信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

マウリシオ・ララのサンマーティン戦の観戦記と、混沌の世界フェザー級トップ戦線について

先週末から今週のウィークデイ、そして週末までずっとボクシングを見ています。

でも結局見終わらない。

学生時代、高額なビデオテープを買って、1試合しか入っていないそのテープを何度も何度も見返したり、という時代は、たった二昔前なのですが今では考えられません。

地方に住んでいても、こんなにも見れる試合は多い現状は非常に贅沢です。

そりゃあ、ボクシングのレベルも上がるわけです。

ということで、今回のブログはDAZNを視聴した観戦記。メインはマウリシオ・ララvsホセ・サンマーティンというメキシコで行われた興行なのですが、せっかくなので現在の世界フェザー級トップ戦線も考察していきたいと思います。

Highlights and results: Mauricio Lara knocks out Jose Sanmartin - Bad Left Hook

 

10/22(日本時間10/23)メキシコ・メキシコシティ

フェザー級10回戦

マウリシオ・ララ(メキシコ)24勝(17KO)2敗1分

vs

ホセ・サンマーティン(コロンビア)33勝(21KO)5敗1分

初回、まずは両者リング中央、体を振りながら様子見。早々にララはジャブを届かせ、サンマーティンがブロッキングに頼るとみるや上下へ打ち分けて攻め込みます。

サンマーティンのブロッキングも悪くなく、ララの強打をしっかりと警戒しています。

中盤には打撃戦、両者ともによく手が出て、アグレッシブ。

その中でもララの方がその連打はスムーズで、パワフルです。

2R、打ち合う気満々の両者。サンマーティンはジャブ、左フック、非常にスピードが載っていて良いですね。ただ、リードだけのサンマーティンに対してララはしっかりとした踏み込みから左右のコンビネーション、この打ち分けが非常に良い。

ララは打ち終わりなんかにふっと気を抜くところがあり、そこにサンマーティンは浅いヒットを加えます。ここは気をつけた方が良いですね。ララはちょっと余裕を持ちすぎにも感じます。

しかし、それでもパワー差は明確で、ララは軽打と強打を組み合わせたコンビネーション、このまとめて攻める攻撃パターンは素晴らしいものがあります。終盤、サンマーティンのローブローにより若干の中断、会場はブーイング。

再開後、サンマーティンの右ストレートの打ち終わりにララはドノバン・ラドックよろしくのスリークォーターブローをヒット、サンマーティンは顔を跳ね上げられます。

 

3R、体を細かく振るサンマーティン、ララも細かなジャブで対応。

より攻撃的になったサンマーティンは、そこから得意のジャブを突き、前進します。1分頃、サンマーティンはララにショートの右をヒット、ララは効いていないアピール。

その後も前進したサンマーティンが右アッパーから左フックに繋げようとしたところに、ララのショートの右!少し時間をおいてサンマーティンはダウン!

立ち上がったサンマーティンに対して、強打の雨あられ。必至にディフェンスをするサンマーティンですが、ララの力強いパンチに押され、下がったところでララの強い左フック!!

サンマーティンはダウン!試合はストップ!!

リングに倒れ込み、勝利を喜ぶマウリシオ・ララ!このサンマーティンというボクサーは、私が思っていたよりも強敵だったのかもしれません。

そうでなければ、ララもここまで喜びを表現することもないような気がするので。(確かに素晴らしいリードを持っていました。)

やっぱり強い、マウリシオ・ララ。ニックネームの「ブロンコ」というのは「粗い」とか、「野生馬」というような意味のようですが、まさに飼いならす事が不可能そうな猛々しさを持ったボクサーです。このフィジカルの強さ、ハートの強さと爆発力、というのは、この階級において驚異でしょう。

 

世界フェザー級トップ戦線の現状

現状、世界フェザー級というのは最も混沌としている階級といって差し支えないような気がします。

誰にでもチャンスがある、とも言いかえる事ができます。

それは、日本のトップ選手である日本&WBOアジアパシフィック王者・阿部麗也(KG大和)、そしてOPBF東洋太平洋王者・清水聡(大橋)にとってもです。

国内は国内でまた非常に面白い状態ではありますが、今回は世界のトップ戦線をみていきます。

WBAスーパー王者 レオ・サンタ・クルス(メキシコ)

果たして本当に存在しているのかどうか疑わしい「フェザー級王者」のサンタ・クルス。

このフェザー級王座の防衛戦を行ったのは2019年2月が最後で、それ以降の3戦はすべてスーパーフェザー級のリミットで戦っています。

最新情報ではWBC王者のレイ・バルガス(メキシコ)との王座統一戦が取り沙汰されていたと思いますが、その後はどうなったのでしょうか。

試合をしていない分、当然のことながら在位期間は最も長い王者です。

 

WBAレギュラー王者 リー・ウッド(イギリス)

本来であれば、この日(10/22)、マウリシオ・ララはイギリスに乗り込んでこのリー・ウッドの王座に挑むという予定でした。しかし、ウッドは怪我によりこの防衛戦をキャンセル、ララはホーム・メキシコシティでのノンタイトル戦へと変更。

このララ戦がまとまる前は、WBAからサンタ・クルスとの団体内王座統一戦をオーダーされており、それに応じる予定でもありました。

非常にオーセンティックなボクサーファイターで、穴も少ない代わりに目立って良いと思えるところもない、というのが正直な感想です。

ウッドは前戦でスター、マイケル・コンラン(アイルランド)を退けて評価を上げているものの、正直ララ相手では分が悪いのではないか、とも思います。ただ、その強者と戦おうという精神は素晴らしく、気持ちの面では最も王者らしい王者。

 

WBC王者 レイ・バルガス(メキシコ)

前戦でマーク・マグサヨ(フィリピン)にスプリットの判定勝利、2階級制覇を達成したレイ・バルガス。

かつての倒し屋は、世界を制覇したあと長身を活かした安全スタイルに特化、最新のKO勝利は2016年とストップ勝ちからはかなり遠ざかっています。

当然、崩しにくいボクシングというものではあるものの、ラッセル陥落を待っていたような感じもしてあまり好きにはなれない王者。

WBAスーパー王者であるレオ・サンタ・クルスとの一戦は、いつもと違う意味で(「いつも」というのは両ボクサーともに好きなので、どちらを応援するか迷う)どちらを応援するか迷う一戦となりそうです。

フェザー級王者の中で、最も攻略をしづらい王者ではありますね。

 

IBF王者 ジョシュ・ウォーリントン(イギリス)

2度の戴冠を経験しているウォーリントンですが、結局マウリシオ・ララと1敗1分という覆せない結果がついてまわるために、「王者」として胸を張って紹介できないところがありますね。

マウリシオ・ララ初戦は激闘となった上で痛烈なストップ負け。たまたまウォーリントンが王座を返上していたがためにララは王者になり損ねてしまいました。再戦では偶然のバッティングによりテクニカル・ドロー。その後、運良く世界王者に返り咲いたこのタイミングこそ、ララと再戦すべきタイミングのような気もしますが。

ちなみに次戦(12/10)の相手はララと同じくメキシカンのルイス・アルベルト・ロペス。このボクサーも非常に危険なボクサーで、昨年にはアイザック・ロウ(イギリス)やガブリエル・フローレスJr(アメリカ)といった米英のプロスペクトをしっかりと退けて上がってきています。この一戦は指名戦であり、個人的には王座交代劇となる可能性が高いのではないか、と思っています。

 

WBO王者 エマニュエル・ナバレッテ(メキシコ)

そんなわけで、このフェザー級の王者たちはやや安定性に欠ける部分があったり、「いつでも、どこでも、誰とでも」という王者としての精神に疑問を呈せざるを得ない王者たちがほとんどです。

しかし、このナバレッテだけは試合のペースがすこぶるスムーズで、更にここまでの防衛戦の相手もクリストファー・ディアス(プエルトリコ)、ジョエト・ゴンザレス(アメリカ)と、あとついでにエドゥアルド・バエス(メキシコ)と良い対戦相手を選択しています。

王者となっても年間3試合4試合は当たり前でしたが、コロナ、あとは契約の問題等も絡まって、もしかすると今年は1試合(バエス戦)だけなのかもしれませんね。

言うまでも無くこのフェザー級で最も評価の高い王者であり、ややたどたどしいスタイルながらも盤石で、強打を持ち、タフネスもハートの強さも備える非常に強い王者です。

フェザー級にチャンスあり

そんなわけで、今のフェザー級には非常に大きなチャンスがあるのではないか、と思っています。

ただ、実際は「フェザー級以上」はそう簡単にいかない(マッチメイクの面で)というのはもうずっと昔から言われてきた事です。

 

清水聡がずっと停滞しているのもこのためかとも思います。

清水が停滞している間、日本タイトルとWBOアジアパシフィックタイトルをとった阿部麗也が台頭、次戦(前田稔輝戦)に勝利すればIBFの次期挑戦者決定戦の話がくるかも、という話があるようです。前田も強いですから、どうなるかはわかりませんが。

日本人以外でいくと、ゲイリー・ラッセルJr(アメリカ)というかつての絶対王者がいますが、リング復帰は未定。もともと活発ではなかったそのリング活動は、ここで一息つくことによって復帰がいつになるのかは神様でもわかりません。

 

そして代わりにその勢力を拡大しているのは、ラッセルJrと同じくオリンピアン(ラッセルは北京五輪に行きましたが、試合前に救急搬送して試合には不参加)、というか2大会連続のゴールド・メダリストであるロベイシー・ラミレス(キューバ)。

いよいよプロの水に慣れ、ポテンシャルを発揮し始めてしまったラミレス、このラミレスが覇権を握り、この階級に留まるようならあっという間に蹂躙される可能性もあります。そうなったらそうなったで、井上尚弥戦という夢の様な対決に進んでもらいたいものではありますが。

そんなわけで、フェザー級のトップ戦線の現状。

阿部、清水、ともに世界の舞台まで届いてもらいたいものです。

 

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