明日(11/26)の興行は非常に楽しみですね!
と思っていたら、セミファイナルのジャモール・チャーロvsホセ・ベナビデスでチャーロがウェイトオーバー。。
そもそもこの戦いはやはり、というかミドル級から3lbsだけ重い163lbsのキャッチウェイトだたらしく、そこを3.4lbsオーバー。一体何なんでしょうか。
2度目の軽量では166.6lbsとウェイトを更に増やしたチャーロ、何かのトラブルを抱えているのか、メンヘラなのか、はたまたただの開き直りなのか。
ちなみにベナビデスJrのウェイトは161.2lbsだったらしく、余裕がある状態。両者の計量時点でのウェイト差は5.4lbs(約2.45kg)にも及び、軽量級の1階級以上の差。
そんなわけでより「頑張れ、ベナビデス」となってしまったわけですが、高額のPPVを払った米国の人たちは気の毒に思いますね。せめてもの救いは、おそらくボクシングファンにとって最も注目度の低い試合だった、ということでしょうか。
ともあれ、これもニュースの一つな訳ですが、今回のブログは今週流れたニュースをピックアップ。
↓大注目興行のプレビュー記事2つ!
ロマチェンコは復帰戦でタイトル戦を希望!
ショーン・ナム氏がBoxingSceneで伝えているところによると、我らがワシル・ロマチェンコの復帰は2024年になりそうだ、とのことです。
このことは、長くロマチェンコのマネージャーとして活動してきたエギス・クリマスが語ったとのことで、このクリマスは、ロマチェンコが「今年いっぱいはゆっくりする」「来年に入ったら対戦相手を探す」「復帰は135(ライト級)である」ということ、そして「チューンナップレベルの試合(調整試合)は望んでいない」ということが伝えられています。
そして続けます。「彼(ロマチェンコ)はタイトルショットを望んでいる」と。
↓BoxingSceneの記事
もちろん、我々ボクシングファンは、ロマチェンコがそういうボクサーだと知っています。とにかくタイトルへの渇望が強く、強敵を恐れません。
ロマチェンコは前戦でデビン・ヘイニーに敗れましたが、その判定は非常の微妙なものでした。そういえばこの試合はディフェンスマスター同士の戦いで、クリーンヒットの場面は非常に少なかったですが、とても面白い試合でもありました。ヘイニーのキャリアの中では、間違いなく3本の指に入るような面白い試合。
果たして、同じくクリーンヒットが少なかったシャクール・スティーブンソンvsエドウィン・デ・ロス・サントスとは大いに違います。
さて、お気づきの方も多いのでしょうが、ライト級でタイトルホルダーといえばヘイニーの他にはもうこのシャクールしかおりません。ということはこのタイミングで来るか、シャクール・スティーブンソンvsワシル・ロマチェンコ。この二人は同じくトップランクがプロモートするボクサーであり、試合合意の障壁は驚くほど低い。
あ、そういえばもう一人いましたね。限りなく別路線を歩むWBA世界ライト級レギュラー王者、ジャーボンタ・デービス。タンクとの戦いはビッグマネーを稼げますが、ロマチェンコが求めているのはそこではないので、こちらは望みが薄そうです。
とはいえ、この若く、勢いのあるボクサーとの対戦というのは、現在のロマチェンコにとってなかなかハードルが高いのも事実。
ロマチェンコと違って超弱気な意見を申し上げるとすると、結局ヘイニーが全ての王座を返上→いずれかの団体でロマチェンコが王座決定戦に出場→王座返り咲き、というのが希望。ライト級という階級は強いコンテンダーたちもゴロゴロいますが、ぜひもう一度、ロマチェンコには王座に帰還してもらいたい。
ティム・チューの防衛戦は3月、アメリカ開催!
4団体統一王者が生まれる、ということは素晴らしいことだと思うのですが、その王者によってはその階級の停滞、を意味する場合があります。というか、このパターンが非常に多い。
デビン・ヘイニー然り、なんですが、このスーパーウェルター級というのもなかなか酷い。
2022年5月にスーパーウェルター級4団体統一を成し遂げたジャーメル・チャーロは、結局その後1年半、このタイトルの防衛戦は行わず。代わりにスーパーミドル級でカネロに挑戦するという無謀な戦いを敢行し、殊更に酷いパフォーマンスでファンを落胆させました。
そんな中、WBOでは暫定王者となったティム・チューが精力的に活動、2023年には暫定王座決定戦を含めて3度リングに登場し、2度目の防衛戦ではWBCの暫定王者であるブライアン・メンドサを判定で退けています。
この2度目の防衛戦を前にWBO正規王者へと格上げされたティム・チュー、暫定含めて3度目の防衛戦が3月、アメリカで計画されているとのことです。
これまでも米国で戦うことはありましたが、世界王者の肩書きを伴っての米国進出は初めてのことです。
その対戦相手候補としては、当然の如くジャーメル・チャーロが一番、その他にも「米国のトップボクサー」が候補とのことです。
チャーロ戦が決まれば一気に4団体統一のチャンス。ですがこれはかなりのビッグマネーが絡むことになるでしょうから、実現可能性はさほど高くはないのかもしれません。
次いで挙がった名前は、エリクソン・ルビン。
これは個人的に非常に興味深い戦いです。スピードとバネを持つ黒人ボクサー、比較的こういうタイプをチューは苦手としているのではないか、とも思っているからです。理由としてはテレル・ガウシャにダウンを奪われた事実が一つ、そしてチューのようにストロングスタイルで戦うボクサーは、比較的スピードで撹乱されることが多いように思うからです。
このルビンは前戦で当時無敗のプロスペクト、ヘスス・ラモスに完勝して大復活。このまま強固なゲートキーパーとしての地位に収まるのか、はたまた追い続けている世界タイトルを手中に収めるのか、非常に大きな分岐点に来ているともいえます。
チューには、チャーロとはいつか雌雄を決してもらうとして、ここは是非ルビン戦が見てみたい。
いずれにしろ、12/15のノーリミットボクシング興行(オーストラリア、チューのプロモーター)までにフィックスされるようで、もしかするとその興行で発表されるのかもしれませんね。
そういえば一つ気になるのは、これまでチューの試合はアメリカではShowtimeが放映してきたこと。12月の興行を最後にボクシング放映からShowtimeが撤退した後、この興行は一体どこが放映してくれるようになるのでしょうか。続報を待ちたい。
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