トンデモニュースが立て続けに起こる、日本ボクシング界。
ただでさえ高額PPVによりこれまでよりも見る人が少ないと思われるジョシュア・フランコvs井岡一翔の一戦は、井岡の大麻成分検出というニュースに続き王者フランコが3kgの計量オーバー。
いったい試合の結末はどうなってしまうのか。
というか今週忙しかったこともあってフランコと井岡のことしか書いていないこのブログを呼んでくださる物好きな方々、ありがとうございます。
ということでこのニュースと、今週の他のニュースをテンション低めでお伝えします。
フランコvs井岡で起こったこと
井岡一翔から大麻成分が検出された、というニュースは6/21(水)のこと。これは今回の試合でのドーピングテストではなく、前回、つまりは大晦日の試合後に行われたテストでのことです。
発表がなぜこの時期だったのか、というのはJBCの安河内氏が言い訳めいた事を言っていますが、はっきり言って愚策です。
詳細を、皆大嫌いな本郷記者が記事化しています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/78cc61bc70a6a21689a2bf5af92d2ba152d8b2cf?page=1
ちなみに安河内氏が悪いわけではありません。この人はJBCの良心であると信じています。信じたい気持ちが強い。
「JBCの井岡への嫌がらせ」としか思えなかったから、致し方ないですね。
ちなみにこの記事には、フランコ陣営にもそのことを伝え、「両者合意」とでています。
だから、(本郷のことを信じているわけではなく、通常、これは当たり前のことだから)以下の記事にあるように
トレーナーのガルシア氏は「報道で知り、試合が開催されないんじゃないかと思い、本人もチームも精神的に追い込まれた」
というのはさすがに苦しい言い訳です。
↓以下の記事
https://www.nikkansports.com/battle/news/202306230000978.html
フランコは最初の計量でリミットの52.1kgを3.1kgも超過、55.2kg。二度目の計量でも200gしか落ちず、55.0kg。秤の上で王座を失いました。
当日計量のリミットが設定されるも、それは58.97kg。3kg近くウェイトオーバーしたフランコですら、4kg近くのリカバリーが可能になるというトンデモ設定です。
井岡のリカバリー幅がどれくらいかはわかりませんが、3〜5kgの間でしょうから、明日のフランコとのウェイト差は推して知るべし。
結局、地上波でなくなったとしてもこの「興行側の都合でメインイベントは開催しなければならない」という呪縛からは解放されません。むしろ、PPVを販売しているからこそ、より酷くなっているのかもしれません。
この当日計量リミットについては、おそらくフランコ陣営が「だったら試合をやめる」とゴネたという経緯もきっとあるのでしょう。
兎にも角にも、一気に興味をそがれる形となったWBA世界スーパーフライ級変則王座決定戦。
PPVを既に購入済みの人たちや当日のチケットを既に持っている人は可哀想だし、もともと売れないイメージのPPVと未だ席が余っている会場チケットの、当日の売れ行きには大きく影響しそうですね。
そして何よりも、この戦いは井岡にとって非常に危険であり、フランコにとっても体調がどうなのかわからない所があるので、危険でもあります。
どうか事故が起こらないようにと祈るのみ、既に勝敗はどっちでも良い。
明るいニュースをいきましょう。
カネロがPBCと契約!!
ビックリマークをふたつつけてみましたが、大して明るいニュースではなかったな。。
カネロ・アルバレスはマッチルームを離れ(というか契約試合数を消化していたらしい)、PBCと契約。次の対戦相手があれやこれやと候補が上がる中で、詳しくは追っていませんでしたが次々と断られていた感じがします。
そしてPBCとの3試合契約が発表され、次の9月はWBC世界ミドル級王者、ジャーモル・チャーロとの対戦が決定した模様です。
これはスーパーミドル級戦なのか、それとももう少し上のウェイトに設定してカネロはスーパーミドル級王座を保持したままにするのか。いずれにしろ、意外と人気のないチャーロが相手なら、カネロは職権乱用しまくりで自分に有利な条件を引き寄せられるはずです。
やっぱりあんまり明るいニュースじゃないですね。
フライ級で王座統一戦!!
今度こそ明るいニュースでいきたい。
ということでIBF世界フライ級王者、サニー・エドワーズとWBO世界同級王者、ジェシー・ロドリゲスの王座統一戦が締結!
あれ、ロドリゲスって今日本に来てるんじゃないのか?とか思いつつ、これは非常に興味深い戦いになりますね。
決戦の地はアメリカで、12月開催とのこと。なので、バムはもちろん、ジョシュア・フランコの弟であるバム・ロドリゲスもこれで今年は仕事納め。
あれー。。。
バムにはユーリ阿久井政悟が挑戦する噂があったはずなのですが。。。
帝拳プロモーションのダイナミックグローブで世界前哨戦を戦ったユーリ阿久井、結局今年中の挑戦は叶うのか。やっぱりWBA王者のダラキアン狙いなのか。とはいえ、この不活動な王者に挑戦するのは敵地まで赴かなければいけないかもしれません。だとすると、フリオ・セサール・マルティネスに対してアクションを起こせるのか。このWBC王者だと非常に興味深いし、後ろ盾さえ作れれば日本での挑戦も叶いそうなものですが。
いずれにしろ、サニーvsバムもそんなに明るいニュースではなかったか。
やっぱりWOWOW!!!
さて、今度こそ明るいニュース!!!
我らがWOWOWが、エロール・スペンスJr.vsテレンス・クロフォードをライブ配信してくれます!
さらに、その2週間前に控えるノニト・ドネアvsアレハンドロ・サンティアゴも!!
いやー、これは大変にありがたいことです。
ということで、せっかくなので今後のWOWOWスケジュールを載せておきましょう。
6/26(月)21:00レギュラー放送
ルイス・アルベルト・ロペスvsマイケル・コンラン
阿部麗也が挑む王者、ルイス・アルベルト・ロペスがスター、マイケル・コンランと戦った一戦。試合から約1ヶ月、昔はこれぐらいのスパンでも非常に嬉しかったものです。
7/3(月)20:00エキサイトマッチスペシャル
寺地拳四朗vsアンソニー・オラスクアガ
アマプラで放送されたFOTY候補、寺地拳四朗vsオラスクアガのほか、井上拓真vsソリス、那須川天心vs与那覇勇気、佐々木尽vs小原佳太、キコ・マルティネスvs阿部麗也まで全部放送。
これは嬉しいですね!
やっぱりテレビは良いものです!テレビ持ってないけど。
7/10(月)20:00レギュラー放送
ジョシュ・テイラーvsテオフィモ・ロペス
6月、あまり話題にならなかったビッグマッチ、テイラーvsロペスも放送してくれます。これもおおよそ試合から1ヶ月ほど。ロペスは良いボクシングしたので引退はもったいないですね。
7/16(日)11:00WOWOWオンデマンド
7/17(月)21:00レギュラー放送
ノニト・ドネアvsアレハンドロ・サンティアゴ
これは大変に嬉しいニュース、ドネアvsサンティアゴ。おそらくこの試合はセミファイナルで、メインイベントはフランク・マーティンvsアルテム・ハルチュニアンですが、WOWOWではドネアvsサンティアゴで紹介されています。
やはり日本のニーズをよくわかっているのはWOWOWです。
やっぱりどう考えてもここにエマニュエル・ロドリゲスvsメルビン・ロペスも入ってきてほしい。
7/24(月)21:00レギュラー放送
カルロス・アダメスvsジュリアン・ウィリアムス
フェルナンド・マルティネスvsジェイド・ボルネア
今週末、フランコvs井岡の(日本時間では)翌日に起こるIBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ、マルティネスvsボルネアという非常に面白そうなマッチアップをセミファイナルに従えるPBC興行、アダメスvsウィリアムスの興行も放送です。
片方(フランコvs井岡)は戦う前からコケてしまった感じがしますが、こっちは堂々とフェアにやって決着をつけてもらいたい。
7/30(日)11:00生中継
エロール・スペンスJr.vsテレンス・クロフォード
やはりこちらは空前のビッグマッチ、オンデマンドだけではなく本放送での生中継です。
WOWOWの解説陣もスタジオを飛び出し、現地からの生中継!これは久々ですね、記憶をたどると井上尚弥vsエマニュエル・ロドリゲス以来ではないでしょうか。違ったらすみません。
ということでやっぱり、さすがWOWOW。信じてましたし、これからも信じ続けます。
やっぱりボクシング界で信じられるのはWOWOWだけですね。
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