さて、12/26(火)17:00。
仕事を早上がり(というか基本的にフルフレックス)して迎えたLemino興行。
ただ、Leminoは無駄な情報が多いので、私はESPNで視聴。なので、日本時間で17:00から。
流石に16:00前に仕事を終えられなかった、というのもあります。何せ、今日は仕事納めです。
そんなわけで17:00から開始されたESPN放送のこの試合は、武居由樹からスタートです。
ということで今回のブログは、井上尚弥vsマーロン・タパレスのアンダーカードの観戦記。
12/26(火)有明アリーナ
54.5kg契約8回戦武居由樹(大橋)7勝(7KO)無敗
vs
マリオ・ディアス(メキシコ)21勝(9KO)6敗
いつも見ているESPNの雰囲気とはやっぱりちょっと違います。
一番違うのは、選手入場時にカメラワークがブレブレで、酔いそうだ、という所ですね。あとはリングアナのダサさ、これは日本人だから感じるのでしょう。リングアナの声も全然拾ってない感じも、やっぱりちょっと違う。
選手コール時の選手の抜き方もイマイチさを感じる中で、ゴング。
初回、キックボクシング・ワールドチャンプと紹介される武居はまずは徹底的な様子見からスタート。
大きくサークリングしつつ、軽いジャブですね。
中盤、強い踏み込みからボディストレート、その後はフェイントをかけつつディアスを強く警戒していますね。一発当たれば猛獣のように攻め入る武居、このアメリカ中継の注目度の高い一戦でも派手なKOを見せてもらいたいですね。まあ、ここまで早起きして見るアメリカ人なら、もう「Takei」のことは知っている可能性もありますが。
後半、打ち合うタイミングがありつつも、武居は力みが見え、回転力についてはやや鈍いイメージ。得意の飛び込み右フックもミスブロー。
2R、前手をよく伸ばすようになった武居。ディアスが攻め入ると仰け反る場面もあり、やはりメキシカンはかなり踏み込みが鋭く、伸びてくるイメージなのかもしれません。
中盤、武居が飛び込みの右フックから左ストレートでディアスを押し倒し、これはスリップ裁定。
ディアスもサウスポー対策として右をしっかり伸ばしてきますから、これはちょっと怖さがありますね。
と思ったところで武居のジャブのフェイントからの左ボディストレートがヒット!これでディアスがダウン!!!そして立てず、試合終了!!!
武居由樹、2RTKO勝利!!!
いやー素晴らしいボディストレート!
まさに「悶絶」と呼ぶにふさわしいものでしたね。
スローが流れると、デイアスは明らかに顔面を警戒してガードを上げ、空いたところにボディ。しかもこのボディ、ストマックではなくレバーに入っていますね。これはサウスポーのパンチャーが参考にしたいほどのボディブローです。
この角度がどうか、というところで、ソーラープレキサス(言ってみたいだけ)、レバーと打ち分けられれば間違いなく相手はガードを下げてしまうでしょうね。
顔面打ってボディを空けるのか、ボディを打って顔面を空けるのか。
武居は踏み込みも鋭く、これは相手にとって超脅威となる必殺ブロー。今後のバンタム級戦線、楽しみですね!
平岡アンディ(大橋)22勝(17KO)無敗
vs
セバスチャン・ディアス(メキシコ)18勝(13KO)6敗1分
平岡アンディのLast Fightが377日前と出ています。そうか、前戦は井上vsバトラーのアンダーカードでジュン・ミンホと戦った時だったんですね。
このタイミングでの足踏みは非常にきついところ。来年はもう少しアクティブになって欲しいものです。
リングアナの違和感の正体は、テンション的なものかもしれません。なんかこう、ワクワク感がない。
さて、ゴング。
初回、アンディが早速鋭いジャブ。久々の試合ではありますが、体のキレはありそうですね。
懸命にシントゥーラ(言ってみたいだけ)するディアスですが、アンディの見事なまでのジャブの餌食。
1分過ぎ、アンディが飛び込みの右フックをヒットするとディアスはあっけなくダウン。苦笑いはちょっとやっちまった感が出ています。
ダメージはないのでしょう、ここからプレスを強めるディアス。
しかしアンディのジャブは鋭く、たまに飛んでくる飛び込みの右フックも警戒しなければいけないディアスはガードポジションをキープしなければいけないため、なかなかスムーズに入れません。
ややフィジカル面で弱さを感じるアンディに対しては、接近戦を挑まねばディアスが勝てるイメージは湧きませんね。
2R、キレイにまっすぐのばすアンディのジャブ。時折速く、時折抑えつけるように、そして時折アングルを変えてのフック。
あれ、もしかして左って全然使ってないか?ジャブと右フックだけでコントロールしているようなイメージ。
ディアスはアンディのジャブに相打ち気味の踏み込み。
このラウンド中盤、打ち下ろし気味の左を打ったアンディ、見返してみなければわかりませんがこれが初の(ちゃんと打った)左ではないでしょうか。それほどここまで左の印象がありません。
この左はミスしたものの、その後はガードの上からでも左を打ち込む平岡アンディ、特に左ボディは良かった。
しかし後半、ディアスが打たれながらも向かってくると守勢に周り、クリーンヒットこそないもののちょっと危なく感じる場面も。
3R、もらいながらもいく、というのにディアスは手応えを感じたのか、頭を振ってもらいながらも前進。ちょっと怖さがないか平岡アンディ、ヒット数は明らかに多いものの下がっていってしまいますね。
後半、コンビネーションで右ボディを上手く当てたアンディ、ディアスは必死の形相でボラードを振り切ってがんばります。
打ち合う必要はないのでしょうが、これくらいのレベルの相手はやっぱり危なげなく倒して欲しいですね。
4R、サークリングしながら距離で外し、左から入るなどボクシングの幅を見せるアンディ。足を使う、というのはまさにこういうことで、決してロープからロープへエスケープすることではありません。
このラウンドは中盤に入ってもロープまでは下がらず、逆にディアスをロープに追いやって左右の強打を叩き込んだアンディ、後ろに下がらずサイドに動くことで距離をキープできるのは良いことです。
後半に入ると近めの距離、ボディーワークでディアスのパンチを外すと左右を痛打。相手をよくみて、ガードの間隙を塗って左右フックをヒットしています。お見事。
5R、セコンドからのゴーサインが出たか、ここはのっけからチャージ。しかし15秒とたたないうちにディアスがローブローをアピール、レフェリーは休憩を取らせます。
再会後、元気に向かってくるディアスに対してアンディはサークリング、からの攻撃に転じ、ディアスをロープ際に詰めて連打を見舞ったところでレフェリーがストップ。
平岡アンディ、5RTKO勝利!
ジャブを主体とした素晴らしいボクシング、なんですが、決して見た目は良くありません。特に攻められた時、弱気になっているのかと見えるほどの動きは、この階級で戦っていけるのかと不安になるほどのものだと思います。
スーパーライト級は、魔境。
デビン・ヘイニーを筆頭に、サブリエル・マティアス、テオフィモ・ロペス、そしてロランド・ロメロ。あれ、ロメロはいけそうだ。
ともあれ、ランカーたちも強豪ぞろいのこの階級、平岡アンディはやはり一度はアメリカの世界ランカーに勝利してから、世界に挑んで欲しいですね。
ちなみに今回のESPNは縮小版。朝早いから仕方ないですね。
コメンテーターにはジャメル・ヘリングを迎えています。
ここからは待ち時間、となるのでしょうが、井上尚弥の凄惨なノックアウト集が流れ続けております。
ということで一旦、アップします。
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