信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

阿部麗也が日本フェザー級王座を返上!阿部が挑む、フェザー級の世界トップ戦線について。

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混沌としている世界フェザー級戦線に、阿部麗也(KG大和)が殴り込み!!

これは待望のニュースですね。

news.yahoo.co.jp

つい先日、IBFがキコ・マルティネス(スペイン)と阿部麗也との指名挑戦者決定戦をオーダーした、とのニュースから数日、早くも動きがありました。

↓この件は先日PickUpNewsとして取り上げました

boxingcafe.hatenablog.com

ということで今回のブログは、キコ・マルティネスvs阿部麗也と、その次に控えるであろうフェザー級のイベントについて。

 

キコ・マルティネスvs阿部麗也!!

以前から、阿部はもしかするとIBFの挑戦者決定戦に出れるかもしれない、という話をしていました。しかもそれは、2023年に入り、日に日に現実味を帯びていました。

というのも、IBFは1位が空位、2位にキコ・マルティネス、そして3位のマウリシオ・ララ(メキシコ)はWBA世界フェザー級王座に挑戦が決まりました。

さらに、4位のロベイシー・ラミレス(キューバ)はアイザック・ドグボエ(イギリス)とのWBO世界フェザー級王座決定戦に臨むことが発表。

そうなるとこのエリミネーション・バウトの権利は阿部にまわってきてしかるべきところで、この指名戦に厳密だからこそほぼ確定的と言ってよかった。

あまり考えられないことですが、マルティネスがこの試合を回避したとしても、阿部の出場は決定的と言って良いでしょう。

だからこその、王座返上だと思います。

 

そして退路を断ち、挑戦者決定戦に臨む阿部麗也。

この戦いは、当然生半可な戦いにはなりませんが、十分に勝機のある戦いです。

気負いなく、しっかりと距離をとってアウトボックスできさえすれば、キコ・マルティネスに勝ち切ることは十分に可能だと考えます。

ただ、マルティネスはこれまでも見せてきたように、非常にパワフルで、一発で試合をひっくり返してしまうパワーを有しているのも事実。

塩漬け、というと聞こえは悪いのかもしれませんが、しっかりとボクシングで上回り、リスクを徹底的に排除した戦いで勝利をものにしてほしい。

マルティネスも応援したいところではありますが、今回ばかりは阿部麗也を全力応援。ただ、この試合は純粋なボクシングの試合として非常に楽しみでもあります。

キコ・マルティネスを撃破して挑むのは

阿部がマルティネスを撃破したと仮定すると、挑む王者はルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)。ザ・メキシカンという雰囲気のパワーファイターであるルイス・アルベルト・ロペスは、敵地イギリスに乗り込んで当時の王者、ジョシュ・ウォーリントン(イギリス)に競り勝ち、見事な王座戴冠。

↓ウォーリントンvsロペスの観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

つくづくウォーリントンはメキシカンとの相性が悪い。

自らが激闘型、手数タイプのファイターであるから、どうしても距離があってしまい、そしてウォーリントンはパワーで押し切るタイプではないからでしょう。

このパワーファイター相手には、キコ・マルティネス戦が非常に良い試金石となりそうで、マルティネスを退けることができれば、ロペスも行けるのではないか、と期待させてくれるでしょう。

そういう意味で、阿部麗也にとって、キコ・マルティネス戦というのは、世界王座への挑戦権をかけた一戦であると同時に、ルイス・アルベルト・ロペス戦への非常に良いリハーサルにもなりえます。もちろん、全ては結果次第です。

がんばってもらいたいものです。

 

その他の世界フェザー級タイトルマッチ

前述のとおり、WBA世界フェザー級にはマウリシオ・ララが挑戦します。その王者は、マイケル・コンラン(アイルランド)との大激闘を制したリー・ウッド(イギリス)。

このウッドは、おそらく王座獲得試合となったシュ・ツァン(中国)戦でも不利予想だったでしょうし、そして初防衛戦のコンラン戦でも不利予想だったはず。

そしておそらく、ウォーリントンを倒したマウリシオ・ララを相手には、優位予想は難しいでしょう。

ここはいよいよ王座交代劇が起こると見ますが、それでもなお、このリー・ウッドのど根性は侮れません。

そしてWBOでは、現在のフェザー級王者、エマニュエル・ナバレッテ(メキシコ)がWBO世界スーパーフェザー級王座決定戦に出場との報。シャクールがいなくなった途端にスーパーフェザー級への転級というのは、何かしらの意図を感じますが、まあ、致し方ありません。

ナバレッテはリアム・ウィルソン(オーストラリア)を相手にWBO世界スーパーフェザー級王座決定戦、とのことで、これについては言いたいこともありますが今回の本筋からズレるので控えておきます。が、リアム・ウィルソンってあのジョー・ノイナイ(フィリピン)に痛烈に倒されたボクサーですよ(リベンジ済み)。。。

 

閑話休題。

さて、WBO世界フェザー級の王座決定戦はロベイシー・ラミレスとアイザック・ドグボエ。ドグボエは好きなボクサーですが、スーパーバンタム級時代と違って、というか、ナバレッテ戦での敗戦以降、ちょっとパッとしない印象を受けます。

アダム・ロペス(アメリカ)、クリストファー・ディアス(プエルトリコ)、そしてジョエト・ゴンサレス(アメリカ)。ここ数戦で破ってきた相手はどのボクサーも世界的強豪ではありますが、どのボクサーも世界タイトルに届いていないボクサーでもあり、そのそれぞれにそれなりの苦戦。

対して五輪2連続金メダリスト、ロベイシー・ラミレスは、プロデビュー戦こそ黒星スタートだったものの、その後は無類の強さを発揮。特にここ数戦は英国プロスペクト・エリック・ドノバン、プエルトリコ生まれのアメリカンプロスペクト・エイブラハム・ノバ、そしてイサック・クルス(アメリカ)やミシェル・リベラ(アメリカ)も倒せなかったファン・マティアス・ロメロ(アルゼンチン)をストップする等、3連続KO勝利でその強さをアピールしています。

ここは大きくラミレス優位とみて間違いないでしょうし、ニュースター誕生の瞬間を目の当たりにできるかもしれません。

ちなみに、ナバレッテはまだWBO王座を返上していないようで、スーパーフェザー級王座決定戦で負けたら戻ってくるかもしれません。その場合、この試合は挑戦者決定戦になりそうですね。知らんけど。

そして同じく、シャクールがいなくなったことによって空くWBC世界スーパーフェザー級王座に、現WBC世界フェザー級王者であるレイ・バルガス(メキシコ)が出場。このバルガスも今現在はフェザー級王座を保持したままであり、王座を保持したまま階級を上げるナバレッテ・スタイルです。

このWBC世界フェザー級王座の行方がいまいちわからず、今のところはWBC世界フェザー級暫定王座決定戦として、ブランドン・フィゲロア(アメリカ)がスティーブン・フルトン(アメリカ)と戦うとか、フィゲロアの相手はマーク・マグサヨ(フィリピン)になるとか、情報が錯綜中。

いずれにしろ、WBCは暫定王座を設置して対応するようですね。相変わらずメキシカンに大アマなWBC。(これがもしフィゲロアvsマグサヨになれば、井上尚弥vsスティーブン・フルトンがいよいよ現実味を帯びます)

 

ということで、2023年の前半、フェザー級のタイトルは一気に動くことが予想されます。

日本フェザー級タイトルはどうなる

そしてもう一つ気になる王座は、阿部が返上した日本王座。

厳密にいうとWBOアジアパシフィック王座は保持しているわけですが、こちらは下手すると日本王座にくっついて同じカードでの決定戦となりそうな雰囲気もあります(本当は、阿部がこのタイトルを返上するならばこっちはこっちで決定戦をやってほしい)。

日本ランキングは、指名挑戦権を持っている佐川遼(三迫)、2位の丸田陽七太(森岡)が決定戦となることが予想されますね。

日本ランキングは、IBFと同じくらい厳密で、基本的にはしっかりとランキング上位者から声がかかります。

もし、ウェイト面やその他何かしらの理由で佐川、丸田がこれを回避するとすれば、3位の松本圭祐(大橋)にチャンスがまわってきます。

登場人物、全員イケメン。

 

4位は渡部大介(ワタナベ)、5位は前田稔輝(グリーンツダ)。

前田にも大きなチャンスがありそうですが、先日の阿部戦で顎を骨折しているため、早々の王座決定戦に出ることは難しいでしょう。渡辺はリドワン・オイコラに敗北も、大きくランキングを落とすことはありませんでしたので、ここは粘ってチャンスをつかみたいところ。

いずれにしろ、日本のフェザー級も激熱です。

ところで

ずっと世界挑戦を嘱望されていた、OPBF東洋太平洋王者の清水聡(大橋)。世界挑戦者候補筆頭だったにもかかわらず、試合枯れから阿部に抜かれてしまい、さらには同門の松本圭佑に迫られているという状況です。

ちなみに、ボクモバを見るとOPBF東洋太平洋王者に清水の名前はありません。もしかすると返上しているのかもしれません。(ニュースは見つけられず。)

いずれにしろ、清水は今年こそ勝負をかけなければいけないでしょう。

ということで、世界も、日本も注目のフェザー級戦線。しばらくは目が離せませんね

 

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