアクションがかなり違う分、余裕があるように見えるのはメリクジエフです。

 

 

 

5Rには今度はメリクジエフが左瞼をカット。その後メリクジエフは左でダウンを奪いますが、これはちょっと引っかかった感じか。ダメージはなさそうなディボンベですが、ずっと足元が滑っていそうだったので、こういうことも起こり得る。

いつ止まるともしれない試合は激しさを増します。互いにややラフにパンチを振い始め、ここでもディボンベの足元がおぼつかない。ダメージもありそうですね。

プレスをかけて右で距離を測り、しっかりと突き刺すような左を打ち込むメリクジエフ。そしてディボンベはそのリターンで回転力のあるコンビネーションを叩き込みます。どちらもそれぞれの見せ場を作り続けるという展開が6R、7Rと続いたところで、ドクターがメリクジエフの傷をチェック、ここで試合がストップ。

負傷判定となった戦いは、77-73×2、78-74でメリクジエフ。

ディボンベが良い攻撃を見せる場面もありましたが、はっきりとポイントを取るというところまでは至らなかったという印象。足を滑らせているのか効いているのか判断がつかない足運びをしていた時もあるので、見栄えも悪かったですね。

 

 

 

アーノルド・バルボサJr(アメリカ)29勝(11KO)無敗

vs

ショーン・マコーム(アイルランド)18勝(5KO)1敗

メインイベントのリザーバーとして準備していたアーノルド・バルボサJr。WBOのトップコンテンダーであり、間も無く世界挑戦という段階。

本当はもっと安全な相手でも良いかもしれませんが、さすがにそんな相手だとPPVファイトに相応しくないのでしょう、今回の相手は好戦績のアイルランド人ボクサーです。

このマコームというボクサーは初めてみましたが、長身のサウスポー、手足も長くその上で手数も多く、これはかなりやりづらそうなボクサーですね。初回はちょっとハイペース気味にも見えるマコームですが、バルボサを相手にうまく戦っています。

2Rもマコームは遠くからジャブ、ストレートを連打してバルボサはなかなか距離を詰めれず。身体的特徴を十分に活かした、思っていた以上に良いボクサーですね。

3Rになるとバルボサも慣れてきたのか、プレスが効いてきたのか、マコームをロープに詰め始めます。ブロッキングで距離を詰めるバルボサ、ここからようやくパンチを届かせ始めています。ただ、このラウンドも含めここまでのビハインドは痛い。

 

 

 

4R、ある程度の戦い方を掴んだバルボサ、少々強引に攻撃に移ります。ここで入り際、マコームのパンチも当たってはいますが、ちょっとやはりKO率が示す通りパワーレスか。

5R、バルボサは相変わらずプレス。マコームはカウンター狙いに切り替えたか。フィリーシェルのスタイルで左ストレートを狙っています。このラウンドもややマコームが良いような気もしますね。

6R、思った以上に攻勢に転じられないバルボサ、これはかなりピンチなのでは。マコームはとにかく手数でバルボサの前進を阻んでいます。ここはバルボサはもっともっと強引に行かなければならないところですが、果たしてこの元トップアマにそういうボクシングができるかどうか。

7R、しかしここで強引に攻めることのないバルボサは、比較的リターンを狙うことが多い。この右は届いてマコームは顔をのけぞらせてはいるものの、やや当たりは浅い。ただ、基本的には先手を取らねば、このままマコームが逃げ切りに入ってしまうと何もできなくなります。

8R、もはや敗戦が濃厚だと思われるので、行かなければいけないバルボサ。ですがこのアメリカのエリート系ボクサーはここで自分のボクシングをかなぐり捨ててまでいけないボクサーも多い。

このラウンドはバルボサが上手くプレスをかけてマコームを追い詰めているものの、ちょっとヒットは足りないか。

 

 

 

9R、迫力があるとは言えないマコームのジャブ、ストレートに、なかなか入るタイミングを測れないバルボサ。このマコームは本当に自分のことをよくわかっているボクサー、こうしてジャブとストレートを徹底的に突いていれば相手はなかなかパンチの届く距離には入れません。自分の勝ちパターンをよくわかっていますね。

このスタイルについてはタイソン・フューリーと似たものを感じます。実際、マコームの打つジャブはフューリーのそれによく似ています。

ラストラウンド、バルボサにとって、これはかなりまずいんじゃないかと推察します。マコームはでかいですがステップワークも良い上、上体もよく動く分本当に当てづらいボクサーですね。必ずボディから攻めなければいけない相手ですが、すでにこのラウンドまで来るとバルボサもほぼヘッドハンティングに終始。これでは当たりません。

当たらないまでもこのラウンドはバルボサの攻勢が目立ちますが、果たしてビハインドをどれほど取り戻せたのか、というイメージ。

判定は、78-72マコーム、そしてなんと76-74、バルボサ、77-73、バルボサ。

アーノルド・バルボサJr、これはまさかのスプリット判定勝利です。

 

 

 

現地と映像では違う、とはよく言うものですが、会場の大きなブーイングを考えるとやはりこの判定は物議を醸しそうですね。

やっぱり戦前に書いた通り、このバルボサが現在のスーパーライト級世界タイトルを獲得できる可能性は低そうです。

逆にこのショーン・マコーム、こちらは非常に厄介なボクサーが登場しました。なんとなくイメージでは、テオフィモ・ロペス当たりはこういうタイプにイライラしてしまってなんだかんだ負けてしまいそうなイメージ。

WBC世界スーパーライト級タイトルマッチ

デビン・ヘイニー(アメリカ)31勝(15KO)無敗

vs

ライアン・ガルシア(アメリカ)24勝(14KO)1敗

さていよいよ、というかようやくメインイベント。

本当は両者のアマ時代からのライバル関係だとか、ガルシアがタイトル戦に目を向け始めただとか色々語りたいところですが、結局何もいうことはありませんので、ゴング。

会場は大盛り上がりで何よりです。

 

 

 

初回、1分とたたないうちにガルシアが左フックをヒット!いきなりぐらつくヘイニー、打たれ脆さは健在!

ガルシアは左右のフックを振り回し、ヘイニーに迫ります。ここを凌いだヘイニー、ジャブでペースを取り戻します。ガルシアは序盤の勢いは何処へやら、疲れたのかその後はおとなしい。

2R、ヘイニーのジャブがビシビシと決まり始め、ガルシアの左フックは空を切ります。

前ラウンドの左フックが当たったタイミングは、最初で最後のチャンスだったのかもしれません。

3R、ガルシアのパンチはキレているし、ヘイニーは打たれ脆いし、はっきり言って緊張感のある試合。しかも二人ともめちゃくちゃ速い。

なので普通に考えれば非常に素晴らしい試合なのですが、やっぱりガルシアが正常な状態でなさそうなのでどこか冷静に見てしまいます。

このラウンドはヘイニーがガルシアのお株を奪うような左フックを炸裂させ、ガルシアは後退させます。

 

 

 

4R、ガルシアはリターンを狙っているようなイメージで、プレスをかけるのはヘイニーです。なので先手をヘイニーが取るような感じになり、ガルシアは後手。これではヘイニーにパンチを当てることは至難。

5Rもガルシアはほとんどサークリングのみ。会場からもブーイング、これがヘイニーへ、というわけではなくガルシアへ、というのが驚きです。本来こうあるべきではないファイトですね。どちらかというとヘイニーが熱くなっている感じがします。

6R、このラウンドはなぜかいきなりガルシアが猛チャージ!しかしその後はまたサークリングでディフェンシブなガルシアに戻り、もはやボクシングのペースすらもメンヘラ状態です。これがヘイニーのペースを撹乱するための戦略的なものだったとするならば、大きな賭けではあるものの、すごいと認めざるを得ませんが。

7R、ここは逃げ回らずに左フックを狙うガルシア。ここで初回と同様、ジャブからの左フックを滑り込ませてヒット!これでヘイニーはダウン!

かなりのダメージを感じさせるヘイニー、クリンチでエスケープ!ここは頑張れヘイニーと思ってしまいます。

一生懸命抱きつくヘイニー、レフェリーはブレイクを要求。その離れ際にガルシアがヘイニーの頭を小突いたことで、ガルシアに減点。これでヘイニーは休めたことも含めて超ラッキーです。

ただこの再会後も全く回復していないようなヘイニー、自分で左フックを振るってスリップダウン。もはや何をしても倒れそうなヘイニーをガルシアは攻め立て、ヘイニーは抱きついてサバイブもまたスリップ。

 

 

 

このサバイバル能力は大したものですが、これで良いのかヘイニー。やっぱりがんばれヘイニーも辞めます。

2分に渡りクリンチとスリップを繰り返したヘイニー、次のラウンドもまだ勝負。

8R、足は多少回復したようですが、ダメージはまだありそう。ガルシアはもはやスタミナ考えずに攻めた方が良いような気もしますが、結局ここもまた超ディフェンシブな状態。後ろを向きそうなぐらいのダックを見せたりしますが、今こそ行くべきところではないか。

後半にはヘイニーもようやく回復してきた感じですね。

9R、ヘイニーはかなり感情的になっているような感じで、いつものヘイニーではありませんね。右を無駄に力強く打ち、距離感もさほど考えていません。

同じ攻撃を繰り返し、生粋のジャバーであるはずがジャブはほとんど出ません。

ガルシアはほとんど背中をむけそうなほどのディフェンスだし、見ようによっては非常にひどい試合です。

10R、ヘイニーが攻め込んだところにガルシアがコンビネーションのリターン。これでダメージを負ったヘイニー、ガルシアが攻め込むとダウン!

これはもう流石に終わりを迎えるダウンでしょう、立ち上がったヘイニーの足は震えています。

攻めるガルシア、クリンチで逃げるヘイニー。ここでもレフェリーの時間稼ぎの時間があり、ヘイニーはやや回復。ガルシアの背中をむけて打つ場所をなくすデイフェンスもどうかと思いますが、ヘイニー贔屓に見えるレフェリングも酷い。

 

 

 

このラウンド後半、またもガルシアがジャブからの左フックをヒットするとヘイニーは大きくぐらつき、ここでガルシアがラッシュ。クリンチするヘイニーに結局仕留めきれないガルシア。

11R、プレスをかけてジャブも使わず、右を強く打ち込むというだけのデビン・ヘイニー。そこで左フックをもらってきたのを全然覚えていないのか。

このラウンド後半に入るところでガルシアはヘイニーに右ストレートをヒット、その後左右のフックをヒットしてまたもヘイニーはダウン。

ラストラウンド、最後はガルシアが余裕を持ってゴールテープを切りました。

一人は112-112でドロー、残り二人は114-110、115-109でライアン・ガルシア。

悔しいことに引き込まれてしまうほど、スリリングな試合ではありました。

前段を知らなければ、素晴らしい試合でもあったと思います。

が、良い試合だったか、というと全然そうは思わない一戦でした。

ともかくまずはヘイニーが非常に感情的になっていたのか、いつものジャブとステップワークはなりを顰め、まるで別のボクサーだったようなこと。これが、ガルシアのこれまでの振る舞いによるものであるならば、ボクサーの本来の力を引き出さなくさせる煽り、ウェイトオーバーやパフォーマンスというのはどうなのか。

それで乱される方も乱される方、とも言えるのですが、本来は良い状態同士のボクサーの、素晴らしい戦いを見たいものです。

まあおめでとう、ライアン・ガルシア。

そしてWBC世界スーパーライト級は空位、ただこのガルシアにはタイトルには関わってほしくはないですね。

と、思ったらなんとWBC王者はヘイニーに据え置き。スーパーライト級超だったために、まあそうなのかもしれないですがなんだか納得がいかないものですね。

 

 

 

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