めちゃくちゃ嬉しいニュース!
10/20に開催されるDANGAN興行が、BoxingRaise久々の生配信!!
以前、DANGANの古川代表のインタビュー記事で、生配信は通常の撮影して録画配信するよりも数十倍のコストがかかる、と。
ZAIKOのPPVとかで全然良かったんですが、今回の生配信はBoxingRaise月額980円の範囲の中であり、追加料金が必要ない、とのことです。
選手へ激励賞を出すみたいに、何だったらBoxingRaiseさんにお布施をしたい。
(そして10/22のA-SIGN&DANGANも生配信してくれるらしい!)
ということで今回は、10/20(木)に行われる、DANGAN、日本のバンタム級戦線の今後を占う興行のプレビュー記事です。
10/20(木)DANGAN
日本バンタム級タイトルマッチ
堤聖也(角海老宝石)6勝(5KO)無敗2分
vs
大嶋剣心(帝拳)7勝(3KO)2敗1分
かつて「呪われたバンタム」と呼ばれた階級は、なかなか決まらなかった王座をやっとの思いで澤田京介(当時JBスポーツ)が獲ったのが2022年2月の話。
この時、5R0分27秒の負傷判定で王者は澤田、となったのですが、3Rに既にバッティングで血まみれ状態、続く4Rにもバッティングがあり、5R早々にストップ。
4Rが終了しなければ試合として成立しなかった一戦は、何とか5Rの開始に漕ぎ着け、そこでのストップとなって試合成立、このことは新王者となった澤田にとっては幸運なことであり、敗れた挑戦者、大嶋剣心にとっては本当に不幸なことでした。
これは、「この試合で何としても日本バンタム級王者を決めなければならない」という、周りの意志を感じた試合でもあり、これまでの「呪われた」経緯さえなければ、3Rか4Rのバッティングでの負傷判定ドローが妥当ではなかったか、と今でも思っています。
↓観戦記
この時の「新王者誕生」について、ここで呪いが解けたと思えなかったのが個人的な感想。
序盤からハイペースで飛ばした両者、また久々の試合ということもあって、前のめりになってしまったことでバッティングは必然だったのかもしれませんが、何とも後味は良くない結末ではありました。
しかしその後、澤田は指名挑戦権を持つ堤聖也を迎えた一戦で、8RTKO負け、王座から陥落。ここでようやく、バンタムの呪いは晴れたと言って良いでしょう。
↓観戦記
長く勝ち星に恵まれなかった堤は、この2022年6月に行われた日本タイトルマッチがなんと3年ぶりの白星。
決まっては流れる試合、中嶋一輝(大橋)、比嘉大吾(志成)という格上との2連戦での2連続ドロー、困難が巻き起こる雌伏の時を経て、なぜかトップランカーになった堤は、呪われていたようで祝福されていたのかもしれず、アンラッキーに思えてラッキーなのかもしれない不思議な王者。
ただ、そんなものは捉え方次第なのでしょう。この時、諦めなかったから、前向きに捉えられていたからこそ迎えられたであろうチャンスを、一発でものにした日本バンタム級王者、堤聖也は、非常にインテリジェンス、ボクシングIQに優れるハードパンチャー。
対して大嶋剣心は、前戦で不運にも負傷判定負けを喫し、2度目の日本タイトルアタック。
澤田京介とは4Rまで全くの五角の争いであり、確かな実力を持っています。
まさに「帝拳の正統派」というイメージのボクサーであり、日本ボクシング界の王道をいくボクシングをする、という選手だと認識しています。
ただし、この戦いはスタイルの戦いではないようにも思います。
二人は友人同士であり、大嶋がタイトルへ挑戦したときには堤は大嶋を応援し、堤がタイトルへ挑戦したときには大嶋が堤を応援していた、と。
そして新王者になった堤聖也は、選択防衛戦の相手として7位の大嶋剣心を指名しました。そして、大嶋剣心はそれを受けました。
お互いに、「友」を蹴落とさなければ登っていけない状況を作り出した、とも言えます。
試されるのは双方の覚悟であり、これから勝者が進むのは、友の思いを背負っていち早く登っていくことでしょう。
どちらの「修羅の道を突き進む覚悟」がより上なのか。
ボクシングファンとしては、純粋にどちらが強いのか、を楽しめる素晴らしいマッチアップでもあり、またボクシングという競技の切なさ、儚さを感じられる試合。
いずれにしろ、両者にとって怪我なく、そして無事にリングを降りられることを願い、歴史に残る好試合となることを心から期待しています。
日本バンタム級挑戦者決定戦
南出仁(セレス)6勝(5KO)2敗
vs
与那覇勇気(真正)12勝(8KO)3敗1分
そして、セミファイナルにはその日本バンタム級王者に挑む、挑戦者が決定するエリミネーター。
メインにタイトル戦、そのセミで挑戦者決定戦、という興行は、海外では比較的よく見かける気もしますが、日本では(組みやすいはずなのに)意外と少ないのが現状。この興行のマッチアップは素晴らしいですね、さすがDANGAN。
さて、南出仁は2018年にB級デビュー、2019年にGOD`S LEFTバンタム級トーナメントで中嶋一輝(大橋)に初回KO負けで初黒星、その後再起戦で石井渡士也(REBOOT.IBA)に5RTKO負けで連敗を喫しています。
その後ノンタイトル戦で2連続KO勝利、じわじわとランキングを上げてきて今回の挑戦者決定戦に出場することになっています。しっかりとしたアマ経験、確かな技術を持つ南出の最大の武器は、その左ストレート。特にオーソドックスを相手にしたときに不意に出るノーモーションの左は、オーソドックスのボクサーにとって非常に厄介ではないかと思います。
対して与那覇は2013年のプロデビューですが、2016年に長嶺克則(当時マナベ)に2RTKOで敗れた後、引退。3年後の2019年10月にリング復帰を果たします。
その再起ロードは、復帰戦こそドローとなりましたが、その後は5連勝。復帰後は、リング上を自在に動き、パンチのアングルは閃きに溢れている、華のあるボクシングを展開しています。
これは非常に予想が難しい戦いになるのではないでしょうか。
与那覇のように、変則的にパンチを振るうボクサーを倒すのは、いつでも内側からパンチを打てるボクサーであり、それもサウスポーということもあって南出はその要件を満たしています。
しかし、ディフェンスよりもオフェンスを重視しているであろう南出に、あの与那覇の変則アッパーは非常に効果的であり、しかも南出は打たれて強い、とは言えません。
そして、両者のアグレッシブネスを考えると、これは瞬きすら許されない、KO決着必至の戦いになるのではないかと思います。
このセミファイナルも超注目です。
スーパーフライ級8回戦
飯村樹輝弥(角海老宝石)vsエスネス・ドミンゴ(フィリピン)
ソンブレロをかぶって入場もお馴染みの、飯村樹輝弥。チーム・カネロの一員であり、メキシコでのトレーニングも非常に実になっていることを伺わせます。
2021年に6回戦デビューした飯村は、2戦目で元トップアマ対決。川崎智輝(サンライズ)を判定で退けると、2021年12月には元日本王者、奥本貴之(グリーンツダ)を攻略。
敵地で元日本王者を破る、という殊勲を挙げた飯村は、3勝(1KO)無敗という戦績で、はっきり言って対戦相手探しに難航する状態になってしまっているのでしょう。
今回の相手は、キャリア初の外国人ボクサーが相手で、エスネット・ドミンゴは16勝(8KO)2敗という好戦績と「ハードヒッター」という愛称を持っているボクサーです。
ちなみに、ボクシングモバイルにはWBOアジアパシフィック・フェザー級15位とありますが、これは流石に間違いで、オフィシャルのHPを確認するとスーパーフライ級の15位にその名前を見つけました。
これまで、フィリピンの他、ベトナムや南アフリカでも戦っていますね。ちなみに前戦は2022年5月、南アフリカでの一戦で、判定負けを喫しています。
どんなボクサーが出てくるのかは楽しみですが、ここは飯村にスカッと勝ってもらいたいですね。
放送・配信
冒頭にもお伝えした通り、この興行はBoxingRaiseが生配信してくれます。
日程は10/20(木)17:50〜です!
しかも追加料金なし、とのことなので、BoxingRaiseに常に加入している人は0円で、加入していない人は980円/月でみれます。加入していない人は是非この機会に加入して、1ヶ月は同額で見られますので、過去の試合を漁ってみてください。
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