お久しぶりです。
なかなかキツい日々を過ごしているので、ブログを書く時間がなかなか取れず、ボクシングも見れていません。「ボクシングを見れていない」はちょっと嘘で、「プロボクシングを見れていない」が正解。あと折角いただいたコメントも返せていません。
今日は時間をなんとか作って視聴したのが、FODプレミアムでライブ配信されたダイヤモンドグローブ。
ということで今回のブログは、ダイヤモンドグローブの観戦記。
8/8(火)ダイヤモンドグローブ
日本スーパーウェルター級王座統一戦
出田裕一(三迫)16勝(9KO)16敗1敗
vs
中島玲(石田)6勝(1KO)1敗
超がつくほどの苦労人、出田裕一。前王者の川崎真琴からタイトルを奪い、38歳で念願の日本王者となり、その初防衛戦です。
対して中島は25歳、アマチュア実績も豊富なボクサーで、この中島も前戦で暫定王座を獲得しており、初防衛戦となります。
出田にとってはかなりきつい相手だとは思いますが、がんばってもらいたい。
ゴングがなると、まずは出田が頭を低くして突進。コンパクトなコツコツとしたパンチを連打していきます。
中島は時折パワフルなパンチを返し、かなりの余裕を見せている戦いぶり。やはりスピードには雲泥の差があります。
両者頭をつけた状態で中島のパンチが印象的、ただ、出田も左右ボディをヒットして頑張ります。
2R、出田が前進。中島はそのうち終わりに右フックから左フックをフォロー。これで出田の体が一瞬浮いたように見えました。
全体的にコツコツとあまり力感のないパンチを繰り出していく出田、中島はこのラウンド左ボディが力強い。おそらくポイントは中島に流れるのでしょうが、出田のこのボクシングは後半にかけて削っていけるのでしょう。
3R、とはいえ中島も被弾は多い。さらに、出田はタフネスを持ち、心も折れません。
ちょっと中島は出田のしつこいアタックに辟易としている感じ、これに巻き込まれるとよくありません。しかし終盤、強いボディを打ち込んだ中島。
4R、中島は少し距離を取る戦いぶり。それでも愚直に前進する出田に巻き込まれがち。
中島は強いボディを突き刺し、出田は前進してコツコツ当てる。この構図はきっと最後まで変わらない、互いの得意を出し合っての我慢比べという展開です。
5R、中島がキレのある強打だけでなく、細かなパンチも使ってきます。ただ、同じように戦ってしまえばここは出田の土俵。
49-46中島、50-45中島、48-47出田。
意外にも出田優位のジャッジがいるようです。
6R、やや疲れが見えるのは中島。前傾になったところでバランスを崩す場面が目立ち、元々多くなかった手数も減ってきているようにも見えます。
7Rもやや相手にもたれかかるような雰囲気の中島。こうなってくると出田はチャンスですが、その出田は中島のパワーパンチをよく被弾しているのも事実。
最初から最後まで我慢比べ、これはアツい戦いです。
8R、初回からずっと手を出し続けている出田。何というスタミナ、何というタフネス、何というハートなんでしょうか。
ボクシングの才能、年齢も含めると中島優位でしかるべきというところですが、出田の気迫には驚かされます。この38歳は、タイトルを獲っただけでは満足しなかったようです。
このラウンドの後半は明確にクリーンヒットを奪い、優勢を印象付けた出田。ポイントはかなり微妙でしょうから、残り2Rの何処かで山場がほしい。
9R、疲弊していても中島のパンチはスピーディでパワフル。ただ、勿論手数は圧倒的に出田です。
ラストラウンド、ここに来ても出田の運動量は落ちません。旺盛な手数で攻め入る出田、単発ながらもパワーパンチで対応する中島。
前半は明らかに中島、後半はやや出田。
規定の10Rを終了しての再戦は、96-94出田、96-94中島、そして最後のジャッジは96-94で出田!!!!
これはすごいですね。。。
後半完全にマクッた形になった出田。自らを貫き、見事初防衛。
防衛をしてこそ真の王者。出田裕一、本当に素晴らしい王者です。大拍手!!
日本スーパーライト級タイトルマッチ
藤田炎村(三迫)10勝(8KO)1敗
vs
大野俊人(石川ジム立川)12勝(11KO)4敗2分
今日は珍しく黒髪ですね。リクルート勤務のインテリサイボーグ、藤田炎村。とにかくこのボクサーの試合に外れはありません。
そして挑戦者の大野も素晴らしいKO率を誇るボクサー、これはKO決着必至です。
初回、まず積極的に攻め入るのは大野か。藤田はしっかりと見ている印象で、ハイガードからプレス、相手が出てくるとバックステップ。
大野は良いジャブ。藤田は攻め入ろうという気が満々で、後半は右クロスから一気に攻め込む山場を作ります!終盤にも右のショートフックをヒットした藤田、拮抗した展開からの爆発力はさすがです。
2R、藤田の鋭いジャブがヒット。藤田はワイルドな右を放っていきますが、これは非常に危険なパンチ。大野はまっすぐのジャブで対抗しますが、藤田の迫力に少し押され気味か。
中盤にボディを打ち合い、近い距離では藤田の右クロスがビシバシと入ります。
3R、大野が丁寧にジャブを突いてスタート。藤田の勢いあるボクシングに付き合わず、このストレートの距離で戦うのはセコンドの指示でしょうか、的を得ています。
大野が比較的上手く戦っているかに思えた後半、藤田の右クロスがまたもヒット。そこからサウスポーにスイッチして畳み掛けた藤田、サウスポースタンスからの右フックでダウンを奪取。
立ち上がった大野に藤田は襲いかかり、力強いパンチを叩き込んだところでレフェリーがストップ。
藤田炎村、3RTKO勝利!!
藤田は今日、非常に安定感のあるボクシングでした。
危険なパンチといえばほぼほぼもらわず、しっかりと距離でのディフェンスを意識した戦い方は素晴らしかったと思います。
一発当たってからの野獣のような攻めは本当に魅力的で、この階級でどこまでいけるのか非常に楽しみです。
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