色々諸々、忙しい。
「心」を「亡」くすと書いて忙しいとはほんとのことで、せっかく週末にフランコvs井岡があるのになかなか心が盛り上がりません。
それでもボクシングは私の唯一とは言わないけれど楽しみの大部分を占めるものなので、どうにかこうにか週末を迎える前にその気持を残しておこうと思います。
ということで今回のブログは、週末に控えるボクシング興行を、出がらしのお茶のように薄くプレビュー。
6/24(土)大田区総合体育館
WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ
ジョシュア・フランコ(アメリカ)18勝(8KO)1敗3分
vs
井岡一翔(志成)29勝(15KO)2敗1分
一体この試合はどうなるんだろう、みたいなワクワク感とは違い、何とか井岡に勝利してほしい、そんな痛切な思いが駆け巡る今戦。
私にとって「規定外」の大麻の話なんてどうでも良いですが、これだけ騒がれるとさすがの井岡のメンタルもちょっと心配です。オスカル・バルデスもハーブティーでコンディションを崩されてしまったと言って良いわけですから。
再戦に強い、という井岡ですが、フランコも再戦(というか再々戦)には初戦以上の差をつけて勝利できるボクサーですから、侮れません。
展開はおそらくフランコは前戦と同じく行くでしょうし、井岡はそれに対応する、という展開となるのでしょうから、ここは井岡が前戦以上のパフォーマンスを求められる戦いです。
個人的にはまた接戦になるような気がしてなりません。
ただ、井岡の勝利を応援し、いつの間にやら悲願となったエストラーダ戦を叶え、充分に満足した状態でそのキャリアを終えてほしいと願います。
アンダーカード
セミファイナルには比嘉大吾(志成)vsシリチャイ・タイイェン(タイ)。65勝(45KO)4敗というとてつもないキャリアのボクサーで、まあ中身はタイ人ボクサーっぽいもの。しかしWBAのスーパーフライ級3位というのは、世界挑戦目前じゃないか、とか思っているとヨドモンコンだった。全然気づきませんでした。ボクヲタ失格ですねw
ヨドモンコン・ウォーセンティップ(現在はCPフレッシュマートのようです)は、比嘉の先輩にあたる江藤光喜(当時白井・具志堅)からWBA世界フライ級暫定王座を奪った宿敵。もう10年も前の兄弟子の敵討ち、と思うとこの試合は一気に面白くなりますね。
シリチャイ・タイイェンじゃ気づかない、ヨドモンコンに表記を直してほしいものです。
セミセミにはOPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦、森武蔵(志成)vs渡邉卓也(DANAGAN AOKI)。こちらも互角で決着つかずの再戦、あれから双方一気に伸びたとは考えづらく、今回もまた接戦ではないでしょうか。その他、重里侃太朗(志成)が移籍初戦でウィルベルト・ベロンド(フィリピン)戦。
放送・配信
この興行はABEMAのPPVで生配信。6,200円が高いか安いか、みたいな話も出てましたが安いわけがありません。高いも高い、めちゃくちゃ高い。いや買いましたけど。
アメリカなんかのPPVはこの倍くらいですが、集まってみるのがカルチャー。日本だと各家庭で引きこもって一人で観ることが多いでしょうから、一人あたりの単価で計算するとはっきり言って高いでしょう。2,000円〜3,000円にしておかないと、観る興行を選ばなければいけない時代に突入してしまいます。お金を払う分には良いのですが、見やすい金額に設定しておくほうが良いでしょう。
ともあれ、前にも載せましたがPPV購入の注意点を置いておきます。
フランコvs井岡PPV購入の注意点
1.ABEMAプレミアムに加入していない人は加入してから購入すべし
6/1-7/31の間にABEMAプレミアムに加入し、このPPVを購入した場合、1,500円のキャッシュバックがあるようです。私は入りっぱなしなので対象外ですが。。。
返金口座の登録も忘れずに行いましょう!
2.購入はアプリではなく、Webから購入すべし
私はアプリから購入しようとしたのですが、6,800円でした。あれ?6,200円だったよなーと思っていたら、小さい文字で「アプリ購入の場合は600円加算」みたいなことが書いてあったので、Web検索して調べるとやっぱり6,200円でした。
これでWebで購入後、アプリに連携することはできるので、無駄に600円払うよりはWebで検索して購入しましょうね。
↓ということで今入っていない方はABEMAプレミアムへ。
6/24(日本時間6/25)アメリカ・ミネアポリス
WBC世界ミドル級暫定タイトルマッチ
カルロス・アダメス(ドミニカ共和国)22勝(17KO)1敗
vs
ジュリアン・ウィリアムス(アメリカ)28勝(16KO)3敗1分
私の見立てでは、カルロス・アダメスの圧勝で終わるであろう一戦。ジャレット・ハード(アメリカ)を見事なアップセットで降し、世界王者となったウィリアムスでしたが、その後はジェイソン・ロサリオ(ドミニカ共和国)にタイトルを奪われ、さらに伏兵ウラディミール・エルナンデス(メキシコ)に敗北して連敗。
2022年11月、18勝11敗のボクサーに判定勝利して再起していますが、ちょっと心もとない。
そして暫定王者、カルロス・アダメスというボクサーは素晴らしいスピードを持っており、素晴らしいコンビネーションを持っており、更にはハードパンチまで持っているボクサーです。
その身体能力の高さは目を見張るものがあり、見ていて爽快な「強い」ボクサーダと感じます。戴冠戦となった前戦、ファン・マシアス・モンティエル(メキシコ)戦はベストバウトとも言える内容か、チャーロ相手にフルラウンドを戦い抜いたモンティエルをものともしない3RKO勝利。
油断さえしなければ、ここでまたアダメスが力を発揮してくれるはずです。
↓アダメスvsモンティエルの観戦記。フェルナンド・マルティネスの初防衛戦も。
IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ
フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)15勝(8KO)無敗
vs
ジェイド・ボルネア(フィリピン)18勝(12KO)無敗
好試合確実のIBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ。王者、フェルナンド・マルティネスはジェルウィン・アンカハス(フィリピン)をアップセットで降し、彗星のごとく現れた王者です。
2022年2月にアンカハスを破って戴冠、同年10月にはダイレクトリマッチで返り討ち。
この戦いはマルティネスの株を大きく上げ、アンカハスの株を大きく下げました。
強弱、緩急をつけられるタイプのアルゼンチンファイター、近距離でのディフェンスとオフェンスの連動も素晴らしいマルティネス。非常に攻撃的なボクシングであり、間違いなく28歳のフィリピーノ・ハリケーンとは噛み合う試合になるはずです。
恐ろしいほどの打撃戦が展開されるのか、ボルネアが引いたりカウンターを狙ったりするのか、いずれにせよ、この試合は非常にアクションの多い好ファイトとなりそうです。
日本での放映は残念ながら無し、アメリカではShowtimeが放送のこの興行は、アンダーカードもエリクソン「ハンマー」ルビン(アメリカ)が登場したり、カレブ「ゴールデン」トゥルアックス(アメリカ)が登場したりとなかなか魅力的な興行ですね。
6/24(日本時間6/25)アメリカ・ニューヨーク
エドガー・ベルランガ(アメリカ)20勝(16KO)無敗
vs
ジェイソン・クイッグリー(アイルランド)20勝(14KO)2敗
これは意外とアツいんじゃないでしょうか。
もしかするとここ数戦、「低迷している」とも思われるかもしれない16連続初回KO男、エドガー・ベルランガ。以外にも2年半にわたり、KO勝利を飾っていないわけではありますが、戦ってきたボクサーはスティーブ・ロールズ(カナダ)やローマー・アレクシス・アングロ(コロンビア)といった世界挑戦経験のあるボクサー。これらにしっかりと勝ちきってきているわけですから、ここもまた世界挑戦経験者との一戦というのは頷けますね。
ジェイソン・クイッグリーは珍しくもデメトリアス・アンドラーデ(アメリカ)にKO負けを喫したボクサーですが、前半だけ猛烈に強いアンドラーデに飲み込まれてしまったのは不運でした。
しっかりとした技術のあるボクサーであり、シェーン・モズリーJr(アメリカ)に勝利の経験もあります。
ベルランガが力押しをすれば相手の思う壺かもしれません。いや、むしろ力押しをしてすりつぶすべきなのでしょうか?
いずれにしろ、ベルランガにとっては過去一番厳しい相手(相性)のような気がします。これは非常に楽しみです。
放送・配信
この興行はDAZNが生配信。
このくらいの日になると、DAZNはおおよそのメインの時間を出してくれて非常にありがたい。
興行の開始時間は日本時間で6/25(日)の9:00、メインは11:30以降とのことです。
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