信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

井上尚弥vsノニト・ドネア2が正式発表!前戦からの道程と、どうなるアンダーカード!?

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ゲンナディ・ゴロフキン来日を控える日本のボクシング界に、待望のニュース!

アマゾンプライムビデオの「LIVE  BOXING」の第二弾が発表され、そのメインイベントは井上尚弥vsノニト・ドネア!

兼ねてから噂、というか決定事項くらいの勢いで話のあったこのカードは、やはりアマゾンプライムで独占ライブ配信。これは嬉しい。やっぱりどんなに確定的でも、正式発表というのは格が違う。

ひかりTV、フジテレビでは資金力的にAmazonに追い付かなかったので、これは両者の報酬アップも見込めるというもので、しかもファンにとってもたったの月額500円で視聴できるというのは嬉しい限り。

テレビを持っていない学生たちも、アマプラは入っているらしい。

アマゾンプライムビデオは、GGGvs村田と併せて完全にボクシングファンの心を掴んだと言って良いでしょうね。

日程は6/7(火)というど平日、場所はさいたまスーパーアリーナ。前回のドラマ・イン・サイタマと同じ会場です。

2019年11月7日のさいたまでのドラマから、二人のボクサーはどのような歩みを進めてきたのか。今回のブログでは、前戦からの二人の歩みと、気になるアンダーカードの妄想をしていきたいと思います。

 

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WBAスーパー・IBF世界バンタム級王者

井上尚弥(大橋)22勝(19KO)無敗

2019年、WBSS決勝として行われたドネアとの一戦では、初回から調子の良さを窺わせたものの2Rにドネアの左フックが炸裂。右眼眼窩底骨折、ドネアが二重に見えるという状況の中、フルラウンドを戦いぬいて判定勝利。11Rには左ボディでダウンを奪うというチャンスも作り出したものの、ストップまで持っていくことはできませんでした。

この試合、2Rのドネアの左フックで井上は瞼もカットして流血、傷はかなり深そうだったので追撃を受ければカットによるTKO負けもあり得ましたし、9Rのドネアの右ストレートは非常に危険なものでした。それでも勝ち切ってしまうところがモンスター。

間違いなく、井上のキャリア22戦の中で最も苦戦し、そして本人が最も楽しそうに戦っていたのがこのドネア戦。

そのドネア戦の後、WBO王者カシメロとの対戦を待望されたもののコロナの影響等々で実らず、しかし井上は約1年のブランクを経て、ラスベガスデビューを飾ります。

残念ながら無観客試合となったこの一戦では、ジェイソン・マロニー(オーストラリア)を7Rでノックアウト。マロニーは、井上が2Rで片付けたエマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ/そういえばようやく復帰戦勝利おめでとう!)に僅差ながらも敗北したボクサーでしたので、期待は「井上がいかに倒すか」という試合でもありました。

 

果たして「想像以上に良いボクサーだった」マロニーに対して、「想像以上に強い勝ち方」のノックアウト勝利を演出した井上。試合後にSNSにあげた練習動画そのもののパンチでマロニーを倒す、というのは、井上だけでなく、陣営の優秀さ、盤石さを示すものであり、もうすごいを通り越して怖い。

2021年6月にラスベガスにて初の有観客試合、開始早々のカウンターの左フックを頭頂に擦り、ビビらせたマイケル・ダスマリナス(フィリピン)をボディで沈めて完勝。

そして凱旋試合となった2021年12月、タフでディフェンシブなアラン・ディパエン(タイ)を追い回し、8Rを要するもTKO勝利。

ドネア戦以降は、ほぼノーダメージ。マロニーくらいじゃないでしょうか、かろうじて井上にパンチを当てられたのは。

WBC世界バンタム級王者

ノニト・ドネア(フィリピン)42勝(28KO)6敗

「ドネア」と聞くたびに一度「ドナイレ」と思い、その後脳内変換して「ドネア」と声に出す人がどれくらいいるのでしょうか。村田諒太のように「ノニト」と呼ぶ勇気はないので、ドネアと呼びますし、書きますが、オールドファンにとっては未だに「ドナイレ」。(気持ちのわかる人いますか?)

これまでの功績についていろいろ述べる必要のないほどのレジェンド、ドネアは、井上戦での戦前予想である「井上が序盤にKO勝利」という大方の予想を打ち破る、どころかひっくり返すくらいの大活劇。

 

むしろ序盤にKOしてしまうのでは、と思わせるようなまさかの戦いぶりをみせ、漢をあげました。

ただ、このドネアのパフォーマンスは、「灯滅せんとして光を増す」、つまり最後のゆらめきとも思われたこともまた事実。

色々、様々あって1年半のブランクを作って臨んだWBC王者、ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)戦でも、戦前は「井上戦と同じコンディショニングなら」という条件付きでドネアの勝利予想が多かったと思います。

今思えば(私もそういう予想でしたが)本当に失礼な話で、ドネアにとっては年齢なんてただの数字、だったわけです。いや、±0の要素ではなく、井上戦以降の数戦を見てみると、+という要素も多くある、とすら思います。

2019年11月、暫定王者だった井上拓真(大橋)に勝ち、正規王者となったウバーリ。日本のファンは、ウバーリの力強さ、粘り、そしてボクシングの巧さを十分にわかっていたので、尚のこと「ドネアのコンディション」に焦点がいったのかもしれません。

試合は、序盤からドネアが次々と必殺カウンターを決めまくり、4RKO勝利で圧勝。

 

この日のドネアは、ドラマ・イン・サイタマの時よりも更に強く見えました。

年齢を重ね、かつての「超絶レフトフッカー」から冷静に戦況を見極め、瞬時にカウンターをとれるフラッシュへの変貌を遂げたドネア。バンタム級に戻ってきて、体も馴染んだ、ということもあるでしょうし、ある程度のブランクが身体的に良い影響を及ぼした、ということもあるのでしょう。

その後、2021年12月、それこそ井上がディパエンを倒す数日前、暫定王者の同胞、レイマート・ガバリョ(フィリピン)をこちらも4Rでノックアウト、世代交代をさせませんでした。

このガバリョも勢いがあり、エマニュエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に勝った時は疑惑の判定だのと言われたもの(私もそう思いましたが)ですが、このドネア戦のガバリョのパフォーマンスは素晴らしく、ガバリョにとって過去最高のコンディションだったと思われます。

両者のモチベーション

井上は、ドネア戦後、3勝(3KO)ながらも相手は(世界的強豪と言われるボクサーはいますが)どうしても格下相手、対してドネアは井上戦後、世界王者二人を相手に2勝(2KO)。前戦から、どちらがより濃密なキャリアを築いてきたかは明白です。

通常、リマッチは「前戦で勝利した方がやり難い」というのがあります。敗北を喫した方はリベンジに燃え、勝った方は一度勝っている相手に対してなので、モチベーションが下がる傾向があるからです。

 

しかし、今回の一戦においては、その心配はないでしょう。

井上は好敵手を求めており、それはマロニーでも、ダスマリナスでも、ディパエンでもありませんでした。当初、「一度勝っている相手」として気乗りしなかった相手であるドネアに関しても、ウバーリ戦、ガバリョ戦でのドネアのパフォーマンスを見て、かなりテンションが上がっている様子も伺えます。

ドネアはリベンジを、そして井上はノックアウト勝利を、それぞれ新たなモチベーションを持って臨むことになるであろうドラマ・イン・サイタマ2。

今回も井上優位の予想となるのでしょうが、12Rを通して、どこかで必ず当ててくるドネアのパワーパンチ、またも名勝負となる可能性も大いにあります。

楽しみすぎてもう仕事が手につきません。

アンダーカードを妄想!!

さてさて、この記者会見の時、アンダーカードの発表はまだありませんでした。

ただ、大橋ジムは大きなカードを組むときは、アンダーにもしっかりと大橋ホープ達が入るという傾向があります。(ちなみに、帝拳ジムはメインに帝拳選手が出場する場合、アンダーカードに帝拳選手を出場させることはあまりありません。)

なので、まず間違いなく、大橋ジム所属のボクサーが、井上尚弥のアンダーカードを華やかにしてくれることでしょう。

 

そして、できればもう一つくらい、世界戦を組みたいところですね。

なので、やっぱりここはセミファイナルに

エマニュエル・ナバレッテ(メキシコ)vs清水聡!

本当はフィリピン繋がりでWBC王者のマーク・マグサヨと言いたいところですが、マグサヨはレイ・バルガス(メキシコ)との指名戦をオーダーされています。なので、現在フリーのナバレッテが日本に来る!というのだと、非常に盛り上がるのではないでしょうか。フリーだから呼びやすいかどうかはわかりませんけれども。

そして、最も出場が濃厚(知らんけど)と思われるのは、やっぱり井上拓真、そして先だって復帰を発表した井上浩樹ではないでしょうか。

もし出場するならば、どちらも世界戦、というわけにはいかないので、国内か海外の強豪を呼んでの一戦となりそうですね。

後は試合間隔がちょっとどうかな?と思いますが、平岡アンディ。

この清水、拓真、アンディあたりがセミファイナルというのが順当な気がします。まあ、大橋ホープは非常に多いので、第一試合とかのアンダーカードで、ホープたちのデビュー戦はあるかな、とは思います。

まあ、そういうことで、私のセミファイナルの希望は清水聡の世界戦です。

そして、セミセミに井上拓真、その前に浩樹が出場、とか。贅沢すぎか?

アマプラのライブボクシング、4/9は3試合ながらもそのどれもが余裕でメインを張れるクラスのマッチアップ。是非ともそれに負けないマッチアップを見たいものです。。

 

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