信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】デオンテイ・ワイルダー復帰興行の最注目はアントニオ・ラッセルvsエマニュエル・ロドリゲス!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

いよいよ迫る、10/16。

この日は、クラレッサ・シールズvsサバンナ・マーシャルのイギリス興行をはじめ、ヘイニーvsカンボソスのライト級4団体統一戦、デオンテイ・ワイルダーvsロバート・ヘレニウス、そして国内でもKNOCK OUT BOXING興行のライブ配信があり、ボクシングファンにとって非常に忙しい日になりそうです。

WOWOWくらいしかなかった頃は考えられない程、生配信が増えた現在、ボクシングファンとしても観る興行を選ばなければ行けない時代となっていますね。

さて、今回のプレビュー記事はワイルダーvsヘレニウス。アメリカではFOXのPPVで視聴できるこの興行は、日本ではなんとWOWOWとU-NEXTでの配信、とプラットフォームまで選べます。

多くのボクシングファンはWOWOWと契約していると思いますが、単発ならばややU-NEXTの方がお得か、というところですが、個人的にはこういうバッティングは避けてもらいたいところ。

まあ、そんなこんなでプレビュー記事。

 

10/15(日本時間10/16)アメリカ・ニューヨーク

デオンテイ・ワイルダー(アメリカ)42勝(41KO)2敗1分

vs

ロバート・ヘレニウス(フィンランド)31勝(20KO)3敗

タイソン・フューリーに2連敗するも、まだまだ人気の高い元王者、デオンテイ・ワイルダー。

42勝中41KOという破格の強打を誇る「アメリカの」王者が、人気が出ないわけがありません。

2敗、1分ともにタイソン・フューリーに喫したものであり、ワイルダーにとってフューリーは鬼門そのものです。

フューリー戦の前はルイス・オルティス戦になるので、今回の一戦で実に約3年ぶりのKO勝利なるか、というところです。

対戦相手のロバート・ヘレニウスは直近の試合でアダム・コウナッキとの2連戦で2連勝しています。

この2連戦については、元々コウナッキのステップアップファイトのはずでした。2020年3月、当時20勝(15KO)無敗という戦績だったコウナッキが、中堅どころのヘレニウスを倒して、世界戦線へ躍り出る、という筋書きだったはずです。

しかし蓋を開けてみれば、ヘレニウスが4RTKO勝利。ダイレクトリマッチでもヘレニウスはコウナッキを6RTKO勝利で降し、このチャンスを手繰り寄せました。

 

このコウナッキは、その2連敗からの復帰戦でも敗戦しており、3連敗しています。

ヘレニウスは世界のトップボクサーではありませんが、アップセットを起こしたこともあるボクサーであり、実力的には侮れないことも事実。

しかし、今回の一戦のキモはデオンテイ・ワイルダーの復活の狼煙であり、超豪快に倒してワイルダーここに在り、を見せつけるための一戦のはずです。

2連続KO負け、という屈辱を味わったワイルダーが、果たしてどのようなボクサーになって帰ってくるのか、それを楽しみにしたいと思います。

 

ケイレブ・プラント(アメリカ)21勝(12KO)1敗

vs

アンソニー・ディレル(アメリカ)34勝(25KO)2敗2分

メインイベントはデオンテイ・ワイルダーの復帰戦ですが、セミファイナルはケイレブ・プラントの復帰戦です。

プラントは2021年、サウル「カネロ」アルバレスとの世界スーパーミドル級4団体統一戦に臨み、11RTKO負け。特に序盤、非常に上手く戦いましたが、後半にカネロの圧力に屈してしまいましたね。

プラントは変わらずスーパーミドル級で戦うようですが、復帰戦の相手がアンソニー・ディレルというのは非常に強気。というか、(当たり前のことかもしれませんが)本気中の本気で、しかも最短距離でタイトルへのカムバックを狙っていると言えます。

 

ディレルは前戦、マルコス・エルナンデスを4Rで仕留める会心の勝利。

その前がカイロン・デービスとドロー、その前はデビッド・ベナビデスに9RKO負けと冴えませんでしたが、前戦で復活したような印象さえあります。

元IBF世界スーパーミドル級王者、ケイレブ・プラントと、元WBC世界スーパーミドル級王者、アンソニー・ディレル。

共に過去、王座を勝ち取ったこのスーパーミドル級で戦うこの一戦は、次期世界王者の決定戦と言っても良いマッチアップでしょう。(カネロ次第ですが。)

これは実力伯仲ではないでしょうか。非常に楽しみな一戦です。

 

フランク・サンチェス(キューバ)20勝(13KO)無敗

vs

カルロス・ネグロン(プエルトリコ)25勝(20KO)3敗

ちょうど1年前、エフェ・アジャグバ(ナイジェリア)とのプロスペクト対決に勝利したフランク・サンチェス。現在リングマガジンランキングでもトップ10入りを果たす「キューバン・フラッシュ」はカルロス・ネグロンを相手に10回戦を戦います。

名のある相手との対戦経験はまだないネグロンが相手ということで、これは調整試合と言っても良いレベルかもしれませんね。

ただ、キューバ出身のサンチェスが、ヘビー級で超人気のワイルダーのアンダーカードに出場、というのは非常に夢のあることで、多くの人が見るであろうこのアンダーカードでインパクトを残せば、この先につながっていくのかもしれません。

とにかくここは、サンチェスの豪快な勝ちっぷりに期待したいところです。

 

ゲイリー・アントニオ・ラッセル(アメリカ)19勝(12KO)無敗

vs

エマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ)20勝(13KO)2敗

そして、プラントvsディレルに負けず劣らず、というか、我々日本のボクシングファンが最も注目しているのは、この試合。

ワイルダーは勝って当たり前、スーパーミドル級という階級は日本から見ると別の世界の出来事に思えるためかもしれません。

2019年に井上尚弥に完膚なきまでに倒された後、決まった挑戦者決定戦は対戦相手(ネリ)の体重超過により行われず、まるでその原因がロドリゲスにあったかのように挑戦権ももらえず(ドネアが挑戦)、久々に上がったリングでは判定を盗まれ(暫定王座決定戦・ガバリョ戦)、そこから9ヶ月後に上がったリングでは1R、バッティングによるノーコンテスト(ラッセル戦)。

 

2022年3月、格下相手に初回KO勝利で久々の勝利の味を噛み締め、今回のリング。

対戦相手は2021年8月、初回のバッティングでノーコンテストとなった因縁の相手、ゲイリー・アントニオ・ラッセルです。

カウンターを主武器とするエマニュエル・ロドリゲスのスキルは非常に優れています。反面、フィジカル面で強いとは言えず、おそらくハートもガラスなのだろう、と推察されます。

それは、井上戦をみても明らかで、もっと言えばマロニー戦でも押される場面、ちょっと弱気になる場面も目立ちました。マロニー戦での苦戦は、おそらくスキルに勝るロドリゲスに対して、ハートの強いマロニーがその差を埋めた、という内容だと思われます。

ガバリョ戦ではアウトボクシングに徹し、確かにスキルはあるものの一切前で戦おうとしなかったロドリゲス、あそこまでパンチを当てていればもう少しアグレッシブに攻めてもよさそうなものでしたが。

自身の打たれ脆さを自覚している感じのボクシングは、劣勢を跳ね返せる力がないのではないか、と思います。

さて、かつての絶対王者ゲイリー・ラッセルJrの弟であり、パーフェクトレコードを継続中のゲイリー・アントワン・ラッセルの兄であるアントニオ・ラッセル。

 

ボクシング一家で最も冴えないとも言えるアントニオですが、当然ハイレベルでまとまっている良い選手です。

しかし、取り立てて何が優れている、と言い切れない部分もあるのも事実であり、これは兄弟と比べてしまうからでしょうね。

前戦はアレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)に辛勝、ここで元世界王者に勝って大きく飛躍したいというところでしょう。

初戦は、アントニオが踏み込んだところにロドリゲスがカウンターを取りに行って、バッティングが起きました。初回から躊躇なくカウンターを取りに行くスタイルのロドリゲスですから、サウスポーのアントニオ相手にはバッティングは起こりやすい、とも言えるでしょう。

 

なので、規定のラウンドが終了しさえすれば、負傷判定となる可能性も大きい一戦。

つまりは序盤から勝負であり、ロドリゲスにとっても序盤を取られてしまうと(特攻ができない分)苦しい展開になってしまう恐れがあります。

初回〜4Rあたりが見どころ、両者のペース争いがどのような形になるのか、これに注目してみたいと思います。

↓ラッセルvs

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

その他のアンダーカードも注目!

PPVファイトは上記の4試合(第1試合がラッセルvsロドリゲス)ですが、アメリカではその他にも無料放送があるはずです。

これはFOXのテレビ中継なのか、Youtube等での配信があるのかはわかりませんが、FOX SPORTSのYoutubeチャンネルはチェックしてみても良いかもしれませんね。

下記は、個人的に注目するアンダーカード。

ミシェル・リベラ(ドミニカ共和国)23勝(14KO)無敗

vs

ジェリー・ペレス(アメリカ)14勝(11KO)1敗

この興行のアンダーカードに登場するのが「サルサ・アリ」ことミシェル・リベラ。

前戦でジョセフ・アドルノ(アメリカ)との無敗対決を制したリベラは、モハメド・アリを模したスタイル(見た目の話)のボクサーで、中間距離を得意とするストレートパンチャーです。

素晴らしいステップワークとジャブ、ストレートをもち、コンビネーションもカウンターも良い、非常にバランスの取れたボクサーファイターで、アグレッシブネスも持っています。

 

ややパワーレスに見えることもありますが、おそらくカウンターを取ってこそ活きるボクサーなのでしょう。

ジェリー・ペレスは2021年4月にアメリカのプロスペクト、フランク・マーティン(アメリカ)との無敗対決に7RTKOで敗れてはいるものの、再起戦では無敗のエリック・ランサスJr(ニカラグア)に5RKO勝利、続いてプロスペクト対決を迎えます。

ペレスはヒスパニック系アメリカ人、その名前と要望の通りのメキシカンスタイルを持つボクサーです。唯一の黒星であるマーティン戦は距離を支配され、マーティンの強打を浴びてしまいましたが、そこから学び、今回はリベラを捕まえられるか、がキーとなりそうです。

対してリベラは普段通りのボクシングで中間距離か寄せ付けず、時に速いコンビネーションで攻め込み、更にペレスには右を打ちながら右足を出して踏み込む癖(?)がありそうなので、そこにカウンターを合わせられれば、KO勝ちが見えてきそうです。

こちらも非常に楽しみな一戦です。

 

【放送・配信】

アメリカではFOX PPVで放映されるこの興行は、日本ではWOWOWとU-NEXTが生中継。

FOXのPPVが74.99ドル(約10,800円)ということを考えると非常にリーズナブル。

U-NEXTでの放映は10/16(日)AM9:30〜(開演が10:00〜とのこと)、

そしてWOWOWは同日AM11:00頃〜という記載があります。

ということはPPVファイトのオープニングを飾る、ゲイリー・アントニオ・ラッセルvsエマニュエル・ロドリゲスについてはWOWOWで放送されない可能性もありますね。。。

それか、その1試合だけ録画で流すのでしょうか。

この辺りはよくわかりませんが、おそらくラッセルvsロドリゲスは日本時間で10:00〜だと思うので、リアルタイムで見たい人はU-NEXTに加入しておいたほうが良さそうですね。

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