信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】目指せカネロ、ハイメ・ムンギアvsジョン・ライダー!セミは大注目ミニマム級王者、オスカー・コラーゾ!

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さてさて、1月の最終週のアメリカ興行。

アメリカはアリゾナ州で行われる戦いは、メインイベントにメキシカン「ネクスト」スター、ハイメ・ムンギアが登場です。

ポストカネロと呼ばれつつ、なかなか垢抜けないムンギアですが、前戦のセルゲイ・デレビヤンチェンコ戦はFOTYの戦いでした。

そこから7ヶ月を経てリングに上がるムンギアは、またも強敵ジョン・ライダーとの戦いです。

そしてセミファイナルにはミニマム級の世界タイトルマッチ、つまりは重岡兄弟の対抗王者であるオスカー・コラーゾも登場。プエルトリコにルーツを持つアメリカ人は、マリオ・ブラザーズ(重岡兄弟)戦に興味津々だけに、要チェックなボクサーです。

ということで今回のブログは、1/27にDAZNで放映されたカードの観戦記。

↓コラーゾの過去記事

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

1/27(日本時間1/28)アメリカ・アリゾナ州

オープニングファイトは26勝15KO無敗1分のスーパーバンタム級プロスペクト、デビッド・ピカソが登場。エリック・ルイスという17勝9敗1分の選手と対戦です。

おそらく今日の会場はメキシカンの応援が多いのでしょう、オープニングファイトからなかなかの歓声。身長が高い分、ややヒョロ長く見えるピカソですが、その攻撃は迫力があり、回転力もありますね。

序盤、KOを期待させるような攻めを見せたピカソでしたが、このタフなルイスは力づくでは倒せないと踏んだか、中盤以降にペースチェンジ。

その後はピカソが試合を支配しつつもフィニッシュまで持っていくことはできず、デビッド・ピカソの判定勝利が決まっています。

 

 

 

WBO世界ミニマム級タイトルマッチ

オスカー・コラーゾ(アメリカ)8勝(6KO)無敗

vs

レイネリス・グティエレス(ニカラグア)10勝(2KO)1敗

重岡兄弟のことをマリオブラザーズ呼びは非常にセンスを感じる、オスカー・コラーゾ。

このボクサーはオスカー・デ・ラ・ホーヤからもじって「オスカー」とつけられたのだから、ある種名が体を表しています。

谷口将隆を2RTKOで降し、日本からタイトルを奪い取ったメルビン・ジェルサェムから7R棄権勝ちでタイトルを奪取、初防衛戦でもガレン・ディアガンに6R棄権勝ちしています。

ミニマム級にあるまじきKO率を誇る王者が迎えるのは、ローマン・ゴンサレスを輩出したニカラグアのレイネリス・グティエレス。ちょっとこれまでの対戦相手、戦績は物足りないものなので、ここはコラーゾの圧勝を期待したいところ。

コラーゾの評価が上がれば上がるほど、我らがマリオ・ブラザーズにとってはありがたい標的となっていきます。

 

 

 

さて、ゴング。

初回からミニマム級らしくアクションの多いスタート。ニカラグアからきたグティエレスも非常に動きが良く、幾度かは右ストレートをコラーゾにヒットしています。

2R、プレスを強めたコラーゾ、王者として力の差を見せようという感じでしょうか。右ジャブが良いコラーゾ、グティエレスが出てくるところへの右フック、力強い左を決めてグティエレスを下がらせています。

両者ともに非常に手数を多く繰り出す中で、やはり目立つのはコラーゾの力強い左ストレート、左フック。

3R、強いプレスと小気味よいテンポでの手数を出してグティエレスに迫るコラーゾ。グティエレスのパンチは全然当たらない、というわけではありませんが、実力差が明らかになっていきます。

後半、コラーゾが左を囮に右フックを振るうとこれがカウンターとなりグティエレスはぐらり、その後もその機を逃さずコラーゾが猛ラッシュでダウンを奪取。

 

 

 

立ち上がったグティエレスですがダメージはありあり、ここを詰めたコラーゾはグティエレスの大渾身の単発反撃を難なくかわすとそこからまた詰め、これでレフェリーがストップ!!

オスカー・コラーゾ、3RTKO勝利!!!

素晴らしい勝利です、オスカー・コラーゾ。ここ2戦は棄権勝ちだったので、かなりスカッとした勝ち方だったのではないでしょうか。試合後カメラに抜かれるとめっちゃ喋っております。

さてさて、ここでまた強さを見せつけてくれたオスカー・コラーゾ。

日本にも重岡兄弟という有望なチャンプたちがいる中で、アメリカ大陸でこの階級を盛り上げてくれることは非常にありがたいですね。

コラーゾがいなければ、ミニマム級は見向きもされない階級でしょうから。

 

 

 

ハイメ・ムンギア(メキシコ)42勝(33KO)無敗

vs

ジョン・ライダー(イギリス)32勝(18KO)6敗

メインイベントはハイメ・ムンギアvsジョン・ライダーという非常に楽しみなマッチアップ。

実績、人気から言えばムンギア優位と出るわけですが、ムンギアは前戦からスーパーミドル級で戦っており、前戦も大苦戦だっただけにまだこの階級での位置はわかりません。

そう言えば結局ムンギアはミドル級で世界タイトル取らなかったですね。

さて、そう考えるとこのライダーは非常に危険な相手であり、身長こそ低いですが(低いからか?)、前戦ではカネロともフルラウンド渡り合っています。

その前から勢いがあり、ダニエル・ジェイコブスにスプリットの判定勝利、同国人のプロスペクト、ザック・パーカーには4R棄権勝ちとここ数戦で評価をグッと高めたボクサー。

どのような試合内容、そして結果になるのか。。。非常に楽しみです。

 

 

 

さて、ゴング。

まずはジャブの差し合い。ライダーは前足をかなり前に出し、体躯に勝るムンギアのジャブを届かない位置どり。そのポジションはよくないと思ったのでしょう、ムンギアはこの流れを切り、前足でライダーの外側をガッツリ取って右ストレートから左フックのコンビネーションをヒット。

まだまだ静かですが、ムンギアはウィービングでいくぞいくぞとフェイントをかけています。嵐の前の静けさ、そんなイメージですね。

2R、ぐいっと距離を詰めたムンギア、身長の低いライダーよりもさらに低い位置から入ります。これを迎え討つライダー、これは願ったりの展開のようにも思いますが、逆に入られ慣れないのか、後退。

下がったライダーはコーナー際、ムンギアを突き放そうと出した右に右ストレートを合わされ、ダウン!!

立ち上がったライダーに対してムンギアは猛ラッシュ、今度はライダーもしっかりと反撃してこれを止めます。

 

 

 

ライダーは打ち終わり、若干気を抜いて止まってしまうタイミングがありますね。終盤はまたムンギアのラッシュでラウンドが終了。

3R、開始と同時にダッシュのムンギア。ライダーは腕を絡ませてのクリンチ、まだダメージはあるのでしょう。

そこを逃したくないムンギアは体を振って前進、ライダーの左カウンターも怖さはありますが、比較的ムンギアのフィジカルにライダーが押されているようなイメージ。

下がりながら戦うライダーも意外と巧く、時折放つ前手のフック、左のストレートはパワー十分。

4R、序盤、後ろ手のアッパーを多用するライダー。ムンギアのジャブに対しては、序盤と同様に前足をしっかりと出して距離を作ることでエスケープしています。

それでも頭を低くしてムンギアが入ってこようとすると、下がりながらの右フック。

 

 

 

ライダーが非常にうまく戦っている、というところでムンギアの右がヒット、しかしその後もライダーは巧さを発揮して追撃を許さず。

それでも後半、ライダーが強引に攻めに行ったところにムンギアのカウンターがヒット、ライダーはこの試合2度目のダウン!!このラウンド、うまく戦っていただけに残念!!

5R、ムンギアはこのラウンドも決めにいってる感じのチャージ。下がるライダー、前ラウンドのダウンはダメージのあるものではありませんが、やはり全般的には押され気味。

6R、ムンギアが攻め入るのは当然ながらも、ライダーも迎え撃っての打撃戦。先にアクションを起こすムンギア、ライダーはその入りぎわ、打ち終わりに狙うイメージ。

7Rも同様の展開で、ムンギアのアクションが先。攻撃も大きく、少し焦っているのかとも思うようなワイルドさは、カウンターを狙う方としては付け入る隙がありそうにも感じます。

ライダーはだいぶ良くなっているように見えますが、もう折り返しており、ダウンを2回奪われていることから、勝つには何かしらの起爆剤が必要です。

 

 

 

8R、ちょっと強振すぎるムンギア。ライダーとしてはやりやすいか、いくつかのカウンターをとっています。

しかし中盤、このフルスイングが一発当たると今度はムンギアタイム、強いパンチを惜しみなく振るってライダーをロープに詰めます!

これをクリンチで一旦しのいだライダーはカウンターをヒット、今度はムンギアが後退。ジェットコースターのようなラウンド、まだまだ勝負はどちらに転ぶかわかりません。

9R、ここも当然攻めるムンギア。このムンギアのアグレッシブネスは素晴らしく、とにかく丁寧に頭を振って攻め込みます。

左ボディを叩き、このヘッドムーブの流れからナチュラルなタイミングでの右フック!これはライダー、ガードしたように見えましたが、一拍置いてダウン!!!

 

 

 

立ち上がるも、今度はダメージが大きい!襲いかかるムンギアは、ここで雑にならず右オーバーハンドから左ボディ!!ライダーはこのラウンド2度目のダウン!!

しかし続けさせるレフェリー、ムンギアは強引にいきます!ライダーもムンギアの腕を絡め取ってなんとかサバイブを試みます!

しかしここでゴングの音がけたたましく流れ、試合は終了!!!

ライダー陣営の棄権、でしょうか?それともレフェリーよりももっと権限を持つ人がいて、ストップの要請をしたのでしょうか??

ともあれ、ハイメ・ムンギア、難敵ジョン・ライダーを9RTKO!!

最も大きな出来事は、やはりこの「カネロが倒せなかった」ライダーを倒し切った、というところでしょう。これでこそ、「カネロvsムンギア」がクローズアップされるというものです。

やはりこのムンギアは並ではありません。さてさて、一時期無双状態にあったカネロの周りは、ベナビデス、モレル、そしてムンギアと盛り上がってきました。

カネロは一体誰と戦うのか。スーパーミドル級、待ってればどんどん面白くなってきましたね!

 

 

 

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