信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

ジェイソン・マロニーの描くストーリー。3王者との関係性、マロニーが日本で戦う意味とは。

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

ジェイソン・マロニー(オーストラリア)は、日本でも人気のボクサーです。

人気、知名度は日本国内においてのみ、ティム・チューを凌ぐかもしれない、と言うほど一般(というか格闘技ファン)に知られているのではないか、とすら思います。

そんなマロニーは、本来であれば5月12日、地元オーストラリアでリングに上がり、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)vsジョージ・カンボソスJr(オーストラリア)のアンダーカードで元WBC暫定王者のレイマート・ガバリョ(フィリピン)を迎えるはずでした。

しかし状況は一転、なんと日本で武居由樹(大橋)と戦うという発表。

それは、単なる大橋・Amazonマネーだけの話ではなかったようです。

ということで今回のブログは、BoxingSceneに載ったジェイソン・マロニーのインタビューから、マロニーが日本で戦う意味を探っていきます。

 

 

 

https://www.boxingscene.com/jason-moloney-discusses-history-with-emmanuel-rodriguez-takuma-inoue-junto-nakatani--182926

記事は、

Jason Moloney locks horns with Yoshiki Takei at a time when the bantamweight division will be in full swing.

という言葉から始まります。

つまりは「バンタム級が最高潮に達する前に、マロニーは武居と対戦する」ということです。

海外ではまだバンタム級はfull swing(最高潮)じゃないらしい。

 

 

 

というのは置いておいて、記事ではマロニーvs武居と時を同じくしてWBAタイトルがかけられる井上拓真vs石田匠、そしてその2日前にエマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ)vs西田凌佑(六島)が行われることも言及されています。

そして中谷潤人(M.T)がWBC王座についたことで、この5/6の東京ドーム興行が終わった後、4つの世界タイトル全てが日本の手に渡る可能性がある、とも。

しかし、ジェイソン・マロニーは世界タイトルを奪ったアストロラビオ戦から、王座統一を成し遂げたい、という思いがあるようです。

 

 

 

ジェイソン・マロニーの野望

ここでマロニーは井上vs石田に言及、石田の試合は少ししか見ていないものの、井上拓真優位との予想。

井上拓真の前戦、ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)戦はしっかりと見たようで、感銘を受けたとの言葉を残しています。アンカハスのような元王者をあのような形で降すことは素晴らしいことだと。

ここでおそらくこの興行に出場を決めた理由の一つを語ります。

“If I get hold of him next, that would be unbelievable. Obviously we are on the same card both defending world titles at the same weight. So shall we both win May 6th, I would love to fight Takuma Inoue next in a unification.”

 

 

 

マロニーは、井上拓真と統一戦を戦いたい、と言います。それはたとえ石田が勝ったとするならば、石田と戦いたい、と言うのでしょう。

つまりマロニーが求めるものは王座統一戦であり、それ以外にありません。

同じ興行で共演したボクサー同士が戦う、と言うのはよくある話ですし、勝者と勝者が次にぶつかるというのはこの試合が顔見せともなって素晴らしい流れが出来上がります。

なのでマロニーは間違いなく、この興行で「同じウェイトの」ワールドタイトルショットが行われるということ=王座統一戦の可能性と考えて日本のリングに立つことを決めたのでしょう。もちろんお金もあるとは思いますが。

そして、もしこれが叶わなかったとしても、マロニーにはもう一つの野望、エマニュエル・ロドリゲスへのリベンジという大きな目標もあります。

マロニーが「西田を見たことがない」のは当然のことだと思いますが、「背の高いサウスポー」という情報は知っているようです。もちろんここはロドリゲスに勝利してほしい、ということを伝えています。

 

 

 

まあ、まさか5/6に試合を控えた状態で、5/4の大阪に観戦に行くというわけはないとは思いますが、誰かABEMAで観れると教えてあげてほしいですね。

最後にマロニーは中谷に言及。

WBC王者の中谷潤人は、ご存知の通りジェイソンの弟であるアンドリュー・マロニー(オーストラリア)をKOオブザイヤーの衝撃的なノックアウトで破ったボクサー。そのパワーをバンタムにしっかりと持ち込んできた、ということには驚いていないというマロニー、この中谷と戦うことは「私にとってもう一つの大きな戦い」だと伝えています。

ジェイソン・マロニーは、現在いる他の三人の王者と、何かしらのヒストリーを持っています。

 

 

 

「野望」ジェイソン・マロニー

さて、4団体統一へ向かうジェイソン・マロニーを題材に、プロットを書いてみましょう。

まず東京ドーム、日本に初登場したジェイソン・マロニーが大人気のライジングスター、武居由樹を破る。

同日、1試合前に防衛戦をクリアしていた井上拓真をリングへ呼び、王座統一戦をアナウンス。この井上拓真こそ、ジェイソンが2度目の世界挑戦時に敗れた怪物ボクサーの弟であり、今やその怪物に近しい評価を受けようとしているボクサーです。

大橋プロモーションの計らいで、日本で統一戦ができるようになったマロニーは、またも日本の地を踏み、井上拓真と対戦。ここで勝利し、拓真の兄から受けた敗北を帳消しにしたマロニーは、次の敗北を精算しにいきます。

 

 

 

その相手はもちろんエマニュエル・ロドリゲス、こちらはジェイソンが世界初挑戦した時に敗れたボクサーです。あの僅差判定は、どちらが勝っていてもおかしくない内容でもありました。

このロドリゲスを、今度は地元オーストラリアに呼び込み、3団体統一戦。

ここでマロニーは見事雪辱を果たし、オーストラリアで最も有名なボクサーに成り上がる。

そして4団体統一をかけて対戦するのは、WBC王者の中谷潤人。この中谷は、弟アンドリューをスペクタクルな左ボラードで破り、その試合はその年のノックアウトオブザイヤーを獲得しています。

弟の仇うち、とは言わないまでも、アンドリューと共に中谷対策を施し、ジェイソンは3たび日本のリングに上がるー

 

 

 

ジェイソン・マロニー、他の3人の王者と少なからず因縁のあるこの王者は、生き残ることができればバンタム級の主人公になり得ます。ただし、絶対的な強さを持つ主人公ではなく、強敵と戦い、僅差での勝利をものにし、少しずつ成長するタイプの主人公です。

ジェイソン・マロニーの目標は王座統一戦。

この可能性が少しでも上がる、ということが、今回日本で戦う理由になったのかもしれません。大橋会長のことだから、もしかすると「武居に勝てば統一戦」ということを囁いている可能性だってあります。

このマロニーの思惑が進むのか、それとも潰えるか。

まずは東京ドーム決戦、どのような結果になっても楽しみたいと思います。

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