信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】1/20、ダイナミックグローブ!注目ファイトだらけの興行は、衝撃決着だらけ!

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1/20、ダイナミックグローブ。

帝拳ホープたちがこぞって出場するこの興行は、時にメイン以外は「?」みたいな時もありますが、今回は全試合注目と言っても過言ではありません。

オープニングファイトと二つのタイトルマッチは特に注目であり、非常にお得感のある興行ですね。

あまり注目ファイトばかりだと、C級、B級ボクサーたちの登場機会がなくなってしまうのはちょっと注意しつつ、今後興行数を増やしていくと言うことであれば月一くらいで豪華興行という位置付けのものを開催してほしいところです。

ということで今回のブログは、U-NEXTで配信されたWho's Next Dynamic Gloveの観戦記。

 

 

 

齋藤麗王(帝拳)vs中井龍(角海老宝石)

オープニングファイトから激アツのマッチアップ。

アマエリート、齋藤と「漢」中井の一戦は、多くのボクシングファンが注目するところでしょう。下馬評として齋藤優位というのは、アマ時代の実績と前戦での素晴らしいKO勝利が評価されたことで当然とも言えそうですが、果たして中井は強敵であり、この試合は分かりません。

初回、齋藤がジャブで煽りながらプレス。サウスポーの中いは左回り、距離とブロッキングで対応しています。

齋藤は初回からかなり強気に攻め込んでいますが、中井は非常に冷静によく見て、中盤以降には叩きつけるような左ストレートを使って反撃していきます。齋藤の攻撃の後のリターンも素早く、良い。

2R、足を使いつつもブロッキングも良い中井、齋藤がバランスを崩すとラッシュ。中盤には近い距離での打撃戦、ややラフな撃ち合いですが、随所に中井の左が光ります。中間距離でも中井の内側から刺すような右ジャブが良い。

 

 

 

今日は映像の調子が非常に悪く、コマ送りみたいになってますがこれは私の通信状態の問題?

3R、中居のジャブは非常に長い。攻め気に逸る齋藤、ちょっと焦りもありそうか。

中井は近い距離でもコンパクトにアッパーをヒット、これは巧い。齋藤は焦りからなのか、良いパンチをヒットしつつも打ち終わりが雑になってきている面もありますが、中井は非常に丁寧。いくべきところでいき、足を使うところでしっかりと足を使えているイメージです。

4R、このラウンドは齋藤が中井の足に慣れたのか、それとも中井がほんの少しペースダウンしているのか。齋藤の攻撃が奏功しているように見えます。

5R、ちょっとやっぱり斎藤のプレスが機能しているのか。中井は回るというよりも下がるような場面が増えているような気がします。

ただ、下がったところでしっかりとリターンを返す、などというところは流石で、若干の劣性を感じ取ったのか後半には中井は猛反撃を見せています。

 

 

 

6R、これは両者ともに、ですが、一発当たればポンポンと手を出せるのは素晴らしいところ。中井がストレート系のパンチを右左をヒットすると齋藤も接近戦でボディを乱打。

中盤、中井のワンツーで齋藤が後退する場面もありました。

7R、このラウンドも中井が左に回りつつ、齋藤がプレスをかけるという展開から、中盤に強く踏み込んだ中井のワンツーがヒット!ここでやや棒立ち気味になった齋藤に対して中井はラッシュ!

ここを凌いだ齋藤ですが、後半に入ろうかというところでまたも中井のラッシュを許します。

ちょっと危険では?と思ってしまうのは堤vs穴口というのが頭をよぎるからなのでしょう。

ガンガン攻め入る、というわけではなく、距離をとりつつ手数はしっかりと出して攻撃の隙を作っていく中井、このラウンド後半にもラッシュをかけて左ストレートをヒットすると、ぐらりときた齋藤を見てレフェリーがストップ!!

 

 

 

中井龍、7RTKO勝利!!!

これは素晴らしい勝利、中井龍!!テンポの良い、非常に小気味良いボクシングでしたね。オープニングファイトから素晴らしい試合!この後の試合も非常に期待できますね。

中野幹士(帝拳)vsジェス・レイ・ワミナル(フィリピン)

鉄の拳、中野幹士の登場です。A-SIGNの上げてくれている煽りVを見ると、まだまだそのポテンシャルを活かしきれていないということなので今後が非常に楽しみなボクサーですね。

さて、ゴング。まずジャブから入ったサウスポー中野、早々に軽めの左をヒット。開始40秒ほどのところで、上へのジャブからの左ボディストレート。

これであっけなく倒されたワミナル、そのまま立ち上がれずに試合が終了。

これはストマック、なのでしょうか。カメラの画角が悪くてよく分かりませんが、とにかくこの角度であればおそらく鳩尾なのでしょう。

流石のパンチャー振り、と言えばそうなりますが、そろそろステップアップファイトが見たいところ。

 

 

 

岩田翔吉(帝拳)vsレネ・マーク・クアルト(フィリピン)

岩田翔吉は、元王者、レネ・マーク・クアルト。

クアルトってもっと老練なイメージしてましたが、まだ27歳なんですね。

初回、結構降ってくるクアルト。さすがそのパンチは鋭く、かなり危険な香りはします。ただ、岩田はフィジカルも強く、反応も良いので集中していれば大丈夫でしょう。と思ったところでいきなりクアルトの右をもらってしまいます。

ちょっとタイミングとしては変則かもしれないクアルト、パワーも申し分なし、岩田にとって非常に良い相手だと言えます。

2R、大きなフックを降ってきたクアルト、そこをミスさせてのヘッドロック。なかなか見事な岩田翔吉。

いずれにしろこのパンチは気をつけなければいけませんが、そこは岩田もわかったところ、しっかりとサークリングしながらパンチを被弾しません。

ややディフェンシブか、と思われるところで一気に攻め込む場面を作り、ラウンド中盤右ボディをヒット!クアルトがダウン!!

 

 

 

やや強引目にいく岩田、途中クアルトも強いリターンを返すも怯まない岩田はダウンを追加。とにかくクアルトはボディが効いています。

3R、開始と同時に出てきたのはクアルト。ここで劣勢に案った時、自分から行けるのは素晴らしいところ。執拗にボディを狙う岩田は、ちょっと狙いすぎの印象もあるイメージ。

それでもその鋭い踏み込みから、先手を取って左ボディで飛び入る攻撃は非常に有効であり、特にすでにボディのダメージを持っているクアルトには本当に効果的なはずです。

4R、当初はクアルトが攻めて岩田がサークル、というイメージでしたが、中盤に入る頃には逆に岩田がプレス。

撃ち合いは危険なタイミングもありますが、後半、右を決めてから左ボディをヒットした岩田!ここでクアルトはまたもダウン!

5R、完全な岩田ペース、ではあるもののまだまだ怖い一発を持っているクアルト。ただ、岩田は集中力があって非常に冷静なボクシングですね。

 

 

 

中盤、やや狙いすぎて手数が少なくなった岩田ですが、後半には細かいパンチをクアルトにヒットしつつボディを巧打。KO勝利間近か、と思いましたがクアルトは粘りますね。

6R、少し手数が減る岩田。やはり少し狙いすぎなのか。

クアルトは変わらずガンガン前に来て、危険なパンチを振るっています。

岩田はここでしっかりとブロッキングしているところは良いですが、狙いすぎな分後手は後手。ジャブのタイミングは良いですが、もっと良いリターンを打てそうなものです。

後半、攻め込んだクアルトに右アッパーをヒット、その後左フックのフォローが完全にプッシング、押されたクアルトがリングに転がるとなんとこれダウン宣告、どころかこれで試合がストップ。このレフェリングはダウンではなくスリップと裁定すべきところであり、スリップ裁定からのストップの方が正しいはずです。

 

 

 

いずれにしろ、超微妙ではあるものの、岩田翔吉、6RTKO勝利!!

元王者をストップした、という実績は大きい。今年、世界挑戦となるとやはり拳四朗が返上後、ということになるのかもしれません。

WBOアジアパシフィック・フェザー級王座決定戦

藤田健児(帝拳)5勝(3KO)無敗

vs

ジョセフ・アンボ(フィリピン)13勝(8KO)3敗1分

さてフジチェンコこと藤田健児の初タイトル戦です。相手のフィリピン人のことは知りませんが、まず間違いなく藤田が勝利し、JBCの認めるアジア圏のタイトルは三国志状態となる見込み。

さて、藤田のパフォーマンスに期待してのゴング。

初回、アンボはやや細身ながらも振ってきますし、頭からくるのでちょっと気をつけなければいけないボクサーですね。これはやりづらそう。

スピード、スキルにおいて明らかに上回る藤田、一発だけに気をつけていれば完勝はできるでしょう。しかし藤田への期待は完勝とかではなく、やはり倒し切ってもらうことですね。

2R、多角的な攻撃が良い藤田。ただ左のボディアッパーはちょっと低いですね。

アンボは何もできていません。おそらく藤田が早すぎて、見失ってしまっているのでしょう。アンボの視界から藤田が完全に消え入ってしまっているように見えます。

 

 

 

3R、完全にアンボは藤田の掌の中。藤田はまるでサンドバッグを打つように、とにかく体ごとアングルを変えながらさまざまなパンチをアンボにヒット。特に奥手の左が素晴らしい。

ローブローによる中断、ここでしっかりと休んだアンボは思い切って攻め込んできます。これはもしやファイナルアタックか。アンボは頭から突っ込みつつのストレートこれは非常に怖いですが長くは続きません。

すぐに藤田のペースに戻り、アンボの得意の右をかわしての左ボディ!これは完全なる実力差。

4R、アンボとしてはかなりボディを意識させられているイメージ。前半部分で藤田が左ボディ、これがローブローでアンボは悲鳴をあげています。本当なのか演技なのかはよく分かりませんが、悶絶。こんなジタバタする余裕があるかというと、どうなんでしょうか。なんかもっとこう、(自分が過去に受けた時も含めて考えると)うずくまって動けないイメージですけど。

邪推すると、おそらくアンボはここで止めて欲しかったのでしょうが、ここは彼にとってアウェー、日本。なんとか再開したところで思いっきりきたアンボ、これを藤田は冷静に対処、勢いの落ちたアンボをまたも自由自在に操り、ここは左ボディアッパーではなく顔面への左アッパーに切り替えています。

 

 

 

5R、速いコンビネーションの藤田。このラウンドは少し足を止め気味のところから軽いコンビネーション、強い左のダブル。

アンボはほとんど手を出すことができておらず、これは逆に倒しづらいところです。

6R、ガッチリとガードを固めているアンボ、ですが、その間隙をぬって藤田の内側からの鋭いジャブがヒットします。

あんぼは全く藤田についていけておらず、ガードポジションから腕を下げないがために藤田も倒しづらいかもしれませんが、このカメ状態の相手にも全く攻めあぐねていないというのはすごいところ。

7R、滑るようなフットワーク、というのはまさにこのことで、アンボの数少ない攻撃は身体ごと躱されてカウンター。これはパンチスタッツを見てみたい。天地ほどの差がありそうです。

8R、ノー・マスしてもおかしくないほどの実力差がありつつ、このラウンドのアンボは思い切ってくっ付いてのボクシング。ここにきてアンボは大復活、くっ付いて藤田の動きを封じる作戦か。

このラウンドのアンボのパンチはここまでで最もパンチをヒットしているかもしれません。

藤田もここで受けて立つのは、ここで打ち勝てるイメージがあるからでしょうか。

 

 

 

9R、アンボは前ラウンド同様の戦い方はできないか、結局藤田劇場。アンボとしては目がまわるかもしれません。

後半、アンボの強い右のリターンで攻め込む藤田、ここでアンボは後退してロープを背負います。ここをチャンスと見た藤田はチャージ!ロープに釘付けのジョセフ・アンボ、打ち返すことはできませんがまだレフェリーは止めません。

10R、ここは倒したい藤田、アンボは一発逆転の右を当てられるかというラウンド。このチャンスにも非常に冷静な藤田、素晴らしいアングルのコンビネーションを見舞い、アンボは結局ウェイトを乗せた右のみ。

ふらふらになりつつも右を振るうアンボ、しかしこの右は完全に藤田は見切っており、そこにリターンを合わせようとしています。その中でもカウンター狙い一辺倒にならず、先手で攻め切ることができているのはさすが歴戦の雄。

果たしてこの実力差なら、もう止められてもおかしくはないと思いますが、レフェリーも止めませんね。

 

 

 

ガードをしているだけのアンボはすでにサバイバルモードか。

11R、チャンピオンシップラウンドになっても全く衰えない藤田のステップワーク。素晴らしい集中力でコンビネーションを見舞い、ガードしかしないアンボのガードをこじ開けてヒットを重ねています。

しかし本当にアンボはパンチを出しませんね。

ラストラウンド、アンボはクリンチからのリフト。

とにかくすでに勝つ気のないアンボ、またもローブローアピール。しかしこのアピールは失敗し、ダウンカウントが入ります。

その後も藤田の攻撃をしのぐだけのアンボ、ラウンド終了のゴングがなるとバンザイ。まあ、ジョセフ・アンボとしてはフルラウンド戦い抜き、やり切った感があるでしょうね。

判定は聞くまでもなく、120-107、と思ったら2者がそうで、1人は118-109でしたね。いずれにしろ3-0のユナニマス判定で藤田が新王者に!

アジアのタイトルマッチにも関わらず、実力差がありすぎて藤田劇場だった今戦。

藤田健児のトレーニングをめちゃくちゃしっかり見せてもらった、みたいな満足感。素晴らしいボクシング、見ていて本当に華があるボクシングですね。

 

 

 

OPBF東洋太平洋ライト級王座決定戦

鈴木雅弘(角海老宝石)9勝(6KO)1敗1分

vs

ロルダン・アルデア(フィリピン)18勝(10KO)9敗2分

さて、そしてメインイベント。帝拳プロモーションの興行ながらも、角海老宝石のボクサーをメインに持ってくるというのはなかなか殊勝な試みかと思います。

この戦いはダイレクトリマッチであり、フィリピンでの戦いは、アルデアが全くファイトする気がなく、ドロー。

ホーム&アウェー方式、と考えればアウェーでのドローは全然良い。

今回アルデアはおそらくガンガン降ってくると思うので、KO決着が濃厚、と言えます。

さて注目の一線、ゴング。

 

 

 

初回、アルデアは非常に動きの良いサウスポー。かなり低い姿勢から右リードで牽制、鋭い左を放ってきます。

鈴木はプレス、ちょっと出て行く時にアルデアの左をもらいがちでは?と思ったところで、鈴木の右がヒット!アルデアはダウン!!

立ちあがろうとしても立ち上がれず、試合終了!!!

鈴木のジャブを躱したアルデアでしたが、そこに鈴木の右がジャストミート。

なんという勝ち方。。。

正直、フィリピン戦の時は戦績的に「鈴木が勝つだろう」と思っていたところでのドロー、今戦ではアルデアの左はかなり危険な香りがしており、ともすれば危ないのでは?と思ったところで秒殺KO劇。良くも悪くも、期待を外されまくりです。

藤田が休憩含めてながびかせてしまったこの興行を、初回KOでしっかりと時間を戻してみせた鈴木雅弘。インタビューを聞く限り、完全に必然性のある右だったようですね。

いやー、本当に素晴らしい興行でしたね。次にダイナミックグローにも期待です。

 

 

 

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