信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】カネロ・アルバレスvsハイメ・ムンギア!MXファイトに「まさか」は起こるか??

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

プロボクサーの選手寿命というのは一昔前に比べてぐっと上がっています。ふた昔前だと相当上がっています。

日本でプロデビューできる年齢が17歳、アメリカでは18歳だったか?メキシコでは16歳?世界各国、さほど変わりはありません。

その中でたとえば仮に10年〜15年くらい現役生活を続ければ、年2〜3試合を順調にこなしたとしても引退までに30戦〜40戦が関の山。

そう考えると33歳で66戦、27歳で43戦というキャリアはとてつもないものだと思います。

有名なメキシカン同士の戦いは、時に「メキシカン・スーパーファイト」と呼ばれ、そのライバル対決がもてはやされるわけですが、今回はそれとは少し趣が違います。

果たしてこの戦いは、チャベス(シニア)vsデラホーヤとなり得るのか。

現代最高(に稼ぐ)ボクサー、カネロ・アルバレスに挑むハイメ・ムンギア、今回のブログはこのPPVファイトのプレビューです。

 

 

 

5/4(日本時間5/5)ラスベガス

世界スーパーミドル級4団体統一タイトルマッチ

サウル・アルバレス(メキシコ)60勝(39KO)2敗2分

vs

ハイメ・ムンギア(メキシコ)43勝(34KO)無敗

ボクサーのステータスというのはパワーやスピード、ディフェンス、と諸々あるにせよ、このカネロ・アルバレスが現代において最高に稼ぐボクサーであるということは疑う余地がありません。

稼ぐ、ということは人気がある、ということに他なりません。

カネロの前はメイウェザーでしたが、アンチも含めて人気ということで、カネロにもアンチは多いイメージです。

 

 

 

スーパーミドル級周辺のボクサーは、誰もがカネロを目指す。人気取りにさほど興味がなさそうなドミトリー・ビボル(ロシア)でさえ、結果的にカネロ戦を受けているのだから、他の理由も諸々あったとは思いますが莫大なファイトマネーを得ることに不快感を覚えるボクサーは皆無でしょう。

さて、このカネロはもちろん人気だけでなく、実力も示してきたボクサー。

無理だと言われたチャレンジ、ライトヘビー級にあげてビボルに挑戦するまではPFP1位に君臨していたボクサーであり、特にライトヘビー級前(ビボル戦以前のライトヘビー級進出※コバレフ戦はなかったこととして)のスーパーミドル級を11ヶ月で統一した頃は神掛かったほど強く、隙を見せませんでした。

173cmという低身長をよく活かしているとも言えるボクシング。素晴らしいヘッドムーブからのパワーパンチ、ウェルター級上がりながらも決してパワー負けしない体幹の強さ。そしてGGGのパンチにもびくともしない顎の強さ。

 

 

 

カネロを強くしたのは、おそらくメイウェザー戦での初黒星と、GGG戦での負けに等しいドローとそのダイレクトリマッチ。その頃にプライムタイムに突入したと思われるカネロは、ディフェンスが非常に良く、ディフェンスから組み立てることもできるし強引にもいくことができる、自身にとって最高のスタイルを確立した、と言っても過言ではありません。だからこそこの時が絶頂期で、今はすでに下り坂にいる、ということが明白でもあります。

間違いなくあのボクシングはカネロの勤勉さ、ボクシングへの献身により出来上がったスタイルであり、ドーピング疑惑やカネロ判定、マッチアップ云々と批判はあろうとも、あのボクシングへの姿勢は疑う余地がありません。

だからこそ、すでに成熟を超えて円熟、そしてその次に入っているカネロを見るのが正直辛くなってきています。

ジョン・ライダー(イギリス)戦やジャーメル・チャーロ(アメリカ)戦ではダウンを奪っての完全勝利、勝敗で言えば文句のつけようもないですし、ライダーやチャーロはノーチャンスだった戦い。ただ、カネロのパフォーマンスがこれ以前と比べて良かったか、というと、危機感は薄いように思え、とりあえずパワーパンチでなんとかしようという横着さも窺えました。

体力的な衰え、反応の衰えというよりも、すでに事を成し得た後のモチベーションの衰え、何かを証明しようかという気概の衰え、というものを感じてしまいます。

 

 

 

そんな状態でトレーニングの量だけしていても、かつてのようなパフォーマンスを試合で出すことは不可能なように思います。

さて、そんなカネロを奮い立たせることができるのか、ハイメ・ムンギア。

ムンギアはもう随分前から「ネクスト・カネロ」と言われてきたメキシカンながらも、当然その域には届いていません。

21歳の若さでWBO世界スーパウェルター級王者として君臨、タイトル戴冠から1年半弱という在位期間の中で5度の防衛、学ぶ試合も素晴らしい試合もありました。

しかし2020年に転級後は比較的安全なマッチアップが目立ち、結局今まで「ムンギア危うし」というマッチアップはほとんどありません。あくまでも、「この相手にどういうパフォーマンスで勝利するか」という試合のみで構成されています。

ムンギアをプロモートするのはオスカー・デ・ラ・ホーヤ率いるゴールデンボーイ・プロモーション、強敵を恐れず戦ってきたデラホーヤは、プロモート側に回ると意外と弱気。

ともあれ、このデラホーヤの元、かつてのデラホーヤのようにレジェンド撃破を目指すムンギア、その過程はどうあれなんだか感慨深いものですね。

ただ、昨年以降は難しい相手への勝利でアピールしており、セルゲイ・デレビヤンチェンコ(ウクライナ)に薄氷の勝利を踏んだ後、ジョン・ライダーに会心のストップ勝利、このライダー戦でカネロ戦を一気に手繰り寄せた、と言っても過言ではありません。

 

 

 

カネロのモチベーション

さて、この試合ももちろんカネロ優位の予想。オッズはカネロが大体-500くらい、ムンギアが+400くらいのようです。

これはこれまで残してきた実績からしてももちろんそうですし、おそらくムンギアが勝利するには判定では難しく、ストップしなければならないから、でしょう。そしてカネロをストップするというのは極端にハードルが高い。

ムンギアの得意な距離でパワーパンチを打ち込むことができれば、可能かもしれません。あとはビボルのようにパワージャブを突き、カネロを下がらせる場面が必要。

カネロを前に出させては、劣勢になることは目に見えており、ムンギアにとってカネロに密着された状態だとかなり難しい試合になりそうです。

さて、ここで重要になってくるのがカネロのモチベーションであり、もしカネロが中途半端にインサイドに入ろうとする、いつもよりもプレスが弱い、一発で倒そうと力む、等々があるならば、入りぎわにムンギアのパンチを浴びてしまう可能性もあります。横着しようとすれば、チャーロ、ライダー戦以上にその代償は大きい。

 

 

 

カネロはこれまで、「メキシコ人とは戦わない」と言ってきました。

それでも今回はハイメ・ムンギア、バハ・カリフォルニアの純粋なメキシカンです。

メキシカンであろうとも戦いたかったのか、ムンギアを倒してやはり自分が最強だと吠えたいのか。もしくは、仕方なくなのか。

この辺りにカネロがどれほど仕上げてこれるのか、がかかっていそうです。

ムンギアとしては必要以上にカネロをリスペクトすることなく、ガンガン行って欲しいですね。その先にしかアップセットはないと思います。

 

 

配信情報!

アメリカではこの試合はAmazon Prime VideoのPPVファイトとして売り出されます。

価格は89.99ドルと「高い方の」価格ということで、憤慨しているファンも多いようです。ちなみに北米だとAmazonだけでなく、DAZNでもこのPPVファイトを買えるようですね。

約90ドルって15,000円近くになりますね。。。こわ。

さて、我が日本ではWOWOW様がライブ配信。放送日時は5/5(日)AM9:00からのようです。月額料金だけで見れるPPVファイト、見るしかないですね!

(日本版DAZNでもPPVは2,500円で買えます!)

 

 

 

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