信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

トップランク興行、無観客試合にジェシー・マグダレノ、アダム・ロペス登場!

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前回、シャクール・スティーブンソンが登場したトップランク興行。今回はジェシー・マグダレノが登場です。

今回は仕事のためリアルタイムで観戦できなかったので、情報を遮断して観戦です。

boxingcafe.hatenablog.com

第1試合 フェザー級10回戦

アダム・ロペスvsルイス・コリア

前戦でオスカル・バルデスを大いに苦しめたアダム・ロペス。いきなり登場です。今回が再起戦となりますが、前戦ではかなり株を上げました。

ロペスは自信満々に見えます。上体の動きも柔らかいです。しかし、対戦相手のコリアは構わずガンガン前に出てきます。1R目、手数を伴って前に出てくるコリアをもて余し気味。

近接した距離ではコリアのフックが効果的に見えます。サイドに回るロペスをおいかけてフック、アッパーの嵐。距離がとれればロペスのストレートが活きます。

3R目に入るとロペスのフットワークとジャブが機能し始めます。サイドに回っての技ありアッパーも決め、徐々にロペスのペースに。ロペスは下がりながら、回りながらの方が良いボクシングができます。

 

4R、だんだん調子の出てきたロペス。頭の位置を変えながら、サイドに回って打ち込みます。コリアのクリーンヒットは少なくなってきました。ロペスのきれいなワンツーが何度かヒット、ジャブも冴えます。

5R、ロペスはかなりリラックスしてきました。コリアは離れると分が悪いので、近づいてどんどん手数を出したいところ。中間距離で大きく振ってもロペスには届きません。

なんとか流れを取り戻したいコリア、6R開始から猛チャージ。勝負をかけにきたか、という雰囲気もあります。しかし動き回るロペスにパンチは届かず、止まったところでジャブやアッパーを浴びてしまいます。終盤、ロペスは小気味よくサイドに動いてコンビネーションを打ち込みます。

ロペスの方が一枚上手です。よく動くのと、ジャブの精度が違います。ロペスにとってはジャブは生命線、序盤はそのジャブが少なかった事が距離を詰められた原因だったかもしれませんね。

コリアは非常に気持ちの強い選手です。打たれても打たれても、届かなくても手を出し続け、決してバックステップを踏みません。しかし、なかなか距離が詰められません。微妙なラウンドは、攻勢点がコリアについているラウンドもあるかもしれません。

7、8Rも同様の展開が続きます。9R、ロペスは顔の腫れと疲れが見え始め、接近戦の時間が長くなってきます。しかし接近戦でもロペスのアッパーが優れ、クリーンヒットはロペス。ロペスは打ってはサイドにまわり、ここでも巧さを発揮します。終盤、ロペスの右ストレートでコリアはぐらつきます。

ファイナルラウンド、ポイントで勝っているであろうロペスですが、火の出るような打ち合い!コリアはここでも手が止まらない。しかし攻めが直線的すぎて、サイドにまわるロペスにいなされてしまいます。

思っていたよりポイントは競っていました。2-0でアダム・ロペスの勝利。

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第2試合 バンタム級4回戦

ガブリエル・ムラタヤvsフェルナンド・ロブレス

1試合目にセミ格の試合で、2試合目からグリーンボーイの試合なんですね。無観客試合だからできることかもしれません。2勝2KOのムラタヤ、2勝2敗のロブレス。

ムラタヤはスピードがあります。じりじりとプレッシャーをかけ、スピードのあるジャブ、左フックを打ち込みます。ロブレスはサークリングしながらジャブを突きますが、ちょっと動きに差があります。

残り30秒程のところで、ムラタヤのワンツーがヒット、左アッパーと右ストレートのフォローの前にロブレスはダウン。立ち上がるもよろめき、そのままレフェリーストップ。

ムラタヤのTKO勝利

ムラタヤ、スピードがあって、良いボクサーです。

第3試合 ライト級4回戦

エリック・モンドラゴンvsマイク・サンチェス

こちらはともに無敗同士(モンドラゴン3勝、サンチェス6勝)。

2人とも落ち着いていて、良いボクサーです。開始30秒、モンドラゴンの踏み込んでの右ストレートの打ち終わりにサウスポー、サンチェスの左アッパーが炸裂、ダウンを奪います。サンチェス、ストレートの距離はいいですが、接近戦はあまり得意ではないかもしれません。と思っていたところに、今度はモンドラゴンの右フックでサンチェスがダウン!いきなり波乱のファーストラウンド。

2R、互いにタイミングを測る立ち上がり。どちらかというとモンドラゴンが踏み込み、サンチェスが迎え撃つ構図。大きくサークリングするサンチェスに、モンドラゴンは右をボディに持っていきながら鋭く踏み込みます。モンドラゴン、フックの距離ではいいですが、ストレートは戻しが遅いのでカウンターの餌食になりそうな。。。

3R、しっかりサークリングしはじめたサンチェス、追うモンドラゴン。サンチェスのストレートはやはり良いです。真っすぐ伸びます。対するモンドラゴンはフックの回転と角度が良いですね。

ファイナルラウンド、距離を詰めてラッシュをしかけるモンドラゴン。モンドラゴンの方が相手にひるまずにパンチを振るっている分、優勢に見えます。

日本選手の4回戦だと、最終ラウンドはがむしゃらな打ち合いが多い気がしますが、お互いに自分のボクシングを貫いて試合終了。

結果は、1-0のドロー。まあ、ドローが妥当の試合。お互いに無敗を死守。

 

第4試合

ジェシー・マグダレノvsイェニエル・ビセンテ

開始早々攻め入るマグダレノ。フェザー級にあげて、体の厚みが若干増した気がしますね。

1R後半、マグダレノの左アッパーから右フックのコンビネーションでビセンテがダウン!それまで懸命にプレッシャーをかけていたビセンテですが、ダウン以降は前に出られず。

オーソドックスのマグダレノとサウスポーのビセンテ、探り合いの時間が長いです。互いにキャリアがあり、警戒するのは解りますがこれまでの試合は結構エキサイティングだったので、メインがこれでは。。。と少し不安になります。2R目は観客いたらブーイング飛んでるかもしれません。

緊張感の漂うラウンドというと聞こえはいいですが、クリーンヒットがほとんどない3R。解説の人の笑い声が気になります。DAZNとかでもそうですが、ボクシングの試合の解説で何をそんなに笑う事があるのでしょう。。。(英語はわからない)

4R目、一気に攻勢にでたビセンテ!ここで画像が思い切り乱れましたが、ローブローでマグダレノがダウン、のようです。解説の「ローブロー」はしっかり聞き取れました。マグダレノ、相当きつそうです。スロー映像を見ると完全に金的。。。これは、痛い。

しかし、これで再開ができないとなるとマグダレノの負けになってしまうので、頑張るマグダレノ。ビセンテは2ポイントの減点、その後ダメージの残るマグダレノを追い立て、もう一度ローブローで1ポイントの減点。

5R、サークリングが多くなったマグダレノ。ポイントで不利になったビセンテは、果敢に攻め入ります。残り30秒、マグダレノの超技あり右フックのカウンターでビセンテがダウン!軽く打ったパンチながら、全く見えていなかったようです。

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後がないビセンテ、6Rに入っても攻めの姿勢。コーナーに詰めようと試みます。しかしビセンテがボディーを狙う度に大丈夫かとドキドキします。マグダレノは下がりながらも狙っています。ビセンテも不用意にはいけません。コーナー際での攻防は緊張感があります。

7R、ビセンテは距離を詰めて手数を出します。しかしマグダレノは巧い、コーナーにつまっても上体でかわしてからのクリンチでコーナーを脱出する場面を何度もつくります。勝利を確信しているのか、マグダレノはあまり自分からは攻めませんね。

8R、警戒なフットワークを駆使するマグダレノ。だいぶ余裕が出ています。その分、試合はつまらなくなっていきます。終盤、マグダレノが攻め込まれる場面がありました。

9R、この回はマグダレノはカウンターを狙いつつ、積極的に仕掛ける場面もつくります。しかしラウンド後半には自らコーナーに下がり、カウンター狙いの戦法。マグダレノが強い、巧いのは認めますが、ちょっと戦法が消極的すぎます。

 

ファイナルラウンド、ラウンド開始から距離を詰めるビセンテ!そして渾身の右ストレートが炸裂!勿論、ベルトラインの下に。またか。。。それまでのボディーもローブロー気味のものは決して少なくなかった。ここでもビセンテは1ポイント減点。

ダウンポイント、減点でポイント的には攻めるしかないビセンテ、倒されなければ負けはないマグダレノ。そして残り半分を残したところで、レフェリーは試合をストップ。どうやらビセンテの反則負け。

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メインのマグダレノはなんだか残念な試合でした。が、緒戦のアダム・ロペスも、ルイス・コリアも今後期待できるボクサー。試合もとてもおもしろかったですね。

DAZNは前座からしっかり流しますが、なかなかメインまで時間があるので、あまりしっかりは見ていません。試合数がこれぐらいなら、4回戦の試合も集中して見られます。

やっぱり結果を知らない状態で見るボクシングは良い。これからも週二回のトップランク興行、楽しみですね。

 

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