北陸地方の皆様のご無事を祈ります。
いつ自分の身に降りかかるともしれない地震のニュースを聞くと、心を痛めます。
自分に何ができるのか。無理をすれば現地に行って何か手伝えることがあるかもしれませんが、そこで無理をして自身が危ない目に遭うことは家族に迷惑をかけることにもなる。
やっぱり何か物資を送ったり、寄付をする、ということくらいしかないのです。何もしないよりはマシだろうから。
ということで新年早々なんだか落ち込んでしまうのですが、落ち込んでいても仕方ないですし、被災された方々は「通常通りWebが更新されていることを望む」とも聞いたこともあるので、私も通常運転を心がけます。とか言いつつ、冒頭にこんなことを書いてしまうわけですが。
ということで、石川県を中心とした北陸の皆様の無事を祈り、お亡くなりになられた方に追悼の意を表しつつ、今回のブログは年始一発目となるゴールデンボーイ・プロモーションの興行のプレビューです。
1/6(日本時間1/7)アメリカ・ラスベガス
スーパーウェルター級12回戦
バージル・オルティスJr(アメリカ)19勝(19KO)無敗
vs
フレデリック・ローソン(ガーナ)30勝(22KO)3敗
おそらくボクシングファンの多くが大好きなのではないでしょうか、バージル・オルティスJr。
激闘型のヒスパニック系アメリカ人、しかもクリーン。さらには横紋筋融解症という難病を発症、幾度か試合をキャンセルし、それでも戦い続けようとしています。対戦相手の怪我も重なり、計量前日での体調不良等の発症も含めて、レイオフの期間は1年半にものぼる、バージル・オルティス。
心配するファンは引退を勧告したくもなるのですが、本人がリングに上がるのであれば、応援せざるを得ません。
横紋筋融解症とは、
横紋筋とは、心臓を動かす「心筋」と体を動かす「骨格筋」を指します。横紋筋融解症は、特に骨格筋に見られ、骨格筋を構成する筋細胞が融解・壊死することで、筋肉痛や脱力を生じる病態です。そのまま放っておくと、起き上がることや歩行が困難になり、腎不全などを合併し、回復に長期間を要することがあります。
とのことなので、とてつもない難病であり、リングに上がって戦うことなどもってのほか、とも思えます。
それでもなお戦いたい、という戦士を応援しないわけにはいかないのです。
これまでウェルター級で戦ってきたオルティスですが、今回はスーパーウェルター級戦。減量が楽になったことで、体調は整えやすくなったでしょうから、今回こそは試合開催を期待されるという立場になります。
対戦相手はフレデリック・ローソン、このボクサーは知名度もなく、強豪との対戦経験もないボクサーなので、ここ最近のオルティスの対戦相手よりは随分質が落ちる相手です。
ただ、スーパーウェルター級初戦であり、度重なる体調不良からの帰還、ということを考慮すれば、ものすごく的確なマッチメイクに思えますね。
ここをもし、オルティスが倒して勝てないようなことがあれば、今後の見通しは暗いでしょう。
オルティスの動き、パフォーマンス、そしてフィニッシュの仕方。
ここが非常に興味深いところであり、間違っても苦戦なんてしてはいけない戦い。オルティスの大復活劇に期待したいと思います。頑張れ、オルティス。
WBA世界スーパーライト級暫定王座決定戦
オハラ・デイビス(イギリス)25勝(18KO)2敗
vs
イズマエル・バロッソ(ベネズエラ)24勝(22KO)4敗2分
セミファイナルは、WBA世界スーパーライト級暫定王座決定戦、だそうです。知らんかった。
どうやらロランド・ロメロが負傷により休養王者となっていたようで、WBAはデイビスとバロッソに暫定王座決定戦をオーダー、元々12月だった戦いですが、1月に延期しています。
これは非常に興味深い戦いですね。
40歳というバロッソ、前戦ではロランド・ロメロに想像以上の善戦をかましましたが、果たして本当の実力はどうなんだ、というところが問われる試合。
お世辞にも上手いボクサーとは言えないバロッソに対し、もしデイビスが苦戦するようなことがあれば、バロッソは「上手くは見えないけど非常にやりづらいボクサー」という認定を受けるかもしれません。
アグレッシブなバロッソは、ロメロ戦を見る限り単発で、さほど追い方も上手くはなく、パワーだけはありそうな凡庸なボクサーに見えました。ロメロは幸運なストップで勝利を得ましたが、果たしてフルラウンド戦っていれば勝敗は分かりませんでしたね。
そんなバロッソはリアル・ディールなのか、それともロメロがしょぼかっただけなのか。
オハラ・デイビスは世界タイトルにこそ届いていませんが、比較的安定的なパフォーマンスを発揮してきているボクサーであり、わずかに2敗の相手はジョシュ・テイラー(イギリス)とジャック・キャトラル(イギリス)のみ。
当然オッズはオハラ・デイビス優位であり、ここはデイビスが勝利するのでしょう。
問題は、その勝ち方と、バロッソがどれくらい頑張れるか。これにより間接的にロメロの評価が下る、と言っても過言ではありません。
その他のアンダーカード!!
スーパーライト級のプロスペクト、アーノルド・バルボサJr(アメリカ)がゴールデンボーイ・プロモーションと契約後、移籍初戦を迎えます。その前はトップランクだったかな?
バルボサは攻防に非常にバランスの取れたボクサーで、比較的安全策をとることも多いイメージ。前戦ではホセ・ペドラサ(プエルトリコ)を撃破、リアム・パロ(オーストラリア)との世界タイトル挑戦者決定戦をオーダーされるも、回避しています。
パロが怖かった、とかではなく、この移籍のゴタゴタの最中だったため、なのかもしれませんね。
ともあれ、バルボサは移籍初戦ということもあり、どちらかというと安パイな相手を選んだっぽい。名前が読めませんが、Xolisani Ndongeni(南アフリカ)というボクサーです。
そしてDAZNの配信に乗っからないのかもしれませんが、ラウル・クリエル(メキシコ)も登場です。エリアス・ディアス(アメリカ)というボクサーが対戦相手ですが、このクリエル(13勝11KO無敗)は要注目ですね。
五輪の代表にも選ばれるほどのアマ経験を持ち、マチズモを持っているこのメキシカンは応援したくなりますね。このDAZNの配信に乗らないクリエルvsディアスはFacebookかYoutubeで観れると思います。
配信情報
こちらの興行は、DAZNで配信予定。
配信日時は日本時間1/7(日)10:00〜となっています。
その前のアンダーカードは8:30か9:00くらいにFacebook、Youtubeで配信だと思います。
DAZN(安い方のGlobalで問題ありません)に登録して、みんなでオルティスを応援しましょう!!
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