いよいよ明日に迫った、LIVE BOXING7。
昨日(2/22)に行われたフェニックスバトルのトリプルタイトル戦にも少し空席があったように見えましたし、今回のアマプラ興行も直前まで席が余っていましたから、現実的にはソールドアウトとはいかなかったと思われます。(現状は「予定枚数終了」)
このカードで後楽園ホール、両国国技館がいっぱいにならないというのは現地観戦組の絶対数が減っている、と感じざるを得ないですね。
配信はおそらく好調であり、Leminoにしろアマプラにしろ、多くの人が気軽に見れるからこそ現地に足を運ぶ人が減っている、と言われればそれは事実だとも思います。かくいう私も、もしかすると2/22の興行が現地でしか見られない、となると無理をしてでも行っていたかもしれません。
まあともかく、この大配信時代の良さはどこでも気になる試合をちゃんと見れる、ということで、またSNSとかでも感想を共有しあったりできる、ということなのでしょう。
ということで少なくともこのブログを読んでくれている方は100%、明日のアマプラ興行は現地なり配信なりで見ると思うので、今回のブログでは明日の興行に関係しそうなニュースをピックアップ。
2/24(土)LIVE BOXING プレビュー
3つの世界タイトルマッチ
アレハンドロ・サンティアゴvs中谷潤人がメインだと思っていましたが、メインは井上拓真vsジェルウィン・アンカハスでしたね。そもそも「試合順を発表していない」ということすら知らなかったわけですが。
ともあれ、3つの世界タイトルマッチは、順番的には田中恒成vsクリスチャン・バカセグア、アレハンドロ・サティアゴvs中谷潤人、井上拓真vsジェルウィン・アンカハス。この3つの世界タイトルマッチを「メインカード」とすると、その前のプレリムス(アンダーカード)でジョナス・スルタンvs増田陸というチャレンジマッチ。
私の興味は「井上vsアンカハス→サンティアゴvs中谷→田中vsバカセグア」。これは試合内容とその結果の興味ある順なのですが、まさに尻上がりに興味深くなっていくということで個人的には最高の試合順です。
さて、では海外のボクシングメディアで言うと、どうなのか。
注目はサンティアゴvs中谷か
海外記事をざっと見たところ、ファイトウィークだというのに田中恒成vsクリスチャン・バカセグアの記事はほとんど無し、そして井上拓真vsジェルウィン・アンカハスはフィリピンメディアが報じるのみ。
アメリカ大陸のメディアでは、アレハンドロ・サンティアゴvs中谷潤人の記事が最も多く、これはやはり「2023年のノックアウト・オブ・ザ・イヤーを受賞した」中谷が3階級制覇をかけて「ノニト・ドネアに勝利した」サンティアゴに挑む、という構図がアメリカのボクシングファンにとってわかりやすい構図だからでしょう。必然的に注目度が集まるのはわかりますが、寂しいものですね。
さて、BoxingSceneでは前戦で中谷にドラゴンフィッシュブローを決められてマットに沈んだアンドリュー・マロニーのインタビュー記事が載っています。
↓アンドリュー・マロニーのインタビュー記事
この記事では、マロニーの試合予想は「中谷勝利」。KO決着なのか判定決着なのかは不明、そして中谷がバンタム級に上げての初戦という懸念事項を含めつつ、それでも体格的アドバンテージを持っているとしており、言うなれば非常に当たり前な、真っ当な予想であるとも言えます。
そしてRINGでは中谷のインタビュー記事が掲載されています。
↓中谷のインタビュー記事
この記事を読む限りは中谷とルディ・エルナンデスチームに油断は一切ありません。
強いて懸念事項を挙げるとするならば、やはりこの戦いが中谷にとってバンタム級初戦、ということぐらいでしょうか。
スーパーフライ級に転級した時、テストマッチを挟んだ中谷は、今回はダイレクトの王座挑戦。そして相手はアレハンドロ・サンティアゴという明らかな強敵であり、さらにあまりにも小さいやりづらさと、タフネスを有しているボクサーです。
スーパーフライ級転級時、フライ級で限界まで戦って階級アップした中谷でしたが、今回はスーパーフライ級でももう少し戦えるという状態のバンタム級転級とのこと。ほんの少し余裕のある状態だからこそ、バンタム級には比較的長く留まることが予想されます。
そうなってきた時に、中谷が目指すところはやはり王座統一戦であり、今回こそは王座統一戦が実現してくれることを願うのみですね。
ちなみに、RINGはサンティアゴのインタビュー記事も載せています。サンティアゴのお父さんはホットドッグ屋さんだそうです。メキシコのティファナに行くようなことがあれば、寄ってみましょう。
バンタム級!!!
この日、大きく動く可能性のある世界バンタム級トップ戦線。
そしてその他の王座の動向も、ここから5月にかけての中で大きな動きがあるかもしれません。
まずは5/4(土)にIBF王者、エマニュエル・ロドリゲスが指名挑戦者西田凌佑を迎えての防衛戦を行う予定です。場所は大阪、3150FIGHTプロモーションの興行です。
西田にとっては、この最強王者ロドリゲスを地元に呼べたのはかなりでかいですね。強敵ですが頑張って欲しいものです。
そして、5/6(月)の井上尚弥vsルイス・ネリによる世界スーパーバンタム級タイトルマッチのアンダーカードで、井上拓真vs石田匠も予定されているとのこと。これは大橋秀行会長が「兄弟同時防衛戦」を口にしたことと東京ドーム興行ということで十分予想されることではありますが、日程的にはかなりきつい。
強敵アンカハスを退けられたとしてもノーダメージは難しく、ここはあまり無理をさせすぎない方が良いのでは、と思ってしまいますね。石田もかなりの強敵であり、井上拓真のハード路線は王者となっても一向に変わらないところがすごい。
そして残るWBO王者のジェイソン・マロニーですが、こちらも次戦を5月頃に予定。
当たり前に考えると、このオーストラリア人王者は、5月にオーストラリアで行われる予定のジョージ・カンボソスvsワシル・ロマチェンコのアンダーカードで出場することが確約されるボクサーなのです。このオーストラリアボクシングのビッグイベントにおいて、セミファイナルにはジェイソンの世界タイトルマッチこそ相応しい。
このことはマロニーとしても確信していたことですが、未だこれをはっきり言えない(または言わない)のは「いくつかの選択肢がある」という理由からだそうです。
このオーストラリアのビッグイベントよりも魅力的なオファー、というのはほぼ間違いなく日本からのオファーでしょう。
そうでなければエマニュエル・ロドリゲスとの統一戦、というのがマロニーにとっての最重要項目となりますが、ロドリゲスvs西田が5月なので、そこでマロニーと戦える可能性はありません。
ということで行き着く場所は、井上vsネリのアンダーカード。「もし」5/6、東京ドームのアンダーカードで、噂されているジェイソン・マロニーvs武居由樹が実現したら、と思うとゾクゾクしますね。
すでに海外では発表されている5/6のたぶん東京ドーム興行。アンダーカードに、日本で盛り上がりまくっているバンタム級ボクサーが登場となると、さらに注目度は高まるでしょう。
この正式発表を楽しみにしつつ、今後のバンタム級に思いを馳せながら、2/24のLIVE BOXING興行を楽しみたいと思います。
↓ジェイソン・マロニーのインタビュー。次戦は宙に浮いていると。
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