信太のボクシングカフェ

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正式決定!!ムロジョン・アフマダリエフvs岩佐亮佑の王座統一戦は4月!【プレビュー】

ついに、ついにです。

昨年の12月から噂があり、一時期、今年の3月という報せがあり、そしてとうとう「正式発表」という報せとともに日程が決定した、アフマダリエフvs岩佐亮佑。

↓以前の記事。3月という噂でしたが、結局4月にずれ込みました。

boxingcafe.hatenablog.com

 

4/3(土)

WBAスーパー・IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ

ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)

vs

岩佐亮佑(セレス)

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↑アフマダリエフは現地ではAxmadaliyev。アメリカではAkhmadaliev。

WBAスーパー、IBF正規王者であるアフマダリエフと、IBF暫定王者である岩佐亮佑が激突する王座統一戦です。

場所はウズベキスタンのタシュケント、ウズベキスタンと日本の時差は4時間、仮に現地時間の20:00に試合が始まるとすれば、こちらでは同日の24:00となるようです。アフマダリエフの次戦は4/2(金)と以前発表されていましたが、どうやら4/3だったようですね。

 

ムロジョン・アフマダリエフ

8戦全勝(6KO)

アマチュアボクシング大国、ウズベキスタン出身のこのボクサーは、2015年の世界選手権で銀メダル、2016年のリオオリンピックでは銅メダルという実績を残したアマエリートです。

プロ転向時、アメリカのニューヨークに拠点を移し、2018年にプロデビュー。

7戦全勝(6KO)という素晴らしい戦績で、当時のWBAスーパー・IBF統一王者だったダニエル・ローマン(アメリカ)に挑戦、僅差の判定ながらこの王座を獲得しました。

これはどちらが勝っていてもおかしくない超がつくほどの僅差の判定であり、日本に馴染みの深いローマン贔屓に見てしまったので個人的にはローマンの勝ちに思えた試合でした。

 

ただ、内容的にはアフマダリエフの勝利でもおかしくはありません。

アフマダリエフは、ここで初の12Rを経験したわけですが、このローマン戦で証明したものは非常に大きい。

スタミナ、タフネス、そしてハートの強さ、テクニックとストラテジー。

基本的には激闘型のローマンに付き合いつつも、時折アウトボックスを織り交ぜ、そしてウズベキスタンの元トップアマらしくサイドに回ってのオフェンス、ディフェンスとそのボクシングの幅を遺憾なく発揮しました。

スプリットの僅差の判定勝利ながら、アフマダリエフの評価が大きく上がった試合でもあったと思います。

岩佐亮佑

30戦27勝(17KO)3敗

アマチュアボクシングでは高校3冠を達成し、すぐにプロの世界へ入った岩佐。プロデビューは高校卒業後の19歳のときでした。

 

6回戦デビュー早々にして注目を集め、8戦目でベテラン・臼井欽士郎(横浜光)を4RTKOで破り日本タイトルへの挑戦権を獲得、9戦目で当時の日本バンタム級王者、山中慎介(帝拳)へ挑みました。

この日本タイトルマッチは、皆さんもご存知の通りの語り草の一戦、若きホープ岩佐はここで初めての挫折を味わうこととなりました。

勝った山中はその後すぐに世界に初挑戦、そして世界を獲得したあとに12度連続防衛を記録する名王者に。対して岩佐は11戦目で日本バンタム級王座を決定戦で獲得、2度の防衛のあと返上します。

その後岩佐はOPBF王座も獲得、着実にステップアップを積み重ねて2015年、リー・ハスキンス(イギリス)とのIBF暫定王座決定戦へと出場します。

敵地イギリス、初の海外試合、世界への初挑戦。

初めてづくしの岩佐は、序盤から動きが固く、本来の力を発揮できずに6RTKO負け。大きな期待を背負ってイギリスへ飛び立った岩佐でしたが、結果としては惨敗に終わりました。

しかしこれに腐らず、2017年9月、IBF世界スーパーバンタム級の指名挑戦者として、王者・小國以載(角海老宝石)に挑み、6RTKO勝利で見事戴冠。

 

ここは正直、相性もあったと思いますが、それにも増して岩佐は会心の出来、この試合はつい最近まで岩佐のベストバウトと呼ばれる試合だったと思います。

その後の岩佐は、初防衛戦でランキング下位のエルネスト・サウロン(フィリピン)を迎えますが、この実力差のある相手に対して思うように圧倒できず、判定勝利。岩佐の圧勝ながらも、出来はイマイチと言って良いものでした。

そして次の防衛戦でTJドヘニー(アイルランド)を迎え、この一戦でまさかの王座陥落。「パワー」という相性を持ちながらもさほどパワーは感じないこのテクニシャン相手に岩佐は攻めきれず、微妙な判定を落としてしまいました。

ここまでの岩佐は、ある種の気の弱さを露呈させる内容も多く、型にハマれば強いですが、相手の術中にはまってしまった時、それを覆せるハートの強さのないボクサー、という感じがしていました。

そのボクシングは美しく、左ストレートのカウンターには必倒の威力があるものの、思い切ってそれを打てない。際どいポイントの奪い合いの中でも、ガムシャラになれない、そんな気持ちの部分での欠陥というものが、この2度の防衛戦で浮き彫りになってしまったような気がします。

しかし、一度世界王者となって使命を果たした事で肩の荷が降りた岩佐が、本当に評価を高めたのは王座陥落後からでした。

 

2019年2月、復帰戦がIBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦となったのは、運が良かったかもしれません。

相手はセサール・フアレス(メキシコ)、生粋のメキシカンファイターであり、ハードパンチを持つ歴戦の雄。

王座陥落後も現役続行を表明した岩佐でしたが、この一戦に負けると後がなくなります。対戦相手はハートも強いメキシカンで、場所はアメリカ、嫌な思い出が蘇る海外。岩佐にとっては非常に怖い事が重なった挑戦者決定戦だったと思います。

この試合、序盤はフアレスのプレスに押される場面が散見された岩佐でしたが、中盤から後半には盛り返し、逆に接近戦でフアレスを後退させます。本来、距離をとって戦いたい岩佐、なかなか距離をキープ出来ないことから前に出るという選択肢。これは、王者時代、なかった戦略です。

 

中でも効果的だったのは、接近戦でも衰えることのない岩佐のスピード。回転力のある連打で、接近戦を土俵としているフアレスを下がらせる事に成功し、10R終了時の負傷判定ながら岩佐が勝利。この勝利は値千金のものでした。

そして挑戦者としてIBFの指名戦を待つ間に、岩佐から王座を奪ったドヘニーがWBA王者のダニエル・ローマンに敗北し、ローマンがWBAスーパー・IBFの統一王者となりました。

そしてそのローマンは左肩を負傷、当時WBAの指名挑戦者だったアフマダリエフとの一戦が延期となったところで、IBFは暫定王座決定戦をオーダー。

この暫定王座戦は、挑戦者としての地位のあった岩佐と、次点のマーロン・タパレス(フィリピン)との間で争われる事になりました。

この一戦の岩佐の出来は本当に素晴らしかったです。

 

日本のファンは、タパレスの恐ろしさをよく知っています。

かつて大森の顎を叩き割ったタパレスの強打に臆する事なく前進した岩佐は、3Rにボディでダウンを奪い、その後も的確なパンチをヒットし続けます。

タパレスもさすがのもので、左右のフックを岩佐にヒットしますが、岩佐は鍛えてきたフィジカルと、そして何よりも強いハートでそれを跳ね返し、11Rに素晴らしい左ストレートカウンターをヒットして、レフェリーストップ。

11RTKO勝利で暫定ながら王座返り咲きを果たした岩佐に、以前から感じていたハートの弱さは一切見受けられませんでした。

ここにきて、ベストバウトを更新した岩佐のパフォーマンスには、期待しかありません。

アフマダリエフと岩佐

さて、この一戦はどのような展開になるのでしょうか。

アフマダリエフは基本的にはファイタータイプで戦う事が多いと思うのですが、アマ300戦を経験しているだけあって、ボクシングの幅は非常に広い。

ホームの利をついて、アウトボックスすることも考えられますし、地元で良いところを見せようと岩佐を倒しに来る可能性もあります。

アフマダリエフは、振りが大きいというところもあるので、岩佐がこれにカウンターをあわせられるようなら期待値は一気に上がります。

 

しかし、回転力もあるアフマダリエフはそう簡単にカウンターを取らせてくれるタイプではありませんね。色々と考えてボクシングをされると、カウンターは取りづらく、タパレスのように身体能力に任せて打ってきてくれれば取りやすい、というイメージです。

岩佐の勝っている部分は、スピードと、世界戦のキャリア。

ステップは種類が違うので、優劣はありませんが、一発のパワーはアフマダリエフに分がありそうな感じがします。

ただ、岩佐の世界戦のキャリアは侮れず、敵地でも戦っていること、そしてここ最近の強い岩佐を見ていると、ウズベキスタンだろうが何だろうが落ち着いて戦ってくれると思います。

 

逆に、アフマダリエフは初のウズベキスタン凱旋。

ここで妙なプレッシャーがかかって、凱旋防衛失敗ということもあり得るかもしれません。(いつもと勝手が違う、ということを期待してしまっています。)

正直、戦力的にはアフマダリエフがやや優位、しかし岩佐にも大いに期待ができる、という一戦です。だからこそ応援のしがいもありますし、アウェーであれば岩佐が勝てば「アップセット」と言われる可能性も大きいので、本人としてもモチベーションは高いでしょう。

ここは岩佐が統一王者になってくれると信じて、DAZNで応援したいと思います。

この一戦はDAZNで生配信!

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