信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】アジア3冠、堀川謙一vs岩田翔吉!そして帝拳ホープたちのデビュー戦!!

もう2022年が半年終わったなんて信じられません。

とにかく2022年上半期(の特に後半)、ボクシングがアツかった。

2022年下半期も負けず劣らずの盛り上がりを期待したいものですね。

さて、下半期一発目のボクシング興行は、帝拳プロモーション主催のダイナミックグローブ。

メインは堀川謙一vs岩田翔吉のライトフライ級アジア3冠戦です。

形式上、日本王者の岩田よりも格上となるOPBF王者の堀川を立て、今日の帝拳陣営は全員青コーナーから。こういう配慮は私は好きです。

アンダーカードで青コーナーから登場するのは、ボクシング界の未来を担う20代前半の帝拳ホープたち。是非とも明るい未来を見せてほしい。

ということで今回は、7/2(土)に行われたダイナミックグローブの観戦記です。

 

 

7/2(土)ダイナミックグローブ

マッチョパパ一基(協栄新宿)vs赤井英五郎(帝拳)

監督デビューも果たした赤井英五郎。2度目の新人王トーナメント初戦、勝ち星なるか。

ミドル級、ふたりともものすごい体つき。とはいえ、この筋肉量が強さに直結しないのもまたボクシング。

第1試合から歓声がすごいです。

初回から4回戦らしい打ち合いでスタート、ともにやや硬さこそあるものの、開始10秒ほどでともに良いパンチを当てます。

やや外側から振り回す右を打つマッチョパパ、赤井はねじ込むような右ストレートで勝負。

赤井の右でマッチョパパがややぐらついたように見えましたが、その後オーバーハンドをヒット!その後も両者危ない場面がありつつ、赤井は鼻から出血!中盤、マッチョパパが左右のフックを振り回してヒット、赤井のパンチは空を切る事が多い。マッチョパパはちょっと頭が低く、怖いですがレフェリーの注意はなし。

後半には赤いが次々にパンチをヒット、マッチョパパはピンチ!

 

リングアナから「歓声禁止」の説明が虚しく響く、最初の試合からものすごいハイテンション!!!

2R、赤井はジャブからボクシングを組み立てようとしているか。マッチョパパは相変わらず振り回しますが、この軌道はなかなか良い。赤井にも力みが目立ち、ガードも甘いですがマッチョパパは下を向いて打っているので、ヒット数は少ないか。

と、マッチョパパがパンチを振るったところで赤井の右アッパーが炸裂!!!腰から砕け落ちたマッチョパパを見て、レフェリーがストップ!!!

赤井英五郎、2RTKO勝利!

いやー、ものすごい。フレッシュな4回戦らしい、気持ちのこもったファイトでした!

ライトフライ級・高見享介(帝拳)デビュー戦

アマ43勝4敗、20歳の新鋭高見のデビュー戦。対戦相手は2勝1KO無敗のタイの選手。

高見が速い。タイ選手も動きは切れていますが、高見は完全に見切っていますね。1分すぎ、タイ選手の右ストレートに右カウンターをあわせた高見!タイ選手はこれでダウン!

カウントは必要ないにもかかわらず、しっかりとカウントを数え上げ、高見の初回KO勝利。

スーパーフライ級・増田陸(帝拳)デビュー戦

アマ51勝14敗、立教大出身の増田のデビュー戦、相手は1勝1KO無敗のタイ人ボクサーです。

初回、まずは様子見からスタート。サウスポー増田が徐々にプレス、個ーオナー煮詰まり気味のタイ選手。対選手のワンツーは微妙なバックステップで外し、半分が過ぎたところで増田は左ストレートをヒット!タイ選手はダウン!立ち上がるもふらつき、レフェリーはストップ!

増田陸、初回TKO勝利!

 

スーパーフェザー級・齋藤麗王(帝拳)デビュー戦

アマ70勝11敗、東農大出身の齋藤、相手は1勝無敗のタイ人。異様なほど手が長く、ヒョロ長いタイ人、このボクサーもムエタイ出身なのでしょうか。。。

初回開始早々に強気に距離を詰める齋藤、ひょいひょいと相手のジャブをかわし、早くもロープ際。ここで右をヒットしてから詰めより、開始30秒ほどでダウンを奪取。

再開後、コンビネーションで攻め込んだ齋藤、左フックを受けたタイ人選手はダウン。立つ気がありません。

齋藤麗王、初回TKO勝利!

腕が長いだけでした。

フェザー級・藤田健児(帝拳)1勝(1KO)無敗

アマ153勝21敗という驚異的な戦績を誇るアマ10冠、藤田がプロ2戦目。相手は6勝(2KO)3敗のフィリピン人、ジェスティン・テソロ。ここは楽勝でA級昇格を決めてもらいたいところ。

イメージ的にはタイ人よりもフィリピン人は期待できます。そのとおり、構えもしっかりしており反応も良い。

藤田はジャブから左のストレートで攻め入り、フェイントをかけますが、テソロも左フックのカウンターをヒット。中盤、ゴツンと大きな音をたててのバッティングで中断、再開後もテソロが左前に頭を倒す事が多いため、オーソドックスとサウスポーにありがちなバッティングの危険性をはらんでいます。これは気をつけてもらいたい。

2R、テソロは結構振ってきます。藤田はフェイント、コンビネーション、そしてカウンター。このラウンド後半には、テソロの攻撃を随分とわかったような動きを見せる藤田。

 

3R、開始早々右ボディのテソロ。この右はボディを見せておいて上に返してくるなら厄介。

このラウンドはもみ合いの展開が多い。中間距離でのテソロの右はやはり怖いですね。

4R、藤田が左ストレートをクリーンヒット!テソロも打ち返して気持ちの強さを見せます。

だんだんとリズムに乗ってきた藤田は、「フジチェンコ」スタイルのサイドステップを駆使して多角的な攻撃を見せます。そろそろ圧倒モード。

5R、気持ちの折れないテソロは変わらず強いパンチを振るいますが、藤田は良く見てサイドに回り込みます。バッティングも変わらず怖いですね。

距離が近くなりすぎることが多く、レフェリーはストップの掛け声に大変です。

ラストラウンド、なりふり構わず攻め入るテソロ、藤田はブロッキングも使いながら、回り込むようなサイドステップからのコンビネーション。

藤田はテソロにダメージを与えていきますが、試合は中断が多く詰めきれず、6Rが終了。

3-0の判定で藤田の勝利。

これでA級昇格、これからが真価を問われる戦いですね。

 

フライ級8回戦

薮﨑賢人(セレス)vs亀山大輝(ワタナベ)

初回、キビキビとした動きから亀山が先手。亀山が素早くサークリングしながら撹乱、コンビネーションで攻め込むと薮﨑も得意の左をヒット!初回からともにフルスロットルです!

これは好試合の予感ですね!

2R、結構薮﨑の左が届き始めているように感じます。しかし亀山はそれを受けてのカウンターを狙っているか。

亀山はパンチの出どころがよく、特に前手の右アッパーは効果的で薮﨑は見えていないかもしれません。更にヘッドムーブもよく、薮﨑のパンチは空を切る事も多い。

しかし、当たれば値千金の藪﨑の左ストレートは稀にヒット、近い距離での攻防は非常に危険を伴います。

中盤の藪﨑の左で亀山はダメージを被ったか?と思いましたがすぐに回復、コンビネーションで反撃。亀山はパンチの精度が素晴らしく、ヒット数は明らかに亀山が上。

3R、薮﨑の左に恐れる事なく、積極的に攻撃を仕掛ける亀山!ちょっと棄権な距離にとどまり過ぎているような気もしますが、この気持ちは買いたい。

棄権なタイミングでパンチを交錯する中、中盤に左と左の同時打ち、亀山の左がヒット!

ダメージを被った藪﨑に対して、亀山はここがチャンスとチャージ!対して薮崎も維持を見せて応戦、何という大激闘!!!

 

終盤、またも左の相打ちで今度は藪﨑の左がヒット!!!!亀山が何とか耐えきった上で打ち返し、ラウンド終了のゴング!!これはすごい!

4R、両者にとって勝負のラウンド。亀山は少しまわりながら回復を図っているか。とはいえ、攻撃を忘れたわけではありません。

ジリジリと距離を詰める藪﨑、このラウンドも左ストレート、右フックをヒットしますが、亀山もしっかりと打ち返し、後半にはまた積極的に攻撃に出ます。

終盤はまたも打ち合い、ペースが目まぐるしくかわるジャッジ泣かせの展開です。

5R、序盤に藪﨑の左がヒット!薮崎はその後、ややまっすぐにプレスをかけ、亀山は押されていたようにも見えました。

が、後半、亀山はクリーンヒットから猛ラッシュ!よくここまで手がでるな、というほど打ちまくりますが、そこをギリギリ耐えきった藪﨑!!!

6R、あのラッシュのあとにまだ動けるか、という亀山は、また先手で攻め入ります。藪﨑も応戦、リング中央で一歩も退かない打撃戦です!!

ともに疲労、ダメージをかなり蓄積しているように見えます。

7R、ここにきて亀山のスピードが復活しているように見えます。手数もまだまだ出る亀山、藪﨑もまだまだ応戦。もう筆舌に尽くしがたい大激闘、とはこの事です。

 

このラウンド、薮﨑のまぶたが腫れ上がった事でドクターチェック。

亀山のこれまで奪ってきたクリーンヒットの集大成、と言えるでしょう。

ここは再開、再開後も打撃戦が展開されます。

ラストラウンド、ここはもう完全に気持ちの勝負。当然のように距離が近くなり、大打撃戦!!そしてこのラウンド残り一分をきったところで、レフェリーがストップ!!

勝者は亀山!8RTKO勝利!

クリーンヒットの差、少しずつ減る薮﨑の手数。これがストップにつながったのでしょう。

止めるタイミングは微妙といえば微妙でしたが、判定でも亀山だったかな、と思います。

いやー、ものすごいものを見せてもらいました。

 

OPBF東洋太平洋・日本ライトフライ級王座統一戦

WBOアジアパシフィック・ライトフライ級王座決定戦

堀川謙一(三迫)41勝(14KO)16敗1分

vs

岩田翔吉(帝拳)8勝(6KO)無敗

苦労人の大ベテランと、無敗の若手ホープ。どちらの結果に転ぼうとも、ドラマとなる一戦。入場から寒気が止まりません。

心情的には堀川を応援していますが、岩田は伊達ではありません。

初回、岩田のジャブがシャープ。堀川はガードを固めてじっくりと見ながら、ジャブを返します。様子見から岩田が力を込めて打ち初め、得意の飛び込みながらの左アッパー。岩田はやはりコンビネーションの回転力も速い。

2R、堀川はブロッキングが固く、ボディムーブも使い始めます。ただ、先手は岩田。堀川が岩田のジャブをかわして内側に入ったところでカウンター。岩田はその後も左ボディ、ストレートやアッパー等、アングルをかえて非常にコンパクトで丁寧なコンビネーションで優勢です。

3R、近い距離での打ち合い。堀川は岩田のジャブをガードしてすぐさま右を返します。岩田は強烈なパンチを放っていきます。パワー差は、ありそうです。

 

堀川がやや後退気味か、というところで岩田の右クロス!これは効いたか!

後ろに下がった堀川に対して岩田は焦らず、それでも強気に攻めます。

4R、岩田がやりたいようにボクシングを展開していますが、堀川はここから。このラウンドは非常に泥臭く攻める中で、調子が出てきた感じもあります。

しかし後半、岩田は飛び込んでの強烈な左ボディ。これはエグい。

公開採点は、39-37×2、40-36で岩田。

5R、ガードを固めて前進する堀川、岩田はややステップ。そこからカウンター、コンビネーションを打ちます。

堀川は明らかにプレスを強めて岩田ににじりよっていきます。

6R、近い距離での非常にテクニカルな打撃戦。中盤、堀川へのリターンで右をヒットした岩田、この接近戦での攻防も岩田に分があるか。

後半にいけばいくほど、堀川の打ち終わりの岩田からのリターンのヒット率が高くなっているように見えます。

7R、岩田の力強い攻撃が目立ちます。その中でもポジショニングを変えながらの攻撃が非常に印象的、下がりながらのカウンターも見事。

堀川はなんとか食らいついていきますが、やや苦しいか。

 

両者の強い右と右が交錯し、ラウンドが終了。

8R、序盤から岩田が強弱をつけた攻撃。堀川が手を出す暇がないほどの攻撃です。

中盤、右クロスからラッシュをかけた岩田!左フックもヒット、堀川は防戦一方!レフェリーが注意深く堀川を観察しますが、ここで堀川は強い左ボディを強く振って反撃!

堀川は岩田の右を浴びすぎたか、左目がかなり腫れています。それでも堀川は打ち返す事で何とかサバイブ!

公開採点は、78-74、79-73×2で岩田。堀川は苦しい。

9R、行くしかない堀川、かなり余裕が出た岩田。懸命に岩田を追いかける堀川は、これまでもこのラウンドもミスブローが目立つものの、このラウンドは手数が多いがために岩田にも被弾があります。

10R、岩田が右をヒットすると、堀川も左ボディで反撃。堀川はここにきてストレートも良く、ここからの巻き返しがなるのか。

自分のペースでここまで戦ってきた岩田は、まだまだスタミナも十分、動きのキレもありますが、集中力が切れたのか、それとも堀川がここで調子を上げたのか。

11R、堀川は明らかにダメージがありそうですが、一歩も譲らず、右をヒット。岩田はこの気迫にやや押されているのか、そのボクシングこそ崩れはしないものの、被弾が増えています。

後半にもワンツーから右アッパーをヒット!岩田はラウンド中よく笑いますが、これは村田諒太ゆずりか。あまり好きではありません。

ラストラウンド、当然のごとくふたりの漢は打撃戦を選択。近い距離での工房は、ともにクリーンヒットを奪いあい、空振りさせあい、カウンターを狙い合います。

 

中盤に岩田が右ストレートから左アッパーをヒット、堀川の目はもう完全にふさがっているように見えます。レフェリーはまたも堀川を注視。

万事休すのところで、堀川は強いパンチを事なきを得、岩田も最後まで攻撃の手を緩めません!

12Rに渡る打撃戦は、ともに持ち味を発揮し、極上の36分間として昇華されました。

判定は、116-112、117-111、118-110、3-0で岩田翔吉。

岩田はやはり強かった。

しかし、やはり堀川は感動させてくれました。

試合終了後の大きな大きな拍手は、二人のボクサーに贈られたものでしょうが、この拍手を引き出したのは堀川の頑張りによるところが大きいと思います。

岩田翔吉の前途は、洋々としています。この、貫通力のある攻撃のできる岩田は、非常にバランスもよく、どの世界王者とやっても良い勝負ができるはずです。

そして敗れた堀川。結果こそ残念でしたが、「もののふ」の雰囲気を持つこのボクサーは、言葉こそ多くないものの、その戦いによって生き様を示してくれます。負けっぷりも、格好良い。

日本人世界王者が二人、そしてジョナサン・ゴンサレス。京口との対戦も噂されるゴンサレス、その勝者に挑戦したいであろう寺地拳四朗。そして、IBFは空位ではありますが、岩田はランクインしていないですね。

 

こう考えると、一番可能性があって、最もいろいろなことがまとまるのは寺地拳四朗への挑戦でしょう。拳四朗をプロモートする真正プロモーションと、帝拳プロモーションはリレーションシップがあります。

京口がゴンサレスと戦うのならば、拳四朗は岩田と。拳四朗vs岩田は非常に楽しみな一戦ではありますが、WBCはいつから日本タイトルになってしまったのか、という感じになりそうですね。

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