井上尚弥vsノニト・ドネア2の衝撃から全く落ち着きません。
しかし、既に週末には京口vsベルムデスが迫り、尾川堅一から始まった日本人世界王者の3連戦はいよいよ天王山。ここは是非勝ち越して、日本の王者は井上尚弥だけではない、というところを見せてもらいたい。
アメリカでは6/7の朝8;00頃?に放送された井上の試合は、いったいどれくらいの人たちがESPNでライブ視聴してくれたのか。平日の朝8:00というのはボクシングを見るのにあまり現実的ではないですね。
今回の京口は、放送がDAZN、そして開催地がメキシコであることから、アメリカでもプライムタイムに見れる事でしょう。
↓プレビュー記事
そして、週末はこの京口だけでなく、その他にもたくさんの試合があります。「ビッグマッチ」と呼ぶには注目度はさほどではなく、「注目試合」というにもやや地味で、話題性に欠ける。
しかし、ボクシングファンであれば見ておきたい試合が目白押し。
今回のブログでは、日本時間で6/11〜6/12に行われる海外興行を一気にプレビュー!
6/10(日本時間6/11)アメリカ・ニューヨーク
ヘビー級8回戦
バホディル・ジャロロフ(ウズベキスタン)10勝(10KO)無敗
vs
ジャック・ムロワイ(ベルギー)11勝(7KO)2敗1分
2019年の世界選手権と2021年の東京五輪金メダル、ジャロロフのプロ11戦目。
東京五輪に出場した時点で8勝(8KO)という戦績だったので、そこから2つ勝ち星を重ねています。
順調なキャリアを築くジャロロフは、ここから対戦相手の質が上がっていく、という一戦で、どのようなパフォーマンスを見せるかに注目が集まります。
対戦相手は、ジャック・ムロワイ、コンゴ共和国出身のボクサー(現在の国籍はベルギー)で、好戦績を保持しています。
セミファイナルにはジョージ・アリアス(ドミニカ共和国)vsアランテ・グリーン(アメリカ)という無敗対決。こちらもヘビー級8回戦。(こっちがメインかも)
17勝(7KO)無敗という30歳のアリアスと、10勝(7KO)無敗1分という29歳グリーンは、無敗プロスペクト同士のサバイバルマッチと言って良い。ただ、グリーンはクルーザー級あがりであり、体格面ではアリアスに分がありそうです。
このテレビ放送(Showtime)のオープナーを務めるのは、タイラー・トムリン(アメリカ)というボクサーで、13勝(9KO)無敗。チャン・トンソン(カナダ)というボクサーで、こちらも10勝(7KO)無敗。トムリンというボクサーはアマでもテネシー州のチャンピオンとなっているボクサーで、なかなか評価が高いようなので楽しみですね。
放送・配信
この試合はアメリカではShowtimeで放送です。「NewGeneration」と銘打たれた放送番組で、Showtimeのボクシング放送の中で、その名の通りプロスペクトたちが登場する放送番組です。
日本時間6/11(土)10:00に放送開始ですが、残念ながら日本で見る術はなさそうです。
6/11(日本時間6/12)アメリカ・フロリダ
WBAレギュラー世界ヘビー級タイトルマッチ
トレバー・ブライアン(アメリカ)22勝(15KO)無敗
vs
ダニエル・デュボア(イギリス)17勝(16KO)1敗
誰も話題にしない「世界ヘビー級タイトルマッチ」。世界ヘビー級王座、というのは花形のはずですが、このWBAレギュラー王座は話題にならなくなって随分と経ちます。
王者は現在トレバー・ブライアン、結構良いジャブを打つし、ずんぐりの体型のわりにはなかなかスピードもあります。
ただ、ここはDDD、ダイナマイト・ダニエル・デュボアに勝って王者になってもらいたいですね。
ブライアンには派手さがなく、プロモーターもドン・キングなので、他の王者も絡みづらい。DDD勝利でもしも、他の王者と絡むようになれば、今後、本当にヘビー級の世界チャンプは世界でたった一人という状況になるかもしれません。
デュボア勝利は固いような気がしますが、ブライアンは良いジャブを持っています。そして、デュボアはかつてジョー・ジョイス(イギリス)のジャブにやられてしまった(戦績につく1敗はジョイス戦)ということもありますので、ちょっと心配。
頑張れ、デュボア!
↓デュボアのアメリカデビュー戦。
放送・配信
この興行は、日本ではFITE.TVがPPV放送してくれます。
日程は日本で6/12(日)AM5:00からで、PPV料金は1,220円だそうです。よろしければご覧ください!
FITE.TVのPPVリストはこちらから!
6/11(日本時間6/12)アメリカ・ニューヨーク
エドガー・ベルランガ(アメリカ)19勝(16KO)無敗
vs
アレクシス・アングロ(コロンビア)27勝(23KO)2敗
かつて16連続1Rノックアウトという記録を樹立し、世間を騒がせたベルランガは、ここ3戦、判定決着が続いています。
中にはダウンを奪われた試合もあり、「メッキが剥がれた」認定をしているファンもいるかもしれません。
ただ、25歳の「The Chosen One」の評価を下すにはまだ早い、と私は思います。
ベルランガはまだ育成キャリアの途中であり、初回KO記録も無理に倒してきたわけではありません。
速攻型のパンチャーである事は間違いありませんが、早いKO決着であったがゆえにそのキャリアはいびつであり、ここ数戦でようやくそれを取り戻しているのではないか、と思っています。
今回のローマー・アレクシス・アングロ、このボクサーはヒルベルト・ラミレス(メキシコ)、デビッド・べナビデス(アメリカ)と世界タイトル戦の経験があるボクサーで、強豪と言って良いでしょう。
個人的には、この試合はベルランガが試される試合になるのではないか、と思っています。
アングロは世界タイトル戦以外での敗戦はなく、ストップ負けもウェイトオーバーしたべナビデスに10R終了後の棄権。とはいえ、この試合でもかなりタフであることはわかりました。
↓観戦記
ベルランガは、このアングロを倒せるか。
アンダーカードには、スーパーフェザー級のプロスペクト、ヘンリー・レブロン(プエルトリコ)が登場。15勝(10KO)の24歳、このボクサーには期待したい。
ベルランガはプエルトリコにルーツを持つアメリカ人ですが、ベルランガ登場の興行には結構な頻度で他のプエルトリカンが抱き合わせられます。
その他にもカルロス・カラバロ(プエルトリコ)がジョナス・スルタン(フィリピン)戦での初黒星から再起2戦目、ジョスエ・バルガス(プエルトリコ)も登場とプエルトリコ祭り。
プエルトリカン好きには堪らない興行ですね。
この中から、世界を騒がせるボクサーの登場に期待します。
放送・配信
この興行は、アメリカではESPNが生中継ですが、残念ながら日本での配信はありません。
ESPNといえば井上vsドネア2をESPNでみましたが(実は私はGGGvs村田戦を見て以降、アマプラに入っていません笑。やっぱりあの実況の人が苦手だからです。)、いつも見ているESPNの試合よりも画像が鮮明でしたね。照明とかリングの色とかのせいかな?と思っていましたが、海外の反応もやっぱりそうでした。
当たり前のことにはなかなか気づかないものです。
6/11(日本時間6/12)アメリカ・カルフォルニア
ハイメ・ムンギア(メキシコ)39勝(31KO)無敗
vs
ジミー・ケリー(イギリス)26勝(10KO)2敗
「カネロの後継者」とか、「メキシコのスター候補」と言われて久しいムンギア、次こそは世界タイトル!と言われ続けてもう何戦を経験しているのでしょうか。
待たされ続けるムンギアですが、焦りはないのか、今回もまた調整試合。
とはいえ、ここ数戦でどんどんミドル級にフィットしてきている感もあるので、決して無駄ではないのでしょう。
ジミー・ケリーの2つの敗戦は2015年にリアム・スミス(イギリス)に7RTKOで敗れたものと、2018年にデニス・ホーガン(アイルランド)に12R判定負けを喫したもの。
このジミー・ケリー、ハイライトをちらりと見た感じだと、テクニシャンよりのボクサーかな、と思います。
ここはムンギアは世界タイトルに向けて苦戦も許されない一戦ですね。
放送・配信
この興行は、DAZNで生配信。
日時は日本時間で6/12(日)9:00〜なので、おそらくメインはお昼頃になると思います。
尾川や京口のためにDAZNに入った人たちは、是非見て下さい!
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