10月の唯一の3連休が終わりました。
が、この3連休は朝から夜までしっかりと講習を受けていたので、全然休み感がありません。
想像以上にきつかった。。。
そんなこともあり10/10(火)のダイヤモンドグローブはまだ見れていません。
今回のブログは先週末の余韻と、いくつかのニュースについて。
まずは先週末の余韻とその後のニュース。
↓観戦記はこちら
リー・ウッドもジョシュ・ウォーリントンもSFeへ?
リー・ウッド(イギリス)はジョシュ・ウォーリントン(イギリス)戦の前から転級を示唆していました。なのでウッドがスーパーフェザー級に上げる、というのはおおかた納得のいくものです。
ただ、ウォーリントン戦でのストップがやや物議を醸しているらしく、名試合となった第1戦にはリマッチがつきものだ、と考えると、ウッドvsウォーリントン2というのは十二分にあり得る話だとも思います。
そこにきて、ウォーリントンもウッドとの再戦に前向き(ポイントリードしていたのは明らかにウォーリントンなので、これは当然と言えば当然)であり、さらにスーパーフェザー級でも構わない、という発言をしています。
対してウッドは「誰と」戦うかはあまり気にせず、「どこで」戦うかを気にしているよう。
ウッドの希望はノッティンガム・フォレストのシティ・グラウンドで戦うことであり、これはいわゆるスタジアムファイトと呼ばれる大きな戦いを意味します。
ファンの反応としては「埋まるのか?」という感じみたいですね。
果たしてウッドvsウォーリントン2は、スタジアムファイトとなるのか、否か。
そしてウッドの他のオプションとしては、IBF世界スーパーフェザー級王者、ジョー・コルディナ(イギリス)に挑戦すること、IBF世界フェザー級王者、ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)との王座統一戦に臨むこと。
この中で言うと、スーパーフェザー級でのコルディナ挑戦、ウォーリントンとの再戦は非常に容易に組めるとも思われる試合であり、ロペス戦はリスクこそあれど(スタジアムファイトにはならず)メリットは少ない。
クリフ・ロルド氏の別の記事では、このままフェザー級にとどまり、井上尚弥の挑戦を受けることがウッドにとって過去最大の報酬を得られる方法だ、とも書かれていますが、過去にすでにスパーリングでボコボコにされているという噂のウッドが、無理をしてフェザー級で井上を待つ、ということも考えづらいものです。
いずれにしろ、ここ最近のリー・ウッドの試合は勝っても負けてもどうかしているほど面白い。
現代イングランドの大激闘王、リー・ウッドが、どの道を、どのように進むのか、心の底から応援したいものです。
「スルド」ラミレスはクルーザー級王者を目指す!
「メキシコ人として初のクルーザー級王者を目指す」と語ったのは、先日ジョー・スミスJrを見事判定で退けたヒルベルト「スルド」ラミレス(メキシコ)です。
このスミス戦は、BoxRecで「ライトヘビー級10回戦」との表記でしたが、どうやら192lbsというキャッチウェイトでの戦いだったようです。ちなみにライトヘビー級のリミットは175lbs(79.38kg)であり、クルーザー級のリミットが200lbs(90.72kg)だということを考えると、謎が謎を呼ぶウェイトですね。
そういえばスルドは今年3月、ウェイトオーバーで試合をキャンセルしていたことを忘れていました。
早くもライトヘビー級にすら止まれないラミレスは、開き直ってクルーザー級に照準を合わせたようですが、「メキシコ人初の」とかいうと聞こえは良いですが、これは完全に前向きな転級ではありません。
「Fight or Flight 」、「挑」か「逃」、表示されることは似ていますが、全く真逆の性質を持つこの単語の意味を当てはめるのであれば、完全に後者。
この辺りが、やはりこのヒルベルト・ラミレスを応援する気になれないところですね。
結局ライトヘビー級での挑戦は失敗したまま、クルーザー級での2階級制覇を目論むヒルベルト・ラミレス。
ゴールデンボーイプロモーションという後ろ盾(というかお金)を存分に使い、目指す王者はほぼ誰も覚えていない王者、アーセン・グラミリアン(フランス)。チョイスだけは絶妙。ちなみにグラミリアンは、この話題が出たからなのかWBAから指名戦をオーダーされていましたね。
そしてさらにふざけたことを言うラミレスは、「最終的にはカネロ戦を目指す」だそうです。クルーザー級のタイトルを獲って、カネロにクルーザー級まであげて来てね、と言うことです。いったい何様なのでしょうか。。。
11月のアマプラ興行はESPNで配信!
そんなことを書いていたらちょっと鬱屈した気持ちになってしまったので、明るい話題を。
11/15(水)に行われるAmazonプライムビデオプレゼンツ・LIVE BOXING興行。
メインイベントはWBA世界バンタム級タイトルマッチ、井上拓真(大橋)vsジェルウィン・アンカハス(フィリピン)であり、セミファイナルはWBA世界フライ級タイトルマッチ、アルテム・ダラキアン(ウクライナ)vsユーリ阿久井政悟(倉敷守安)という大注目のWタイトル戦です。
この興行が、ESPN +でライブ配信される、とのこと。
さすがトップランクと提携関係にある帝拳プロモーション、この興行がアメリカの超コアなファンたちにだけでも届くことはありがたい。
超コアなファン、というのはやはり、この興行が平日に行われる興行であり、アメリカ時間では平日の早朝に放送されるからですね。
ちなみに、このESPN+というのは配信のみであり、もちろんアーカイブもすぐさま見れるので、素晴らしいファイトを繰り広げられれば、ESPNと契約しているアメリカのボクシングファンたちはディレイであってもいつでも見ることができます。
なので大切なことは、この試合が素晴らしいノックアウト決着であること、もしくは話題となり得る好試合となることがあれば、多くのファンの目に触れるものとなりうる、ということです。
少しずつ、軽量級にも光が当たって来ている昨今、井上拓真、ユーリ阿久井には是非とも好ファイトを期待、そして勝利を手にして全米の注目を集めてもらいたいものです。
そういえばユーリ阿久井のリングコール、どうなるんでしょうか。
リングアナウンサーの「ユーリ」部分扱いや、如何に。
11月のビッグファイト!?
11/15のアマプラ興行は日本では大注目ですが、アメリカではもっと大きな注目を集めるファイトが決まりました。
11/25(日本時間11/26)、WBC世界スーパーミドル級暫定タイトルマッチ、デビッド・ベナビデス(アメリカ)vsデメトリアス・アンドラーデ(アメリカ)です。
ウェイトオーバー、ドーピング反応陽性とフルコンボを決めているデビッド・ベナビデスですが、ヒスパニック系アメリカ人で倒すボクシングをするのでやはり人気はあります。
そしてアフリカンアメリカンらしく身体能力を活かしてのボクシング、序盤は非常に強いですが、勝ちを悟ると一瞬で試合をつまらなくしてしまうアンドラーデ。
この二人がShowtimeのPPVファイトで戦う、というニュースです。
ちなみにアンドラーデがどれくらい不人気かというと、アマチュアで数々のタイトルを獲得、北京五輪でも代表となり、プロ入り後も2階級を制覇している黒人ボクサーにも関わらず、ラスベガス登場は2度目という少なさ。
ヒスパニック・アメリカンvsアフロ・アメリカンという盛り上がる構図、おそらく勝者にはカネロ・アルバレス(メキシコ)との対戦がクローズアップされる、と考えると興味深い戦いですね。どちらが勝つにせよ、ギリギリの勝利ではカネロ戦へのアピールとしては弱く、一生「暫定」王者のままかもしれませんが。
ベナビデスはスーパーミドル級での打倒カネロの最右翼と言って良いのですが、アンドラーデは試合がひどくつまらない分、やはり技巧を持っています。
この試合は序盤、ベナビデスがフルスロットルで行けるかどうか。もし序盤にアンドラーデが優位に立つようであれば、中盤から後半にかけて安全運転するアンドラーデを崩すのはかなり難しいミッションになりそうな気がします。
どちらも応援できない戦いですが興味深い、これはある意味なかなか心揺さぶられる戦いとなりそうです。
さらにセミファイナルではWBC世界ミドル級タイトルマッチ、ジャモール・チャーロ(アメリカ)vsホセ・ベナビデス(アメリカ)。これもまた注目です。
デビッド・ベナビデスの兄、ホセ・ベナビデスJrは2018年にウェルター級でクロフォードに挑戦して敗れ、再起戦も格下を相手にドロー(この試合はミドル級戦)。その後スーパーウェルター級でダニー・ガルシア(アメリカ)に0-2の判定で敗れ、今年8月にアンダードッグを相手に久々の勝利を挙げています。久々の勝利、というかミドル級では初勝利。
果たしてどれくらいまで調子を戻しているのか。
しかしチャーロもすでに2年のブランクがあり、その間、メンタルヘルスの問題があったり、(それに起因してなのか)逮捕されたりとその調子は万全ではない可能性は大いにあります。
ベナビデスにとっては大きなチャンス、チャーロとしてはまだ力のあるところを見せたいという戦いです。
ちなみに、BoxingSceneのこの記事に対するコメントは辛辣です。
「かつてPPVはビッグファイトのみだった」「ベナビデスvsアンドラーデはカネロのアンダーカードであれば良いが、メイン?」「50,000件に達するかどうかさえ疑わしい」etc...
この試合を「楽しみ」に思うのは、世界中で数少ない筋金入りのボクシングファンのみのようです。
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