アンドリュー・マロニー(オーストラリア)の復帰戦をどこかで見れないかと思い、ESPNのサイトを見てみました。
マロニーはトップランクじゃなかったっけ?と思ったからなんですが、やはりオーストラリアでの試合は別らしいですね。このマロニーの復帰戦の試合はオーストラリアでの放送しかなく、PPVで30ドル。この30ドルはオーストラリアドル、でしょうか??アメリカドルでしょうか??
ともあれ、オーストラリアはVPNの規制が非常に厳しく、オーストラリアのは見れなかった経験もあるので今回は諦めます。
で、ESPNで見つけた記事がタイトルにある通り、25歳以下のボクサーによるトップ25。これはESPN制定ですが、25歳未満のPFPといって良いでしょう。
ということで今回はESPN発表のアンダー25、TOP25のボクサーたちについて。
1位はジェシー「バム」ロドリゲス(18勝11KO無敗)
23歳のバムはすでに2階級制覇を達成しており、確かに25歳未満という括りを見れば実績として群を抜いているのかもしれません。
前年のトップはデビン・ヘイニーであり、ヘイニーがこのランキングの対象外となると、前年の2位だったバムが繰り上がったような感じだそうです。
個人的には、フライ級に下げてからのバムのパフォーマンスはスーパーフライの頃ほど光り輝いていない、と考えると、トップと考えるのはちょっとなーとか思ったりするわけですが、このランキングの投票はマイク・コッピンガー氏、ティモシー・ブラッドリー氏、ベン・ベイビー氏、ニック・パーキンソン氏、マイケル・ロススタイン氏と当然ながら米国に偏ったパネリストだと考えると仕方のないことなのでしょう。
2位:ジャレッド・アンダーソン(16勝15KO無敗)
ヘビー級という階級は、軽量級に比べるとどうしても芽が出るのは遅い傾向にあります。そう考えるとこのアンダーソンが2位、というのは米国からの大きな大きな期待を感じるものです。
評価されたのはチャールズ・マーティン戦。ただやはりまだヘビー級のトップボクサーたちに通用する位置にいない、というのはどうやら共通認識のようで、来年1年戦ったとしてもまだ届かないだろう、というのはコッピンガー氏の言葉としてあり、この辺りは日本のマスゴミのように変な煽りをしたり期待を抱かせたりしないところは流石ですね。
ともあれ、順調に戦績を重ねるビッグベイビー、来年、再来年くらいには試練が訪れ、そこで真価が問われるのかもしれません。
3位:キーショーン・デービス(9勝6KO無敗)
きました、キーショーン。東京五輪の銀メダリストであるキーショーンは、スピード、スキルといったアマキャリアを活かしつつ、プロ入り後も順調にキャリアを重ねているイメージ。
プロに馴染んでいるというよりもその高い身体能力とアマチュアボクシングをプロに持ってきたようなイメージのデービスは、アンソニー・イギットを破ってその地位を確定させています。
ただやっぱりどこかにシャクール臭さを感じるので、今後の「方向性」というのは注視していきたいところですね。
4位〜10位
こっからは一気にいきます。
4位:ザンダー・ザヤス(17勝11KO無敗)
5位:ディエゴ・パチェコ(20勝17KO無敗)
6位:ブランダン・リー(28勝23KO無敗)
7位:ヘスス・ラモス(20勝16KO1敗)
8位:エドウィン・デ・ロス・サントス(16勝14KO2敗)
9位:ガブリエル・フンドラ(12勝5KO無敗)
10位:リカルド・ラファエル・サンドバル(23勝16KO2敗)
面白いですね。ザンダー・ザヤスはその名前の格好よさも含めてすでに知る人も多いボクサー。パチェコは身長193cm、リーチ201cmという長身スーパーミドル、ここも非常に楽しみですね。
ブランダン・リーは言うまでもなくインテリボクサー、東洋人の血が入っていることもあって頑張ってもらいたいボクサーです。
そしてヘスス・ラモス、エドウィン・デ・ロス・サントスはそれぞれ前戦で敗れてはいますが、敗れた相手がエリクソン・ルビン、シャクール・スティーブンソンであり、それぞれがそれぞれに善戦していることを考えると期待されて当然というところでしょう。
続いてはセバスチャン・フンドラの妹、ガブリエル。こちらも兄同様に階級において長身のボクサーで、女子ボクサーとしてはかなり高いKO率を誇っています。
10位にリカルド・ラファエル・サンドバル。こちらは今年3連勝を記録していますね。フライ級という階級は日本人との絡みも出てくるはずなので、注目しましょう。
11位〜25位
11位:イライジャ・ガルシア(16勝13KO無敗)
12位:重岡銀次朗(10勝8KO無敗)
13位:レイモンド・フォード(14勝7KO無敗1分)
14位:アブドゥラ・メイソン(11勝9KO無敗)
15位:エミリアーノ・バルガス(8勝7KO無敗)
16位:ミカエラ・ミラグロス・ルハン(14勝5KO1敗1分)
17位:アンヘル・アヤラ・ラーディザバル(17勝7KO無敗)
18位:キャロライン・デュボア(8勝5KO無敗)
19位:リチャード・トーレス(7勝7KO無敗)
20位:フロイド・スコフィールド(16勝12KO無敗)
21位:ホセ・アンヘル・ガブリエル・ロサ(23勝17KO無敗)
22位:デイブ・アポリナリオ(19勝13KO無敗)
23位:ハマザー・シーラス(18勝14KO無敗)
24位:カール・ジェイムス・マーティン(22勝17KO無敗)
25位:アダム・アジム(10勝7KO無敗)
なるほどー、という感じのラインナップ。
イライジャ・ガルシアに始まり、今回のランキングでは唯一の日本人としてランクされている重岡銀次朗。
フォードやらトーレスやらスコフィールドやら、というアメリカで期待されているボクサーたちに混じってフィリピン人ファイターたちも目を引きますね。
フェルナンド・バルガスの息子、エミリアーノも順調に白星を重ね、ESPNの放送でしっかりと存在感をアピールしてきています。まだ19歳、ここからの成長が楽しみですね。
同じく19歳で14位につけているアブドゥラ・メイソン。こいつはかなりヤバいボクサーで、将来的にPFPに入ってくるんじゃなかろうか、と思われているボクサー。はっきり言ってしまえばこのランキングの中で最も注目なのは、ザンダー・ザヤスでもなく、エミリアーノ・バルガスでもなく、このメイソンです。
黒人特有のバネ、ハンドスピードを誇りつつのとんでもないパワーを秘めており、さらにコンビネーションの打ち分けなんかも素晴らしい。19歳という年齢において、この完成度の高さというのは某モンスターを彷彿とさせるものです。階級はライト級という激戦階級であり、ライバルに事欠かないのもまた魅力的です。
もしこのメイソンを知らないのであれば、一度見ておいた方が良い。
https://www.youtube.com/watch?v=73amTOCCdQ0
そんなわけで、この25歳以下のボクサーたちがプライムタイムを迎えるのはおそらく5〜10年後。今後もますます楽しみなボクシング界、時にはこう言ったランキングで一人一人を確認してみるのも良いのかもしれません。
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