やっと、見れた。
ただ、もちろん時間的にはメインしか見れていません。
吉田実代の感動のアップセットも、別興行の近藤明広の勇姿も、未だ時間がありません。
フルファイトが見れるのが1週間なので、果たして間に合うかどうか、というところです。
ともあれ、無事に本日はデビン・ヘイニーvsレジス・プログレイスを視聴。
ということで今回のブログは、いろいろすっ飛ばして視聴したデビン・ヘイニーvsレジス・プログレイス、WBC世界スーパーライト級タイトルマッチの観戦記。
↓プレビュー記事
12/9(日本時間12/10)アメリカ・カリフォルニア
WBC世界スーパーライト級タイトルマッチ
レジス・プログレイス(アメリカ)29勝(24KO)1敗
vs
デビン・ヘイニー(アメリカ)30勝(15KO)無敗
この試合の結果は、図らずも事前に知ってしまっていました。ふと開いてしまったWebで、どのような記事かは忘れましたが、ヘイニーがプログレイスにパンチを届かせているショットを目にしてしまったからです。
試合中の写真1枚で結果が伝わる競技というのはなかなかないと思いますが、ボクシングという競技はそういうもので、どうしてもキャッチ画像を出すとするならばそういう写真になってしまうものです。
今更この観戦記を書く意味、というところも考えものですが、ともかくヘイニーが勝ったならば気になるのはそのパフォーマンス。
果たして階級を上げて、ライト級と同等のパフォーマンスなのか、それとも以前から減量苦が伝えられるのだから、さらに高いパフォーマンスを見せたのか。
ちなみに12/13時点でDAZNのキャッチ画像は吉田が娘と抱き合っている写真であり、キャッチコピーは「ヘイニーvsプログレイス/吉田実代 愛娘の前で2階級制覇」とされており、ブリッジズvs吉田の結果を知らなかった私はなんと公式からネタバレを喰らってしまったことになります。
おのれ、DAZN。。。
ともあれ、ヘイニーvsプログレイスのゴング。
「ヘイニーはでかい」というイメージですが、プログレイスと並んでみるとほぼ変わらず。ですがやはり肩幅は広く、リーチはヘイニーの方がありそうです。
初回、リング中央でフェインをを掛け合いう両者。やはりヘイニーは速く、今回は非常に細かな動きも多い。トランクスのヒラヒラは非常に邪魔そうです。
中盤、鋭いワンツーで踏み込むヘイニー。いつになくアグレッシブ。逆にプログレイスはこのスピードに面食らってでもいるのか、期待した「ガンガンいこうぜ」スタイルではないことは残念。この中間距離でのボクシングで、ヘイニーに抗う術は持っていないのではないかと思います。
2R、プログレイスが頭を振ってプレス。そう、こういうのを求めています。しかしヘイニーは非常に遠く、なかなか届かない。ヘイニの打ち終わりを狙って踏み込むも届かず、逆にプログレイスの打ち終わりにはヘイニーがヒット。
ヘイニーはスーパーライト級に上げてパワーも上がっているのか、プログレイスの調子が悪いのか、プログレイスはあまり下半身が安貞していないように見えます。
3Rもヘイニーに近づけないプログレイス。ただ、今日のヘイニーはしっかりと腰を据えており、走り回りません。
このラウンド1分が経とうというところで、ヘイニーがいきなりの右をヒット!プログレイスはダウン!!!
え、これはもしかしてもしかするのか。
挽回を期してプレスを強めるプログレイスですが、自信満々のヘイニーはジャブで寄せ付けず、そこから右へ繋いでいきます。流石にここで倒しに行ってはヘイニーのアイデンティティは失われますが、ここでも上手くヒットアンドランを繰り返しています。
4R、ダウンを奪ってもヘイニーはヘイニー、やはりステップワークとジャブが彼の持ち味です。
最小限のバックステップから相手を寄せ付けない速いジャブ、それにプラスして今日はジャブから右ボディ、左フックという3パンチコンビネーションが目を惹きます。
プログレイスの攻撃はほとんど届かず距離で外され、ヘイニーはリターンすべきところでリターン。
5R、さらにプレスを強めるのはプログレイス。届かぬジャブを出しつつ、ヘイニーに迫ります。もっとラフにいかなければ今日のヘイニーは崩せないと思います。いや、ラフに行っても無理かもしれません。
ヘイニーの目の前で伸び切るプログレイスのジャブ。大してそのうち終わりにやりたい放題のヘイニー。ヘイニーがらしさを発揮してきました。
6R、ここまでのDAZNの非公式採点はフルマークでヘイニー。ここまでくると、結果を知ってしまっている今としてはもはや「プログレイスは一矢報いることができるのか?」というところになってきます。
ヘイニーはアングルを変えての単発パンチを幾度かヒット、その中でもとにかくジャブのタイミングはよく、プログレイスは本当に何もさせてもらえません。本当に、何もです。
このラウンド後半にもヘイニーは右をヒットしてプログレイスをぐらつかせ、会場を沸かせます。普通のボクサーならここまで圧倒していれば倒し切って欲しい、と思うのですが、デビン・ヘイニーにそんな「ドリーム」が湧くことはありません。
7R、マジで打つ手なしのプログレイス、強引に攻めることすらできずにリング中央でサークリング。
ヘイニーのジャブでプログレイスがガードポジションに入ると、すぐさまヘイニーの回転力あるコンビネーションが飛んできます。
やはりヘイニーのパワーは上がっているのか、ここはいちいち止まらずにいきたいところですが、プログレイスはかなり警戒してしまい、愛内にすら持ち込めない状況が続きます。
8R、プログレイスが入ってきたところにヘイニーは左フックカウンター。プログレイスを相手にこんなことができるのか、というボクシングを展開しています。
ヘイニーはこれ、全く疲れないでしょうね。プログレイスのプレスもかかっている、とは言えないもので、とにかくヘイニーが思いの通りに戦っているようにしか見えません。
このラウンド、ヘイニーはほとんどリードのみでラウンドを支配しています。
9R、ヘイニーがジャブ→プログレイスがリターン→しかし届かず、ヘイニーのリターンを浴びる。この流れが続いているので、流石に睡魔が襲ってきます。
しかしこの試合は途中で終わるかもしれない雰囲気もあり、流石に目を離すわけにはいきません。
中盤、ヘイニーは右を2発ヒット、もういっそ一思いにーとか思いますが、ヘイニーには全くそんな気配はなく、ラウンドが過ぎていきます。
10R、ここでDAZNの非公式採点はまたもフルマークでヘイニー。これは当然、プログレイスにつけようがありません。
パンチスタッツもプログレイス28/275、ヘイニー99/297と圧倒的で、プログレイスのパンチは全くと言って良いほどヘイニーに当たりません。どころか届きもせず、空を切ることが多い。
こういう戦いになると、もはやヘイニーを崩すことは難しい。やはり最初からスタミナを考えずにフィジカルゴリ押しで行くべきだと思うのです。
11R、プログレイスは何かしらの指示をもらっているのか。それにしてはあまりにも無策。策があっても、ヘイニーがそれをさせないのでしょうか。
とにかく攻めるしかないプログレイスは、中盤、バランスを崩してでも接近、強引にいきます。こうするより他なく、すでに遅きに失した感じすらあります。
ヘイニーはまだまだ元気で、プログレイスはこの試合展開ではスタミナも削られているでしょうし、ダメージもあるでしょう。
後半、ロープぎわまで下がったヘイニーは、右を一発当てて低くダック、そこからエスケープ。これは上手すぎ、会場もざわつきます。
ラストラウンド、ここはもはや、ヘイニーは一発をもらわないように戦っています。仮にこのラウンドを取られたとしても、ヘイニーの勝ちは揺るがないでしょう。
ヘイニーは下がりながらのジャブ、いきなりの右ストレートからの左フック、そしてバックステップ。これだけで十分ですね。
最後まで気を抜かず、自分のボクシングを貫いたヘイニーはお見事。ラストラウンド終了のゴング。
採点は、120-107×3、フルマークのユナニマス判定でデビン・ヘイニー。
あのレジス・プログレイスが、全くと言って良いほどパンチを当てられませんでした。近づくこともほとんどできず、良いところが全くなかったと言って良いですね。
途中やっぱり眠くなってはしまったものの(これは疲れから、だと思いたい)、やはりデビン・ヘイニー恐るべし。
ヘイニーにとって、ボクシングはイージーなゲームなのでしょうか。このヘイニーがスーパーライト級に上がるのならば、やはり楽しみなのはライト級ということになりそうですね。
階級の壁を感じさせることなく、抜群のパフォーマンスを発揮して世界2階級制覇を成し遂げたデビン・ヘイニー。このスーパーライト級は上位陣の実力が拮抗している階級だと思うので、果たしてヘイニーの牙城を崩せるのかどうなのか、というと、ちょっと厳しいかもしれませんね。
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