信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】3/2ダイナミックグローブ!!高見亨介、村田昴、金子虎旦、福井勝也、帝拳ホープたちが躍動!

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ダイナミックグローブ!

正直、勝敗において興味深いのはメインイベントのみ。そのほかはどうしてもアンダードッグ感が拭えないボクサーたちなので、間違いの起こらないように勝利して欲しいところです。

ともかくメインはやばいですね。

6戦目で超がつくほどのベテラン、というかもはやレジェンドともいうべき堀川に挑むホープ、高見。プロスペクトが世代交代を告げる、というところを見たいと思うのは常ですが、堀川は個人的にも同年代であり、意地を見せて欲しいとも思います。前戦の谷口戦は本当に痺れましたしね。

ということで今回のブログは、3/2に行われたダイナミックグローブの観戦記。

 

 

 

 

3/2(土)ダイナミックグローブ

カルーン・ジャルピアンラード(タイ)vs内構拳斗(横浜光)

背中がでかい内構。初回からガンガン行きますね。ずいぶん余裕を持って詰めているように感じ、やや後ろ荷重でプレスをかける様、というのはカシメロのボクシングを見て学んだものなのかもしれません。

序盤から左ボディを強く、何発も打つ内構。そこから顔面へ返し、回転力もあって非常によく手が出ますね。ペッチバンボーンは特に何もできないままダメージを抱えていくイメージ。

2R終盤、ダメージを負わせた内構、3Rには軽打で攻め入ります。集中力が切れたのか、ラウンド後半には打ち終わりにペッチの反撃をもらってしまっていますが、ここは注意したいところ。

4Rもプレスをかけて攻め入るのは内構、ペッチは下がりながらのカウンター狙い。もうほぼサバイバルモード。

 

 

 

このサバイバルモードに加えて元々タフさを持っているペッチ、ですがここはしっかり倒し切りたところですね。

内構の左ボディは良い角度で刺さっているとも思いますが、ボディも打たれ強いのでしょうか。上体が丸まっているように見えてもなかなか諦めることはありません。

6Rにはこの左ボディからの右オーバーハンドも度々ヒットしますが、倒せず。ペッチはもう勝ち目はかなり薄いはずですが、意外と諦めません。元世界ランカーとしての意地でしょうか。

フルラウンドまで攻め続けた内構でしたが、結果は倒せずの判定勝利。同じペースでずっと攻め続けられるのは素晴らしいことですが、こういうディフェンシブに戦う相手を倒し切るには様々な工夫が必要そうですね。

 

 

 

福井勝也(帝拳)vsオー・サンフン(韓国)

初回から福井のカウンターが光ります。サンフンも力強く、良いコンビネーションを見せているのですが、若干打ち終わりに止まってしまう癖があり、打ち終わりに必ずと言って良いほど福井のリターンを被弾しています。

サンフンは体ごとぶつけてくるような右のオーバーハンドは怖いパンチですね。

3R、福井は右クロスをヒット、この頃にはサンフンの右オーバーはガードか距離かで完全に対応できているようなイメージ。

4Rもサンフンのパンチはクリーンヒットせず、一方的に福井のジャブ、右クロスが当たっているような感じ。それでもサンフンは諦めず、韓国人ボクサーの気概を感じるボクサーですね。

このラウンド、福井が左フックでダウンを奪ったように見えましたが、カウント後にレフェリーがジャッジに確認。これによりダウンは取り消し。これは非常に珍しい光景ですね。こういうのはあっても良いが、劣勢のボクサーにとっては休める時間が長くなる分、時と場合により良し悪しが分かれそう。

 

 

 

ラウンド後半にも福井はカウンターを起点としたラッシュ。

5Rの前半は下がる場面が多くなったサンフン、1発打てば2発3発返される状況なのに本当によく頑張ります。ここにきてサンフンのショートの右が若干福井に当たり始めてきたか。

6R、後半に福井はサンフンに右を効かせて下がらせ、連打。サンフンはロープに詰まるも、打ち返してストップを拒否!サンフン、心身ともにタフなボクサー。

ここまで近い距離で倒そうとしていた福井は、7Rはステップを使ってカウンター。ここでペース変えられるのは良いですね。

このボクシングでもサンフンが攻めてきたところに対して素晴らしい左右のカウンター、これでサンフンの顔を幾度も跳ね上げています。

ラストラウンドは福井もまた近くで戦い、サンフンも意地を見せて打ち返す。福井は素晴らしいボクシングでしたが、なんともこのサンフン、頑丈でハートが強い、かつてのコリアンファイターを思わせるようなボクシングですね。

結果はフルマークで福井の勝利。

 

 

 

金子虎旦(帝拳)vsジュンリル・カスティノ(フィリピン)

金子が一回りでかいですね。このカスティノは名前も似てますけどカシメロに比較的似たボクシング、ですね。踏み込みの鋭さ、パンチの振り方に野生みを感じます。カウンターも得意のようで、なかなか怖さのあるボクサーに見えます。

2R序盤、金子がジャブで踏み込んだところに左フックカウンターのカスティノ。やっぱり怖い。

金子はズバッと出る鋭いジャブ、力強い左ボディが良い。後半にもこの左ボディを起点としたコンビネーション、左ボディを組み込んだコンビネーションが非常に有効に見えます。

3R、金子の鋭いジャブからスタート。カスティノの左フックは相変わらず怖い。ちょっとこのラウンドはカスティノのパンチが当たってきているか、金子の金髪が揺れる場面が目立ち始めます。

 

 

 

4R、カスティノがジャブで入ってくるところに金子は左ボディカウンター。こんな怖いカウンターよく打てますね。

金子はボディにマトを絞っているのか、左ボディから右ボディに繋げる等執拗にボディを打っていきます。

中盤、カスティノは右をヒット、下がる金子!ここを勝機と見たか、力強い攻めを見せるカスティノは、強い踏み込みのワンツーをさらにヒット。

自信をつけたカスティノがワンツーで攻め入ったところに、この右をかわしての左ボディカウンター!!!

苦悶の表情を浮かべてダウンしたカスティノ、このまま立てず!!

金子虎旦、4RKO勝利!!

 

 

 

丸田陽七太の試合は時間の関係で見れず。無事に勝利したようですね。

村田昴(帝拳)vsアレックス・サンティシマ(フィリピン)

無敗対決。肩幅が非常にある村田、サンティシマとはリーチが随分違いそうなイメージです。

初回は中間距離での戦いであり、おそらくサンティシマは近づきたいところですが、サウスポー村田に対してなかなか踏み込めずにいるか。

2Rはサンティシマが右から入るパターンが良さそうですね。ただこのまっすぐ伸ばした右が届かないため、後続打が打てません。空振り前提でその後を振っていかなければ村田には近づけないでしょう。

村田はしっかりとしたジャブから左のボディ、プレッシャーをかけるの村田です。

3R、村田は素晴らしいジャブを持ち、さらに左ボディストレートがめちゃくちゃ長い。サウスポーのこの左ボディは角度的にストマックに入るので非常に効果的。もう少し角度をつければレバーにも入ります。

 

 

 

4R、基本先手を取るのは村田、サンティシマは後手になるしプレッシャーをかけられて下がる感じ。時折がむしゃらに出てくる時こそありますが、それ以外はなかなか手が出ないほどです。村田のテンポについていけてない感じでしょうか。

5R、あとは村田がどのようにしてフィニッシュに持っていくか、というイメージなのですが、このサンティシマは攻め込まれても必ず強いリターンを返してくるので、村田としてもなかなかいき切れませんね。

このラウンドの後半は接近戦から村田がチャージする場面もありますが、これは結構リスクのある距離。

6Rの中盤には完全に倒しに行った村田!左ボディを効かせ、明らかにくの字に折れ曲がるサンティシマ!!しかしここは打ち返し、クリンチに逃げることでエスケープ。サンティシマも頑張ります。

 

 

 

7R、倒しにいく村田ですが、力みがないスムーズなコンビネーション、それもちゃんとボディを交えてのもの。

ほぼ防戦一方のサンティシマ、逃げ回ってはいたものの最後は村田の左ボディでダウン!!これはレバーか。

このまま立ち上がれず、村田昴の7RKO勝利!

 

 

 

高見亨介(帝拳)vs堀川謙一(三迫)

ニュースター誕生か、それとも古豪の復活か。

初回、ジリジリとプレスをかけるのは堀川。高見はサークリングしながらの鋭いジャブ。高見が速い。さらに、攻め時にはしっかりと攻められるというセンスも有しているようです。

堀川としては序盤にこのスピードにびっくりしたとしても、後半になるに従って盛り返していきたいイメージですね。

2R、非常に緊張感のある中間距離。高見の止まらないジャブが良い。そのジャブの合間を縫って堀川が飛び込むと、高見はカウンター。

後半、高見の右か、ダメージを負ったのか堀川が下がります!ここで高見が一気に攻め入る!本当に一瞬にして攻撃に転じられる嗅覚は素晴らしい。

 

 

 

3R、強引にはいきませんが、カウンターを起点としてラッシュを仕掛ける高見!かなりハイペースなボクシング、高見の方としては必ず倒す誓いを立てていそうです。

高見がここまで素晴らしいボクシングをしており、堀川は現状なかなか波に乗れません。ただ、堀川謙一というボクサーはまだまだここからのはずです。

4R、堀川がプレスを強めます。ここで高見はしっかりと足を使って様子を見、カウンター狙いかもしれません。

堀川がやや変則的な動きを使ってプレッシャーをかけ、これは高見もやりづらいかと思った後半、ここで堀川のステップインに対して高見が左フックカウンター!

大きく下がる堀川、一気呵成に攻め立てる高見!!堀川が打ち返してピンチを脱出したところでラウンドが終了。

5R、堀川はプレスをやめません。ここはある種の勝負所という認識でしょう、前に出ながらいくつかのパンチをヒット。

 

 

 

良いプレッシャーのかけ方をしているように見える堀川、いきなりの右も届いています。

6R、さて後半、堀川はここから盛り返せるか。

高見はここにきてもかなり冷静な立ち上がりから、中間距離で外側からのカウンター、内側からのカウンターを使い分けて堀川の突進を阻みます。

高見は本当に手が止まらず、堀川はインサイドに入れずに苦しい戦いを強いられます。

後半、右をヒットして堀川を下がらせた高見はまたもラッシュ!堀川は時折打ち返すも、堀川はここでダウン!!

ちょっとロープに頭をぶつけたように見えた堀川、陣営が駆け上がって棄権の意思表示!!

高見亨介、6RTKO勝利!!

強いですねー。。。チャンスに倒し切れるボクサーというのは非常に魅力的。

堀川は非常によく頑張りましたが、残念でしたね。。。

ともあれ、今日は揃って勝った帝拳ホープたち。そろそろ今年中か来年には、タイトルとの絡みも出てくるのでしょうか。非常に楽しみですね。

 

 

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