師走ってすごいですね。
本当にあっという間にすぎます。
こないだ12月に入ったと思ったらもう後半、本業においては残された営業日も残りわずか、そしてあと1週間後にはスーパーバンタム級の4団体統一戦です。
これはあっという間に年をとるはずですね。
さて、ということで今回のブログは井上尚弥vsマーロン・タパレスをメインに据えた、Lemino配信興行について。
12/26(火)有明アリーナ
世界スーパーバンタム級4団体統一戦
井上尚弥(大橋)25勝(22KO)無敗
vs
マーロン・タパレス(フィリピン)37勝(19KO)3敗
MJだったらよかったのに。
と、いまだに思ってしまうのは、私がチケットを取れなかったからでしょう。
いよいよ井上尚弥のスーパーバンタム級4団体統一戦、昨年の今頃にバンタム級の4団体統一を果たしてからたった1年、スーパーフライ級やコロナもあったバンタム級時代の不遇を考えると、もしかしたら井上尚弥の伝説はここから始まるのかも、とすら思います。
対戦相手のマーロン・タパレスの勝ち目が薄い、というのは、本人、陣営、そして見守るボクシングファン-これはおそらく母国フィリピンのファンも含めて-重々承知のことでしょう。
ここ最近はフィリピン人ボクサーたちのアップセットは相変わらず相次いで起こっており、先日はジェイソン・バイソン(フィリピン)が元世界王者山中竜也(真正)にワンパンチで勝利するという「事件」も起きています。
山中竜也というボクサーは相手を舐めてかかったり油断するようなボクサーではないだけに、やはりフィリピン人ボクサーの怖さを感じます。
それでも、です。
一分の隙もないように見える井上尚弥に対して、タパレスが勝てるイメージはなかなか想像できません。
おそらく、勝負は序盤でしょう。
タパレスはパワーがあり、上体が柔らかいボクサー。やや後ろ荷重のスタンスで、と考えると、同国人であるカシメロにも似たタイプ、とも思えますが、言ってしまえばカシメロほどのパワーはないようにも思います。代わりに、カシメロよりも相手をよく観察しており、クリーンヒットをもらうパターンは少ないように思います。
タパレスの勝ち筋としては序盤にあり、なるべく近くで戦うのが正解ではないか。
ストレートの距離では井上に及ばず、さらに遠い距離では井上の鋭い踏み込みにボディワークだけでは対応できないように思うからです。
乱打戦に近い形に持ち込むことができたならば、もしかするとその上体の柔らかさを活かしてフック系のパンチをクリーンヒットからは外し、もしかしたら一発を当てられるかもしれません。(もしかしたらが多すぎる)
とはいえ、近い距離に行ったら行ったで井上の左ボディが突き刺さりそうで、それはまた怖い。
これでもし、井上尚弥がエンジンのかかりの遅いボクサーであったならば、タパレスにもチャンスはありそうなものですが、井上は残念ながらそういうボクサーでもありません。
結論、私ではタパレスが勝つイメージは想像できず、なのですが、おそらく大方がそうでしょう。
↓タパレスの経歴は少しだけこちらに
日本バンタム級タイトルマッチ
堤聖也(角海老宝石)9勝(7KO)無敗2分
vs
穴口一耀(真正)6勝(2KO)無敗
さて、メインイベントの勝敗については置いておいて、大注目のセミファイナルです。
堤聖也は2019年〜2022年までの丸3年、試合中止やらドロー決着やらが相次ぎ未勝利という呪われた期間を過ごしたのち、2022年6月に当時の王者澤田京介(当時JBスポーツ)を倒して日本王座を獲得しています。
その後、大嶋剣心(現在一力)、南出仁(当時セレス)を倒してモンスタートーナメントに出場、第一シードで帝拳ホープ、増田陸(帝拳)を撃破。ポイント差こそ2〜4ポイントの小差でしたが、これははっきり言って完勝の部類です。
9勝中7KOというハードパンチを持ち、やや変則的な動きから攻め入る堤は、おそらく誰がやってもやりづらいボクサーではないでしょうか。目を見張るようなスピードそ持っているわけでもなく、美しいボクシングとはいえないのかもしれませんが、非常に味のある、無骨なボクシングを魅せてくれます。
中でもやはりその試合巧者ぶりは目を惹き、相当なリングIQを持っていると思われる堤。間違いなく世界王者を除く国内バンタムで頭ひとつ抜けた存在と言えるでしょう。
そんな「絶対王者」ともいうべき堤に挑むのが穴口一輝。
モンスタートーナメント緒戦の内構拳斗(横浜光)戦では、内構の得意な近接戦闘に付き合い、あわやの大苦戦を強いられるも、前戦はハードパンチャー梅津奨利(三谷大和)に完封勝利、その巧さを見せつけています。
鋭いジャブをもち、素晴らしい左ストレートと右フックを持つサウスポーは、アマキャリアも豊富であり、わずか4戦目で世界挑戦経験者、ジョナサン・タコニン(フィリピン)を完封するという強さを見せつけているので、やはり侮れないボクサーです。
穴口が持ち前のキレイなボクシングを貫くようであれば、勝負はわからなくはなりますが、果たしてそれを堤が許すか、というとあまりそうは思えません。堤は良い意味でガチャガチャ、相手に気持ちよくボクシングをさせないというボクシングで穴口を崩していくのではないでしょうか。
その堤のリズムを気にせず、穴口が自分のボクシングを貫き、歩くように、いや、走るように近づいてきて左右を振るう堤の攻撃をしっかりと空転させたならば、穴口のジャブ、ストレートがポイントを掻っ攫っていく可能性はあります。
ということで、予想はもちろん堤が優位、それでも穴口にも勝ち筋はある、とみます。
一つの論点は、穴口がどれほど堤対策ができるか、ということですが、堤に似たボクサーは関西圏どころかこの世にいない気がするので、よほどのイメージ力がなければ攻略は難しそう。
その他のアンダーカードと配信情報!!
平岡アンディ(大橋)、武居由樹(大橋)がそれぞれメキシカンと対決です。ここは取りこぼしのないようにしてもらいたいですね。アンディの相手がセバスチャン・ディアス・マルドナルド、武井の相手がマリオ・デイアス・マルドナルドなので、これは兄弟なのでしょうね。ちょうど良い階級にいたもんですね。
そして井上尚弥のアンダーカードに度々登場している坂間叶夢(ワールドスポーツ)も登場、こちらはフィリピン人ボクサーとの対戦ですね。
他には4回戦が2試合、全7試合の興行です。
この注目の興行で、デビュー戦を迎えるボクサーは本当に稀有な体験ができますね。
反面、これほどチケットが取りづらい興行において、出場ボクサーたちの応援者たちはちゃんと選手からチケットが購入できたのかは不安なところですね。しかも高いし。
ともあれ、チケットを取れなかった私も含めたボクシングファンは、Leminoで観戦しましょう。
またも平日、ということもあり、もしリアルタイムで見れなくてもLeminoは見逃し配信もあるので安心です。
無料版は、見逃し配信期間に限りがあるので、有料にしておけば安心ですね。
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