信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】過去最大の一戦で、過去最大の勝利。ロチャvsサンティリャン、ラミレスvsバティスタ!

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今日(10/22)は朝からボクシング視聴。

英国ではジャック・キャトラルvsホルへ・リナレス、そして米国ではアレクシス・ロチャvsジョバニ・サンティリャン、日本ではマニアックかもしれない興行の連続です。

他にも国内ではLUSH BOMU、Show Down in 京都という興行がそれぞれライブ配信であり、配信だらけの日曜日。

束の間、明日からの仕事を忘れさせてくれるボクシング、今回のブログはロチャvsサンティリャン、注目のウェルター級戦の観戦記です。

 

 

 

10/21(日本時間10/22)アメリカ・カリフォルニア

セミファイナルはジョン「スクラッピー」ラミレスが登場です。WBA世界スーパーフライ級挑戦者決定戦、これは井岡一翔(志成)への挑戦権をかけた戦いとなります。

対するバティスタはJCマルティネスへの挑戦経験を持ち、現在のラミレスの実力を測れる試合となりますね。

初回からプレスをかけるのはラミレス。足が長く、胴は打つ部分が非常に少なく見えます。ファールカップとトランクスをめっちゃ上げていなければ、ですが。

後ろ荷重気味のラミレスは素早いバックステップから、攻め入る時のステップインは非常に速く、ガードは高い位置にありますが、髪型も含めてどこかタンク・デービスを彷彿とさせるボクサー。

バティスタは手数を多く出し、生真面目にストレートで攻め入ります。そのパンチはラミレスにヒットしてはいるものの、上体がバカでかいラミレスの突進は止まらず。

ラミレスは細かなパンチでバティスタを下がらせ、ロープ際ででかいパンチをヒット。バティスタも諦めることなく打ち返していきますが、これはパワー差があり押され、3R終盤にはラミレスのストレートを浴びてぐらり。

 

 

 

ラミレスはジャブで相手を煽って打ち返させ、それを外してリターン。接近戦でもバティスタに比べて手数は少ないまでも、そのコンビネーションは的確に空いたところを穿ち、4R中盤には左ボディでダウンを奪取。

そこからやや強引目に距離を詰めていくラミレスはバティスタの細かなパンチの反撃にあいますが、さらに強引に距離を詰めるとロープ際、左右フックの雨あられ。ここで倒れたバティスタ、レフェリーは試合をストップ!

ジョン・ラミレス、4RTKO勝利!!

この大一番ではっきりと強さを見せたジョン・ラミレス。大激戦のスーパーフライ級の超新星、この本場アメリカでも有名になっているボクサーは、日本人ボクサーにとっても願っても見ない対戦相手です。

ラミレスの世界挑戦はおそらく来年、実現すればエストラーダvs井岡の勝者です。

 

 

 

アレクシス・ロチャ(アメリカ)23勝(15KO)1敗

vs

ジョバニ・サンティリャン(アメリカ)31勝(16KO)無敗

GBP興行のメインは、アレクシス・ロチャvsジョバニ・サンティリャン。好戦的なボクサー同士、素晴らしい打撃戦が予想される戦いです。

ロチャは唯一の敗戦から大復活を遂げたGBP期待のプロスペクト、サンティリャンは無敗をキープするTRのプロスペクト。

この試合はロチャの持つWBOの下位タイトル、NABOの防衛戦となり、Aサイドはロチャ、そしてBサイドにサンティリャンという構図。ここはロチャにしっかりと勝利し、タイトル戦へ繋げてもらいたいところ。

初回、サウスポー同士、早々にプレスをかけていくのはサンティリャン。ロチャは迎え撃つようなスタイルですが、ちょっと準備ができていなかったイメージで、後手に回っています。

サンティリャンは全くロチャのパンチを外そうとせず、この強打者に対してブロッキングでの対応から手数を返すというストロングスタイル。

 

 

 

ロチャは距離を取って外そうとして被弾してしまうという悪循環。ちょっと初回は様子を見ようとしており、打ち合おうという覚悟が足りなかったように思うロチャ、最初からやるべきことを明確に決めていたサンティリャン。ロチャはここから修正できるか。

2R、ロチャもハラを決めたようです。そのパンチは非常に力強い。

しかしサンティリャンは全く退かず、ロチャの強打に対して強打をリターン!完全に肉を切らせて骨を断つスタイルのサンティリャン、こんなにも気骨溢れるボクサーだったか。

ブロッキングでロチャの強打を受け止めるサンティリャンはまるで固い岩のようで、下を向いているんじゃないかと思うほど顎を引き、とにかくバックステップを踏まず。ブロッキングで受けてはすぐに旺盛な手数でリターン、これはロチャとしてもやりづらい。

3Rも前進するサンティリャン。躱してうとうとするロチャ、これはある程度奏功してきたように見えますが、とにかくサンティリャンが止まりません。

 

 

 

相手にパンチを当てれば通常その全身を止められるはずですが、ロチャのパンチが当たっても打ち返してくるサンティリャンに対し、ロチャは下がりながらの戦いを強いられています。これは、ロチャにとって本意ではないでしょう。

これはある種の我慢比べであり、ロチャはサンティリャンの前進を止めるために強打を放ち、サンティリャンはこのまま押し切ってしまおうというものです。サンティリャンは完全にケンカしにきたイメージ。

4R、サンティリャンの勢いがものすごい。左右のフックを叩きつけ、これがまた非常にパワフル。

体ごと叩きつけるボラードを何度も繰り出し、これがロチャのガードを抜けてヒットするとロチャは後退!ロチャもアッパーでサンティリャンの顔を跳ね上げますが、やはりサンティリャンの勢いに押されているイメージで、鼻からの出血も見られます。

見合う場面でもジリジリと前進するのはサンティリャンで、ジリジリと後退するのはロチャ。

5R、近接戦闘では分が悪いと感じたのか、はたまたかなりスタミナを使って攻撃に出てきているサンティリャンを一旦落ちかせるためなのか、それともダメージのためなのか。ロチャは素早いステップでサイドに動き、距離を取ろうと試みます。

しかしサンティリャンの勢いはこれをあっさりと凌駕、左右のフックを振り回し、これのいくつかがロチャにヒット、ロチャはダウン!!!顔面が鮮血に染まったロチャ、獣の如く襲いかかるサンティリャン!!

 

 

 

ロチャも強烈なパンチを返し、これはサンティリャンにヒットするも怯まないサンティリャン!リング中央での打ち合いは、途中ロチャのアピールにより後頭部への加撃という注意も入りましたが、再開後にはサンティリャンが右フックを連打!これをブロックしつつもダメージを負ったロチャは、このラウンド2度目のダウン!!

残り20秒と少々、この中で右ガードが下がるロチャに左ストレートを叩き込んだサンティリャンでしたが、ロチャは気概を見せてサバイブ。

6R、ジャブの距離で戦いたいロチャはジャブを使って距離をとります。しかしサンティリャンは早々に距離を詰め、またもフックの距離での打撃戦。

右フックが面白いように入るサンティリャン、そこから左アッパーに繋げ、これもロチャにヒット。とにかくこの回転力が速すぎてガードの間に合わないロチャは、このサンティリャンの右フック連打からの左アッパーを幾度もまともに浴び、崩れ落ちるようにダウン!!

と同時にレフェリーは試合をストップ、ジョバニ・サンティリャン、6RTKO勝利!!!!

 

 

 

完全にジョバニ・サンティリャンというボクサーを侮っていました。

手数が出るのは知ってしましたが、ここまで力強く、このようにフィニッシュに持っていけるボクサーだと思っていませんでした。

今回はかなり気合を入れて臨んだのでしょう、初回からハートの面でロチャを圧倒、そのハートがフィジカルに乗り移ったかのようなファイト。とにかく回転力があり、本当に素晴らしいボクシングを見せてくれました。

ロチャを応援していましたが、これはサンティリャンを褒め称えるしかありませんね。

さて、ジョバニ・サンティリャン。

この勝利でこれまでよりも2段階、3段階くらい評価を高めたのではないでしょうか。

今後のウェルター級戦線、台風の目となる可能性もあるサンティリャン。このしつこさ、フィジカル、回転力は、誰とやっても嫌がられそうですが、如何に。

 

 

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