信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】ダイヤモンドグローブ!川浦龍生vs高山涼深の日本F級王座戦、晝田瑞希vsモートンのWBO女子世界戦!

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6/13(火)はダイヤモンドグローブでした。

この日は私は仕事で東京に行っていたのですが、残念ながら会場へは行けず。どころか、FODの生配信も見れる状況になかったので、翌日の6/14(水)にディレイ視聴です。

幸いにも情報遮断には成功し、ライブ配信のつもりで視聴です。

ということで今回のブログは、FODプレミアムで配信された、ダイヤモンドグローブの観戦記。

 

6/13(火)ダイヤモンドグローブ

WBO女子世界スーパーフライ級王者

晝田瑞希(三迫)4勝無敗

vs

ケーシー・モートン(アメリカ)11勝(3KO)3敗3分

いつもはライブ視聴かもしくは追っかけ再生で視聴しているので知らなかったですが、FODは試合ごとになっているのですね。この場合、試合の時間によって判定決着なのかKO決着なのかわかってしまう(BoxingRaise方式)なので、あんまり良くないんですよね。。。

モートンに続いて晝田の入場、国歌の演奏。後楽園ホールでアメリカ国歌を聞くことはあまりないはずで、女子とはいえアメリカ人ボクサーがホールのリングに立つ、ということは非常に珍しいことですね。

ジャッジ、レフェリーの紹介中もガウンを脱がない晝田は、なにかの仕掛けを用意しているのでしょうか。リングコールでガウンを脱いだ晝田の姿は、ヒョウ柄。非常に華のあるボクサーですね。

モートンは吉田戦以来の世界挑戦。

 

中村レフェリーはさすがの英語力。世界ライト級4団体統一戦を裁いたレフェリーですね。

さて、初回、サウスポー晝田のステップが良い。開始10秒、流れの中で晝田が次々と左右のフックをヒット、モートンはダウン!

立ち上がったモートンにまたも左右のフック、今度は右フックでダウンを奪取!立ち上がったモートンに左ストレート、モートンは早くも3度目のダウン!!

残り時間は1分、ここで晝田がラッシュすると、モートンは脆くも崩れ去り、4度目のダウンを喫してようやくレフェリーがストップ!!!

晝田瑞希、初回TKO勝利!

 

モートンはこれまで3敗していましたが、KO負けの経験のないボクサーでしたが、まさか初回KOとは。しかも1分少々の時間。

晝田は初のKO勝利、モートンは初のKO負け。晝田はアメリカ合宿の成果でパワーが増したのか、倒しどころがわかったのか。世界のトップランカーに対してこの勝ち方というのは出来すぎかもしれませんが、チャンスにしっかりと詰められるメンタルは素晴らしかった。ヒョウ柄のコスチュームによく似合う、ハンターのようなキラー・インスティンクト。そして連打時の的中率もすばらしく、やはりこのボクサーは女子ボクシング界の旗手と慣れそうなボクサーですね。

 

日本スーパーフライ級王座決定戦

川浦龍生(三迫)9勝(6KO)1敗

vs

高山涼深(ワタナベ)5勝(4KO)無敗

コーンロウに編み上げた高山。このボクサーは渡辺雄二の甥っ子ですね。渡辺雄二が日本タイトルを獲得したのは、プロデビューからわずか7戦目のことであり、そこまでは全勝全KOで進んでいたはず。赤城武幸との日本タイトル戦は、まさに「世代交代」と呼ぶにふさわしいものでしたね。前戦は千葉開(横浜光)に判定勝利、その前には富岡康介(REBOOT.IBA)、大橋哲朗(真正)をノックアウトで屠っています。

千葉戦後、日本スーパーフライ級王座決定戦が組まれるも、負傷で出場を辞退。代わって橋詰将義(角海老宝石)が出場することになりましたが、今度は橋詰が負傷で試合中止。

そんな呪われかけたスーパーフライ級で、ただただじっとチャンスを待っていたのが川浦龍生き。

 

川浦は2021年12月の日本スーパーフライ級挑戦者決定戦に敗北後、川島郭志の元を離れ、三迫ジムへ移籍。このあと2試合連続試合中止という憂き目にあうわけですから、今戦が三迫ジム移籍後初戦となります。前戦となった久高戦は、もう1年半以上前のことです。

アンタッチャブルの愛弟子、という雰囲気だった川浦は、三迫ジムへ移籍後どのように力をつけたのか。しっかりとしたキャリアを持つ川浦ですが、高山のキャリアは非常に深みがあります。

渡辺雄二というボクサーを知っている我々のようなオールドファンからすると、川島から離れた川浦ではなく、やはり高山を応援したい。

初回のゴング。

まず積極的に攻め入るのは高山。川浦は下がりつつカウンターを狙いますが、高山のパンチが当たる距離です。グイグイ攻める高山ですが、川浦は危険な左ストレートカウンター。

それでも怯まない高山、プレスをかけてからの強打での攻撃は非常に迫力がありますね。

そして川浦は左がよくヒットしているイメージ。

 

ただ、高山のパンチが川浦の体に当たっている、という事実がある限り、川浦は削られてしまうのではないでしょうか。それほど、パワーに差がありそうな感じがします。

川浦としては高山を空転させたい方が良いのではないでしょうか。

2R、高山のボクシングには全く迷いがありません。前半、高山の左ストレートがヒット、川浦はちょっと動きが止まったように見えます。

中盤は川浦のポジショニング、ジャブが冴えますが、距離を潰せば高山の強打が活きます。

愚直に前にでる高山、川浦はジャブを主軸にディフェンスを意識しつつサークリング、ジャブを打ってスリッピングアウェーを準備している様は、かつての師匠譲りですね。川島郭志というボクサーは、日本で始めてスリッピングアウェーという技術を紹介したボクサーでもあります。

後半は高山のボディでまた川浦の動きが止まったように見えましたが、終盤、川浦の左で高山の顔が跳ね上がる場面も。

3R、互いにやることは変わりません。高山のプレスが強いか、川浦の描くサークリングの円は徐々に大きくなっており、今はロープからロープへエスケープしているようなイメージです。

そしてやはりパワー差は大きく、川浦が押される場面が目立ってきていますね。

 

川浦も中間距離で回転力を活かして打ち合いを選択、一発一発をしっかりと打ち切る高山に対して、コンビネーションで速く、先に打つというのは良い戦法。しかし中盤、高山がしっかりと狙いすました左をヒットすると、川浦は少しぐらり。ダメージがある中でもカウンターを取り、距離をつくろうと試みます。

しかし後半にはなかなか手を出すことができず、防戦一方。前ラウンドでカットした右目上の出血も激しく、川浦は大ピンチ、最終盤にも高山の左をあびてぐらり!

4R、ぐいぐいいく高山!川浦はまだジャブが良くでているもののちょっと足の動きが鈍いか、詰められる場面が多い。そして30秒が過ぎた頃、一気にラッシュ!!ここが決め時と知っているかのようなチャージ、ここでレフェリーが割って入り、試合はストップ!!!

高山涼深、4RTKO勝利で日本スーパーフライ級王者に!

これは強い、高山涼深。素晴らしいノックアウトでした。川浦も時折素晴らしいカウンターをヒットしていましたが、高山は全く怯まず。やはり渡辺雄二同様、非常に魅力的なボクサーですね。

 

さて、激戦区、スーパーフライ級の日本王者として名乗りを上げた高山涼深。

ファン・フランシス・エストラーダ(メキシコ)を筆頭に、フェルナンド・マルチネス(アルゼンチン)、ジョシュア・フランコ(ニカラグア)、そして中谷潤人(M.T)といった名だたる王者たちのほかにも、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)、井岡一翔(志成)といったボクサーたちが名を連ねます。

WBOアジアパシフィック王者には中川健太(三迫)、OPBF王者にはKJカタラジャ(フィリピン)。伯父である渡辺雄二超えを為すには、世界王者とならなければいけません。ということは、ここにあげたボクサーたちを倒して進んでいかなければならないチャンピオンロード。

この高山も非常に華のあるボクサーであり、オールドファンを喜ばせてくれるボクサーでもあるので、今後にも期待したいですね。

 

 

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