信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】レジス・プログレイスへの挑戦権、ホセ・ラミレスvsリチャード・コミー!村田昴はフレズノでセンセーショナルKO!

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素晴らしい好ファイトだった、デビッド・べナビデスvsケイレブ・プラント。

私は日中に用事があったので、情報遮断の上WOWOWオンデマンドをディレイ視聴しましたが、本当に良いものを見せてもらいました。

べナビデスはストップできなかったとしても評価を上げ、プラントもまた負けはしたけれども評価を上げた、そんな試合内容だったと思います。

そして同日のだいたい同じ時間、カリフォルニアでも大激闘の予感。

こちらはホセ・ラミレスvsリチャード・コミーの一戦、残念ながら日本での放送がなかったのでESPNを視聴、今回のブログはラミレスvsコミーの観戦記です。

(WOWOWの放送は4/17のようです)

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

 


3/25(日本時間3/26)アメリカ・カリフォルニア

ほかのアンダーカードは見ていないのですが、村田昴(帝拳)が登場ということなのでプレリムス(メインカードと別枠で放映されるアンダーカード)を視聴。ちなみに村田の試合はオープニングファイト、第1試合です。

村田昴(帝拳)vsホセ・ネグレッテ(アメリカ)

村田(3勝3KO無敗)の相手はホセ・ネグレッテ(2勝2KO1敗)。

初回、サウスポー村田がサークリングしながら速いジャブ。ネグレッテはジリジリとプレスをかけてきますが、距離を詰める事はできません。

開始20秒ほどのところで、村田が内側からのジャブをヒット、ネグレッテの顔を跳ね上げます。

その後もネグレッテを中心として周りつつ、出入りのスピードで圧倒する村田、ジャブから左ボディストレート。

そして中盤、村田は内側からのジャブを見せておいて、今度は自身の右足を外側に置いてからの左ストレート!ドンピシャど真ん中、ネグレッテは膝がガクンと折れるダウン!!

 

立ち上がったネグレッテでしたがレフェリーは続行を許さず、村田が初回KO勝利!

素晴らしいノックアウト!これはハイライトで流れるレベルの、非常に綺麗な左ストレートでしたね〜

WBC世界スーパーライト級挑戦者決定戦

ホセ・ラミレス(アメリカ)27勝(17KO)1敗

vs

リチャード・コミー(ガーナ)30勝(27KO)4敗1分

入場後、コーナーの方にうずくまって集中力を高めているふうに見えるホセ・カルロス・ラミレス。いつもこんなんだっけ、とか思いつつ、メインイベントの開始。

選手コールのときには既にガウンを脱いで準備万端のラミレス、気合の入った良い表情をしています。

当然、コミーには大きなブーイングが起きますが、コミーにとっては既に充分に慣れた事柄でしょう。リング中央で対峙し、目を合わす事なくそれぞれのコーナーに戻った両者。

初回のゴング。

 

ラミレスは身体を振り、開始からガツガツとパンチを振るっていきます。そこにコミーのジャブもヒットしますが、ラミレスの突進は止まりません。

早々に旺盛な手数をもってコミーをコーナーに追い詰めたラミレス、左ボディから顔面への左フック等の回転力のあるコンビネーション。コミーはブロッキングを強いられる展開です。

距離が取れればコミーのジャブや長めのストレートが機能しますが、今日のラミレスはパワフルでやる気にあふれていて良い。これは結婚のパワーなのかもしれません。

2R、丁寧に、それでも大きめにシントゥーラを使うラミレスですが、コミーのジャブはそこにしっかり届きます。それでも構わず圧を強めて距離を詰めるラミレス、距離が近づけば回転力に勝るラミレスが優位に。

このラウンドの後半にもラミレスはコミーをロープのそばに詰めてラッシュ。アマチュアボクシングではよく1ラウンド中に3回、見せ場を作れみたいなことを言いますが、まさにそんな感じでラウンド中に幾度かラッシュのタイミングをつくっています。

 

3R、ちょっと流れを取られ気味のコミーは強くパンチを振るい、この雰囲気に抗います。コミーのパンチももちろん威力があり、ワイルドではありますが、やっぱり近い距離ではラミレスのアクションが多く、コミーとしては近づけたくない。

ラミレスは回転力だけでなく身体を大きく振り、スタミナを使うボクシングを展開、パワーショットも多い。これは(いつもそう、と言われればそうなのでしょうが)KO狙いのマチズモに溢れたボクシング。

4R、ここもグイグイ攻めていくのはラミレス。コミーは巧くジャブカウンターをあわせる場面もありますが、ラミレスは全然止まりません。

中盤、コミーの右クロスが炸裂、一瞬たたらを踏んだように見えたラミレスですが、ここでもその前進を止める事はせず、身体でコミーをロープに押し込んでボディ、ボディ!

5R、このラウンドも打撃戦。コミーもリング中央で粘ります。回転力はラミレスですが、コミーは近い距離からでもジャブを良く打ち、これでラミレスの攻撃を分断することができています。

近い距離で強いラミレスに対して分が悪い戦いではあるものの、スイッチをしたりととにかくなんとか踏みとどまって戦っています。が、やはり後半には押し込まれ、見栄え&地の利もあってラミレスのラウンドか。

 

6R、ここでコミーがチャージ。ラウンド開始と同時に力強く、ワイルドなパンチを放って前に出ます。早くも勝負をかけてきたような感じです。

ここで見事なショートの右カウンターをヒットしたコミーでしたが、この攻撃はあまり持続力がなく、常態的にプレスをかけ続けて前進するラミレスに下がらされてしまいます。

7R、ここまでのパンチスタッツは、ラミレスが128/406、コミーが97/447。意外とコミーの方が手数に勝るのは、ジャブの数が多いからかもしれません。

前半、中間距離ではコミーのジャブが映え、長い右もラミレスにヒット。中盤にもラミレスが踏み込んだところにコミーの右カウンター!

後半もコミーがしっかりと距離を取れている場面が多く、終盤こそ攻められたもののこのラウンドはコミーが良いジャブ、素晴らしいカウンターを見せた雰囲気。これは反撃の狼煙となるか。

8R、ここも少し間のあいた距離感でスタート、言うまでもなくこの距離はコミーが良い。しかし中盤に差し掛かろうというところでラミレスが距離を詰める事に成功、コミーをロープに押し込みます。

互いにクリーンヒットを奪い合い、良いパンチを当て続ける打撃戦、非常にハイレベルな我慢比べと言えます。

9R、中間距離でのスタートは、やはりコミーが良いジャブを打ちます。が、ラミレスも突き刺すようなジャブで応戦します。

そして必然的に距離は詰まっていき、後半にかけてラミレスがコミーを攻め立てる展開です。しかしコミーもよくがんばります。

 

10R、このラウンドにきても一切ペースを落とさず殴り合うふたり。特にラミレスは上体の動きも全く衰えをみせず、しっかり振れています。

コミーのジャブを外し、流れるような上体の動きでインサイドに入り、パンチをまとめるラミレス。コミーも負けじと力強いコンビネーションを打ち返す好試合です。

ただ、コミーはちょっと疲れてきたか、少々手数が減り、ブロッキングで固まる場面が増えてきたような印象。それでも近い距離でも渾身のカウンターを持っており、これが当たったとなれば怖い。

戦いは11Rへ。残りふたつのチャンピオンシップラウンドは、打撃戦で終わるのだろう、そう思っていました。

事実、このラウンドは最初から打撃戦、コミーもラミレスに身体を預けてパンチの交換をはじめます。

しかし30秒が経とうというところで、ラミレスの巻き込むような右でコミーがダウン!効いていたのは、その前の左フックか、そのあとの右アッパーか、最後の右フックは後頭部をかすめたようなパンチで、クリーンヒットではなかったですが当たりどころが悪かったのか。。

とにかく立ち上がったコミー、せめてくるラミレスに抱きついてサバイブ!

コミーはやや足に力が入らなそうな状態ですが、逆転を狙って力強いスイング!

ラミレスはここで焦らず、大きな左フックをヒット、その後ジリジリとプレスをかけて丁寧なチャージ、後半に左ボディをヒットするとコミーはその場から少し動いてから膝をつくダウン!!

 

ここでレフェリーはテンカウントを数え上げ、ホセ・カルロス・ラミレスの11RTKO勝利が確定!!

ホセ・ラミレスはお見事、強敵リチャード・コミーから2度のダウンを奪ってのTKO勝利。

素晴らしい攻撃的ボクシング、やはりこの元スーパーライト級チャンプは素晴らしいボクサーです。これでWBC世界スーパーライト級指名挑戦者として、WBC王者のレジス・プログレイスの前に立ちはだかるわけですね。これは非常に盛り上がる試合になるでしょう。

そして敗れたリチャード・コミー、最後まで非常に勇敢に戦いました。前半3Rでビハインドを受けてからのリカバリーは素晴らしく、あとは一進一退の攻防でした。

コミーはこれで2度目のKO負け(1度目はテオフィモ・ロペス)、ここ数戦は勝ち星から遠ざかってもいます。が、この戦いをみればまだまだやれると思うので、次戦も楽しみに待ちたいと思います。

 

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