dTVなんてやめてほしい。。。
Leminoなんてまたわけわからんサービス作って。。。
と思っていた頃からさほど年月は経ていないにも関わらず今や手のひらを返し、docomo様様です。
Leminoで放映されるフェニックスバトルは、ライブ配信が無料であるのはもちろんのこと、アーカイブまで(期限付きながらも)無料という大盤振る舞い。
有料プランに課金するとCMが流れなくなるのでしょうが、そこまでしなくても十二分に楽しめます。これは本当にありがたいサービス。
唯一知名度というか、Leminoというサービスを知っている人は少ないのではないか、と思うところが勿体無い。Leminoはデカデカとボクシングを宣伝してくれているので、もっとたくさんの人に知ってもらいたいものです。
さて、ということで今回のブログはLeminoで放映された、フェニックスバトルの観戦記。
5/16(木)フェニックスバトル
日本ユース・スーパーバンタム級タイトルマッチ
津川龍也(ミツキ)12勝(8KO)1敗
vs
森田翔大(森岡)6勝(3KO)2敗
いつだったか、この津川がフェニックスバトルに登場し、たまたま見に来ていた井上尚弥に見初められ、スパーリングパートナーに呼ばれたことは話題になりましたね。
そんな津川が迎えるのは森田翔大、初の8回戦ですね。
さて好試合の多いユースタイトル戦、期待してみましょう。
初回、まずは当たらない距離で様子見、から鋭い踏み込みと長いリードを見せる津川。
津川はかなりでかいですね。その津川のジャブをかわして森田もジャブをリターン。こっちはガツンと突っ込むような左。
中盤、ややどっしりと構えを始めた津川、ジャブの打ち終わりに森田の右クロスからのリターンを軽く浴びたか。
後半、かなり危険な距離での打ち合い、津川は安全な場所で戦うよりも森田を打ち倒そうとしているように見えます。
2R、ある程度の距離を置いてフェイントを掛け合います。森田はプレスをかけてインサイドに入ろうとしており、そこに津川がジャブの連打。
津川のジャブが面白いように当たる距離。タイミングも良い。
突き刺すようなジャブを幾度も浴びる森田、ですが右を返して反撃。
後半、打っていく森田に合わせるように津川は力強いパンチをリターン。大きなボディブローを乱打、これが非常に力強い。左ボディは非常に角度も良く、右ボディはストマックをとらえています!この左右のボディで森田がダウン!!
森田は立ち上がるも、ここでレフェリーがストップ!
津川龍也、2RTKO勝利!!
素晴らしいノックアウト勝利。ストップは早いようには思えましたが、終わってみれば森田の左瞼はすでにめちゃくちゃ腫れています。これは右ストレート、というよりも津川のあのジャブ、でしょうね。
いやーこれは強い、津川龍也。
すでにユースタイトルの域をとっくに超えているような津川。日本4位、WBOアジアで3位。日本王者はこちらもLemino登場でお馴染みの下町俊貴(グリーンツダ)、WBOアジアパシフィック王者もLemino登場でお馴染みのテレンス・ジョン・ドヘニー(アイルランド)。さらにはOPBF王者には中嶋一輝(大橋)。
スーパーバンタム級のタレント、Leminoに揃いすぎ問題。
今、世界はさすがに遠いでしょうから、国内(+ドヘニー)でのサバイバル戦は非常に興味深いですね。
WBOアジアパシフィック・ウェルター級タイトルマッチ
OPBF東洋太平洋ウェルター級王座決定戦
佐々木尽(八王子中屋)16勝(15KO)1敗1分
vs
ジョー・ノイナイ(フィリピン)23勝(11KO)3敗2分
アジア2冠戦。ウェルター級のノイナイが如何程か、は不明ですが、さすがにスーパーフェザー級で戦っていたノイナイを知る身としてはさすがに無理があるように思います。
ノイナイのデビューはスーパーバンタム級で、2019年に坂晃典、清水聡を連破、尾川堅一にドロー、というあたりは本当に恐ろしいボクサーでしたね。
その後もオーストラリアのホープ、リアム・ウィルソンに5RTKOのアップセット、しかしその再戦ではウェイトオーバーしての2RKO負け。
そこから突然15lbs(約6.75kg)近く体重を上げて戦っています。
徐々に、ではなくいきなりです。もともとかなり大きかったのかもしれません。
そんなわけで、ここはアジア2冠戦とはいえども佐々木にとっては調整試合として位置付けられてもおかしくはありません。10ヶ月ぶりの実戦、どうか慎重に戦ってほしい。
初回、いきなり右を大振りの佐々木に対してショートの左を返すノイナイ。佐々木がガッチリとガードを固めてノイナイを誘い、プレス。
佐々木はグイグイと距離を詰めると強振。佐々木のスイングには会場からも驚嘆の声が漏れますね。ガードを固めている時は良いが打てば打ったで隙が大きい佐々木、この隙も佐々木の魅力の一つ。
後半、佐々木のサンデーパンチ、左フックがヒット!ちょっと動きが止まったノイナイに荒々しいラッシュ!ノイナイが動いて逃れたところでゴング。
2R、とにかく強気でグイグイいく佐々木。ノイナイはさすが良いコンビネーションを持っていますね。佐々木はブロッキングのみ、そのブロッキングの隙間を狙ってノイナイの手数が多い。
ただ、パワー差は明らか、佐々木が強引にいくとノイナイは後退!
ただその感激をぬってノイナイのショートがヒットしています。
佐々木のパワーパンチがノイナイを襲い、このスイングは本当に恐ろしい。ノイナイはその中でも冷静に戦ってはいますが、いつまでこの圧に耐えられるか。
そして佐々木は、このフルスイングでそのまま世界まで行けるのか。
3R、ちょっと佐々木が頭を振り始めたか。ただ、打ちながら前に出るわけではないので、ノイナイのコンビネーションは非常にスムーズに出ています。
佐々木はとにかくガードして距離を詰めて左右のフック。これは体にあたるだけでも恐怖を植え付けるようなパワーパンチです。
ただ、佐々木はガードの時間が長すぎてノイナイは狙いたい放題、良いアッパーを何発もヒットしています。
後半、突然佐々木が堰を切ったように左右のフックを振り回す。これがノイナイにヒット!
4R、ここは近い距離でスタート。この距離で手を出せば、佐々木が打ち勝つことは明確。序盤に佐々木のローブローにより休憩、その後もグイグイいく佐々木。
ノイナイは下がりながらも左右を出し、コツコツとアッパーを当てていきます。佐々木は近づいて強打、パワー差はえぐい。
よほど良いカウンターが入らなければ佐々木が倒れることは考えづらいところから、佐々木がまたも左フックをヒットすると、ノイナイは後退。かなりのダメージを感じさせますね。
ちょっとフィニッシュは近そうですが、佐々木は強引すぎますね。ノイナイはウェルター級ではフィジカルもパワーも足りないか。
5R、ノイナイは軽いジャブを使いながらエスケープ。佐々木はおよそリングカットと呼べる代物ではないプレスをかけてノイナイをコーナーに追い詰め、ノイナイが左を放つところにカウンターの左フック!
これでダメージを負ってエスケープするノイナイを追いかけ、左フックから右フックをフォローしたところでレフェリーがストップ!ストップと同時なのか、一瞬速かったのか、ノイナイはリングに倒れ伏します。
佐々木尽、5RTKO勝利!!
やっぱりパワーがエグい、佐々木尽。
ノイナイとしてはちょっと勝ち筋が見出せなかったですね。
荒々しさは魅力、動く相手にしっかりと当てる当て勘も持つ佐々木尽。
この佐々木のパワーに、世界のウェルター級は驚いてくれるのか。その部分が、佐々木が世界を取れるかどうかというところになるかもしれません。
今日はノイナイが相手だったからこういうボクシングだった、と思いたい。
佐々木尽の今後に期待です。
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