信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】ジョシュアvsガヌーのサウジ興行!ツィーレイvsパーカー、バルガスvsボール、注目試合が目白押しのKnock out Chaos!!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

今、世界で最も熱い国といえば、サウジアラビア。

オイルマネーからの脱却を掲げ、観光施策に力を入れているようなのですが、そこで目玉も一つとしてボクシングイベントが定期的に開催されています。

一つの興行で収まりきらないほどの豪華マッチアップがたった1日で実現するというスペシャルイベント、これが数年に1度とか年1回とかでなく、当たり前のように開催されることが本当にすごいこと。

いつかイベントの規模が縮小されることはあるのかもしれませんが、今なこのバブル期とも言える草創期を楽しみたい。

ということで今回のブログは、3/8にサウジアラビアで開催される、「KNOCKOUT CHAOS」 興行のプレビュー記事。

 

 

 

3/8(日本時間3/9)サウジアラビア

アンソニー・ジョシュア(イギリス)vsフランシス・ガヌー(カメルーン)

27勝(24KO)3敗、元ヘビー級メジャー3団体統一王者と、ボクシング2戦目(0勝1敗)、元UFC王者。

当代最強と目されていたWBC王者、タイソン・フューリー(イギリス)を追い詰めた元総合格闘家が次に挑むのは、人気の面ではフューリーと双璧をなすアンソニー・ジョシュアです。

ガヌーとしてはここに勝てばこの次に王座挑戦も夢ではないという戦いであり、また、ジョシュアはガヌーに完勝することでフューリー戦を引き寄せられるかもしれない一戦となりますね。

実はわたし、フューリーvsガヌーを結局見ていません。

ただ、前戦のジョシュアのパフォーマンスを見る限り、ジョシュアの勝利は流石に硬いのではないか、と思います。

ジョシュアは「フューリーを苦戦させた」オット・ワリン(スウェーデン)に対し、過去最高の一つとも言えるパフォーマンスで完勝。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

あとは若干の打たれ脆さからくる臆病さ、これさえ出なければ全く問題はないはずです。もし問題があるとすれば、フューリーすらダウンさせたというガヌーのパワーに、ジョシュアがビビってしまった時、ということになるのでしょうが、流石にそれもないとは思います。

WBO世界ヘビー級暫定タイトルマッチ

チャン・ツィーレイ(中国)vsジョセフ・パーカー(ニュージーランド)

東アジア人とオセアニア人が争う、世界ヘビー級タイトルマッチ。

はっきり言ってこんなことが起こるなんて考えもしませんでしたね。

チャン・ツィーレイはプロキャリアのスタートからアメリカで戦い始め、強力な左ストレートを武器に対戦相手をバッタバッタと倒してきたボクサー。印象的なKO勝利も数多く、その強さでメジャーになる前からKO勝利のインパクトで記事やSNSに取り上げられていたように思います。

2014年にプロデビューして2018年には地域タイトルを獲得、素晴らしいパワーを持つボクサーでしたが、「中国出身」というだけで私はこのボクサーの評価を見誤っていました。これは「中国」が悪いのではなく、やはり東アジア」という小柄な民族のためであり、東アジアの地域から世界で戦えるヘビー級ボクサーが現れるのはまだ先のこと、と勝手に思ってしまっていたからです。

 

 

 

2022年、フィリップ・フルゴビッチ(クロアチア)との無敗対決に僅差の判定で敗れた時に、「やはりここが限界か」と残念に思ったこともはっきりと覚えています。

なのでもちろん、翌年に「ジャガーノート」ジョー・ジョイス(イギリス)に挑んだ時も、ジョイスのジャブとフットワークに空転されるものと思っていたのです。

しかし蓋を開けてみれば、テクニカルでハードパンチャーのオールドルーキ、ジョイスを序盤から圧倒、ついには6RTKO勝利でWBO世界ヘビー級暫定王座を奪取。ダイレクトリマッチでも3RKOと圧倒的な強さを見せて初防衛に成功しています。

40歳という年齢にして、今が全盛期と思われるアジアの星、チャン・ツィーレイ。正直「暫定」王者に甘んじているのは、時代が悪かったとしか言いようがなく、この強さであれば通常すぐにでも正規王者との王座統一戦は行われて然るべきでしょう。

そしてジョセフ・パーカー、こちらもニュージーランド初の世界ヘビー級チャンプ。パーカーが王者になったのは2016年であり、東アジア・オセアニア地域で初のヘビー級王者。

ヘビー級というパワー偏重階級の穴をつくような判定型のボクシングですが、2度の防衛をこなしたあと当時2団体統一王者だったアンソニー・ジョシュア(イギリス)との王座統一戦に漕ぎ着けています。

 

 

 

当時若く、勢いもあり、さらにパーフェクトレコード(20勝20KO無敗)のジョシュアに対して最終ラウンド終了のゴングを聴かせるまでは粘りましたが、敗戦。

再起ロードを歩むも、2022年にWBO世界ヘビー級暫定王座決定戦でジョイスに自身初のKO負けを喫してしまいます。

諦めずに再起したパーカーは、前戦でデオンテイ・ワイルダー(アメリカ)を全く空気を読むことなく撃破、ジョシュアvsワイルダーをご破算とするとともに、ツィーレイ挑戦のチャンスを掴み取りました。

この試合は非常に楽しみですね。

前戦のパフォーマンス、となると個人的にはやはりジョイス撃破のツィーレイが光ります。ただ、ジョイスの技巧にツィーレイが空転させられる可能性もあるという状態。

オッズはツィーレイ-220、パーカー+180とかなり競っていますね。

 

 

 

WBC世界フェザー級タイトルマッチ

レイ・バルガス(メキシコ)36勝(22KO)1敗

vs

ニック・ボール(イギリス)19勝(11KO)無敗

私的メインイベントはこの試合。嫌われ者王者(信太しらべ)であるレイ・バルガス。

戦うたびに試合はつまらなくなっていき、パフォーマンスを落としていくという王者は、2016年9月を最後にKO勝ちから遠ざかっています。

スーパーバンタム級で絶対王座を築いた後、難攻不落のゲイリー・ラッセルJr(アメリカ)がいなくなった途端にフェザー級に進出。マーク・マグサヨ(フィリピン)をスプリットの判定で破って2階級制覇を成し遂げています。

ダウンを奪われ、超微妙な判定勝利だったにも関わらず、スーパーフェザー級の王座が空いたと見るやその王座決定戦に出場、現王者のオシャーキー・フォスター(アメリカ)に敗れて初黒星を喫しています。

 

 

 

そして出戻ってきての初防衛戦、本来はフェザー級王座を返上してから上の階級に挑むべき、というのがファンの心理ではありますが、WBCが認めてしまっているから仕方ありません。

スーパーフェザー級進出に失敗してしまったレイ・バルガスにとって、このフェザー級タイトルは最後の砦。ここは正念場と言える戦いです。

身長172cm、リーチ179cm(BoxRecより)のバルガスに挑むのが、身長157cm(リーチは不明)のニック・ボール。

旺盛な手数、豊富なスタミナ、ハイペースでアクションの多い素晴らしいボクシング。低身長だからこそとも言える回転力は、インサイドに入られれば大きな脅威となりえます。

前戦の挑戦者決定戦では、元王者のアイザック・ドグボエ(イギリス)に完勝という強さ。身長差としては15cmにも及びますが、逃げ腰のバルガスをボディからの連打で倒し切ってくれることを願います。

 

 

 

ちなみに、オッズは若干ボールが優位、と出ているようです。差はほとんどなく、バルガスが+150、ボールが-130くらいなのでひっくり返る可能性すらありますが。

これは結構意外ですが、みんながボールのことを応援しています。(多分)頑張れニックボール、でいきましょう。

それにしても、今回の戦いは指名戦。なんか誰か忘れているような気がしますよね。

そう、暫定王者のブランドン・フィゲロア(アメリカ)です。

フィゲロアが暫定王者になったのは2023年の3月、もう1年前です。そこからバルガスのスーパーフェザー級挑戦を見守って、この仕打ち。

暫定王者の後で決まった使命挑戦者が先に挑戦とは、一体どういうことなんでしょうか。

さすがWBC、とでも申し上げますか。

 

 

 

WBA世界スーパーウェルター級王座決定戦

イズライル・マドリモフ(ウズベキスタン)9勝(6KO)無敗1分

vs

マゴメド・クルバノフ(ロシア)25勝(13KO)無敗

ジャーメル・チャーロ(アメリカ)が休養王者と認定されたことで、暫定王座決定戦から正規王座決定戦に格上げされたマドリモフvsクルバノフという大注目の無敗対決!

しかしこの戦いは、マドリモフが欠場、試合中止となってしまったようです。

原因は3/3現在よくわからない、とのことなので、続報を待ちましょう。

(続報)

メディカルチェックでマドリモフが出場できなくなった、と伝えられていました(ソースはジェイク・ドノバン)が、3/6のニュースではやるよ、と伝えられています。謎です。

 

 

 

【配信情報】

このサウジアラビア興行は、DAZNで生配信です。

日程は日本時間3/9(土)0:00 (※夜中の12時)からのスタートとのことで、いったい何試合が中継されるのかはよくわかりません。

今回は前回のサウジ興行、Day of Reckoningと同じくPPVファイト。日本では3,000円という良心的な価格設定ですね。ちなみにDAZNPPVを購入するためにはDAZNに加入していないといけないみたいなので、DAZN未加入の方は4,000円くらいですね。

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