信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】バルデス危うし!?オスカル・バルデスvsリアム・ウィルソン、WBO世界SFe級暫定王座決定戦!!

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3月最後のウィークエンド。

北米AmazonとPBCが組み、PPVファイトがある週末です。

この日を避けたのか、それとも元々その予定だったのかはわかりませんが、ESPNが放映するトップランク興行はその前日、現地時間で3/29(日本時間3/30)に行われます。

↓Amazon×PBCは初興行

チューvsフンドラ、ロメロvsクルスのプレビュー記事

そのほか3つの世界タイトルマッチのプレビュー記事

 

 

 

必然的に注目度は低くなりますが、ことメインは非常に興味深いマッチアップです。

ということで今回のブログは、オスカル・バルデスvsリアム・ウィルソンをメインに据えたトップランク興行のプレビュー記事。

 

 

 

WBO世界スーパーフェザー級暫定王座決定戦

オスカル・バルデス(メキシコ)31勝(23KO)2敗

vs

リアム・ウィルソン(オーストラリア)13勝(7KO)2敗

2階級制覇王者、オスカル・バルデスと未だ一介のタイトルチャレンジャーであるリアム・ウィルソンでは、オッズとしてバルデス優位と出て何もおかしくはありません。

ただ、それが現在の実力差を表しているのか、というとそうは思えないのもまた、事実。

オスカル・バルデスは2016年から2019年までの間、安定的な強さを発揮してWBO世界フェザー級王座に君臨。しかしスーパーフェザー級へ転級後の初戦ではダウンを奪われる大苦戦、なんとか7RTKOで勝ち切ったものの、よくないスタートでした。

 

 

 

対戦相手の質を落としてスーパーフェザー級第二戦を飾ったバルデスが挑んだのは、当時階級最強とさえ謳われたミゲル・ベルチェルト(メキシコ)。

ここを左フックのプルカウンターを決めて劇的なノックアウト勝利を飾ったバルデスは、その名誉を大きく回復したのです。

しかし、ベルチェルトを倒して得たWBC世界スーパーフェザー級王座の初防衛戦はあの疑惑判定で名高いロブソン・コンセイサン(ブラジル)戦、さらにその次がシャクール・スティーブンソン(アメリカ)戦で何もできずに終わり、その初黒星のあとは一度勝利しているアダム・ロペス(アメリカ)戦。

そして前戦がエマニュエル・ナバレッテ(メキシコ)戦でキャリア2敗目を喫しています。

このスーパーフェザー級での戦歴を見てみると、良いパフォーマンスを見せたのはベルチェルト戦のみであり、この戦いもベルチェルトの様子がおかしかったこともあり、この階級でのバルデスの実力の程は個人的には疑っています。

 

 

 

もちろんバルデスが弱い、と言っているわけではなく、スペシャルな王者だとは思えない、ということです。

なのでこのリアム・ウィルソンというボクサーは、バルデスにとって非常に危険な相手ではないでしょうか。

身長166cm、リーチ168cmというバルデスに対し、ウィルソンは身長176cm、リーチ178cmの長躯。バルデスが疑惑の判定で辛くも勝利したコンセイサンと変わらないサイズです。

ナバレッテと比べてもかなり小さく見えたバルデス、まずは体格面においてのビハインドです。

さらにこのウィルソンは手数の多いタイプのボクサーであり、回転力に優れているがために、なかなかカウンタータイミングを取りづらいボクサーでもあると思います。なのでバルデスが得意のカウンターを良い形でヒットさせるのは非常に難しい部類であると言えます。

ウィルソンが前に出てくる分、バルデスのカウンターチャンスはあります。

 

 

 

ただ、そのカウンターチャンスを探っている間にもウィルソンが手数を出してきて、ともすれば前半はウィルソンにポイントが流れそうな予感がしています。

13勝中7KO、という戦績はこの階級ではハードパンチャーとは呼べないかもしれませんが、そうは言ってもナバレッテからもダウンを奪い、KO寸前まで追い詰めているウィルソン。ナバレッテ起点で考えると、どちらがナバレッテを苦しめたか、というともちろんウィルソンになってしまいます。

これは相性もあるかもしれませんが、どのような試合になるのか、非常に楽しみ戦いです。

突如としてWBO暫定戦に!

メキシカンのバルデスが、WBCから優遇されるのはよくわかることです。

しかし今回、WBOがこのバルデスvsウィルソンをWBO世界スーパーフェザー級暫定王座決定戦に認定した、とのこと。

 

 

 

元WBO世界フェザー級王者、という実績がバルデスにあるからなのか、現在のランキングはウィルソンが2位、バルデスは4位。

勝者が暫定王者となる、ということはナバレッテの動向次第で次は正規王者となり、指名挑戦者としてアルバート・ベル(アメリカ)を迎えることになるのでしょう。

ナバレッテがデニス・ベリンチク(ウクライナ)に敗北したら?バルデスvsウィルソンの勝者が団体内王座統一戦としてナバレッテと対戦することになると思うので、どちらにせよ再戦になりますね。

そうなった場合を考えると、やっぱり面白いのはリアム・ウィルソンとの再戦。

つまり今回の試合では、ウィルソンを応援したくなるということです。

 

 

 

アンダーカード!!

co-main(セミファイナル)はセニエサ・エストラーダvsヨカスタ・バジェによる世界女子ミニマム級4団体統一戦。

そのほかにも、19勝14KO無敗のリンドルフォ・デルガド(メキシコ)、みんな大好き19勝16KO無敗のレイモンド・ムラタヤ(アメリカ)、東京五輪銀メダリストのリチャード・トーレスJr(アメリカ)、そしてそしてもうあと2〜3年もしたら偉大な父の七光から脱しそうな雰囲気のエミリアーノ・バルガス(アメリカ)とトップランク有望株が次々登場です。

非常にわかりやすくプロスペクトたちを推してくれるトップランク興行は、今後誰に期待していいのかがわかって非常に楽しい。

ただ、残念ながらこの試合は日本の放映は無し、アメリカではESPNが放送です。

 

 

 

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