信太のボクシングカフェ

信太のボクシングカフェ

ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】まさに「期待通り」の大激闘KO決着!坂晃典vs鯉渕健のOPBF戦!!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

今日も今日とてがっつり働き、22時。

当然、ABEMAで放映される志成興行、LIFE TIME BOXINGは終わっています。

今回の興行は、メインイベントもセミファイナルもKO決着が濃厚、とくれば、やはり興行の終わりも早かったのではないか、と推察しています。

ということで今回のブログは、2/16(金)に行われたLIFE TIME BOXINGの観戦記。

 

 

 

2/16(金)LIFE TIME BOXING

セミファイナル

鈴木稔弘(志成)4勝(3KO)無敗

vs

ジョン・ローレンス・オルドニオ(フィリピン)9勝(5KO)5敗1分

大器、鈴木稔弘のプロ5戦目。日本ランキング15位ということですが、すでに上位ランカーどころか王者クラスの実力があるはずです。本日も圧勝が期待されますね。

初回、中間距離でジリジリとプレスをかける鈴木。オルドニオがジャブを飛ばすと、鈴木もジャブ。ジャブのスピードは倍くらい違います。

この鈴木の鋭いジャブで実力差を悟ったのか、それとも元々そういう作戦だったのか、オルドニオが非常に荒いラッシュ。突然のラッシュですが、おそらくボクシングをしても勝てないオルドニオ、これは肝が据わっていて好判断。

これをやや下がりながらもブロッキングで受けた鈴木、振り回してくるオルドニオに対してこれはボディ??でダウンを奪取!

 

 

 

立ち上がったオルドニオにプレスをかけてコンビネーション、ガードは非常に高く、警戒心はしっかりありますね。

オルドニオも攻めるとカウンターが来るとわかっている分、ちょっと攻めきれない。しかし距離をグッと詰めて鈴木のパンチを潰そうとしますね。

しかしここでオルドニオが体をくっつけるぐらいの距離で左右を打ったところで、鈴木がボディカウンター!!

これでレフェリーは試合をストップ!!

鈴木稔弘、初回TKO勝利!!!

 

 

 

これはえげつないカウンター。。。初回のダウンはブロックの上だったので、ちょっと押し倒されたような格好だったオルドニオ、ここではダメージはないでしょう。

ただ、最後の左ボディ。これは全然距離がない中で非常にコンパクトに鳩尾に当てた素晴らしいカウンターでした。

堤駿斗はアンセルモ・モレノと!!

そしてメインイベントの前に、放送席にいた堤聖也(志成)が登場。ところでこの放送席の後ろの席がガラガラでもの悲しさを覚えますね。

リングに呼ばれた堤が発表したのは、4/17のメインイベントでアンセルモ・モレノと戦うとのこと。OPBF王座を返上し、前しか見ていないという堤。国内のライバル対決は、しばらくお預けになりそうです。しかし、フェザー級といえば現状国内激戦区。さらに来年か再来年には井上尚弥もこの階級へいきそうな感じ。

現在のバンタム級のように、フェザー級でも日本のボクサーたちが世界のトップ戦線を席巻する日も近いのかもしれません。

↓国内フェザー級戦線!

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

メインイベント

OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦

坂晃典(仲里)22勝(19KO)7敗

vs

鯉渕健(横浜光)10勝(9KO)6敗1分

さてさて、メインイベント。

本来坂は木村吉光(志成)とのOPBF王座決定戦が決まっていましたが、木村が前日計量の後救急搬送されて試合が中止に。

仕切り直し、となりますが、志成ジム側が自前興行でちゃんと坂を呼んでメインイベントに抜擢するのは非常に面倒見が良く、好感が持てるところですね。

ともあれ、このビッグチャンスに抜擢されたのは鯉渕健、ということになれば、まさにこの試合はKO決着必至、といって良い戦いとなります。

どちらもボクシングを緻密に組み立てるタイプではなく、当たれば一気にいくタイプではあるし、劣勢に立たされようとも諦めないボクサー同士。

初回、まずは互いにステップを分でのジャブの差し合い。先に右を振るっていったのは鯉渕の方で、ガードを固めてやや強引に距離を詰めようとしています。

坂は軽やかにステップを踏み、今日は非常に良いジャブが出ています。元々坂はアマ経験もあるボクサー、今日はボクシングをしよう、というところでしょうか。

鯉渕は一発を狙うというボクシング、ながらもこの右クロスがよく坂にヒット。我慢して我慢して我慢して右を振るう、坂もディフェンスが良いとは言えないので、これはもしかするのかもしれません。

 

 

 

2R、序盤に鯉渕のショートの右がヒット!こうなると坂もガンガンと打ち返し、やっぱり打撃戦に!!

強振の右、空振ると体ごと回ってしまいそうな勢いを持っての打撃戦は、どちらにとっても非常に危険。

中盤、坂はジャブをついてボックス、そして長い右ストレート、コンビネーション。距離が近くなると鯉渕が右を振るい迫り、ラウンド後半には右のボディアッパー!これまで散々オーバー気味の右を見せていたからこそのこのボディアッパーは坂にダメージを与えます!終盤には坂もアッパーをヒット!

これはとんでもないシーソーゲーム!

3R、ガードをガッチリと固めて全身する鯉渕、そのガードの上を軽快に打ち付ける坂。鯉渕はブロッキングしているものの坂の手数は多く、ちょっと体を泳がされ始めたか。

鯉渕は基本的にブロッキング状態であるが故に坂のコンビネーションをおそらく見づらく、このラウンド前半にはアッパーを受けて顔を跳ね上げられます。

血だらけになった鯉渕がドクターチェック、これはヒッティング。

鯉渕はちょっと後がない、ここは行かなければいけません。

 

 

 

しかし坂の今日のテーマはおそらくジャブ、視界の悪くなった鯉渕はちょっと届かないか。。。。と思った瞬間に、またも坂のジャブに合わせた右クロスが入るからボクシングというのは分かりません!!

この右クロスでぐらりときた坂、前進する鯉渕に対して必死にクリンチ!!

そのままスリップ、ちょっと休めたかに思えましたが再会後も鯉渕の右は坂を襲います!!!なんというラウンド!!!

どちらも崖っぷち、次のラウンドはお互いに勝負のラウンドです!

4R、予想に反してやや静かな立ち上がりのこのラウンド、その静寂を破ったのは鯉渕の飛び込み左フック!しかしその後坂はストレートのコンビネーションで反撃、手数はやはり坂の方が出ています。

鯉渕はガードを固めて前進、固まる鯉渕に対して坂は回復してきたのか、コンビネーション、右アッパーを巧打、ここでレフェリーが再度のチェックを要求!

 

 

 

ここは試合再会、ではあるものの、鯉渕はかなり視界が奪われている状態ではないでしょうか。坂の右をかなり浴びているような気がします。

スタミナももう限界が近いような動きになってきた鯉渕、坂は少し復活してきた感じ。

途中採点が発表されますが、これはすでに意味はないかもしれません。

5R、完全に坂のジャブとステップワークが復活。坂はもうこの安全策で良い。

と思えばやっぱり右を当てるのが鯉渕で、この右を当てられると坂も右を打ち返します。お互い非常に気が強い。

ここでレフェリーが3度目となるドクターチェックを要求、そしてここで試合がストップ!!

坂晃典、5RTKO勝利!!!

これは悔しい、鯉渕。しかし左目は完全に塞がっている状態で、さすがにこれ以上は続けられませんでしたね。

しかし坂は今回は丁寧に戦おうとしていたにもかかわらず被弾が非常に多く、今後はどのように戦っていくのか。どちらかというとこれまでのダメージもあるとは思うので、上を目指して戦い続けるのであればディフェンス面の向上は必須、と言えるでしょう。

この辺りをおそらく、周りの人たちも心配しているのでしょうね。

とまあ、無粋なことを言いましたが、この坂vs鯉渕は本当に素晴らしい、魂と魂のぶつかり合いでした。熱くなる試合でしたね!

 

 

 

【宣伝】

ストック品(在庫があるもので即納できるもの)のセールやってます!

珍しいボクシンググローブが揃うBoxingCafe、ぜひ見てみてください。

boxingcafe.base.shop

↓今年も発売!パーフェクトガイドは要チェックです!

 

プライバシーポリシー お問い合わせ