これは素晴らしい企画!!
まさに日本国内版、WBSSとも言うべき、バンタム級モンスター・トーナメントの開催がこの度大橋ジム・大橋会長から発表されました。
開催日程・場所
一回戦 5/20(土)墨田区総合体育館
準決勝 8/30(水)後楽園ホール
決勝 12/26(火)後楽園ホール
詳細
・8人のバンタム級トーナメント(出場資格はA級ボクサーというのみ)
・大橋ジムのボクサーは出ない
・初戦はDANGAN、準決勝と決勝はPXB
・基本は8回戦、王者の防衛戦となる場合はタイトル戦に応じたラウンド数
・ファイトマネーは破格(王者は500万、世界ランカー400万、ランカー300万、ノーランカー200万)
・更に優勝賞金は1,000万円
https://boxingnews.jp/news/96633/より
こんなに素晴らしいトーナメント、ありましたか??
このポイントの一つは、「大橋ジムのボクサーは出ない」と大橋会長が名言したことで、バンタム級でいくんじゃないかと思われている武居由樹、そしてバンタム〜スーパーバンタムの国内強豪を総なめにしてしまった井上拓真はこのトーナメントに不参加。
つまり、他のボクサーにとっては優勝賞金1,000万円がぐっと近くなったと言えます。
そしてもう一つのポイントは、過去に開催されたトーナメントと比べ、非常に高額な賞金、ファイトマネーとなっています。これは初戦のスケジュールが合う事、すぐに世界挑戦できそうなボクサーを除けば、応募が殺到しそうではないでしょうか。
ということで今回のブログは、このモンスター井上尚弥の名を冠した、バンタム級モンスター・トーナメント、これに出場しそうなボクサーをピックアップ(というか妄想)していきたいと思います。
王者たち!
そしてまず名前が上がるのは、この階級で最強を競い合っている王者たちでしょう。
3名いる地域王者の中で、今のところスケジュールが定まっていないのは(というか表に出てきていないだけかも)、WBOアジア・パシフィック王者の西田凌佑(六島)。
大森将平(当時Woz)、比嘉大吾(志成)とアップセットを演じ続けた西田は、その後も盤石な強さを示して2度の防衛に成功しています。前戦が2022年10月だから、そろそろ次戦が決まっていてもおかしくない状態。
そしてこのトーナメントに出る事でより名前も売れ、はじめて関東のファンの前に立つということになるでしょうから、話題性も抜群でしょう。西田は絶対出るべきですし、優勝候補の筆頭ともなるでしょう。
残りふたりの王者は、すでに次の試合が決まっています。日程的に、5/20の初戦に出るというとギリギリ。怪我なく終えられれば、ギリギリ、行ける。
OPBF東洋太平洋王者、千葉開(横浜光)は前王者の栗原慶太(一力)とのダイレクトリマッチ。完全に決着がついてからのダイレクトリマッチは様々な意見があろうかと思いますが、ここは是非栗原に返り咲いてもらいたい。
この千葉vs栗原2の勝者については、おそらくすぐに世界挑戦できるという状態でもないために、このトーナメントに出る価値は十分すぎるほどあるでしょう。
ただ、初戦も激闘となったこの二人の試合が無事に済む可能性は低い。3/4(土)という試合日程から2ヶ月半、どうにか出場にこぎつけてもらいたいが。
そしてそこから2週間後に控えるのがチャンピオン・カーニバル、日本バンタム級タイトルマッチ。
日本バンタム級王者、堤聖也(角海老宝石)が指名挑戦者・南出仁(セレス)を迎えます。
これも非常に興味深い試合ですね。
個人的には、堤優位かと思っていますが、この危険なパンチャー、南出仁を退け、トーナメントへの参戦を叶えてもらいたいものです。ただ、この試合に勝ったとしても準備期間はたったの2ヶ月。堤にとっては日程が最もネックでしょうか。
この3名の王者のいずれかがトーナメントに参加すれば、自動的にこのトーナメントの決勝はタイトルマッチになり、高額ファイトマネーのチャンスが生まれます。ここは是非、このうち一人でも参加してほしいですね。
その首を狙うのは
とはいえ、やはり王者たちからすれば、この短期間のトーナメントは非常にリスキー。すでに日程が決まっているトーナメントというのは、あるかもしれない怪我等を考慮すると、出る方としてはなかなか有り難くない事も大きいでしょう。
見る方は超大歓迎なんですけどね。
ともあれ、よりリスクが少なく、このトーナメントに臨めるのは王者たちではなく、ランカー、そしてノーランカーたち。もし王者が出てきてくれるなら、破格のファイトマネーと優勝賞金のほか、タイトルまで手に入る事になります。
そしてタイトルがかかっていない試合こそ、このトーナメントの盛り上がりを決定づける試合となりそうです。
ということで、個人的このトーナメントに参加してほしいボクサーたち。
まずは栗原慶太(一力)。こちらはもし千葉へのリベンジが果たせずとも、でてほしいボクサーですね。これは千葉開にも言える事ですが、もしタイトルを奪還されてもこのトーナメントには参戦してほしい。もう何ならこの一戦を延期して、トーナメント初戦に組み込んでも良い位だと思っています。
そして勿論比嘉大吾(志成)、こちらも外せません。すでに名前のある比嘉が、このトーナメントに出てくれば盛り上がりも間違いなし。
日本ランキングを見渡すと、与那覇勇気(真正)、富施郁哉(ワタナベ)あたりも非常に面白いですね。与那覇は挑戦者決定戦で南出仁(セレス)に惜敗も、非常に華のある、魅力あふれるボクサー。そして富施は敗北したもののオーストラリアでの試合を経験し、一回り大きくなった印象です。
そしてその富施に敗れはしたものの、田井宜広(RST)も非常に華やかなボクサー。今はまだ関東のリングに良いイメージがないでしょうから、ここで後楽園ホールと富施へのリベンジを果たしてもらいたい。
色々と調べてみると、是非関西圏のボクサーたちの戦いを見たい、と思ってしまいますね。
与那覇にしても田井にしてもそうですが、穴口一輝(真正)の参戦表明にも期待したいところ。穴口は前戦で世界挑戦経験者、ジョナサン・タコニン(フィリピン)に完勝したサウスポー、プロわずか4戦(全勝)というホープ。そして同じく関西ホープ、まだちょっとチャンピオンクラスと戦うには早いかもしれませんが、2022年度の全日本新人王の松本海聖(VADY)、この辺りのホープたちが参戦し、このトーナメントを経て(勝っても負けても)大化けするというストーリーだってあるかもしれません。
他にもランカーは2度王座に挑んだ大嶋剣心(帝拳)、3連勝中の那須亮祐(グリーンツダ)、トヨタ勤務のどファイター・テルのび太(緑)、ちょっと病気の関係でトーナメント参戦は厳しいでしょうが溝越斗夢(緑)、2021年度の全日本新人王梅津奨利(三谷大和)といったタレントが揃う中で、個人的に参戦してもらいたいのは宇津見義広(ワタナベ)。
バンタム級のランカーの多くは20代、栗原が30歳、若く見えるが与那覇が32歳。しかしこの宇津見は38歳。
年齢的に、失礼ながらも世界を目指せるか、というとそうは思えません。
しかし32戦にわたる濃密なキャリアの中で拳を交えてきたボクサーは、石本康隆、勅使河原弘晶、中嶋一輝といった後の王者たちも多い。
それでもタイトル戦に縁のない宇津見にとっては、このトーナメントは非常に大きなチャンスになるのではないでしょうか。
仮にチャンピオンのいずれかがトーナメントに参戦すれば、タイトル戦へのチャンスが広がる。年齢的なものを考えると、今後、ランキングを狙ってくるノーランカーたちは、宇津見を狙ってくるのではないか、とも考えられることを加味すると、この非常に注目度の高いトーナメントを、最後の花道にすることだって考えても良いのかもしれません。まあ、この辺は余計なお世話でしょうけれども、32戦も戦ってきたボクサーにドラマがないはずはありません。ただただ、ボクシングのキラキラした部分だけでなく、勝ったり負けたり、なかなか上に上がってこれなかったボクサーにスポットを当てるトーナメントとしても、もしかすると良いかもしれません。
出場選手の発表は3月下旬!!
さて、いつからエントリー開始だとか、いつがエントリーの締め切りだとか、そういう情報は大橋会長の記者会見の時点ではありませんでした。
しかし、出場選手の発表は3月下旬ということで、試合まで2ヶ月程度の時点。
これはトーナメント出場選手の発表というところも注目できる、やっぱり素晴らしいイベントですね。
ではでは、3月下旬を楽しみに待ちましょう!!
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