信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングのおもしろさを、たくさんの皆さんに伝えたくてブログを始めました。アマチュアボクシングを教えてるので、練習方法や基本なども書いていきます。

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クルーザー級は不人気階級?ウシク後のクルーザー級はどうなっているのか。

クルーザー級は、ヘビー級のひとつ下の階級。日本人にとってもしかしたら最も馴染みの薄い階級かもしれません。世界的に見ても、「無差別級であるヘビー級」と、ヘビー級に行くのは難しいけども、「ミドル級あたりから上がってくるボクサーの最終地点となるライトヘビー級」という人気階級の間に挟まれた、地味な階級に映ると思います。

(日本人に馴染みのある階級といえば、フライ級。)

boxingcafe.hatenablog.com

 

ヘビー級ともなると体重は無制限となり、やはり大きな方が有利ともなり、パワー偏重となりがちですが、クルーザー級はもちろん体重制限があるので、200ポンド(90kg)の大きなボクサーがパワーを基にしてスピード、テクニックも競い合います。

ただ、どうしても注目されにくい。

しかし、かつてイベンダー・ホリフィールドが君臨し、最近でもオレクサンデル・ウシク(ウクライナ)が王座統一を果たしたこの階級には、体格の不利を克服し、次のヘビー級に挑まんとするボクサーの控室。クルーザー級は、次世代のヘビー級のスターが潜んでいる可能性を孕んでいるのです。

ウシクはこのクルーザー級でWBSSを制し、見事に4団体を統一してみせました。その後、そのタイトルはバラバラになり、現在再編成中。WBSSのシーズン2でも、シーズン1につづいてクルーザー級で開催されましたが、決勝はコロナ禍で延期のまま。

WBSSシーズン2ののち、また統一戦へと動き出し、ウシクに続いてヘビー級に挑むボクサーは現れるのでしょうか。

今回のブログでは、クルーザー級のトップボクサーをピックアップしていきたいと思います。

WBSSシーズン2、クルーザー級決勝戦!

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IBF王者

ユニエル・ドルティコス(キューバ)25戦24勝(22KO)1敗

キューバから亡命したドルティコス。2009年、アメリカでプロデビューしましたが、キューバから亡命したボクサーの宿命ともいえますが、なかなかチャンスには恵まれなかったようです。2016年、WBAの暫定王座を獲得。(その後正規王者に昇格)

2017年、WBSSシーズン1に出場、1回戦を突破しましたが準決勝で当時のIBF王者、ムラト・ガシエフ(ロシア)にTKO負け。

2018年に始まったWBSSシーズン2にも出場、2019年の準決勝でIBFタイトルを獲得。

決勝に進出も、コロナ禍での延期。

思いっきり振るタイプの強打者。少し振りは大きく、わかりやすいかもしれません。しかし、どんどんフォロースルーの効いたパンチを放っていくので、見ていて気持ちの良い闘い方です。

 

前WBO王者

マイリス・ブリエディス(ラトビア)27戦26勝(19KO)1敗

元キックボクサーでボクシングに転向。こちらもプロデビューは2009年。

2017年にマルコ・フック(ドイツ)とWBC王座の決定戦を闘い、判定勝利で初戴冠。WBSSシーズン1でオレクサンデル・ウシクに敗れましたが、判定までもつれ込んだ技術戦。大いに苦しめたと言っても良いでしょう。

ステップを踏み、ジャブから攻めるスタンダードなボクシング。時に力み空転する時もありますが、やはり一発の破壊力はものすごいものがあります。丁寧に戦うときもあれば、かなりラフになる時もあるのでドルティコス戦はどうなるか。

WBSSシーズン2では、準決勝でクリストフ・グロワキ(ポーランド)とWBO王座決定戦。グロワキに後頭部を打たれたブリエディスは肘打ちで反撃。そして、ラウンド終了のゴングに主審が気付かず、その間にグロワキがダウン。。。等々、荒れに荒れた決定戦を制し、WBO王座を戴冠。まあ、どういう展開になってもブリエディスの方が地力が上、という展開ではありました。

WBOは両者の再戦を指示しましたが、ブリエディスはドルティコスとのWBSS決勝戦を選択。

WBSSの決勝はよほどのことがない限りはKO決着でしょうね。

WBO王座は決定戦!

クリストフ・グロワキ(ポーランド)33戦31勝(19KO)2敗

ブリエディスのWBO王座はグロワキとの再戦を拒否したため剥奪、新たに決定戦が組まれました。グロワキはWBSSシーズン1でウシクに負け、シーズン2では不運もありましたがブリエディスに負けました。

どちらかといえば、ディフェンス重視のスタイル、ボクサータイプです。

ロレンス・オコリー(イギリス)14勝全勝(11KO)

オコリーは195cmという長身のパンチャー。180cm台が多いイメージのクルーザー級においてはこのリーチの差は大きいですね。パワーも感じます。27歳という、ほとんど30歳台のクルーザー級のトップボクサーの中では若手、まだまだ伸びしろも充分でしょう。

プロスペクト、オコリーがグロワキを喰って、世代交代を成し遂げられるか?

 

まだまだいる、クルーザー級王者

WBAスーパー王者

アルセン・グラミリアン(フランス)26戦全勝(18KO)

2011年にプロデビュー、2018年にWBA暫定王座を獲得。その後、ゴールド王者に認定。そして、正規王者のベイブト・シュメノフ(アメリカ)との王座統一戦が組まれましたが、それがシュメノフ側の都合で流れたため、シュメノフを休養王者とし、グラミリアンは正規王者に認定。その後スーパー王者に認定。もう完全に意味不明。

しかし、グラミリアンは力量のあるボクサーだと思います。防衛戦でも圧倒的な強さを誇っています。ガードを固めて前に出て、迫力のあるフックを振るうファイタータイプのボクサー。

本当のクルーザー級トップと闘って、その真価が問われます。

WBAレギュラー王者

ベイブト・シュメノフ(アメリカ)20戦18勝(12KO)2敗

出身はカザフスタン。プロデビューは2007年、アマからプロ転向の際、アメリカに移住。元WBAライトヘビー級スーパー王者であり、2階級を制しています。

2015年にWBAクルーザー級暫定王座を獲得、2016年に正規王座に認定。2017年に眼疾のため引退を発表しましたが、2018年に復帰。復帰後、WBA王座決定戦に出場し、9R終了時TKOで王座返り咲き。

その後休養王座に認定されましたが、2019年に王座復帰。

2018年の7月以降、試合をしていません。でも正規王座。WBA、ひどすぎますね。。。

WBC王者

イルンガ・マカブ(南アフリカ)29戦27勝(24KO)2敗

出身はコンゴ共和国。2008年プロデビュー。初回TKO負けでの黒星スタートでした。それでもその後は連戦連勝、2016年、ついに辿りついたWBC王座決定戦。初回、トニー・べリュー(イギリス)からダウンを奪いましたが、3Rに失神KO負け。

2020年に入り、ウシクの返上したWBC王座を決定戦で獲得。

ずんぐりとした体型で、勿論パワーが売り。あまり巧さは感じない上、打たれ脆い一面があります。それを自覚してか、ガードはしっかり上げて慎重な戦いぶりが目を引きますね。

WBSSシーズン1の準優勝者

ムラト・ガシエフ(ロシア)28戦26勝(19KO)1敗1分

2011年にプロデビュー。アマ経験はあまりないみたいです。2016年、デニス・レベデフに僅差の判定で勝利し、IBF王座を獲得。

WBSSシーズン1の準決勝でユニエル・ドルティコスに最終回TKO勝利しWBA・IBFの2冠王者に。その決勝でウシクにいいところなく敗れてしまいました。

体が強く、プレッシャーが強い。一発狙いの感はなく、割りと基本に忠実な印象です。プレッシャーをかけて相手を下がらせ、ここぞというときに連打。そのラッシュは凄まじいの一言。

アマチュア経験が少ない、というのが不思議なほど、基本に忠実なボクサーで、穴が少なく感じます。そしてそのハードパンチも勿論魅力的。しかし、ウシクを追える足がなかった。

もともとヘビー級志向が強く、WBSSに優勝したらヘビー級転向を明言していました。しかし結果は準優勝。現在はヘビー級への準備期間なのでしょうか。

WBSSシーズン1の決勝でウシクに敗れてから再起していませんが、まだ26歳と若く、まだまだ期待を感じさせるボクサーです。

 

日本期待のボクサー

但馬ミツロ(緑)

デビュー戦前の新人です。アマチュア5冠、日本重量級期待の星です。

2月にプロテスト合格、デビュー戦はコロナ禍でまだ不透明ですが、パワー、スピード、テクニックともに日本重量級において群を抜いています。

デビューはヘビー級、本人の希望としてはデビュー戦で日本ランカー、2戦目で藤本京太郎と闘い、その後は本場で勝負したいとの意向。本場、アメリカでの試合は、クルーザー級で闘いたいと発信もしています。

日本人の父と、ブラジル人の母のハーフ。ブラジル国籍のため、東京オリンピック予選の出場資格を有していませんでしたが、もし出ていたなら結果を残せていたかもしれません。

日本のボクサーがクルーザー級に殴り込みをかける、その日を期待して待ちたいと思います。

クルーザー級とは

ウシクの統一を経て、あっという間に王座がしっかりと乱立している感のあるクルーザー級。WBSSシーズン2の決勝はありますが、結局はIBFタイトルしかかけられません。WBSSの、1人の王者を決めるという(はずの)崇高な思想は残念ながら体現されていません。

連続での開催が無理があったとしか言えませんが。。。

とはいえ、先に書いたように、クルーザー級は体重無制限ではないがために、ただ単純なパワー勝負でない事も確かです。

そのクルーザーを制し、ヘビー級に挑むのもロマンの一つといってもいいでしょう。

オレクサンデル・ウシクがその堅実なテクニックを武器に、ヘビー級王座までたどり着けるか、はヘビー級での一つの焦点でもありますし、そのウシクに続くクルーザー級王者が、またヘビー級に参戦するのか、というのも楽しみでもあります。

クルーザー級自体を見ての楽しみ方もありますし、ヘビー級への助走期間として見る楽しみ方も有する、一番重い階級の一つ下の階級だからこその楽しみ方を見つけて、クルーザー級が馴染んできたところに、但馬ミツロが登場してくれると嬉しいな、と思っています。

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