信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】東京ドーム決戦vol.1!ドヘニーvsバヨゴス、ユーリ阿久井政悟vs桑原拓、井上拓真vs石田匠!!

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東京ドーム。

14:00開場の16:00試合開始、というのは一体何時に行けば良いのか全然見当もつきません。

あんまりギリギリに行って入場に手間取り、第一試合に間に合わなかったら最悪、ただ東京ドームの座席で2時間待つ気にもなれません。。。(友達もいないし、グッズにも興味のない中年男性の悩みw)

なのでとりあえず15時頃の到着。ちょうどよかったかも。入場はゲートごとなので待たされることもなく、グッズ売り場の大行列を横目に見て外を少々散策、入場して中を少々散策。

トイレが遠いことを確認ののち着席、少々ぼーっとする時間を過ごすと始まりました。

ということで今回は東京ドーム観戦記vol.1。

 

 

 

5/6(月・祝)東京ドーム

TJドヘニー(アイルランド)25勝(19KO)4敗

vs

ブリル・バヨゴス(フィリピン)7勝(2KO)無敗1分

37歳、アイルランド出身のドヘニーは、オーストラリアで活動をしていますがBoxRec上では国籍はアイルランドのまま。おそらく移住したのは昨年くらいからだと思われるので、そうは言っても国籍取得はまだではないでしょうか。

オーストラリアでは地元期待のプロスペクト、サム・グッドマンに判定負けを喫し、このまま「元王者」の肩書を持つ噛ませ犬としてのキャリアかと思っていました。し、日本のボクシング界もそれを期待して後楽園ホールへ呼んだのでしょう。

しかしその日本側の期待はあっけなく崩れ去り、中嶋一輝(大橋)、ジャフェスリー・ラミド(アメリカ)をKO、ルイス・ネリのリザーバーを務めるまでに至っています。

世界ランキングもWBOでは3位、井上尚弥挑戦はないと思いますが、井上尚弥後の決定戦には出そうな感じもします。

対戦相手のブリル・バヨゴスというボクサーは知らないボクサーですが、無敗のフィリピン人というのは日本人にとっては怖いもの。充実のドヘニーに限って負けはないと思いますが、バヨゴスにとっては大チャンスの一戦。

初回、ジャブの差し合いからドヘニーがプレス。バヨゴスも良いワンツーを持っており、右はかなり伸びる。振り回さないタイプのフィリピン人。

 

 

 

あまり噛み合わないか、早々にクリンチが多い。

2R、ドヘニーがプレスをかけて距離を詰める。バヨゴスはちょこちょことリードをついてドヘニーが入ってくるところに右カウンター狙い。その狙いとは裏腹に離れぎわの左フックが良い。

ドヘニー結構やばいんじゃないか。ドヘニーがカット、バッティングのようです。

3R、強引に攻め入るドヘニー、フィジカルゴリ押しの作戦は良い。

頭をつけて攻め入るドヘニーに対して劣勢のバヨゴスですが、左フックをヒットして反撃。しかしドヘニーもボディを決めてダウンを奪取!

カウントアウトかと思われたダウンから立ち上がったバヨゴスですが、もちろんここを逃すドヘニーではありません。

またも強引に襲いかかったドヘニーは、またボディでダウンを奪取。ここはさすがに終わったか、というダウンから立ち上がったバヨゴス!素晴らしいハート!

4R、2度のダウンを喫しても諦める素振りは見せないバヨゴス!

しかしそのバヨゴスの右に同時打ちの左カウンターを決めたドヘニー。その後もいきなりの左、左ボディを軸に攻め立てる。バヨゴスも強い右と左フックで応戦するも、やはり耐久力とパワー差は如何ともしがたく。

最後はドヘニーの左アッパーでしょうか、ダウンを喫したところでレフェリーはストップ!!

テレンス・ジョン・ドヘニー、4RTKO勝利!

思った以上にやりましたね、バヨゴス。この階級の強いフィリピン人は要注目、名前を覚えておきましょう!

 

 

 

WBA世界フライ級タイトルマッチ

ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)19勝(11KO)2敗1分

vs

桑原拓(大橋)13勝(8KO)1敗

boxingcafe.hatenablog.com

初回、阿久井がプレス、想像通りのスタート。阿久井の右のうち終わりに左フックを狙う桑原。桑原はコンビネーションをしっかり打ち込む。阿久井も桑原の左の後に右を狙う。桑原アングル良い。

2R、阿久井のジャブか刺さる。強い右を踏み込んで当てる、しかし桑原も逃げません。

桑原も怖いアッパーカウンターを放つも、阿久井の右が当たり始めています。しかし桑原はフィジカルを鍛えることによってタフネスもあがっているかもしれません。

阿久井はブロッキングも素晴らしい。

 

 

 

3R、ジャブ、上下の打ち分けが良い阿久井。桑原の単発に対してはスウェーまたはヘッドスリップ、コンビネーションにはブロッキング。とにかくディフェンスがめちゃくちゃ良い。

そして自身は鋭い踏み込みでワンツーを当てる。完璧な試合運びです。

4R、阿久井の強いプレスに押され気味の桑原。しかし前戦ほどロープに詰まる場面はなく、上手いステップで戦っています。

桑原のカウンターも良いですが、それ以上に阿久井のジャブが圧倒的に良い。このジャブで顔面を跳ねあげられる桑原、ダメージも溜まってきているか。

5R、かなり動かされている感じになりつつも、要所でパワーパンチを放つ桑原。しかし阿久井のディフェンスは素晴らしく、もはやカウンターぐらいしか術がないのでは?

という終盤に阿久井がノーガード、桑原が攻め入ってヒットを奪っています。誘い出そうとして失敗したか?

6R、阿久井はここでチャージか、プレスを強めます。桑原もガードをあげますが、さすがに打撃戦は不利。

 

 

 

動きながらの攻撃とカウンターに活路を見出したい桑原、終盤には良いコンビネーションを繋げて会場を沸かせます。

7R、歩きながら打つ阿久井、非常にコンパクトな左右でヒットを積み重ねます。

桑原のコンビネーションも時折は良いですが、クリーンヒットは少ないでしょう。とにかく打つ時すら隙のない阿久井が良い。

8R、ダックして右から入るパターンが良い阿久井。桑原はエスケープのためのステップになってしまい、このままでは勝てません。

もはや桑原のワンツーや左フックで阿久井は止まらず。見えているのでしょう。

ここで桑原が大きなアッパーを出せればまた違うかもしれません。

9R、阿久井がギアアップ。細かく攻め、桑原にカウンターを取らせず。この打ち終わりのケアは参考にすべき。

桑原は下がりながらの戦いを強いられ、ハンドスピードこそ健在ながらもコンビネーションの回転力は落ちています。ここで、いけないか。

10R、桑原は狙っていますが、カウンターを出させてもらえません。阿久井を応援している身としては安心してみていられるが、これで良いのか桑原拓。

明らかに阿久井は余裕を持っており、阿久井側からするとここまでディフェンシブな相手を倒すのは難しい。

11R、逃げ回る、と言われても仕方のない桑原、終盤に奮起して連続コンビネーション!

素晴らしい攻撃ながらも、その後に阿久井の右を浴びて後退しています。

 

 

 

ラストラウンド、桑原も打ち合う覚悟か、というところでしたが序盤しか続かず、阿久井は安定的なプレスと攻撃。最後は桑原もしっかり手を出して終了も、もう少しやりようはあったイメージ。

117-111×2、118-110で阿久井。

桑原は前戦の敗戦が頭に残っていたのか?という若干消極的にも思えるボクシング。序盤こそヒリヒリしましたが、正直フルマークでも良いレベルで、日本タイトルマッチの時の方が緊張感がありましたね。

50-50の試合かと思っていましたが、とんでもない。両者の差は開いていたように見受けられましたし、阿久井が戦前に語ったとおり「圧倒する」という内容だったと思います。

桑原はちょっと勝ち筋を見出せなかったか。。。前戦でダラキアンを相手にしたボクシングとほぼ同様、どっしりとした安定感のあるボクシングのユーリ阿久井を崩すことはできず。

いやー阿久井の次戦が楽しみです。

 

 

 

WBA世界バンタム級タイトルマッチ

井上拓真(大橋)19勝(5KO)1敗

vs

石田匠(井岡)34勝(17KO)3敗

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初回、まずジャブの差し合い、いしだがプレス気味。石田が低く構える。ヒリヒリした展開の中、やや井上の方が良いのでは?と思ったところで石田のジャブカウンター、井上が尻餅をつくダウン!!

リーチのある石田、ジャブが深く刺さっています。

2R、石田はこういう作戦なのか、それとも気持ちがですぎているのか、プレス。必然的に距離は近くなり、井上のアッパーが良いように見えます。

3R、井上は石田のジャブを見切りはじめたか、石田のジャブをかわしては自らのジャブを当て、右アッパーでインサイドに入ります。

 

 

 

石田は思い切って作戦を変えた方が良いのではないかと思います。

4R、井上のジャブから右アッパー、右のオーバーハンドがヒット。この右の使い方が素晴らしく、右おーばーからの右アッパーなどとアングルを変え、これが石田に次々とヒットしています。

5R、石田のジャブが当たらない!なんという見切りでしょうか、井上拓真。

井上は近くで様々なアングルのパンチを放ち、ヒットを積み重ねていきます。終盤に石田のワンツー、陣営は沸きますがこれはスリッピングアウェイ。

6R、このラウンドも石田が前にでます。ここまでくると最後まで攻め続けるという作戦なのでしょうが、井上はインサイドに入りやすく、戦いやすそうです。

井上はアッパーを多用していますが、本当にアッパーを使いたいのは石田のはず。

7R、石田のジャブに対して、ジャブカウンター、右クロス、かわしての右アッパーなど多彩な対応を見せる井上。

石田はいまのところ打つてなし、というイメージですが、ここから何か引き出しはあるのか。

8R、それでも石田はプレス。前にでてくる石田にたいし、自らのバックステップで距離を調整、見事なまでのテクニックを見せつけています。

 

 

 

未だ石田を寄せ付けず。

9R、見事なコンビネーションでのヒットアンドアウェイを見せる井上。

やはりこのボクサーは技術で魅せられるボクサー。攻め入る石田を完璧に捌きつつ、しっかりとパンチをコネクトしています。

10R、石田がチャージ、これに井上も受けてたちます!!打撃戦、ここではやはり井上のアッパーがよく、アングルもよく、石田はかなり苦しい展開!!この展開を望んでプレスをかけていたのかもしれませんが、このあと石田陣営どうするのか。

11R、石田は足をとめて、井上は動きながらの打撃戦!石田の気持ちのこもったパンチも井上に届きます!しかし上回るのは井上!

ラストラウンド、最後まで出てくる石田。しかしロドリゲスに挑んだ西田のようにはいかず。最後の最後まで気持ちを見せ続けたチャレンジャー、石田。しかしこの戦い方では及ばないでしょう。

判定は118-109×2、116-111で井上拓真!

ジャブの差し合いでも打ち勝ってみせ、完璧なボクシングを展開した井上拓真。

やはりそのパンチは多彩、ディフェンスも素晴らしいですね。

敗れた石田は残念、タイトル奪取への意気込みは感じました。

vol.2はこちら

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