信太のボクシングカフェ

信太のボクシングカフェ

ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】LIFE TIME BOXING KO祭!比嘉大吾、佐々木尽他ハードパンチャーがREYESで舞う!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

11/15(火)は「KO祭」というサブタイトルのついた志成ジム興行、LIFE TIME BOXING。

比較的実力差のありそうなマッチメイクが多く、早めに進んでいきそうな興行ですね。

この中に未知なる強豪が潜んでいるという可能性は否定できるものではありませんが、昨今のタイ人ボクサーを見ているとその可能性は非常に低そうにも思います。これがフィリピンであれば、期待ができそうなものですが。

今週のウィークデイはこの他、11/17(木)にも後楽園ホールでの興行があり、この15日の興行同様にABEMA.TVで生配信。こちらの方がずっと楽しみですね。

たまたま11/17は東京方面に行く用事ができたので、宇津木チャンプからチケットを購入し、現地観戦予定でいます。

話がそれましたが、今回のブログは比嘉大吾、佐々木尽他、注目ボクサーが続々登場のKO祭の観戦記。

↓プレビュー記事

boxingcafe.hatenablog.com

プレビューにも書いていますが、私の最速KO勝利予想は、鈴木俊弘。さて、どうなるか。

11/15(火)LIFE TIME BOXING KO祭

 

64.5kg契約6回戦

平安山太樹(オキナワ)6勝(4KO)1敗

vs

星大翔(角海老宝石)4勝(3KO)2敗2分

初回、まず強い左フックを放っていったのは平安山。ジリジリとプレスをかけて、星の打ち終わりに踏み込みます。星は鋭いジャブから右ストレートにつなげます。

平安山は星のジャブに対して右クロスからインサイドに入り、左右のフック。ちょっと頭から入るきらいがあり、バッティングの危険をはらんでいます。

2R、左右の強いフック、力でねじ伏せようとする平安山。星は足を止めてしっかりと打ち返し、ともにクリーンヒットを奪い合う展開です。。

3R、平安山が右クロスをヒットすると、星もワンツーをヒット。両者譲らない展開で、いつの間にかジリジリと前に出ているのは星の方です。

後半にかけて星が右をヒットする数が増えていき、平安山はバランスを崩してまわる場面も。

星が右のタイミング、アングルを掴んだ雰囲気です。

4R、ジャブの差し合いから、平安山が右をヒット。星は顔色を変えず、しっかりとジャブを突いてプレス。後半にはコンビネーションをヒットした星、巻き込むような平安山のパンチに比べ、的確性で上回ります。

 

5R、このラウンドもサンデーパンチの交換。中間距離での星のワンツーが印象的、互いに休みつつも行くときは行く、というイメージです。

ラストラウンド、平安山が力を抜いたコンビネーションで攻め込みます。星は中間距離で良いワンツーを打ちますが、このラウンドは平安山がインファイトを仕掛ける場面が目につきます。

後半までしっかりと攻め込んだ平安山、星はディフェンシブに戦って試合が終了。

判定は、58-56×2、59-55、星の勝利。

期待に違わぬ熱戦でした。平安山はもっと常にインファイトを仕掛けなければいけませんでしたね。距離が空いた時の星の右ストレートは秀逸で、良い距離でヒットしていました。

ガチャガチャいけば、フィジカルに優れていたのは平安山の方だったと思うので、また違う結果になったかもしれません。

ということで、あとは気楽に見ます。

 

ライト級6回戦

鈴木稔弘(志成)1勝(1KO)無敗

vs

アタノン・クンラウォン(タイ)17勝(13KO)8敗1分

初回からグイグイ行く鈴木。速い!

速いコンビネーションの中で上下の打ち分けはさすがですが、速く倒そうとしてちょっと焦りもあるか、やや雑。

1分をすぎる頃、冷静に詰めるようになった鈴木は、ハーフタイム頃に左ボディでダウンを奪取。この左ボディは最初から何度も何度も打っていましたから、これで倒そうというのは決めていたのでしょうね。

完全に力づくでねじ伏せた、というイメージの今戦。やはり実力差は明らかでした。実力差があるから、といって、倒そうと思って倒せるわけではありませんが、今後は早々に強敵との対戦が見たいものですね。

 

スーパーフェザー級6回戦

トンテップ・テヤウォン(タイ)8勝(5KO)8敗2分

vs

李鎮宇(角海老宝石)8勝(4KO)無敗

初回、右を大きく振っていった李。その後もプレッシャーをかけ、ジャブで追い詰めます。ロープを背にするトンテップに対し、こちらも左ボディを軸にヒットしていきます。

トンテップも近い距離では打ち返してきますが、李はしっかりとブロッキング。

2Rも李はプレス。トンテップは常にロープを背負う展開で、行き詰まれば左右の力強いフックで応戦。これもまた李は見事なブロッキングですが、これは気をつけなければいけません。

3R、やはりロープから逃れられないトンテップ。李は距離を詰めてボディを乱打。中間距離では強いワンツーでトンテップをのけぞらせます。

後半、李は左ボディのダブル、明らかにボディを嫌がるトンテップ。終盤、李は右ボディをヒットするとトンテップはダウン。立ち上がったところでラウンドが終了です。

4R、トンテップは早々にロープ際も、左右を振り回します。ただ、明らかにボディを警戒しているようにも見えます。

ジリジリとプレスをかけた李は、トンテップを詰めてボディにパンチを集めます。

後半、李の右アッパーがおでこにかすってトンテップはダウン、立ち上がったトンテップに間合いを詰め、強烈なボディを放つ李。完全にサバイバルモードのトンテップ。

 

5Rも李はプレスをかけ、距離が詰まったところでボディ。その後も追いかけ続けますが、逃げまくる李をなかなか仕留められず。

ラストラウンドも同様。結果的に李はKO勝利はできませんでしたが、これはトンテップがサバイバルモードに入ってしまったから、ですね。

このようなマッチアップであれば、往々にして、こういう試合になることは予想できますね。せめて相手が勝ちに来てくれれば、KOチャンスも生まれそうなものですが。

判定は3者ともにフルマーク。

スーパーフライ級8回戦

白石聖(志成)10勝(5KO)1分

vs

ジャッカパン・サントーン(タイ)12勝(11KO)6敗

初回、白石はジャブから入ります。試合勘を確かめるようにステップを踏み、長いジャブ。

久々の試合ということは大きく影響していそうですが、比較的静かな立ち上がり。白石は良いジャブを打ちますね。

2R、中盤にワンツー、ボディへの打ち分けでジャッカパンは明らかに動きが鈍ります。これは完全にボディが効いたのでしょう、続けて白石がボディショットを決めると、ジャッカパンは一拍おいてダウン!

 

そのままジャッカパンは立ち上がる事はできず、白石の2RTKO勝利。

スーパーフライ級、171cmという長身。良いジャブを持っているのは前所属ジムの先輩である、石田匠に通じるものがありますね。

関東に来て、ようやく始動しはじめた白石聖、今後に期待です。

65.0kg契約8回戦

高橋拓麿(志成)6勝(6KO)無敗

vs

チャイヤラット・サワンソーダ(タイ)5勝(4KO)2敗

初回、早々にプレッシャーをかけていく高橋。チャイヤラットは動き的にすでに期待できそうにありません。高橋の左ボディから右フックでチャイヤラットはダウン。

立ち上がったチャイヤラットに対してグイグイ攻める高橋、完全に逃げ腰で、時折出す飛び出しながらの右も高橋を脅かすものではありません。

残り30秒ほどのところで高橋の右カウンター、その後もジャブをしっかりとヒットします。

2R、チャイラットは飛び込みながらの右、高橋はそれをブロッキング。プレスをかけて少ない手数ながらもコンビネーションで攻め立てます。

最後はボディでチャイヤラットは悶絶、ダウンしてそのままテンカウント。

KOパンチのとき、ちょうどカメラの切り替わりのタイミングだったので見えませんでしたが、のちのスロー映像でみると右アッパーでガードさせ、左ボディというコンビネーションでしたね。

 

65.6kg契約8回戦

パティパーン・クロンクラーン(タイ)10勝(6KO)3敗1分

vs

佐々木尽(八王子中屋)12勝(11KO)1敗1分

初回、早々にガンガン力強いパンチを放っていく佐々木。パティパーンはスウェー、ディフェンスに自信のあるボクサーのようです。

非常にワイルドなパンチを放っていく佐々木ですが、パティパーンは上体の動きをつかってかわします。カウンターには結びつかないものの、このボクサーがディフェンスに徹すればこれはちょっと倒すのが大変かもしれません。

と思ったら終盤、佐々木の大きな左フックがカウンター気味に入り、パティパーンはあっけなくダウン。立ち上がったところでラウンドが終了。

やっぱりロマンがありますね、佐々木。

2R、佐々木は強い踏み込みでパティパーンを攻めますが、ミスブローが非常に多い。これはひとつ、佐々木の魅力ではあるものの、ここでは強引に行くのではなく組みたてを学ぶべきかもしれません。

 

3R、プレスをかけてコーナーにパティパーンを詰める佐々木。1分すぎのところで左フックをヒット、パティパーンはダウン。

ここからの詰めを丁寧にいかなければいかない佐々木は、左ボディ、左ボディを攻めての右フックでダウンを追加。

残り1分強、またも左ボディから右フックを返してパティパーンはまたもダウン。もう止めて良いのではないか、と思いましたがレフェリーは止めず、その後佐々木が攻め込んだところでレフェリーがストップ。

パティパーン、ディフェンスは上手かったですがそのパンチに力は感じず、稀に見せる連打は完全に手打ちのものでしたね。殴られ屋とかやれば良さそうですが。

佐々木は相変わらずフルスイング、これこそが魅力なんですが、上を目指すなら、やっぱりちょっとミスブローが気になります。

 

バンタム級10回戦

比嘉大吾(志成)18勝(17KO)2敗1分

vs

ソンセン・ポーヤム(タイ)18勝(12KO)2敗

初回、比嘉はリズムを大きくとり、長い距離から踏み込んでジャブ。ぐいぐいとプレッシャーをかけるボクシングではなく、出入りのボクシングです。

それでも相手がジャブを打ってでてくれば潜り込み、得意の左ダブル。

ステップを使う出入りのボクシングは、サルダール戦でも見せたボクシングですね。

2R、比嘉はダックから踏み込み、上下に打ち分けるコンビネーション。右のダブル、左のダブルは本当にスムーズに出ますね。

 

しかしソンセンはブロッキングが非常に固く、比嘉はこれをこじ開けなければいけません。

後半、比嘉の攻撃に慣れてきたか、ソンセンは接近戦で力強いパンチを打ち返してくるようになります。

3R、ワンツーで入った比嘉は左ボディ。ソンセンも反撃しますが、比嘉は非常に回転力があり、パンチのアングルも多彩。

比嘉は機動力豊かに動き、いざ打つとなると風車のようなパンチを出します。良い戦い方です。

ソンセンも想像以上に良いボクサーではありますが、ちょっとこの比嘉の手数についていけない、押されているように見えます。

4R、比嘉は自分から攻めるパターンが減り、ちょっと誘っているか。しかしやっぱり自分から攻めて離れる、というパターンのほうが良さそう。

後半、また手数を出して攻め込んだ比嘉。

5R、比嘉がダックで踏み込んで接近戦を仕掛けると、ソンセンも応戦。押し合い位の距離から打撃戦が展開されます。

その後はやや落ち着いた展開です。

比嘉が圧倒している内容ではあるものの、この相手には倒して勝ってほしいところです。

 

6R、このラウンドは比嘉がプレス。そこからボディへと繋げていきます。

中盤頃にはまたステップを使ったボクシング、ここでも左ボディをヒットする比嘉ですが、ソンセンは乱れを見せません。

7R、序盤に比嘉がチャージ。右ボディフックから右アッパーを巧くヒット、その後も頭をつけてコンビネーションを振るっていきます。

比嘉のパンチは結構当たっています。比嘉はミスブローをした後も次のパンチを出す事でバランスをキープ、随所に細かなテクニックが見えますね。

8R、比嘉は引き続きプレス。様々なアングルのパンチを打ち込んでいきますが、ソンセンはなかなかにタフ。比嘉が攻める中で、同時打ちのタイミングでカウンターを放ってくるところも怖いところ。

 

9R、比嘉も少し疲れてきたか、ハンドスピードやコンビネーションのキレこそ変わらないものの、ほんの少し、手数が減っている用に思いますし、打ち終わりもちょっと立っているという場面が多くなっています。

それでも、やはり比嘉の攻勢は確か。

ラストラウンド、プレスをかけるのは比嘉大吾。近い距離での打撃戦、ソンセンのパンチもまだしっかりと力がこもり、ガードも高い。

それでも手数、コンビネーションとその打ち分けで打ち勝つのは比嘉、最後の最後までプレスをかけ続け、ソンセンも逃げるわけではなく比嘉に立ち向かい、ラウンドが終了。

判定は、99-91、100-90×2で比嘉の勝利。

ソンセンを倒せなかったのは残念ですね。ただ、比嘉はこの戦い方で良いと思います。出入りのボクシング、そこからの手数勝負。耐久力が上がる分、相手を倒せなくなっているのは事実としてあると思いますが、こればかりは相手次第。

まだまだ不安の残るボクシング、というと期待しすぎなのかもしれませんが、どうも一戦一戦、迷いがなくなっているようにも見えます。

倒すボクシングでなくても良いと思いますが、「倒しに行くボクシング」は見せてくれた比嘉大吾。それでも、最も大切なことは「勝つボクシング」だと思います。もう一度、世界王者となる比嘉を見たい。

 

【宣伝】

ボクシング用品専門ショップ、やってます。

11/27(日)までBLACK FRIDAY SALEを開催中!

是非覗いてみて下さい!

boxingcafe.base.shop

 

プライバシーポリシー お問い合わせ