信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

12/26、井上尚弥vsマーロン・タパレス!井上尚弥を取り巻く、スーパーバンタム級の挑戦者たちについて。

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10/13(金)に行われたLIFE TIME BOXING。

堤駿斗(志成)は40度の高熱、インフルエンザかコロナかということで欠場、大湾硫斗(志成)はウェイトオーバー。

志成ジムは、井岡一翔以外、良いパフォーマンス、安定したパフォーマンスを発揮できていない気がするのは私だけでしょうか。

と、まあそんな感じなのでLIFE TIME BOXINGの観戦記を書く気にはなれず、ABEMAはながら視聴。

なので今回は10/12(木)に行われたカシメロvs小國を受け、さらに井上尚弥vsタパレスの日程も明らかになったので、世界スーパーバンタム級の現状について。

 

 

 

4団体統一戦は12/26(火)開催か

マジで土曜日の夜とか、日曜日の昼頃(アメリカの土曜日プライムタイムに開催の意)とかにやってほしい井上尚弥(大橋)vsマーロン・タパレス(フィリピン)の試合は、12/26(火)開催で決定だとか。

これは非常に信憑性のある話で、特に火曜日開催というのが日本ぽい。

ともあれ、随分前から交渉中のステータスだったこの世界スーパーバンタム級4団体統一戦が、年末に日本で開催されることはほぼ決定事項のように思え、あとは大橋ジムからの正式な発表を待つのみです。

2ヶ月前に発表、と考えると、今月の下旬か末頃には(どこかで今後揉めるようなことがなければ)正式発表になろうかと思いますね。ここから特に海外からの情報がリークされていくと思いますが、それに一喜一憂せずに、正式発表を待ちましょう。と、自分に言い聞かせています。

 

 

 

Order Challenger(指名挑戦者)

井上尚弥の4団体統一戦、これに全く誰も異を唱えないというのはなかなか稀有な出来事です。7月にタイトルを獲ったばかり、といえばそうなのですが、どうも井上尚弥がスーパーバンタム級で4団体統一王者になる、ということが暗黙の了解とでも言うような各団体。

井上の持つWBC、WBOはもとより、タパレス側のWBA、IBFもアフマダリエフからの再戦要求を棄却、障壁らしい障壁はないように見えます。

これはカネロなんかもそうでしたが、世界のボクシング界が一体となってスターボクサーを優遇するムーブであり、かつてのシュガー・レイやモハメド・アリもそうだったかと思うと、すでに井上尚弥はレジェンドと呼ばれる領域に達しています。

日本ボクシング史100年超、JBCができて50年超。果たしてこんなボクサーが出てくることなんて予想できませんでしたね。

話が逸れましたが、井上尚弥の4団体統一後のOrder Challenger(指名挑戦者)について。

 

 

 

WBA

WBAはムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)とケビン・ゴンサレス(メキシコ)との挑戦者決定戦をオーダーしています。この試合はマッチルームが落札しており、12/16か12/23という日程で行われることが濃厚のようです。

ケビン・ゴンサレスはこれまで強豪との対戦はなく、当然のことながら前WBA・IBF世界スーパーバンタム級王者、ムロジョン・アフマダリエフが圧倒的優位の戦いとなるでしょう。

ただし、「ここぞ」の時のメキシコ人やフィリピン人の強さは時として異常であり、世界がまだ見ぬ「ケビン・ゴンサレス」なるボクサーが一躍時の人となる可能性はゼロではありません。

いずれにしろ、井上尚弥vsマーロン・タパレスと同時期の開催となるこの一線には、きっと注目が集まるでしょう。

↓MJvsタパレスの観戦記

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WBC

WBCの指名挑戦者は、我らがルイス・ネリ(メキシコ)。日本のリングに立ち、ドーピング疑惑とウェイトオーバーというフルコンボを叩き出した悪名高きルイス・ネリは、2020年にWBC世界スーパーバンタム級王座を獲得しています。

しかし初防衛戦でブランドン・フィゲロア(アメリカ)にボディで沈められ初黒星。ネリは上手く戦っていましたが、フィゲロアはネリの想像以上にしつこかった、ということでしょう。

このフィゲロア戦での敗北の後は、当時無敗のプロスペクトだったカルロス・カストロ(アメリカ)に勝利、ダビ・カルモナ(メキシコ)を退けてWBC世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦へと進みます。

ここでアザト・ホバニシャン(アルメニア)に見事な11RTKO勝利を挙げて挑戦権を獲得、これは2023年2月の話ですね。

ただ、すんなりと(当時の王者)フルトン挑戦、とはいかず、待たされたネリは7月に調整試合。この相手が先日栗原慶太(一力)を破ったフローイラン・サルダール(フィリピン)で、2Rでサルダールをノックアウトしています。

話を逸らしますが、この試合はバンタム級戦なのかスーパーバンタム級戦なのか、キャッチウェイトなのか、よくわかりません。

BoxRecによるとネリが119lbs、サルダールが118lbsというウェイトになっています。バンタム級のリミットは118lbsなので、BoxRecの表記が間違っているのか何なのかわかりませんが、この試合はもしかするとバンタム級リミットで行われたのかもしれません。だとするとネリはまだバンタムまで落とせる?

まあ、ともあれネリはスーパーバンタム級で紛れもなく強敵と戦ってきています。まだまだ怖さのあるボクサーですね。

↓ネリvsホバニシャンの観戦記

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IBF

IBFの指名挑戦者はサム・グッドマン(オーストラリア)。

若く、そのボクシングを見ると非常に勤勉なボクサーなのだろう、と思うこのグッドマンは、穴の少ないタイプのオーセンティックなボクサーです。

こういうボクシングを非常に好みだと思ってしまうのは、バランスが良いこと、乱れないことを美しいと感じてしまう性分だからでしょう。

オセアニア圏のボクサーには、おそらく英国の流れを汲むようなオーセンティックなスタイルのボクサーが多く、このグッドマン(名前も良い)もそんな歴史あるオージー・ボクサーの一人だと見ています。マロニー兄弟同様、手も足も良く動き、ファイティングポーズは崩れることを知らず、豊富な練習量と勤勉さを思わせるボクシングで、2023年6月、ライース・アリーム(アメリカ)を破りIBFのトップコンテンダーの地位を獲得しています。

おそらくこの試合はアリーム優位だったと思いますが、ともかく想像以上に良いボクサーだったグッドマン。スプリットの判定ながらも内容的には完勝で、きっとアメリカで戦っていても結果は変わらなかったはずです。

当時、フルトンに次いで2番手と思われていたアリームのあっけない初黒星、それを演出したグッドマン。このボクサーには非常に期待しています。

↓グッドマン、殊勲の勝利。vsライース・アリーム。

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WBO

WBOは挑戦者決定戦が行われておらず、現在指名挑戦者は不在の状況。

ただ、1位はIBFの指名挑戦者サム・グッドマン、2位はWBCの指名挑戦者ルイス・ネリと来ているので、自ずとトップコンテンダーとしては3位のジョンリエル・カシメロ(フィリピン)となるはずです。

世界タイトルに直結するWBOグローバルのタイトルを持っている、ということも、実質のトップコンテンダーということも含めてだと思いますが、小國戦の前にTBプロモーションの伊藤代表はカシメロを指名挑戦者とするようにWBOに要請。これが受け入れられるか、というと、今回の結果を受けて微妙にも思いますが、もし小國との再戦が実現し、勝利した暁には受け入れられる可能性は非常に高いでしょう。

ちなみにこのカシメロの下、4位にはWBOアジアパシフィック王者のTJドヘニー(オーストラリア)。このタイトルにジャフェスリー・ラミド(アメリカ)が挑むのが10/31(火)です。

ラミドがドヘニーに勝てば、ラミドは一気にWBOの世界ランク、それも上位に入ってくる可能性があります。

ラミドはその後、果たして井上尚弥に挑戦するという青写真を描いているのでしょうか。スパーリングパートナー同士が世界タイトル戦で激突する、という話自体はよくある話ではありますが、雰囲気的にはちょっと考えづらいかもしれませんね。

↓カシメロvs小國の観戦記。一番の衝撃は栗原が負けたことですが。

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日本人挑戦者は現れるか

井上尚弥が4団体統一をしたていで話を進めると、12月に4団体を統一後、いくつかの防衛戦をスーパーバンタム級で行う、ということを明言しています。

フェザー級に上がるのは早くて2025年の話であり、おそらくスーパーバンタム級での戦いはタパレス戦を除いて3〜5戦くらいでしょうか。

井上尚弥がずっと4団体を保持し続けるかどうかはわかりませんが、4団体統一後は次々と指名試合の話がくるはずで、本来であれば現実的ではありません。しかし、今の井上尚弥がカネロクラスの優遇状態にある、と考えると、指名試合の期限も融通が効き、一つ一つ指名試合をこなせるスケジュールに落ち着くのかもしれません。

そうなるとなかなかここに割って入ることは難しいですが、スーパーバンタム級という階級は日本でも非常に層の厚い階級であり、日本からの挑戦者が現れないとも限りません。

 

 

 

現在、スーパーバンタム級で4団体すべての世界ランクに入っているのは武居由樹(大橋)。最上位はWBCとIBFで9位、という挑戦権を有するランキングながらも、同門のためこれは流石に挑戦者として現実的ではありません。武居はやはりバンタムで狙うのでしょうかね。バンタムには井上拓真(大橋)がいますので、この辺は大渋滞。

続いてランクインしているのは日本スーパーバンタム級王者、下町俊貴(グリーンツダ)。技巧派のサウスポーは強豪との対戦を次々とクリアし、前戦で大湾硫斗を降して日本タイトルを獲得しています。

現在のランクはIBF5位が最高位、WBOで14位、WBCで18くらいと下位ですが、このまま勝ち続ければもしかすると井上尚弥に届くかもしれない位置にいます。

初防衛戦はドヘニーvsラミドも行われる10/31(火)のフェニックスバトルのメインイベントで、対戦相手は井上尚弥のスパーリングパートナーも務めた石井渡士也(reboot)。この興行は大橋ジム主催でもちろん大橋会長も来るでしょう。その勝ち方次第では、もしかするともしかするのかもしれません。井上尚弥に、日本人挑戦者が現れるなんてこれは凄いことですね。

 

 

 

期待できる挑戦者はいるのか

スティーブン・フルトン(アメリカ)をあのような形でノックアウトしてしまった井上尚弥には、ムロジョン・アフマダリエフ、ルイス・ネリ、ジョンリエル・カシメロ、そしてサム・グッドマンもやはり好試合となり得る気はしません。

彼らの誰かが、そしてまだ見ぬ誰かが、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれることがこの階級がさらに盛り上がる礎となりますね。

今こそ、井上尚弥を挑発すべきタイミングだと思うのですが、スーパーバンタム級でそれに次いて言及しているのはネリとカシメロくらいのもので、その他の声は少なくとも私の耳には届いていません。(ライース・アリームと亀田和毅も井上尚弥の名前を出していましたが、たどり着く前に負けてしまった。。。)

汚い言葉で煽る必要は全くありませんが、勇気を出して「イノウエと戦いたい」こう言えるボクサーの出現を、まずは待ちましょう。

 

 

 

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