信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】寺地拳四朗vsブドラー!!那須川天心vsルイス・グスマン!LIVE BOXING観戦記vol.2

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

9/18(月)、LIVE BOXING。

今回もまたまた大満足興行でしたね。

有明アリーナまで行った甲斐があった、というのは毎回思うことなんですが、できればもう少し行きやすいところにしてほしい。ちなみに次回のLIVE BOXINGは両国国技館都のことでありがたい。

ということで今回のブログは、Amazonプライムビデオプレゼンツ、LIVE BOXINGの観戦記、第二弾。

↓第一弾はこちら

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

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9/18(月・祝)LIVE BOXING

那須川天心(帝拳)1勝無敗

vs

ルイス・グスマン(メキシコ)10勝(6KO)2敗

今回は「倒す」ことをテーマに、しっかりと打ち込むことをトレーニングしてきたという那須川天心。ただ、倒そう倒そうとすると倒せない、というのはボクシングあるあるです。

那須川はタイミングを持っているだけに、自然体で倒せる長谷川穂積のようなボクサーになって欲しいですね。

ということで、長い長い入場が終わり、ゴング。

初回、天心の速いジャブ。グスマンは反応が遅れています。これはある程度予想できたことですが、スピードには天と地ほどの差がありますね。

 

 

 

序盤、グスマンの右を最小のバックステップで外して天心の左がヒット、グスマンはダウン。素晴らしいタイミングです。その後もグスマンの右の後に左カウンター、全然反応できていないグスマン。グスマンの攻撃は思った通りスローで、那須川には届かず。もっと体ごといかないといけなそうです。

2R、グスマンはジリジリプレス。しかし天心の動きに比べるとワンテンポ以上遅い。亀になるグスマンですが、これは悪くない作戦だと思います。慣れるまで我慢し、後半勝負というのはアリ。ただ、こうなると天心はやりたい放題。先程中谷を相手にフルラウンド戦ったコルテスのように強引に踏み込んでいけば、チャンスはあるかもしれません。

3R、前ラウンドよりも手を出し始めたグスマン、ただしワンパターン。このあたりはキャリアというのもあるでしょうし、技術レベルというものもあるのでしょう。天心はジャプをついて誘い、積極的なカウンター戦法。

4R、グスマンは頭の位置が動かないのが良くないところ。天心は踏み込んでジャブ打って近づくという、グスマンが打ってきやすい状況づくり。天心としては自ら先手を取ることでグスマンに攻めさせ、そこでカウンターを取るというのが理想でしょう。

 

 

 

グスマンは自分から攻めると全く届かない状況、天心も相手が攻めてこなければ攻め手がない状況。天心はもう少し、自分からコンビネーションで攻め立てる、みたいなことができれば良いかもしれませんね。

などと思ったいたら天心が攻め出した5R。コンビネーションで倒しにいっているのか。ガードの固いグスマン、徐々に天心のスピードに対応し始めてきたように思います。天心のカウンターの後にも撃ち返しています。ちょっと遅いけど。

グスマンとしては揉み合いに持っていきたいところ、もらいながらでも前に出るグスマン、天心のスピードに慣れた事で怖さを感じなくなってきたか。

6R、天心はしっかりワンツー打ち込みます。ボディも織り交ぜ、素晴らしいコンビネーション。これが効いたか、グスマンは後退。しかしここを詰めきれない天心、グスマンはダメージを隠して前進。後半にもチャンスを作った天心はあと少しで倒せそうなイメージ。

 

 

 

7R、ここは一気にチャージしても良さそうですが、やはり相手を伺う天心。当たるパンチのセレクトは素晴らしいし、カウンターも素晴らしい。後半、右カウンターでグスマンはダウンも、スリップ。そんな馬鹿な、と思っていたらラウンド終了後にダウン裁定に。

ラストラウンド、距離が近いか、今までのどのラウンドよりもグスマンのパンチが当たります。これは天心が倒しにいっていることに起因するのでしょう。リスクを取る、ということは非常にエキサイティングで、あまり無理はしなくても良い気もしますがプロとしては良いことです。

ボディ中心に攻める天心、その分やや顔面が空くか。後半、天心のコンビが顔面を捉えるも、グスマンも撃ち返す。最後のダウンもスリップ裁定。

ちなみに、終了ゴングの同時のダウンは通常、カウントを数えます。ダウンの場合、ゴングには救われない、という明確な規定があるので、ここでストップはしないまでもカウントを数えるべきだったと思います。今日のビニー・マーチンレフェリーの裁定は謎です。

 

 

 

ということで判定となってしまったこの試合の採点は、3者ともに80-70で那須川天心。

危なげなく勝利した那須川天心、ここは倒し切ってほしかったですが、グスマンも素晴らしいタフネスとハートを持ったボクサーでしたね。

どうでも良いけど入場とか退場はもっとサクッといってもらいたい。

この3日間、マスボクシング大会に行っていたこともあり、非常に長く感じました。(マスボクシングはなんと1R1分30秒でサクサク進みます。)

WBA・WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ

寺地拳四朗(BMB)21勝(13KO)1敗

vs

ヘッキー・ブドラー(南アフリカ)35勝(11KO)4敗

ダウンシーンは多いながらも、明確なストップ勝ちはできなかったセミセミとセミファイナル。相手のメキシコ人たちはやはりマッチョの国のボクサーであり、フィジカル、ハートともに強いボクサーたちでした。

ただ、このメインイベントこそはスカッとした勝ち方をしてほしい。

ということで今度こそ、という気持ちをもって、メインイベント。

 

 

 

初回、拳四朗はステップしつつもプレス。いつもの強気の拳四朗、というふうにも見えますが、倒そう倒そうとしすぎているようにも感じる立ち上がりです。

ブドラーはその打ち終わりを狙っているようです。。拳四朗のジャブは突き刺さりますが、ブドラーのワンツーは拳四朗に距離で外されており、やはり実力差は明白か。

2R、それでも非常によく動くブドラー。かなりのハイペースで試合が進んでいきますね。ブドラーのリターンを拳四朗は頭の位置を変えることで外しているので、おいそれと当たりません。中盤、拳四朗の綺麗なワンツーがヒット、ブドラーは早くも特攻モードか、距離を詰めて乱打線に持ち込もうというかまえ。

3R、距離は近めです。やはり拳四朗はこの試合、明確に倒そうとしすぎのように感じますね。ブドラーはサイドステップからの攻撃が良いですね。この運動量たるや素晴らしい、さすが元2階級制覇王者です。

 

 

 

距離が近いこともあり、拳四朗の被弾もなくはないのですが、クリーンヒットは圧倒的に拳四朗。中間距離での打撃戦、これはブドラーも望んでいる展開可と思いますが、このままでブドラーに勝機はあるのか?

4R、ガードを固めて前身のブドラー、さすが歴戦の雄、変更してきました。もちろんこれが拳四朗に通じるわけではありませんが、こうして色々なことを仕掛けていかなければどうともなりません。この作戦変更にブドラーの本気度をみましたし、そのキャリアを感じます。

しかし拳四朗は前進してくるブドラーに対して下がりながらのカウンターをヒット、無慈悲です。

5R、バッティングで拳四朗が右目付近をカット。幸いにも血が目に入る場所ではないように思います。このカットのあと、より攻撃的になる拳四朗、焦らなければ良いのですが。

アグレッシブに出る拳四朗はブドラーのボディを叩くと、ブドラーは後退。亀のようになる時間が長くなってしまいます。拳四朗は流れるようなコンビネーション、後半はボディの叩き合いです。

6R、頭をふって前進のブドラー、このボクサーも非常にタフで、ハートが強いですね。拳四朗のパワージャブ、ストレートで顔を跳ね上げられること数度、諦めないブドラーは後半、拳四朗をロープに押し込んで乱打!

 

 

 

本当によく頑張るブドラーですが、クリーンヒットはやはり拳四朗でしょうか。

7R、拳四朗の的中率は非常に高いですが、ブドラーもよくサイドに動いて頑張ります。このブドラーのサイドステップは非常にスムーズで、良いですね。それでも徐々に打ち負け、逃げる場面が多くなってきたブドラー、もう勝つ気は無いか?それとも休憩でしょうか。

8R、明らかに逃げ越しになってきたブドラーを拳四朗は攻めたてます。

拳四朗はタフなブドラーを倒す術を模索しており、ブドラーは何とか勝利する術を模索している、という状況です。

9R、さらにギアを上げた拳四朗、鋭いジャブをついてブドラーを攻め立てます。ブドラーも右で反撃するも拳四朗は全く動じることなく攻撃を継続、ブドラーはやや回転力が弱まっているように感じます。

そして後半、ワンツー、ジャブから右ボディをヒットした拳四朗、ここでブドラーは蓄積したダメージによりリターンにも力が感じられなくなります。

ここぞとばかりに拳四朗はブドラーをロープに詰めて連打、手が出なくなったブドラーをみてレフェリーはストップ!!

寺地拳四朗、9RTKO勝利!!!

 

 

 

ダメージを溜めに溜めたブドラー、よく頑張りましたが絶対王者の牙城を崩せず。

このラウンドに来て序盤と変わらない動きができる、どころかギアをあげられる、というのはすごいとしか言いようがありません。

ブドラーも差がある中で本当によく頑張りました。もしかすると、ラストチャンスにかけていたのかもしれませんね。

結局はさすがのボクシング、寺地拳四朗。素晴らしい戦いでした。

 

 

 

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