信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】GWは世界戦だけじゃない。ダイナミックグローブ、坂井祥紀vs豊嶋亮太、川満俊輝vs安藤教祐のW日本タイトル戦!!

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今週末は、怒涛のボクシングラッシュ。

そして来週早々に東京ドーム決戦。

ボクシングファンにはたまらない週末ですが、その全てを現地で観戦することはなかなか難しいという中で、現地観戦する興行を絞っているファンもいるのでしょう。

かくいう私も東京ドームにしか行けないですが。

ともあれ、この大配信時代において現地観戦するファンを捕まえるのは大変だろうということは容易に推察できます。過去を振り返ると、TV中継のない興行は多少無理をしてまで行っていましたが、今は配信があれば現地観戦の検討にすら入らないこともしばしば。特に東京や大阪から遠い田舎に暮らしている身としては、金銭的なものもそうですが時間が非常にもったいなく思えるし、配信は録画の手間もないため非常に重宝します。

 

 

 

配信は非常にありがたいことですが、やはり現地観戦に勝るものはない、との認識ではあるものの、年々(配信が増えるに従って)現地観戦へのハードルは上がっており、特に配信でボクシングを見始めたという若い世代にあってはそれは私とは比べ物にならないほどの高いハードルになってはいないか。

色々と悶々と考えてしまうわけですが、いち個人にできることなんてほとんどないので今日も淡々とプレビュー記事でも書いてお茶を濁します。

そんなわけで今日は5/4(土)に行われるダイナミックグローブです。

5/4(土)Who's Next Dynamic Glove

同じ日に興行をするなら、時間を少しずらして欲しい、と常々思っています。これは国内、海外問わず。

この日、大阪はエディオンアリーナで行われる大注目興行、LUSH BOMUは13:30の試合開始であり、このダイナミックグローブは17:45開始とのことなので、大阪のメインイベントが終わってからダイナミックグローブが開始されるイメージ、若干被りそうではあるものの問題がなさそうなところは非常にありがたい。

 

 

 

ボクシングと音楽の融合を掲げるLUSH BOMU興行がどれくらい余興に時間を割くか次第ではありますが。

逆にいうとこの日の半日以上はボクシング観戦に費やさなければならないので、家族には事前の了解をとっておく必要がありますね。

日本ウェルター級タイトルマッチ

坂井祥紀(横浜光)29勝(15KO)13敗3分

vs

豊嶋亮太(帝拳)18勝(11KO)3敗1分

そんなダイナミックグローブのメインイベントは、坂井祥紀vs豊嶋亮太。

過去、一度戦って勝敗の決した試合の再戦ということにはなりますが、この立場を変えての再戦というのは非常に興味深いものとなりそうです。

 

 

 

王者、坂井祥紀は2023年4月、重田裕紀(ワタナベ)との王座決定戦を2RTKOで勝利して日本タイトルを初戴冠。2020年に日本に戻ってきて、3年もかかるとは思わなかったですが、その後は能嶋宏弥(薬師寺)との初防衛戦をクリア、前戦ではシーサー皆川(平仲)を退けて2度の防衛に成功しています。

強いフィジカルと安定的なアグレッシブネス、旺盛な手数で攻めるファイタータイプである坂井は、そのしつこさが持ち味なのだと思います。

日本に戻ってからは9戦して6勝2敗1分、この2敗のうちの1つがかつて豊嶋に喫したものです。

この豊嶋戦もそうですが、坂井のボクシングはちょっとポイントを取りづらいのでは、と感じることが多々あります。

比較的互角に見えるラウンドは、相手に振られてしまうこともしばしば。小原戦なんかはまさにそうでしたし、この豊嶋戦でもそうでした。

さて、再戦ではどうなるか。

 

 

 

豊嶋はインもアウトもこなせる器用さを持っていますが、実は坂井も猪突猛進とはタイプが違います。

2021年にアジア2冠をかけて戦った際、意外にも坂井が距離をとって戦い始めた後半にリードしているように見えました。逆に、豊嶋はフィジカルも強く、接近戦で坂井に押し勝っているようにも見え、戦前に予想していた試合内容、両者のストロングポイントが随分と違った印象でしたね。

↓観戦記

boxingcafe.hatenablog.com

そのころの豊嶋は世界へ向かっていく勢いがあり、豊嶋から見れば当時の坂井は「格上」として戦ったからこその試合内容だったような気がします。(スパーリングでは坂井に大きく分があったとのこと)

この「勢い」はキャリアにおいて非常に重要なものだと思いますが、その勢いは佐々木尽(八王子中屋)によって一旦は断ち切られてしまいます。

まさかの初回TKO負けを喫した豊嶋は、韓国人を相手に復帰、前戦では挑戦者決定戦を勝ち抜いて今回のチャンスを掴んでいます。

 

 

 

豊嶋が坂井に対して「一度勝った相手」として挑むのであれば、勝利は厳しくなるような気がします。

初戦でどちらかというと後半に若干巻き返した風のある坂井の方が、豊嶋攻略に対して良いイメージを持って終わっているような気がするからです。

とはいえ、前戦で豊嶋が勝利しているという事実も含め、この戦いは50-50に非常に近しい戦いとなるのではないでしょうか。

当日、どちらのモチベーションがより高く、より相手のことをわかっているのか。

どちらにも転びそうな戦いは非常に興味深いですね。

 

 

 

日本ライトフライ級タイトルマッチ

川満俊輝(三迫)9勝(5KO)1敗1分

vs

安藤教祐(KG大和)13勝(6KO)4敗

メインイベント同様、こちらも再戦です。

ライトフライ級にそぐわないハードパンチを持つ川満は、前戦で前王者大内淳雅(姫路木下)を破って日本タイトルを初戴冠。

この試合を2Rで片付けてはいるものの、「楽勝」という試合ではなかったことは申し添えておきます。

一発で倒せるパワーパンチャーだからなのかディフェンスが甘いという部分はあり、それも一つの魅力の川満。だからこそ勝っても負けても早期決着の試合は多く、若干の危うさを伴っているイメージです。

唯一の敗戦は重岡銀次朗(ワタナベ)によるもので、もう2年半前のこと。安藤とはその重岡戦前に戦い、初回たった46秒でTKO勝利を飾っています。

 

 

 

挑戦者安藤も同じく強打を持つボクサーであり、こちらは2度目のタイトル挑戦。

初めてのタイトルショットはちょうど1年前の5/6、山中竜也(真正)戦であり、ここはしっかりとアウトボックスされてしまいました。

山中とはキャリアも違い、相性もあったイメージで、川満とは噛み合うはず。

噛み合った結果が川満の46秒TKO勝利という内容ではあったものの、これは実力差というよりも先に当てたのが川満だった、ということを見るべきところだと思います。

前戦で亀山大輝(ワタナベ)を5RTKOで降し、日本タイトルへの挑戦権を勝ち取った安藤。この亀山はその前戦で今度ジェシー・ロドリゲス(アメリカ)へ挑戦する加納陸(大成)とドロー、実力のあるボクサーでした。

この戦い、安藤は念願のタイトル奪取とリベンジ、2つの悲願を達成できる大チャンス。かつてないほどモチベーションは高いはずで、メインと同じくこちらも川満が初戦での初回TKO勝ちを引きずっているようであれば結果が変わってくる可能性があります。

 

 

 

当然、川満の前戦の勝ち方を考えれば、川満優位というのは全くおかしなことではありません。

ただ、速攻型パンチャーとも言える川満の序盤を安藤が上手く乗り切れば、その後、大きなチャンスが生まれてくる可能性も期待できますね。

配信情報

この興行は、2つの日本タイトルマッチ、それもチャンピオンカーニバルをセミファイナルとメインに据え、他に4回戦が2試合、6回戦が1試合の合計5試合での興行です。

ダイナミックグローブなのでもちろんU-NEXTでライブ配信、それも第一試合からの中継を行なってくれます。

日程は5/4(土)17:45に配信開始、とのことなので、大阪興行が終わってから十分に間に合う時間帯。

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