信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】東京ドーム決戦vol.1。ユーリ阿久井政悟vs桑原拓、約3年ぶりのライバル対決は50-50か。

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井上尚弥が31歳になった。

若い若いと思っていたボクサーも、あっという間に年をとります。

もともと35歳で引退すると決めていた井上尚弥、最近では引退を先延ばしする発言もあると思うのですが、もうあと10年は続けないでしょう。先延ばしすると言っても1-2年くらいのものでしょうから、井上尚弥引退後はボクシングはまた下火になってしまう可能性はありますね。

私としては別にそれでも良くて、細々とでも今の配信を続けてくれればありがたい。

とまあ、時の流れは誰にも止められない、という話。

だからこそ一瞬一瞬を全力で生きようと思うのです。

じゃなくて、もうあっという間にゴールデンウィークは来るよ、4つもある世界戦のプレビュー記事なんて一気に書けないから少しずつ書いていかないとダメだよ、ということですね。

そんなわけで今回のブログは東京ドーム決戦の第2試合にセットされたWBA世界フライ級タイトルマッチ、ユーリ阿久井政悟vs桑原拓のプレビュー記事。

 

 

 

5/6(月・祝)東京ドーム

WBA世界フライ級タイトルマッチ

ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)19勝(11KO)2敗1分

vs

桑原拓(大橋)13勝(8KO)1敗

ちなみに第一試合はテレンス・ジョン・ドヘニー(オーストラリア)vsブリル・バヨゴス(フィリピン)のスーパーバンタム級8回戦がセットされるとのこと。

ドヘニーはルイス・ネリ(メキシコ)のリザーバーとして用意されるとのことで、ネリが何らかの理由でリングに上がれなくなった場合には井上尚弥の相手はドヘニーになる、とのこと。

ここ2戦、日本で暴れ倒しているドヘニーの勇姿を見れるのは非常に楽しみなことですね。ただ、このボクサーはアンダードッグとしてリングに上がった時の方が強そうなので、微妙な試合をするかもしれません。

ともあれ、そのノンタイトル戦があった後、すぐに世界タイトルマッチです。

遡ってみれば2021年7月21日、世の中はコロナの真っ最中。

後楽園ホールでも声援禁止、鬱屈した世の中に舞い降りたあの伝説の日本タイトルマッチを戦った二人が、お互いにスケールアップして世界タイトルマッチとして、しかも東京ドームへと場所を変えて戦うというドラマ。もうこれがクライマックスで良い、というこの試合が、世界戦としての第一試合です。

 

 

 

「お家芸」を引き継ぐのは

日本のお家芸、フライ級。かつてこの日本フライ級王座を取得して世界へ羽ばたいたのは、白井義男をはじめとして、花形進、レパード玉熊、勇利アルバチャコフ(当時はユーリ海老原)、セレス小林、坂田健史、内藤大助、清水智信、五十嵐俊幸、中谷潤人。

その他にも、三迫仁志、矢尾板貞雄、米倉健志、田辺清、斎藤清作(のちのたこ八郎)といった往年のレジェンドたちもこの階級で戦っています。

体格の小さい日本人にとって、この階級は国内で戦うにも最激戦区の一つであり、ここを勝ち上がってきたボクサーというのは十分に世界と渡り合える力を持っています。

そしてこのフライ級のWBA王者は、まさに国内を勝ち上がって世界タイトルに辿り着いた、王道を歩んできたボクサーです。

岡山県の倉敷市という僻地から排出されたこの王者は、地方ジムの希望の星、とも言って良いボクサーです。

 

 

 

アマ経験を経て2014年にプロデビューした阿久井は、初戦、2戦目で判定勝利を飾り、3戦目、2014年度の新人王戦、西軍代表決定戦で引き分け敗者扱い。

翌年の2015年度の新人王戦では、見事全日本新人王を獲得しますが、この頃はまだ目立ったボクサーではなかったかもしれません。

ただ、ここまでで6勝(2KO)無敗1分というボクサーは、私にとっては特別でした。

私は瀬戸内海の孤島に生まれ、育った分、四国地方、山陽地方への思い入れは強いのです。「倉敷守安ジム」という聞き慣れたジムから出てきたこのボクサーは、この頃からずっと応援しています。

そして、阿久井が目立ちはじめたのはこの全日本新人王戦のあとからでした。

ここから怒涛の5連続KO勝利、しかもそのうち4度の1RKO。これで注目するなと言う方がおかしい。そして迎えたのは、創設間もない日本フライ級ユース王座決定戦。

2017年8月23日、阿久井がやや優位の下馬評だったと記憶しています。前戦、大保龍斗(横浜さくら)を1Rでストップしてこの決定戦にコマを進めた阿久井に対し、対戦相手の中谷潤人(M.T)は前戦を苦戦の2-0判定勝利。

 

 

 

否が応にも期待は高まりましたが、中谷はなんと接近戦でも阿久井に打ち勝ってみせ、阿久井は6RTKOで初黒星。

この後、阿久井は自身の視野の狭さを悟ったのか、東京への出稽古を始めたそうです。

その甲斐あってか、再起戦ではのちの(現在の)日本ライトフライ級王者、矢吹正道(緑)を1RTKO。これは凄まじい緊張感のある試合でしたね。

そしてその勢いを駆って世界ランク獲りに挑戦するも、ジェイセバー・アブシード(フィリイピン)に8RTKO負け。

翌年の再起戦では、湊義生(JM加古川)を1Rで仕留め、続く日本フライ級王座決定戦でも小坂駿(真正)戦も1RTKOで勝利し、見事日本王者に。

初防衛戦の藤北誠也(三迫)戦は、自身のキャリアではじめて10Rを戦い抜き、約5年ぶりとなる判定勝利。その後の2度目の防衛戦が桑原拓戦で、ここを11RTKO勝利で飾っています。

↓観戦記

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そこから粉川拓也(当時角海老宝石)、ジェイソン・バイソン(フィリピン)にフルマークの判定勝利。(因みに粉川さんは矢代義光さんのジムでトレーナーをやってます。先日お会いしましたがふっくらしておられました。)

ジェイソン・バイソンは日本初登場でその実力の程は分かりませんでしたが、その後に山中竜也(真正)を2RTKO、次回は4/21に3度目の日本のリング登場が決まっていますね。

日本タイトルを返上し、世界前哨戦として未知の強豪を退けたユーリ阿久井、満を持して挑む王者は階級最強のおそれもあったアルテム・ダラキアン(ウクライナ)。

22戦して無敗、リングを飛ぶように動き、見えないアングルからパンチを打ち込んでくる技術力の高い王者で、ボクシングをよく知っているボクサー。

このダラキアンに対し、終始攻め続けたユーリ阿久井は文句なしの判定勝利をあげ、岡山のジムとして初めて世界王座を獲得しています。

 

 

 

↓観戦記

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そして迎える初防衛戦が、「スピードスター」桑原拓。

桑原拓は、名門・興国高校時代にインターハイ、国体を制し高校2冠。大学も名門、東京農業大学へ進学し、大橋ジムから2018年にプロデビューし、あっという間に日本王座へ挑戦するところまで駆け上がってきたアマエリート。

スピードスター、桑原は大橋ジムも次代の世界王者として期待を寄せるスーパーホープであり、コロナというご時世でなければあっという間に地域タイトルを獲得し、大橋ジムのマッチメイク力もあいまってそれこそ世界王座への最短距離を走っても良い位のボクサーだったと思います。

おそらく日本人ボクサーからは敬遠され、日本タイトル挑戦までの8戦中5戦は外国人選手が相手。ただ、このコロナ禍ではそうも言っていられず、前戦は湊義生と戦い、8R判定勝利を挙げています。

 

 

 

ハートの強い難敵、湊に対してほぼフルマークという危なげのない戦いぶりは、そのポテンシャルの高さを示すものであり、かといって距離をとって当てる、いわゆる「塩」のようなボクシングではありません。

そのスピード、ディフェンス勘、隙の少なさを見ると、とてつもなくディフェンシブに戦いさえすれば、相手は触れることも困難なのではないか、とさえ思います。

そして9戦目で挑んだ日本タイトルマッチ、ここでも桑原はその高いポテンシャルを大いに発揮しています。

ガードが固く、フィジカルの強い王者に対して左フックカウンターを効かせ、ユーリ阿久井の効果的なパンチを外す。

この桑原らしいボクシングは、ユーリ阿久井に通用していましたが、パワーでは大きく見劣りし、初回にダウンを奪われたのちに最終的にはラストラウンドのTKO負け。この11Rの間には、桑原がユーリを効かせる場面もありましたが、やや及ばず、という内容でもありました。

初回にダウンを奪われたことに起因して、踏み込みが甘くなってしまったのか、強い警戒を抱いてしまったのか。

 

 

 

いずれにしろ、一発勝負のリングの上ではこの結果が全てです。ユーリ阿久井は勝って日本タイトルの防衛を果たし、桑原は負けて初黒星、初のタイトル挑戦は失敗。

しかし、この敗北は桑原のボクシング人生にきっと必要なものだったのでしょう。そこからの桑原は、目を見張るような成長を遂げている、といえます。

再起戦では格下相手ながらも久野喬(スターロード)を秒殺KO。続くパリニャ・カイカンハ(タイ)戦でも2RTKO勝利、そして世界挑戦経験者、ジーメル・マグラモ(フィリピン)とのOPBF東洋太平洋フライ級タイトルマッチへ挑みます。

このマグラモ戦で自身のボクシングを展開、完勝した桑原は、ホセ・リバス(メキシコ)を初回TKOに降し、その次には世界挑戦経験者、ウラン・トロハツ(中国)をすらも4RKOに切って落としています。

ユーリ阿久井戦前、8勝4KOだった戦績は、再起後5勝4KO。

 

 

 

明らかに決定力が増し、さらにタイトルチャレンジャーを二人に完璧な勝利を挙げている、というのは大きく自信につながることでしょう。

映像で見ても、桑原はかなり大きくなっているように見え、見た目にもフィジカルやパンチングのパワーがついていることは明らかです。しかも、スピードを落とすことなく。

前戦とは違う

この戦いは、「元」速攻型パンチャーと、「元」スピードスターの対決です。

かつて速攻型パンチャーと恐れられたユーリ阿久井は、序盤のKO勝利こそ多いものの決めに行く時は危うさもあり、ヒヤヒヤしたものでした。

しかしいつしか冷静な戦い方を覚え、それに比してKO率こそ低くなっているものの、パワーやフィジカルはもちろん健在、アグレッシブさをキープしながらもディフェンスも向上しており、非常に安定したボクシングになっていると思います。この穴の少ないボクシングでグイグイとプレッシャーをかけられるということもポイント面で言えばでかい。

そしてかつてスピードスターと言われた桑原は、倒し切るという精神面での成長と、強く踏み込む勇気、そして目に見えるパワーアップを得て、超危険なスピードスターに成長しています。

 

 

 

第一戦に比べ、その成長度合いが大きいのは桑原のように思います。ユーリ阿久井はすでにあの時、冷静なプレッシャーファイターである側面が今ほどではないにしろ大いに現れていた頃でした。

それでも両者の成長を鑑みると、前戦と同じような展開にはならない可能性があります。

前戦、桑原はロープからロープへ飛び回っていましたが、今回は撃ち合う場面を作ったり、ユーリ阿久井のハードヒットをもらう準備をしてくるのではないか、と思っています。

あの頃よりさらに強くなったプレッシャーを、12R捌き切ることはできないはずだからです。

そしてかかるのは世界タイトルマッチ、両者共にここでは負けられない。

もうぶっちゃけこの試合だけで良いんじゃないか、くらいのレベルの楽しみな戦いは、何度も言いますが第二試合目に行われ、クアドラプル・ヘッダーの先鋒を勤めます。

この戦いは必見、最初から盛り上がる戦いになりそうですね。

個人的には、完全に50-50の戦いだと思っています。

 

 

 

開始時間は?

この興行の開始時間は、16:00となっているようです。

ちなみに開場は14:00、バッファが2時間もありますね。

さすが5万人を入れる大会場、一体全体何時に行けば一番スムーズに見れるのか見当もつきません。できれば並びたくない。

あとこのゴールデンウィークの期間に東京に行く、ということ自体が田舎者にとってはハードルが高く、一体どれほどの混み具合なのかも想像がつきません。

せめて日中にやってくれればと思うのですが、16:00スタートの4大タイトルマッチだとその日のうちに帰れる時間にはならず(公共交通機関を使った場合)、地方の人は困るんじゃないでしょうか。

 

 

 

ゴールデンウィーク直後の7日に休み取るのも気が引けるし。

私は4時間程度なので夜中に車を走らせて帰りますが、帰れない距離の人たちはかわいそうですね。

日中にやった方がアメリカの人たちも見ることができるし良いような気がするんですが、この辺りの変革はまだまだ時間がかかりそう。

ともあれ配信はAmazonプライムビデオ、日本のボクシング界を挙げてのお祭りが、始まります。

 

 

 

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