まもなく寺地拳四朗vs矢吹正道のWBC世界ライトフライ級タイトルマッチ。
皆さん楽しみにしているのか、昨日書いた記事は好評をいただいています。
本日(9/20)、ふたりの調印式と記者会見が行われました。こちらはBOXING REALさんのYoutubeチャンネルで見ることができます。
そういえば拳四朗は地元、京都では初の防衛戦。「凱旋試合」というのは力みからかパフォーマンスが発揮できない王者たちも多いですね。
コロナ罹患からの調子は問題ない、とのことですが(問題があっても絶対言わないとは思いますが)、もし少しでも気負って距離が近くなるようなことがあれば矢吹にとってはプラス材料。色々な要因と、様々な感情が絡み合う大注目の一戦はもうすぐゴングです。
ところで、11月がとんでもないことになっています。
9月が下旬に入ったところですが、10月をすっ飛ばし(勿論、10月も魅力的な試合はたくさんあります。また放送/配信状況をまとめますので少々お待ちください。)、とりあえず現時点での11月のマッチアップの状況をまとめてみました。
寒くなってくる時期なので、風邪をひいては台無し。
しっかりと体調を整えて、観戦に備えましょう!
※勿論、中止や延期にはなり得ます。日付はすべて日本時間。
11/7(日)はカネロ・アルバレスvsカレブ・プラント!いよいよスーパーミドル級の4団体制覇がなされる、という試合ですね。
プラント戦は、カネロにしては珍しくすんなり決まらなかったので、あわや破談かとも思いましたが、9月を予定していた日程を譲歩したことで合意。
プラントは勿論ビッグマネーを手に入れることができるため断る理由はなく、カネロは自身初の4団体制覇に挑みます。
プラントが意外と善戦するのではないか、という予想もちらほら見かけますね。
カネロはこれまでも技巧派のボクサーに苦戦の経験があり、その予想が立つことはわからないでもありません。
しかし、カネロの最近の充実ぶりは凄まじく、元々あった「カネロ判定」なるものも相まって死角が全く見えません。
微妙なラウンドは全てカネロに流れてしまうわけで、プラントとしてはとりあえず絶対に当てさせず、議論を呼ぶ判定に持っていって(負けたとしても)再戦を狙う、というのも現実的にアリじゃないか、と思います。そうすればビッグマネーが2度、手に入る笑
とはいえ、プラントも本気で勝ちにはいくでしょう。カネロの4団体制覇なるか、が焦点であり、個人的にはプラントが勝利するイメージは湧きません。。。
11/11(木)は国内の話ですが、井上拓真vs和氣慎吾のWBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級王座決定戦!
これは楽しみですね〜。アンダーカードは今の所4回戦が3試合、6回戦が1試合。もうひとつくらいセミファイナルで目玉カードがほしいですが、どうでしょうかね。
井上拓真の才能は誰しもが認めるところで、栗原慶太を捌き切ったのもお見事。しかしスーパーバンタム級初戦という不確定要素を持ち、必ずしも優位ということは言い切れない気がします。
和氣としては最後のチャンスに近い。現在、世界ランクは挑戦圏内になく、バンタム級で世界ランク10位以内に入っている井上に勝てば、大きく飛躍できることとなります。
和氣はたまにポカをやらかすボクサーですが、ここぞという試合では非常に素晴らしいパフォーマンスをするボクサー。今回は、状況的に世界戦を除いて最も気合の入る一線であると思いますので、和氣のパフォーマンスには期待できますね。
でも、私は拓真応援です。。。毎度のようにチーム・イノウエからチケットを購入。
11/12(金)は澤田京介vs定常育郎の因縁の日本バンタム級タイトルマッチ。セミには小浦翼vs重岡優大のWBOアジアパシフィック王座決定戦。
これも非常に興味深いですね。澤田vs定常は再戦となりますが、今度こそ決着がつくでしょう。澤田はダウンを奪い、試合を優勢に進めていルところでバッティングで負傷ドロー、あれはいたたまれませんでした。
再戦となると、両者ともに思うところがあるでしょう。バッティングに両者が気をつけて、もし距離がやや遠くなった場合、それがどのように働くのか?前戦を見れば、澤田優位は明らかですが、アンドリュー・マロニーvsジョシュア・フランコ3のようなこともあります。
そしてセミはミニマム級の超注目試合。重岡銀次朗はこのタイトルを返上したんですね。世界戦の準備でしょうか。。。
その銀次朗が返上したタイトルをめぐって、元OPBF東洋太平洋の絶対王者、小浦翼と銀次朗の兄で、重岡優大が激突。勝ったら世界に大きく近づく、素晴らしいマッチアップはさすがDANGAN!!
11/14(月)にデビッド・ベナビデスvsホセ・ウステカギ!ベナビデスは、あの時体重超過して王座を失いさえしなければ、大金を稼げるカネロ戦が待っていたのに。。。
ウェイトオーバーしても、同じ階級で戦うベナビデス。。。
ウステカギは強豪ですがベナビデスは負けていられませんね。ここに勝って、おそらく4団体を統一しているカネロに挑戦することができるかどうか。ウステカギを倒しきってしまうようであれば、待望論が出るのかもしれません。
11/17(水)にティム・チューvs井上岳志。これは突然発表され、非常にびっくりしましたね。
本来、井上は中島玲を相手に11/6(土)に防衛戦を予定していましたが、その報告を中島陣営に怠っていたようで、中島陣営は激怒。気持ちはわかりますが、この発表はチュー側からのものなので、井上陣営からしても予定外の発表だったのかもしれませんね。
そして!11/21(日)にテレンス・クロフォードvsショーン・ポーター!!!この試合は、最強王者の一角であるクロフォードに、ポーターが挑むという一戦。ここは個人的に大好きなクロフォード相手ですが、私は超大好きなポーター応援一択です。
そして、ポーターがクロフォードに勝てる、とも思っていないのも事実。
クロフォードの調子が悪ければ。。。とかそんな状態です。
それよりも何よりも、やはりクロフォードがトップランクを飛び出し、PBCファイターと戦うということの現実。いよいよ、いよいよ!という感じです。楽しみですね〜。
11/27(土)は丸田陽七太vs日野僚の日本フェザー級タイトルマッチ、そのセミに挑戦者決定戦として渡部大介vs阿部麗也という一戦がセット。
この丸田vs日野の勝者に、セミで勝ったボクサーが挑戦する、という流れですね。
丸田はすぐにでも世界に行きたいようですが、フェザー級にはまだ清水聡、その清水に敗れはしたものの森武蔵もおり、丸田はまだ「国内フェザー級最強」を名乗ることができません。しっかりと防衛を重ねていくべきでしょうね。
日野は前王者、佐川に善戦したボクサーで、勿論侮ることはできません。川崎新田ジムは王者も、世界挑戦経験者もいるジムであり、このジムの勢いも侮れないところです。
そして渡部vs阿部というのも非常に興味深いマッチアップ、2018年3月以来の再戦です。初戦は、阿部が勝利はしたもののともに有効打は少なく、非常に微妙な内容。初戦の当時は阿部の勢いが凄まじい頃だったため、微妙なラウンドが阿部に流れていったということは否めません。
今回もきっと接戦となると思いますが、勝って日本王者に挑戦するのはどちらか。
11/28(日)にスティーブン・フルトンvsブランドン・フィゲロア!本来は9月に行われる予定だったこの一戦は、フィゲロアのコロナ陽性反応を受けて延期に。
この度発表された日程は、11/28!
非常に評価の高い王者であるフルトンと、悪童ネリを倒して日本で評価がうなぎ上りのイケメン、フィゲロアの統一戦は、楽しみにしていたボクシングファンも多いと思われます。
前回セットされていた興行は、WOWOWの生中継はありませんでした。それについては結構中継希望の意見が上がっていたので、今度はWOWOWさんがオンデマンド配信あたりなら乗り出してくれるかもしれません。そうなれば怪我の光明ということになりますね。
このほかに、日程がペンディングされているエストラーダvsロマゴン。11月には、という噂ですのでこちらも楽しみです。
また、ソースは不確定ながら、IBF世界スーパーフライ級王者、ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)が防衛戦を予定しており、相手はなんと日本人と交渉中とのこと。こちらはどうなるかわかりませんし、流石に11月に井岡との統一戦はないと思いますが、もし、このIBF王座が日本人の手に渡れば、コロナ禍の中でも統一戦が容易になるかもしれませんね。期待です!